- lacunar
- 英
- lacunar infarction
- 同
- 小窩性梗塞
- 関
- 脳梗塞
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 大脳病変の患者(ラクナ梗塞) (もう困らない! よくわかる! 麻痺,意識障害患者の観察と評価・報告・記録) -- (事例で理解! 麻痺,意識障害患者の観察と評価,報告,記録のコツ)
- 感覚障害を主徴とする橋・中脳梗塞--診断的困難さとSEPの有用性
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- ラクナ梗塞は、他の種類の脳梗塞と違い、大きな発作が起こることはありません。ラクナ梗塞の症状は「ラクナ症候群」といい、運動麻痺やしびれなどの感覚障害が主に起こります。 そして症状は段階的にあらわれて、少しずつ進行 ...
- ラクナ梗塞は脳梗塞の半数近くを占め、日本人では一番多いタイプです。脳の細い動脈が高血圧で痛めつけられながらも破れずに長期間を過ぎると、だんだん詰まって、脳の深い部分に小さな梗塞ができます。これがラクナ梗塞です。
- ラクナ梗塞とは ラクナ梗塞とは脳梗塞の一種であり、 脳血管の内、毛細血管が動脈硬化を起こして、詰まることによって起きる症状 です。毛細血管は太い動脈と違って、血流が流れこむ度にある程度伸び縮みをしています。
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- 75歳の女性。自宅で昼食の準備中、突然ポーッとし、左口角からよだれを垂らし左半身に力が入らず立っていられなくなったため、救急車で搬送された。意識は清明。身長156cm、体重62kg、体温36.2℃。呼吸数18/分。脈拍104/分、不整。血圧180/100 mmHg。皮膚色は正常で、貧血と黄疸とはない。胸部にラ音を聴取しない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。顔面を含む左片麻痺、左半側空間失認および病態失認を認める。血液所見:赤血球450万、Hb12.2g/dl、血球6,000、血小板21万。血清生化学所見:総蛋白6.2g/dl、アルブミン4.2g/dl、尿素窒素16mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、総コレステロール160 mg/dl、トリグリセライド100mg/dl、AST25単位、ALT21単位、Na138mEq/l、K4.0mEq/l。心電図で心房細動を認める。頭部単純CTで明らかな異常を認めない。
[正答]
※国試ナビ4※ [099A042]←[国試_099]→[099A044]
[★]
- 66歳の男性。起床後、洗顔中に突然右半身の脱力をきたし、転倒したため救急車で搬入された。65歳の定年まで元気に仕事をしていた。意識はJCSI-1。脈拍84/分、整。血圧154/90mmHg。頚部血管雑音はなく、胸腹部に異常を認めない。神経学的所見では左への共同偏視、右片麻痺および失語を認める。発症1.5時間後に撮影した頭部単純CTを以下に示す。
[正答]
A
- 発症後1.5時間後のCTで所見がないので、脳梗塞やTodd's麻痺を鑑別に
※国試ナビ4※ [100F048]←[国試_100]→[100F050]
[★]
- 61歳の男性。意識障害のため搬入された。買い物中に右手に力が入らなくなり、言葉も出なくなった。そのまま倒れて意識を失ったため 店員が救急車を要請した。意識はもうろうとし、時に開眼し左手足を自発的に動かす。右上下肢は全く動かさず、言葉は出ない。脈拍72/分、不整。血圧170/90mmHg。血液検査で異常を認めない。発症から2時間後の頭部MRIの拡散強調像(別冊No.2A)とMRA(別冊No.2B)とを別に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104I039]←[国試_104]→[104I041]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [109B026]←[国試_109]→[109B028]
[★]
