- 英
- urease
- 同
- 尿素分解酵素
- urease-positive bug(Proteus vulgaris, Staphyloccus, Klebsiella)
- Pylori––think pylorus of stomach. Proteus and H. pylori are both urease positive (cleave urea to ammonia).
WordNet
- an enzyme that catalyzes the hydrolysis of urea into carbon dioxide and ammonia; is present in intestinal bacteria
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2012/08/10 17:16:42」(JST)
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ヘリコバクター・ピロリのウレアーゼ(Protein Data Bankより)
ウレアーゼ (urease; EC 3.5.1.5) は尿素を加水分解により二酸化炭素とアンモニアに分解する酵素。
反応:
- (NH2)2CO + H2O → CO2 + 2 NH3
1926年にジェームズ・サムナーがナタマメのウレアーゼをタンパク質としては初めて結晶化することに成功し、酵素の主成分がタンパク質であることが明らかになった。その後、ウレアーゼは活性中心にニッケルを含む酵素であることが判明し、現在では完全な結晶構造も明らかになっている。
胃潰瘍の原因菌として知られるヘリコバクター・ピロリは本酵素を発現してアンモニアを産生し、局所的に胃酸を中和することで胃内での生息が可能となっている。
目次
- 1 脚注
- 2 参考文献
- 3 関連項目
- 4 外部リンク
|
脚注
- IUBMB entry for 3.5.1.5(英語)
- BRENDA references for 3.5.1.5 (英語)
- PubMed references for 3.5.1.5(英語)
- PubMed Central references for 3.5.1.5(英語)
- Google Scholar references for 3.5.1.5(英語)
参考文献
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関連項目
外部リンク
- IUBMB entry for 3.5.1.5(英語)
- KEGG entry for 3.5.1.5(英語)
- BRENDA entry for 3.5.1.5(英語)
- NiceZyme view of 3.5.1.5(英語)
- EC2PDB: PDB structures for 3.5.1.5(英語)
- PRIAM entry for 3.5.1.5(英語)
- PUMA2 entry for 3.5.1.5(英語)
- IntEnz: Integrated Enzyme entry for 3.5.1.5(英語)
- MetaCyc entry for 3.5.1.5(英語)
- Atomic-resolution structures of enzymes belonging to this class(英語)
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Japanese Journal
- ウレアーゼ活性を有する微生物を鋳型とした球状炭酸アパタイトの合成
- 損傷を受けた微生物固化土の潜在的修復可能性に関する検討
- 桑野 玲子,細尾 誠
- 生産研究 63(4), 407-410, 2011
- 環境への負荷の少ない地盤固化技術として, 微生物の保持するウレアーゼによる尿素分解効果を用いた地盤固化が試みられている.本研究では, 有用微生物の活性を保持していれば, あるいは必要に応じて活性を高めれば固化効果が繰返し生じることに着目した.Bacillus pasteuriiと固化促進グラウト(カルシウム源, 尿素, 微生物の栄養源を含む溶液)を用い, 炭酸カルシウムの析出による砂供試体の固化 …
- NAID 130001080243
- 杉田 貴昭,近藤 淳
- 電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波 110(306), 1-5, 2010-11-18
- 弾性表面波(SAW)を利用すると,伝搬面上で液滴の搬送,混合が可能である.生体分子を用いた反応を検出するためにSAW伝搬表面上にセンサを作成した.しかし,生物工学への応用を考えるとき,生体分子を取り扱うため安価で使い捨て可能なデバイスが要求されている.そのため使い捨て可能なデバイスとして安価なカバーガラスを利用したガラス/マッチング層/圧電基板から構成されるマイクロ実験室が考案された.このマイクロ …
- NAID 110008145078
Related Links
- 1926年にジェームズ・サムナーがナタマメのウレアーゼをタンパク質としては初めて結晶 化することに成功し、酵素の主成分がタンパク質であることが明らかになった。その後、 ウレアーゼは活性中心にニッケルを含む酵素であることが判明し、現在では完全な ...
- ヘリコバクター・ピロリの持つウレアーゼは細胞の表層部に局在しており、中性および 酸性領域の2種類の至適pHを持つため、胃内部の酸性条件下でも尿素からの アンモニア産生が可能である。ウレアーゼによって作られたアンモニア ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- urea
- 同
- カルバミド carbamide、ウレア
- 商
- アセチロール、イソジンシュガーパスタ、ウリモックス、ウレア、ウレパール、カフコデN配合、ケラチナミン、ケラベンス、コンベルビー、ノルニチカミン、パスタロン、パステルハップ 、ビタルファ、ピロニック、プラチアミン、ブロバリン、ブロムワレリル尿素 、ベギン、ユービット、ワイドコール
- 関
- 尿素クリアランス、ウレアーゼ
O=C(NH2)2
生合成
分解
- 尿素はウレアーゼにより加水分解されて二酸化炭素とアンモニアを生じる。ヘリコバクター・ピロリ菌や尿路の細菌がウレアーゼを産生している
腎臓
- 多くの組織では浸透圧物質として無効であるが、腎臓のネフロンの多くの部位では有効な浸透圧物質である (文献名不明 p.373)
- 再吸収:近位尿細管、集合管(ADH作用時)
- 分泌 :ヘンレプールの細い部分
- GFRが低下すると血中尿素濃度と血中クレアチン濃度は上昇し、GFRが正常の1/3-1/4になると顕著となる。
腎髄質での尿濃縮機構
- 腎臓における尿の濃縮は(1)腎髄質の浸透圧勾配(NaClと尿素が形成)と(2)集合管による水透過性に支配されている。
- 尿素が腎髄質の浸透圧勾配に重要な役割を果たしている。
- シスプラチンは尿素サイクルを抑制し、尿濃縮機構を障害する。
外用薬
- 皮膚角質の水分保持力を増強させ、また角質溶解作用などにより角化皮膚をしっとりさせ、皮膚の状態を正常化させる。
- アトピー性皮膚炎、魚鱗癬、老人性乾皮症、掌蹠角化症、苔癬、進行性指掌角皮症などに使用される。
- 炎症を来している部位への外用により刺激感を生じる。
- 潰瘍、びらん、創面への直接塗布は避けるようにする。
臨床関連
- GFRが低下して血中に窒素化合物が蓄積している状態
[★]
- 英
- urea nitrogen UN
- 同
- 血中尿素窒素 blood urea nitrogen BUN
- 関
- 尿素、ウレアーゼ、クレアチニン、残余窒素
意義
- 血中の尿素
- 尿素は肝臓で尿素サイクルによって産生される。
尿素窒素を構成する要素 LAB
基準値
- 単位の変換:1 mg/dL = 10 x 10^-3 g/L = 10^-2 / 28 mol/L = 0.0003751 mol/L = 0.3751 mmol/L
- N2 = 28 g/L
判別(検査値の本より)
- [高頻度]肝不全(肝硬変末期など)、高度腎不全、低蛋白食、妊娠
- [可能性]飢餓
- [高頻度]高蛋白食、蛋白異化の亢進する病態(悪性腫瘍、感染、外傷、手術など)
- [可能性]コルチコステロイド、利尿薬、テトラサイクリンなどの薬物投与
[★]
- 英
- urease test
- 関
- 迅速ウレアーゼ試験、Helicobacter pylori
[★]
- 英
- rapid urease test
- 関
- ウレアーゼ試験、Helicobacter pylori
[★]
- 英
- urease-producing bacteria
- 関
- ウレアーゼ