エプレレノン
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Japanese Journal
- 山口 光國
- 運動療法と物理療法 = The Journal of physical medicine 22(4), 401-405, 2011-12-25
- NAID 10030210920
- セララ^【○!R】(エプレレノン)錠25mg・50mg・100mgの薬理学的特徴および臨床試験成績
- 野村 俊治,田平 淳一,林 利彰,濱田 悦昌
- 日本薬理学雑誌 132(4), 227-235, 2008-10-01
- エプレレノンは,選択的アルドステロンブロッカーであり,海外において高血圧および心不全に対する治療薬として開発され,本邦では高血圧症に対する治療薬として2007年に承認された.エプレレノンは鉱質コルチコイド受容体に対するアルドステロンの結合を抑制し,in vitroにおける鉱質コルチコイド受容体への親和性はスピロノラクトンの1/20程度であったが,in vivoではほぼ同程度であった.また,エプレレ …
- NAID 10024384022
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
セララ錠25mg
組成
1錠中:
有効成分(含量)
添加物
- 乳糖水和物、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム、ヒプロメロース、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、酸化チタン、マクロゴール400、ポリソルベート80、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 高カリウム血症の患者もしくは本剤投与開始時に血清カリウム値が5.0mEq/Lを超えている患者[高カリウム血症を増悪させるおそれがある。]
- 微量アルブミン尿又は蛋白尿を伴う糖尿病患者[高カリウム血症を誘発させるおそれがある。]
- 中等度以上の腎機能障害(クレアチニンクリアランス50mL/分未満)のある患者[高カリウム血症を誘発させるおそれがある。]
- 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスCの肝硬変に相当)のある患者[高カリウム血症等の電解質異常が発現するおそれがある。
- カリウム製剤、カリウム保持性利尿薬を投与中の患者[「相互作用」の項参照]
- イトラコナゾール、リトナビル及びネルフィナビルを投与中の患者[「相互作用」の項参照]
効能または効果
- 高血圧症
- 通常、成人にはエプレレノンとして1日1回50mgから投与を開始し、効果不十分な場合は100mgまで増量することができる。
- CYP3A4阻害薬と併用する場合には本剤の投与量を1日1回25mgとする。[「相互作用」の項参照]
- 本剤の投与中に血清カリウム値が5.0mEq/Lを超えた場合には減量を考慮し、5.5mEq/Lを超えた場合は減量ないし中止し、6.0mEq/L以上の場合には直ちに中止すること。
慎重投与
- 軽度の腎機能障害のある患者[「重要な基本的注意」の項参照]
- 軽度〜中等度の肝機能障害のある患者[「重要な基本的注意」の項参照]
- 高齢者[「重要な基本的注意」、「高齢者への投与」の項参照]
重大な副作用
高カリウム血症(1.7%)
- 高カリウム血症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
薬効薬理
作用機序33)〜36)
- エプレレノンは鉱質コルチコイド受容体に結合し、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)のホルモンであるアルドステロンの結合を阻害する。アルドステロンは腎などの上皮組織並びに心臓、血管及び脳などの非上皮組織における鉱質コルチコイド受容体に結合し、ナトリウム再吸収及びその他の機序を介して血圧を上昇させる。エプレレノンはこれらのアルドステロンの作用を阻害することで降圧作用を発揮するものと考えられる。エプレレノンはレニン分泌へのアルドステロンによるネガティブフィードバックを抑制するため、血漿中レニン活性及び血清中アルドステロン濃度を持続的に上昇させるが、これらの上昇はエプレレノンの作用を減弱しない。
受容体結合の選択性33),34)
- エプレレノンは、ラット及びヒトの鉱質コルチコイド受容体に選択的に結合する。糖質コルチコイド受容体、アンドロゲン受容体、プロゲステロン受容体等、他のステロイドホルモン受容体に対する親和性は、鉱質コルチコイド受容体に対する親和性と比べて1/20以下であった。ラットを用いた試験で、臨床投与量のエプレレノンには、鉱質コルチコイド受容体以外のステロイドホルモン受容体への作用に起因する副作用は認められなかった。
高血圧に対する作用36)〜38)
