- 65歳の男性。筋力低下を主訴に来院した。1年前から上肢の筋がやせて筋力が低下してきた。5か月前から歩行に際して疲労が目立つようになり、階段を昇るのが困難となった。2か月前から言語が不明瞭になった。意識は清明。身長170cm、体重53㎏。呼吸数26/分、整。舌の萎縮を認める。四肢に筋萎縮と中等度の筋力低下とを認める。上下肢ともに深部腱反射は亢進し、Babinski徴候は両側で陽性である。感覚は正常である。排尿障害はない。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 68歳の男性。3か月前からの咳嗽を主訴に来院した。最近、喀痰に鮮血が混じることがある。喫煙40本/日を45年間。身長160cm、体重52kg。脈拍80/分、整。血圧128/72mmHg。血液所見:赤血球350万、Hb11.0g/dl、Ht33%、血小板32万。血清生化学所見:総蛋白6.2g/dl、アルブミン3.8g/dl、尿素窒素16mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、Na 124mEq/l、K4.0mEq/l、Cl 88mEq/l、Ca 8.4mg/dl、TSH0.6μU/ml(基準0.2~4.0)、コルチゾール8.7μg/dl(基準5.2~12.6)。胸部エックス線写真で右上肺野に腫瘤陰影を認める。
[正答]
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- 66歳の男性。起床後、洗顔中に突然右半身の脱力をきたし、転倒したため救急車で搬入された。65歳の定年まで元気に仕事をしていた。意識はJCSI-1。脈拍84/分、整。血圧154/90mmHg。頚部血管雑音はなく、胸腹部に異常を認めない。神経学的所見では左への共同偏視、右片麻痺および失語を認める。発症1.5時間後に撮影した頭部単純CTを以下に示す。
[正答]
A
- 発症後1.5時間後のCTで所見がないので、脳梗塞やTodd's麻痺を鑑別に
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