ピレンゼピン
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- ピレンゼピン塩酸塩とは。効果、副作用、使用上の注意。 ムスカリン(副交感神経を興奮させる物質)のはたらきを抑えて胃液やガストリン(胃液の分泌を促すホルモン)の分泌を抑えるとともに、粘液の分泌を促したり、胃粘膜の ...
- 成分(一般名) : ピレンゼピン塩酸塩 製品例 : ガストロゼピン錠25mg、ランクリック細粒10% ・・その他(ジェネリック) & 薬価 区分 : 消化性潰瘍用剤/抗ムスカリン剤/胃炎・消化性潰瘍治療剤
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ピレンゼール錠25
組成
- 1錠中:ピレンゼピン塩酸塩水和物……26.1mg
(無水物として25mg)
〈添加物〉
カルメロース、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、乳糖水和物、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース
禁忌
効能または効果
○下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、付着粘液)並びに消化器症状の改善
○胃潰瘍、十二指腸潰瘍
- 通常成人には1回1錠(ピレンゼピン塩酸塩無水物として25mg)を、1日3〜4回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 前立腺肥大のある患者[排尿困難を起こすことがある]
- 緑内障の患者[眼圧を上昇させることがある]
重大な副作用
- 無顆粒球症 このような副作用があらわれるとの報告があるので、患者の状態に十分注意し、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- アナフィラキシー様症状 アナフィラキシー様症状(発疹、蕁麻疹等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- ピレンゼピン塩酸塩水和物は胃粘膜のムスカリン受容体に選択的に作用し、胃液分泌を著明に抑制するとともに、胃粘膜血流を改善し、抗胃炎・抗潰瘍作用を示すものと考えられている。
胃液分泌抑制作用3)
- ピレンゼピン塩酸塩水和物(10〜100mg/kg,i.d.)は、ラットにおいて、胃液、胃酸及びペプシンの基礎分泌抑制作用を示した。また、ヒスタミン及びテトラガストリン誘発胃液・胃酸分泌に対しても抑制作用を示した(10〜300mg/kg,i.d.)。
抗ガストリン作用3)
- ピレンゼピン塩酸塩水和物(0.1mg/kg,i.v.)はイヌの肉エキス刺激による血中ガストリン値上昇に対し抑制作用を示した。
実験的潰瘍に対する効果3)
- ピレンゼピン塩酸塩水和物(10〜100mg/kg,p.o.)は、ラットの脱血及びストレスによる潰瘍形成に対し抑制作用を示した。また、酢酸潰瘍の治癒促進効果を認めた(200〜400mg/kg,p.o.)。
実験的慢性胃炎に対する効果3)
- ピレンゼピン塩酸塩水和物(100mg/kg,p.o.)は、ラットの11ヵ月にわたるタウロコール酸誘発慢性胃粘膜損傷に対して抑制効果を示した。
有効成分に関する理化学的知見
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- pirenzepine
- 化
- 塩酸ピレンゼピン pirenzepine hydrochloride
- 商
- ガストシオン、ガストロゼピン、ガタンプル、カロデリン、ストマゼピン、ピレンゼール、ピロデイン、ピン、ランクリック
- 関
- ムスカリン性受容体、テレンゼピン
- 消化性潰瘍用剤
- → 血液脳関門を通過しないので、中枢作用がない
- 消化管、尿路に対する作用が無く、散瞳、視力障害、循環器に対する作用もない (SPC.162)
- M1受容体特異的に作用する
薬理作用
- 胃粘膜壁細胞のムスカリン受容体に選択的に作用し胃酸分泌を抑制
- 迷走神経の胃酸分泌機能を特異的に抑制
[★]
- 英
- hydrogen chloride
- 同
- 塩化水素
- 関
[★]
- 英
- hydrochloride
- 関
- ハイドロクロライド