- エプレレノンは、アルドステロン持続投与/食塩負荷を行った一側腎摘出高血圧ラットにおいて、収縮期血圧に対し持続的な降圧作用を示した。
- エプレレノンは、脳卒中易発症性自然発症高血圧ラット(SHRSP)において、2週間の投与期間中、収縮期血圧に対し持続的な降圧作用を示した。また、ACE阻害薬であるリシノプリルとの併用により、降圧作用は顕著に増強された。
- 食塩感受性低レニン型高血圧の動物モデルであるDahl食塩感受性ラットにおいて、エプレレノンは4週間の持続投与で収縮期血圧に対し用量依存的な降圧作用を示した。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- 9,11α-Epoxy-7α-(methoxycarbonyl)-3-oxo-17α-pregn-4-ene-21,17β-carbolactone
分子式
分子量
性状
- 白色〜黄白色の粉末である。アセトニトリル、ベンジルアルコール又はクロロホルムに溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール(99.5)に溶けにくく、水に極めて溶けにくい。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 降圧薬
商品
[★]
- 英
- eplerenone
- 商
- セララ、inspira
- 関
- 血圧降下剤。選択的アルドステロンブロッカー
効能又は効果
- セララ錠25mg/セララ錠50mg/セララ錠100mg
薬効薬理
- セララ錠25mg/セララ錠50mg/セララ錠100mg
- エプレレノンは鉱質コルチコイド受容体に結合し、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)のホルモンであるアルドステロンの結合を阻害する。アルドステロンは腎などの上皮組織並びに心臓、血管及び脳などの非上皮組織における鉱質コルチコイド受容体に結合し、ナトリウム再吸収及びその他の機序を介して血圧を上昇させる。エプレレノンはこれらのアルドステロンの作用を阻害することで降圧作用を発揮するものと考えられる。エプレレノンはレニン分泌へのアルドステロンによるネガティブフィードバックを抑制するため、血漿中レニン活性及び血清中アルドステロン濃度を持続的に上昇させるが、これらの上昇はエプレレノンの作用を減弱しない。
- エプレレノンは、ラット及びヒトの鉱質コルチコイド受容体に選択的に結合する。糖質コルチコイド受容体、アンドロゲン受容体、プロゲステロン受容体等、他のステロイドホルモン受容体に対する親和性は、鉱質コルチコイド受容体に対する親和性と比べて1/20以下であった。ラットを用いた試験で、臨床投与量のエプレレノンには、鉱質コルチコイド受容体以外のステロイドホルモン受容体への作用に起因する副作用は認められなかった。
- (1) エプレレノンは、アルドステロン持続投与/食塩負荷を行った一側腎摘出高血圧ラットにおいて、収縮期血圧に対し持続的な降圧作用を示した。
- (2) エプレレノンは、脳卒中易発症性自然発症高血圧ラット(SHRSP)において、2週間の投与期間中、収縮期血圧に対し持続的な降圧作用を示した。また、ACE阻害薬であるリシノプリルとの併用により、降圧作用は顕著に増強された。
- (3) 食塩感受性低レニン型高血圧の動物モデルであるDahl食塩感受性ラットにおいて、エプレレノンは4週間の持続投与で収縮期血圧に対し用量依存的な降圧作用を示した。
重大な副作用
- 高カリウム血症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
禁忌
- セララ錠25mg/セララ錠50mg/セララ錠100mg
- 1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 2. 高カリウム血症の患者もしくは本剤投与開始時に血清カリウム値が5.0mEq/Lを超えている患者[高カリウム血症を増悪させるおそれがある。]
- 3. 微量アルブミン尿又は蛋白尿を伴う糖尿病患者[高カリウム血症を誘発させるおそれがある。]
- 4. 中等度以上の腎機能障害(クレアチニンクリアランス50mL/分未満)のある患者[高カリウム血症を誘発させるおそれがある。]
- 5. 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスCの肝硬変に相当)のある患者[高カリウム血症等の電解質異常が発現するおそれがある。
- 6. カリウム製剤、カリウム保持性利尿薬を投与中の患者[「相互作用」の項参照]
- 7. イトラコナゾール、リトナビル及びネルフィナビルを投与中の患者[「相互作用」の項参照]
添付文書
- セララ錠25mg/セララ錠50mg/セララ錠100mg
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2149045F1029_2_01/2149045F1029_2_01?view=body
[★]
- 関
- エプレレノン(セララ)