ニザチジン
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Japanese Journal
- ニザチジン(アシノン^【○!R】)による口腔乾燥症の治療
- 串田 京子,梅本 匡則,任 智美,根来 篤,阪上 雅史
- 口腔・咽頭科 = Stomato-pharyngology 17(1), 101, 2004-08-10
- NAID 10013484543
- 内科医が使う薬の副作用・相互作用 ; 消化器薬. H2受容体拮抗薬 (タガメット, ザンタック, ガスター, アルタット, アシノン, プロテカジン)
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- アシノンはゼリア新薬工業が製造販売するヒスタミンH₂受容体拮抗薬です。アシノンを使用するなら知っておきたい情報を豊富に掲載しています。
- 作成又は改訂年月 **2011年1月改訂(第5版,添加物の変更に伴う改訂) *2009年6月改訂(第4版) 日本標準商品分類番号 872325 薬効分類名 H 2 受容体拮抗剤 承認等 販売名 アシノン錠75mg 販売名コード 2325005F2020 承認・許可 ...
- アシノンとは?ニザチジンの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。 すべての副作用を掲載しているわけではありません。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アシノン錠75mg
組成
1錠中の成分・含量
添加物
- 部分アルファー化デンプン,結晶セルロース,ヒドロキシプロピルセルロース,クロスポビドン,ステアリン酸マグネシウム,ヒプロメロース,酸化チタン,カルナウバロウ
効能または効果
75mg錠
- 胃潰瘍,十二指腸潰瘍,逆流性食道炎
- 下記疾患の胃粘膜病変(びらん,出血,発赤,浮腫)の改善
急性胃炎,慢性胃炎の急性増悪期
150mg錠
胃潰瘍,十二指腸潰瘍
- 通常,成人にはニザチジンとして1回150mgを1日2回(朝食後,就寝前)経口投与する。また1回300mgを1日1回(就寝前)経口投与することもできる。なお,年齢,症状により適宜増減する。
逆流性食道炎
- 通常,成人にはニザチジンとして1回150mgを1日2回(朝食後,就寝前)経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。
下記疾患の胃粘膜病変(びらん,出血,発赤,浮腫)の改善
急性胃炎,慢性胃炎の急性増悪期
- 通常,成人にはニザチジンとして1回75mgを1日2回(朝食後,就寝前)経口投与する。なお,年齢,症状により適宜増減する。
- 本剤は腎排泄が主であるため,腎機能障害患者に150mgを経口投与した場合,腎機能低下にともなう血漿中半減期の遅延と,血漿クリアランスの低下がみられた。(外国データ,「薬物動態」の項参照)
慎重投与
- 薬物過敏症の既往歴のある患者
- 肝障害のある患者〔本剤は主として肝臓で代謝されるので,血中濃度が上昇するおそれがある〕
- 腎障害のある患者〔血中濃度が持続するので,投与量を減ずるか投与間隔をあけて使用すること〕(<用法・用量に関連する使用上の注意>「薬物動態」の項参照)
- 高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
重大な副作用
ショック,アナフィラキシー様症状
- ショック,まれにアナフィラキシー様症状(0.1%未満)(蕁麻疹,血圧低下,気管支痙攣,咽頭浮腫,呼吸困難等)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。
再生不良性貧血,汎血球減少症,無顆粒球症,血小板減少
- 再生不良性貧血,汎血球減少症,無顆粒球症,まれに(0.1%未満)血小板減少があらわれることがあるので,初期症状として全身倦怠感,発熱,出血傾向等がみられたら,その時点で血液検査を実施し,異常が認められた場合には,直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。
肝機能障害,黄疸
- AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTP上昇等の肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,異常が認められた場合には,直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。
薬効薬理
ヒトでの作用
胃酸分泌抑制作用
基礎分泌40)
- 健常人に150mgを経口投与した結果,酸分泌量は投与2時間後において約93%抑制された。
テトラガストリン刺激分泌41)
- 健常人に75mg及び150mgを経口投与した結果,テトラガストリン(4μg/kg)筋注後2時間の酸分泌量はそれぞれ76.2%,92.2%抑制された。
