- 英
- lingual nerve
- ラ
- nervus lingualis
由来
支配
走行
枝
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/03 22:17:26」(JST)
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舌神経(ぜつしんけい)は三叉神経第三枝である下顎神経の枝。舌に感覚神経を提供する。また、顔面神経からの神経繊維も走行し、舌の前2/3の知覚を司る。
目次
- 1 機能
- 2 経路
- 3 関連項目
- 4 追加画像
- 5 脚注
機能
舌神経は舌の前2/3の粘膜における感覚を提供する。さらに、鼓索神経等の、三叉神経由来でない神経も走行し、舌前2/3の特殊感覚である味覚だけでなく副交感神経繊維や交感神経線維も提供する。
顎下神経節は舌神経からの二本の神経繊維をとめる。
経路
舌神経の最初の枝は下歯槽神経内側及び前方にある外側翼突筋に位置する。時には下歯槽神経と顎動脈と交差している枝で合流することもある。
顔面神経の枝である鼓索神経が急角度で合流する。これは舌前2/3の味覚の担当と顎下神経節への副交感神経線維である。
舌神経はその後内側翼突筋と下顎枝の間を通る。そして上咽頭収縮筋及び茎突舌筋上方にて舌側面を斜めに通り、舌骨舌筋と顎下腺深部の間を通る。
最終的に、横方向から内側下方に顎下腺管と交差し、舌に沿ってその先端へ向かい、舌下部神経となり、粘膜のすぐ下を通る。
関連項目
追加画像
-
Mandible of human embryo 24 mm. long. Outer aspect.
-
Mandibular division of the trifacial nerve.
-
Mandibular division of trifacial nerve, seen from the middle line.
-
Plan of the facial and intermediate nerves and their communication with other nerves.
-
Hypoglossal nerve, cervical plexus, and their branches.
-
Sympathetic connections of the submaxillary and superior cervical ganglia.
脚注
脳神経: 三叉神経 |
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眼
(V1) |
前頭: 滑車上 · 眼窩上 (側枝, 内側枝)
鼻毛様体: 長毛様体 · 滑車下 · 後篩骨 · 前篩骨 (外鼻, 内側鼻枝) · 鼻毛様体神経根 (毛様体神経節)
涙腺
|
|
上顎
(V2) |
髄膜内
|
中硬膜枝
|
|
翼口蓋窩内
|
頬骨 (頬骨側頭, 頬骨顔面) · 翼口蓋 (翼口蓋神経節) · 後上歯槽
|
|
眼窩下管内
|
眼窩下: 上歯槽 (中, 前) · 内鼻枝
|
|
顔面上
|
下眼瞼 · 外鼻 · 上唇 (眼窩下叢)
|
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下顎
(V3) |
髄膜内
|
硬膜枝
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前方
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咀嚼筋 (内側翼突筋/口蓋帆張筋, 外側翼突筋, 咬筋, 側頭) · 頬
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後方
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耳介側頭 (耳神経節) · 舌 (顎下神経節) · 下歯槽 (顎舌骨筋, オトガイ)
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Japanese Journal
- 舌神経修復術の直後に起きた激しい電撃痛に対し, リドカイン静注が有効であった1例
- 市川 絢子,半田 俊之,小野寺 隆昭,坂本 豊明,齋田 菜緒子,福田 謙一,高北 義彦,一戸 達也
- 日本歯科麻酔学会雑誌 40(1), 62-63, 2012-01-15
- NAID 10030283412
- 全身麻酔手術後に外枝の障害を強く認めた抹消性舌下神経麻痺の1例
- 谷口 洋,平井 利明,栗田 正 [他]
- 嚥下医学 : 日本嚥下医学会学会誌 = Deglutition : the official journal of the Society of Swallowing and Dysphagia of Japan 1(1), 120-125, 2012
- NAID 40019490102
- 判例研究 歯科医師が、患者の水平位埋伏智歯(親不知)を抜歯する際に、下顎骨骨折と舌神経損傷等を生じた場合において、因果関係の存否と診療上の過失の有無を問われた事例[富山地裁平成19.1.19判決]
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- 舌の神経支配 舌には、舌神経 、舌下神経などの神経がつながり、その機能の制御を行っている。舌神経は、複数の脳神経からの神経線維がまざって入っている。舌の触覚、痛覚などの感覚と、味覚の情報が舌から舌神経に伝えられる と ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 65歳の男性。右顎下腺癌で腫瘍全摘と頚部郭清術とを受けた。術後半年後の舌の写真を以下に示す。軽度の構音障害と嚥下障害とを認めるが、他の身体所見に異常はない。障害部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097I011]←[国試_097]→[097I013]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [095A031]←[国試_095]→[095A033]
[★]
- 英
- mandibular nerve (KL,KH)
- ラ
- nervus mandibularis
- 関
- ガッセル神経節
- 三叉神経の枝のうち、唯一運動性の神経を有する。かつ、最大枝
由来
支配
走行
枝 (KL.645,646)
-
[★]
- 英
- salivary gland (PT), salivary glands
- ラ
- glandulae salivariae
- 関
- 口蓋腺。唾液
- 唾液を分泌する腺 (KL.595)
- 分泌量は 800-1000 ml/day (KL.595)
- 1. 小唾液腺 (KL.595)~
- 口腔粘膜下にある米粒ないし小豆大の小腺
- 口唇腺、頬腺、口蓋腺、舌腺
- 口腔粘膜から離れており、分泌物は太い導管によって口腔に送られる~
- 耳下腺、顎下腺、舌下腺
神経支配
分泌される唾液
分泌速度
- low flow rate:低張
- high flow rate:等張
支配神経
- 交感神経 :高粘稠、蛋白質に富む
- 副交感神経:低粘稠、蛋白質に乏しい
臨床
唾液腺の腫脹
-
[★]
- 英
- chorda tympani nerve (B), cord of tympanum
- ラ
- chorda tympani (M,N)
- 関
- 顔面神経
由来
支配
- 舌の前2/3の味覚を司る (CN VII)
- 顎下腺と舌下腺を支配 (副交感神経)
走行 (N.89)
枝
[★]
- 英
- nerve
- ラ
- nervus
- 関
- ニューロン
解剖で分類
- 中枢神経 central nervous systen CNS
- 末梢神経 peripheral nervous system PNS
情報で分類
- 感覚神経 sensory nerve = 求心性線維 afferent nerve
- 運動神経 motor nerve = 遠心性線維 efferent nerve
機能で分類
- 体性神経 somatic nervous system SNS
- 自律神経 autonomic nervous system ANS