スクラルファート
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Japanese Journal
- 胃潰瘍に対するCetraxateの臨床治験成績--とくにCetraxateとアルサルミンおよびメサフィリンの併用について
- 十二指腸潰瘍に対するショ糖硫酸エステルアルミニウム塩(アルサルミン)の使用経験--open comparative methodによる
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- アルサルミンとは?スクラルファートの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べ られる(おくすり110番:薬事典版)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アルサルミン細粒90%
組成
販売名
成分:有効成分・含有量
- 1g中日局スクラルファート水和物(ショ糖硫酸エステルアルミニウム塩) 900mg
成分:添加物
- トウモロコシデンプン、マクロゴール6000、ヒプロメロース、含水二酸化ケイ素、香料
禁忌
- 透析療法を受けている患者[長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症、貧血等があらわれることがある。]
効能または効果
胃潰瘍、十二指腸潰瘍
下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
- 通常、成人1回1〜1.2gずつ、1日3回経口投与する。
年齢、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 腎障害のある患者[長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症、貧血等があらわれるおそれがあるので、定期的に血中アルミニウム、リン、カルシウム、アルカリフォスファターゼ等の測定を行うこと。]
- リン酸塩の欠乏している患者[アルミニウムは消化管内でリン酸塩と結合し、その吸収を阻害する。]
薬効薬理
基質蛋白保護作用(胃粘膜保護作用)
- ラット酢酸胃潰瘍及び十二指腸潰瘍実験において経口投与した14C‐スクラルファート水和物は、正常胃粘膜部位に比較して胃及び十二指腸潰瘍部位に選択的に結合し、かつ保護層を形成することによって治癒を促進させた4)。同様に、エタノール及びアスピリン胃炎ラットにおいても14C‐スクラルファート水和物の胃炎病巣への選択的結合・付着が確かめられた5)。消化性潰瘍及び胃炎患者に本剤を経口投与した際にも、本剤が潰瘍部位ないし胃炎病巣へ強固に結合していることが確認されており、本剤は炎症部位ないし潰瘍底の白苔中の蛋白成分と強力に結合し、保護層を形成することによって胃液の消化力から病変部を化学的に保護し、治癒を促進するものと考えられる6-8)。
胃液ペプシン活性抑制作用9‐12)
- ラットの実験により、攻撃因子である胃液中のペプシン活性を抑制することが認められている。
制酸作用11,12)
- ラットの実験により、制酸作用を有することが認められている。
再生粘膜の発育促進及び血管増生13,14)
- ラットのクランピング‐コルチゾン潰瘍実験の結果、再生粘膜の発育や血管増生が認められ、潰瘍の治癒が促進された。
抗潰瘍及び潰瘍治癒効果9‐11,14‐18)
- モルモットあるいはラットのストレス、ヒスタミン、ステロイド、レセルピン、アスピリン等の実験潰瘍において抗潰瘍効果が、またクランピング‐コルチゾン潰瘍、焼灼潰瘍、酢酸潰瘍等の実験潰瘍において潰瘍治癒効果が認められている。
胃炎モデルへの効果
- 本剤の前投与により、ラットのアスピリン及びエタノール胃炎の発生を有意に抑制した19)。また、タウロコール酸による実験びらん性胃炎に対する治療効果が認められている20)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- スクラルファート水和物
(Sucralfate Hydrate)(JAN)
化学名
- Basic aluminum sucrose sulfate
分子式
- C12H30Al8O51S8・xAl(OH)3・yH2O
性 状
- 白色の粉末で、におい及び味はない。水、熱湯、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。希塩酸又は硫酸・水酸化ナトリウム試液に溶ける。
★リンクテーブル★
[★]
商品
[★]
- 英
- sucralfate
- 商
- Carafate。アルサルミン、オーネスミン、シューアルミン、ツナルミン、テイガスト、ビンガスト
-
薬理作用
適応
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期
副作用
[★]
- 英
- monkey、simian
- 関
- 類人猿、真猿亜目、直鼻猿亜目
[★]
- 英
- salmine
- 関
- salmineの等電点