ベタゾール刺激分泌42)
- 健常人に75mg及び150mgを経口投与した結果,ベタゾール(1.5mg/kg)筋注後2時間の酸分泌量はそれぞれ92.3%,98.9%抑制された。
食餌刺激分泌43)
- 健常人に75mg及び150mgを経口投与した結果,食餌刺激後2時間の酸分泌量はそれぞれ83.0%,89.3%抑制された。
夜間分泌44)
- 健常人に150mgを経口投与した結果,夜間8時間の酸分泌量は89.8%抑制された。
24時間分泌45)
- 健常人に1回300mgを1日1回(就寝前)又は1回150mgを1日2回(朝食後,就寝前)経口投与した結果,胃内のpHは上昇し,特に夜間において顕著であった。
ペプシン分泌抑制作用44)
- 健常人に150mg経口投与した結果,夜間8時間のペプシン分泌量は60.0%抑制された。
胃排出促進作用46,47)
- 慢性胃炎患者に1回75mg,胃潰瘍患者に1回150mgを1日2回経口投与し、アセトアミノフェン法により胃排出能を検討した結果、胃排出能は有意に促進された。
唾液分泌促進作用48)
- 健常人に150mgを1回経口投与し、基礎唾液分泌量を測定した結果、唾液分泌量の有意な増加が認められた。
抗アンドロゲン作用6,49)
- 健常人に1回150mg1日2回9週間経口投与した結果,血清プロラクチン,LH,FSH,テストステロン及び成長ホルモン値は投与前後において有意な変動は認められなかった。また消化性潰瘍患者に1回150mg1日2回6〜8週間経口投与した結果,血清プロラクチン値は投与前後において有意な変動は認められなかった。
動物での作用
H2受容体拮抗作用50)
- ラット摘出子宮を用いたH2受容体拮抗作用は,シメチジンに比し10倍強力であった。
胃酸分泌抑制作用51,52)
- ウシガエル単離胃粘膜のヒスタミン刺激に対する胃酸分泌抑制作用はシメチジンに比し17.8倍強力であった。またラット及びイヌのヒスタミン刺激に対する胃酸分泌抑制作用はシメチジンに比し5.2〜10.0倍強力であった。
実験潰瘍に対する作用52)
- ラットの水浸拘束ストレス胃損傷,ヒスタミン胃損傷及びアスピリン胃損傷に対して経口投与した結果,シメチジンに比し1.6〜20.0倍強力な抗潰瘍作用を示し,またメピリゾール十二指腸潰瘍に対してもシメチジンに比し,13.8倍強力な抗潰瘍作用を示した。
胃粘膜プロスタグランジン含量に及ぼす影響53)
- ラットに胃酸分泌抑制用量を5日間連続皮下投与した結果,胃粘膜プロスタグランジン量に対して影響は認められなかった。
胃粘膜血流に及ぼす影響54)
- イヌの基礎酸分泌状態において静脈内投与した結果,胃粘膜血流量に対して影響は認められなかった。
急性胃粘膜病変に対する作用55)
- ラットのタウロコール酸−ヒスタミン及びタウロコール酸−セロトニン胃粘膜損傷に対して経口投与した結果,シメチジンに比し9〜10倍強力な胃粘膜損傷抑制作用を示した。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- (1EZ)-N-{2-[({2-[(Dimethylamino)methyl]thiazol-4-yl}methyl)sulfanyl]ethyl}-N’-methyl-2-nitroethene-1,1-diamine
分子式
分子量
性 状
- 本品は白色〜微黄白色の結晶性の粉末で,特異なにおいがある。本品はメタノールにやや溶けやすく,水にやや溶けにくく,エタノール(99.5)に溶けにくい。
融 点
分配係数
- n-オクタノール・水系及びクロロホルム・水系での分配比(20±2℃)
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- nizatidine
- 商
- アシノン、アテミノン、チザノン、ドルセン、ニザチン、ニザトリック、ニザノン
効能又は効果
- 胃潰瘍,十二指腸潰瘍,逆流性食道炎
- 下記疾患の胃粘膜病変(びらん,出血,発赤,浮腫)の改善
- 急性胃炎,慢性胃炎の急性増悪期
用法及び用量
- 通常,成人にはニザチジンとして1回150mgを1日2回(朝食後,就寝前)経口投与する.また1回300mgを1日1回(就寝前)経口投与することもできる.なお,年齢,症状により適宜増減する.
- 通常,成人にはニザチジンとして1回150mgを1日2回(朝食後,就寝前)経口投与する.なお,年齢,症状により適宜増減する.
- 下記疾患の胃粘膜病変(びらん,出血,発赤,浮腫)の改善
- 急性胃炎,慢性胃炎の急性増悪期
- 通常,成人にはニザチジンとして1回75mgを1日2回(朝食後,就寝前)経口投与する.なお,年齢,症状により適宜増減する.
添付文書
- ニザチジンカプセル 75mg「タナベ」/ニザチジンカプセル 150mg「タナベ」
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2325005M1120_1_02/2325005M1120_1_02?view=body