スクラルファート
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- サンド株式会社のシューアルミン顆粒90%(消化器官用薬)、一般名スクラルファート水和物(Sucralfate hydrate) の効果と副作用、写真、保管方法等を掲載。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
シューアルミン顆粒90%
組成
有効成分
含量(1g中)
添加物
- 乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース
禁忌
- 透析療法を受けている患者[長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症、貧血等があらわれることがある。]
効能または効果
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍
- 下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
- 通常、成人1回1〜1.2gを1日3回経口投与する。
症状に応じて適宜増減する。
慎重投与
- 腎障害のある患者[長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症、貧血等があらわれるおそれがあるので、定期的に血中アルミニウム、リン、カルシウム、アルカリフォスファターゼ等の測定を行うこと。]
- リン酸塩の欠乏している患者[アルミニウムは消化管内でリン酸塩と結合し、その吸収を阻害する。]
薬効薬理
抗ペプシン作用
- Shayラットの胃内において、攻撃因子である胃液中の蛋白分解酵素ペプシンの活性低下作用が認められている。1),2)
粘膜保護作用
- ラット灌流実験で、胃粘膜の潰瘍表面にスクラルファートが結合することが剖検で認められている。2),3) また、14C-スクラルファートをラットに、Tc-99mスクラルファートをウサギ、ヒトに各々経口投与した結果、スクラルファートが胃・十二指腸粘膜の潰瘍部位に特異的に結合することが認められている。この粘膜結合作用により、胃液、胆汁等から潰瘍部位を保護するものと考えられる。3),4)
粘膜再生促進、血管新生作用
- ラットのClamping-Cortisone実験潰瘍において、潰瘍部位の粘膜の再生や血管の新生作用が認められ、潰瘍組織の治癒傾向を促進することが認められている。5)
潰瘍発生抑制作用
- ラット灌流実験で、胃・十二指腸潰瘍の発生を抑制する。2)また、胃潰瘍患者を対象とした臨床的検討で、胃潰瘍の再発予防に有効性が認められている。6)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- スクラルファート水和物(Sucralfate Hydrate)
別名
化学名
- Basic aluminum sucrose sulfate
分子式
- C12H30Al8O51S8・χAl(OH)3・yH2O
性状
- 白色の粉末で、におい及び味はない。
水、熱湯、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
希塩酸又は硫酸・水酸化ナトリウム試液に溶ける。
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- sucralfate
- 商
- Carafate。アルサルミン、オーネスミン、シューアルミン、ツナルミン、テイガスト、ビンガスト
-
薬理作用
適応
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期
副作用