- 肢位の写真 (別冊 No. 2)を別に示す。
- 異常所見を見出すためにこの肢位が最も適しているのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108H012]←[国試_108]→[108H014]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098H053]←[国試_098]→[098H055]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103B016]←[国試_103]→[103B018]
[★]
- 英
- dementia
- 同
- 痴呆、痴呆症、器質痴呆 organic dementia
- 関
- amyotrophic lateral sclerosis、ハチンスキー虚血スコア
定義
- いったん正常に発達した知的機能が持続的に低下し、複数の認知障害があるために社会生活に支障をきたすようになった状態。(参考1)
- 1. 知的機能が脳の器質性障害によって低下
- 2. 認知機能が選択的に障害された状態(PSY.312)
- 3. 記憶と判断力の障害を基本とする症候群(PSY.312)
認知症の概念
- 1. 記憶障害
- 2. 記憶以外の認知機能の障害
- 3. それらによる日常生活や職業生活の障害
- 4. 意識障害によらないこと
認知症と区別すべき病態
など
認知症の分類
-
-
- ピック病:行動の障害、人格変化。Pick球やPick細胞が存在
原因疾患
原因
- KPS.369
認知症症状
1. 中核症状
- 記憶障害:初期には記銘力、短期記憶から障害される。早期:エピソード記憶 → 重症:意味記憶
- 判断力低下
- 見当識障害
- 言語障害(失語)
- 失行
- 失認
2. 周辺症状
認知症と老化現象との違い
- 老化現象
- 体験の一部を忘れる ← ヒントを与えられると思い出せる
- 名前や日付などをとっさに思い出せる
- 日常生活に支障はない
- 物忘れに対して自覚がある
- 体験した全てを忘れる。最近の記憶がない ← ヒントを与えられてても思い出せない
- 時間や自分のいる場所が分からない
- 日常生活を営むことが困難
- 物忘れに対して自覚がない
検査
診断
|
アルツハイマー病
|
脳血管性認知症
|
ピック病
|
認知症
|
全般的認知症
|
まだら認知症
|
アルツハイマー病に類似。 早期には人格、注意力が障害され、 次第に記憶力も障害される。
|
人格
|
晩期に人格障害
|
保たれる
|
早期に人格障害
|
病識
|
なし(初期にはあり)
|
あり
|
なし
|
経過
|
進行性
|
動揺性、階段状に進行性
|
進行性
|
基礎疾患
|
特になし
|
高血圧、糖尿病、心疾患
|
特になし
|
画像検査
|
対称性の脳溝開大
|
脳実質内に脳梗塞巣
|
側頭葉と前頭葉の萎縮
|
機能画像検査
|
側頭葉、頭頂葉での代謝低下
|
前頭葉を中心とした多発性の脳代謝低下
|
前頭葉、側頭葉での代謝低下
|
treatable dementia
- 治療可能な認知症を診断しておく。根本的な治療が可能で、認知機能は可逆的である。
- → 治療できる認知症
治療
認知症高齢者を対象とした事業・施設
国試
[★]
- 英
- cerebral infarction, brain infarction
- 関
- 一過性脳虚血発作 transient ischemic attack TIA
- 関
- 脳塞栓症、脳血栓症
- 神経系 091015II(脳梗塞における血液マーカー),091016III,091016IV
疫学
- 脳卒中に占める割合:アテローム血栓性梗塞24.1%、ラクナ梗塞22.7%、心原性脳塞栓症19.2%、その他の脳梗塞5.1% (ガイドライン1)
分類
- 定義:脳を灌流する頭蓋内外の主幹動脈のアテローム硬化を原因とする梗塞
- 機序:塞栓性、血栓性、血行力学性
- 血栓性:アテロームプラークの破綻→血管内皮下組織への血小板の付着→血小板活性化・凝集→(主に)血小板凝集塊の形成
- 血行力学性:主幹動脈の狭窄や閉塞
- 好発部位:内頚動脈(起始部、サイフォン部)、中大脳動脈(水平部)、後大脳動脈(近位部)、椎骨動脈(起始部、終末部)、脳底動脈
