ファモチジン
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- ガスドック(H2受容体拮抗薬 胃・十二指腸潰瘍、胃炎の治療薬)について主な作用 副作用 用い方と注意点を説明します.
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ガスドック静注10mg
組成
販売名
1管容量
有効成分
添加物
- エデト酸ナトリウム水和物・・・・・・・・・・・・・・4mg
クエン酸ナトリウム水和物、リン酸、等張化剤、pH調節剤
禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
- ○上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃 炎による)、Zollinger-Ellison症候群、侵襲ストレス(手術 後に集中管理を必要とする大手術、集中治療を必要とする脳 血管障害・頭部外傷・多臓器不全・広範囲熱傷)による上部 消化管出血の抑制*○麻酔前投薬
- ○上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃 炎による)、Zollinger-Ellison症候群、侵襲ストレス(手術 後に集中管理を必要とする大手術、集中治療を必要とする脳 血管障害・頭部外傷・多臓器不全・広範囲熱傷)による上部 消化管出血の抑制
- 通常、成人にはファモチジンとして1回20mgを1日2回 (12時間毎)緩徐に静脈内投与する。又は輸液に混合して 点滴静注する。なお、年齢・症状により適宜増減する。上部 消化管出血及びZollinger-Ellison症候群では、一般的に1週 間以内に効果の発現をみるが、内服可能となった後は経口投 与に切りかえる。侵襲ストレス(手術後に集中管理を必要と する大手術、集中治療を必要とする脳血管障害・頭部外傷・ 多臓器不全・広範囲熱傷)による上部消化管出血の抑制では、 術後集中管理又は集中治療を必要とする期間(手術侵襲スト レスは3日間程度、その他の侵襲ストレスは7日間程度)の 投与とする。*○麻酔前投薬
- 通常、成人にはファモチジンとして1回20mgを麻酔導入1 時間前に緩徐に静脈内投与する。
腎機能低下患者への投与法
- ファモチジンは主として腎臓から未変化体で排泄される。腎機能低下患者にファモチジンを投与すると、腎機能の低下とともに血中未変化体濃度が上昇し、尿中排泄が減少するので、次のような投与法を目安とする。
1回20mg 1日2回投与を基準とする場合
クレアチニンクリアランス(mL/min):Ccr≧60
クレアチニンクリアランス(mL/min):60>Ccr>30
- 投与法:1回20mg 1日1回1回10mg 1日2回
クレアチニンクリアランス(mL/min):30≧Ccr
- 投与法:1回10mg 2日に1回1回 5mg 1日1回
クレアチニンクリアランス(mL/min):透析患者
- 投与法:1回10mg 透析後1回1回 5mg 1日1回
慎重投与
薬物過敏症の既往歴のある患者
腎障害のある患者[血中濃度が持続するので、投与量を減ずるか投与間隔をあけて使用すること。]
心疾患のある患者[心血管系の副作用を起こすおそれがある。]
肝障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明):ショック、アナフィラキシー様症状(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫〈顔面浮腫、咽頭浮腫等〉、蕁麻疹等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、血小板減少(頻度不明):再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、血小板減少(初期症状として全身けん怠感、脱力、皮下・粘膜下出血、発熱等)があらわれることがあるので、定期的に血液検査を実施し、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)(頻度不明):皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸(頻度不明):AST(GOT)・ALT(GPT)等の上昇、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
横紋筋融解症(頻度不明):横紋筋融解症があらわれることがあるので、高カリウム血症、ミオグロビン尿、血清逸脱酵素の著明な上昇、筋肉痛等が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
QT延長、心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)、心室細動(頻度不明):QT延長、心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)、心室細動があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。特に心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症等)を有する患者においてあらわれやすいので、投与後の患者の状態に十分注意すること。
意識障害、痙攣(頻度不明):意識障害、全身痙攣(痙直性、間代性、ミオクローヌス性)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。特に腎機能障害を有する患者においてあらわれやすいので、注意すること。
間質性腎炎、急性腎不全(頻度不明):間質性腎炎、急性腎不全があらわれることがあるので、初期症状として発熱、皮疹、腎機能検査値異常(BUN・クレアチニン上昇等)等が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
間質性肺炎(頻度不明):発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
化学名:
- N-Aminosulfonyl-3-{[2-(diaminomethyleneamino)-1、3-thiazol-4-yl]methylsulfanyl}propanimidamide
- 約164℃(分解)
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- famotidine
- 商
- ガスイサン、ガスセプト、ガスター、ガスドック、ガスペラジン、ガスポート、ガスメット、ガスリック、ガモファー、クリマーゲン、ストマルコン、チオスター、ファモガスト、ファモスタジン、ブロスター、モミアロン、Pepcid
- 関
- ヒスタミン受容体、消化性潰瘍用剤
-
- H2ブロッカー = ヒスタミンH2受容体選択的阻害薬
- 持続時間が長い(1日2,3回でよい)
- 般試薬で10mg錠、臨床薬では20mg錠
用量調節
- 腎機能障害がある場合に血中未変化体濃度が上昇しうるため、用量の調節が必要である。
Ccr(mL/min)
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投与方法
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≧60
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1日20mg 1日2回
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60> >30
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1日20mg 1日1回
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1日10mg 1日2回
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30≧
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2-3日20mg 1日1回
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1日10mg 1日1回
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副作用
[★]
- 英
- disodium edetate hydrate
- 商
- MS温シップ、MS冷シップ、アズレン含嗽液アーズミンうがい液、アムロジピンOD、アラジオフ、オキシドール、ガスドック、クアトロバック、ケトコナゾール、ニューロライト、ハーネシップ 、フェルビナクパップ、モービリン、モルホニン歯科用液
- 関
- エデト酸