スルピリド
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ピリカップル筋注50mg
組成
- ピリカップル筋注50mgは、1管(2mL)中にスルピリド50mgを含有する。
- 添加物として等張化剤及びpH調整剤を含有する。
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- プロラクチン分泌性の下垂体腫瘍 (プロラクチノーマ) の患者[抗ドパミン作用によりプロラクチン分泌が促進し、病態を悪化させるおそれがある。]
- 褐色細胞腫の疑いのある患者[急激な昇圧発作を起こすおそれがある。]
効能または効果
- 胃・十二指腸潰瘍
- スルピリドとして、通常成人1回50mgを1日2回筋肉内注射する。なお、症状により適宜増減する。
- 統合失調症
- スルピリドとして、通常成人1回100〜200mgを筋肉内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日600mgまで増量することができる。
慎重投与
- 心・血管疾患、低血圧又はそれらの疑いのある患者[症状を悪化させるおそれがある。]
- QT延長のある患者[QT延長が悪化するおそれがある。]
- QT延長を起こしやすい患者[QT延長が発現するおそれがある。]
- 著明な徐脈のある患者
- 低カリウム血症のある患者 等
- 腎障害のある患者[高い血中濃度が持続するおそれがある。]
- パーキンソン病の患者[錐体外路症状が悪化するおそれがある。]
- 脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者[悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすい。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 小児(「小児等への投与」の項参照)
重大な副作用
悪性症候群(Syndrome malin)
(頻度不明)
- 悪性症候群があらわれることがあるので、無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
痙攣
(頻度不明)
- 痙攣があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
QT延長、心室頻拍
(頻度不明)
- QT延長、心室頻拍 (torsades de pointesを含む) があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
無顆粒球症、白血球減少
(頻度不明)
- 無顆粒球症、白血球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
(頻度不明)
- AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、AL-Pの上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
遅発性ジスキネジア
(頻度不明)
- 長期投与により、口周部等の不随意運動があらわれ投与中止後も持続することがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
肺塞栓症、深部静脈血栓症
(頻度不明)
- 抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
化学名:
- N -(1-Ethylpyrrolidin-2-ylmethyl)-2-methoxy-5-sulfamoylbenzamide
化学構造式:
分子式:
分子量:
性状:
酢酸 (100) 又は希酢酸に溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、エタノール (99.5) に溶けにくく、水にほとんど溶けない。
0.05mol/L硫酸試液に溶ける。
本品のメタノール溶液 (1→100) は、旋光性を示さない。
融点:
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- sulpiride
- 商
- アビリット、クールスパン、ドグマチール、ピリカップル、ベタマック、マーゲノール、ミラドール
- 関
- 抗精神病薬
特徴
構造
作用機序
消化性潰瘍治療薬
- 視床下部の交感神経中枢の興奮を抑制することで腸管の血流を改善する
副作用
- →抗精神病薬の副作用 参照
[★]
- 英
- couple
- 関
- 共役、結合、連関、一対