- 危険因子:高血圧、糖尿病、高脂血症
- 定義:心臓内の栓子や心臓を経由する栓子が急激に脳動脈を閉塞する
- 機序:塞栓性
- 塞栓性:血液うっ滞→血液凝固カスケードの活性化→トロンビン生成の亢進→フィブリン形成の進展
- 定義:一本の穿通枝動脈閉塞による直径1.5cm未満の小さな梗塞
- 機序:細小動脈硬化、微小塞栓、血栓・塞栓症、血行力学性
- 細小動脈硬化:高血圧に対抗してリポヒアリノーシス(微小動脈硬化・血管硬化)が起こり血管が狭窄
- 微小塞栓:脳内外の微少な塞栓物質による
- 穿通枝動脈の微小粥腫
- 穿通枝分岐部の分枝粥腫(cf.branch atheromatous disease, BAD)→穿通枝動脈が起始部から閉塞して起こる
- 危険因子:高齢、高血圧
- 好発部位:基底核、比較、橋、支障、内包後脚、側脳室外側の大脳深部白質
比較
- SQ.515
|
アテローム血栓性脳梗塞
|
ラクナ梗塞
|
心原性脳塞栓
|
発症機序
|
血栓性 塞栓性 血行力学性
|
血栓症
|
塞栓性
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好発年齢
|
高齢者
|
高齢者
|
若年者もあり
|
発症時刻
|
起床時
|
覚醒時
|
日中活動時
|
発症様式
|
緩徐進行
|
比較的緩徐進行
|
突発的
|
意識障害
|
軽度
|
なし
|
しばしば高度
|
大脳皮質症状
|
時にあり
|
なし
|
あり
|
基礎疾患
|
高血圧 糖尿病 高脂血症
|
高血圧
|
心疾患
|
リスクファクター
- 高血圧、心筋梗塞、心房細動、糖尿病、高脂血症、無症候性頚動脈病変
- 血圧:(脳梗塞全般)140/90mmHg以上。(ラクナ梗塞)130/85mmHg以上
生活習慣因子
検査
- 画像検査では超急性期には拡散強調画像が有用。CTではearly CT signを確認する。
CT
early CT sign
MRI
- 拡散強調画像:超急性期で梗塞部が高信号を呈する。
- T1:急性期以降(1日~)に低信号
- T2:6時間以降に高信号を呈する(細胞腫脹)。
治療
予後
- ガイドライン1
- 入院時NIH Stroke Scale(NIHSS)スコアの中央値:ラクナ梗塞4、アテローム血栓性脳梗塞6、心原性脳塞栓症14、その他5
- 退院時のmodified Rankin Scale(mRS)3-5の転帰不良(及び死亡)の割合:ラクナ梗塞22.6%(死亡率1.1%)、アテローム血栓性脳梗塞41.4%(6.9%)、心原性脳塞栓症44.8%(18.6%)、29.8%(10.3%)
- 重症度:心原性脳塞栓症>アテローム血栓性脳梗塞>ラクナ梗塞
国試
ガイドライン
- http://www.jsts.gr.jp/jss08.html
[★]
- 英
- cerebral stroke, cerebral apoplexy,stroke
- ラ
- apoplexia cerebri
- 関
- 卒中、脳血管障害 cerebrovascular disorders, cerebrovascular diseases
概念
- 突発的に出現する精神症状・神経症状であり、脳血管の病的状態に起因するもの
- 脳梗塞(血栓症、塞栓症)
- 脳出血(実質内の出血)、クモ膜下出血
疫学
- 参考1
- 死因:第3位
- 全国の寝たきり患者の原因疾患の第1位
- 病型別頻度:()
リスク因子
- 参考1
- 最大のリスク因子は高血圧
- 年齢、男性、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、心房細動、大量飲酒
参考
- http://www.jsts.gr.jp/jss08.html
-stroke
[★]
- 英
- argatroban
- 商
- アルガロン、ガルトバン、スロンノン、スロンノンHI、ノバスタン、ノバスタンHI
- 関
- その他の循環器官用薬
[★]
- 英
- infarct, infarction
- ラ
- infarctus
- 同
- 虚血性壊死
- 関
- 心筋梗塞 myocardial infarction
[★]
- 英
- lacunar
- 関
- 陰窩、小窩