- 13歳の男子。学校検尿で微少血尿を指摘され来院した。
- 浮腫と乏尿とには気付いていない。
- 血圧108/62mmHg。眼瞼に浮腫を認めない。心肺に異常はない。腹部は平坦で、肝、脾を触知しない。
- 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、沈渣に赤血球10/1視野。
- 血液所見:赤血球424万、Hb12.4g/dl、白血球8,200。
- 血清生化学所見:尿素窒素15mg/dl、クレアチニン0.6 mg/dl、Na142mEq/l、K4、4mEq/g、Cl104mEq/l。
- 腹部造影CTを以下に示す。
- 家族内に同様のCT所見を示す者がいる。この疾患について正しいのはどれか。
- a. 常染色体劣性遺伝である。
- b. 皮膚に結節性病変がみられる。
- c. 肝に同様の病変がみられる。
- d. 難聴の合併が多い。
- e. 予後は良好である。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 75歳の女性。自宅で昼食の準備中、突然ポーッとし、左口角からよだれを垂らし左半身に力が入らず立っていられなくなったため、救急車で搬送された。意識は清明。身長156cm、体重62kg、体温36.2℃。呼吸数18/分。脈拍104/分、不整。血圧180/100 mmHg。皮膚色は正常で、貧血と黄疸とはない。胸部にラ音を聴取しない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。下肢に浮腫を認めない。顔面を含む左片麻痺、左半側空間失認および病態失認を認める。血液所見:赤血球450万、Hb12.2g/dl、血球6,000、血小板21万。血清生化学所見:総蛋白6.2g/dl、アルブミン4.2g/dl、尿素窒素16mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、総コレステロール160 mg/dl、トリグリセライド100mg/dl、AST25単位、ALT21単位、Na138mEq/l、K4.0mEq/l。心電図で心房細動を認める。頭部単純CTで明らかな異常を認めない。
[正答]
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[★]
- 30歳の女性。挙児を希望して来院した。26歳で結婚し、避妊していなかったが妊娠に至らない。初経12歳。月経周期28日型、整。月経痛は認めない。24歳時、右卵管妊娠で卵管温存手術を受けた。身長158cm、体重45kg。子宮は正常大で、両側付属器は触知しない。基礎体温は2相性。血中ホルモン値(月経周期7日目):LH4.8mIU/ml(基準1.8~7.6)、FSH 8.1mIU/ml(基準5.2~14.4)、プロラクチン6.2ng/ml(基準15以下)、エストラジオール34pg/ml(基準11~230)、プロゲステロン0.2ng/ml(基準0.5以下)、テストステロン42ng/ml(基準30~90)。子宮卵管造影写真を以下に示す。夫の精液検査所見:量2.5ml、精子濃度8×106/mg、運動率55%、奇形率15%。不妊の原因として考えられるのはどれか。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
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