- 英
- tympanic membrane, ear-drum
- ラ
- membrana tympani
- 以下の三層構造となっている。L.370
- 外耳道底における外胚葉性上皮被覆
- 結合組織からなる線維層
- 鼓室の内胚葉性上皮被覆
PrepTutorEJDIC
- =tympanic membrane / =middle ear
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/13 10:28:02」(JST)
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a:鼓膜
b:ツチ骨
c:キヌタ骨
d:アブミ骨
e:中耳
鼓膜(こまく)は中耳と外耳の境目にある、直径8 - 9mm、厚さ0.1mmの膜で、耳小骨に音を伝える。外耳側から順に、皮膚層、固有層、粘膜層の3層からなる。鼓膜も、皮膚と同じく再生することが可能である。
慢性中耳炎では一般に鼓膜の穿孔が起こる。
また、鼓膜が中耳側に陥入して嚢胞を形成し、内部で上皮が増殖して真珠腫を生じることがあり、これを真珠腫性中耳炎と呼ぶ。真珠腫は進行すると、耳小骨を融解させて難聴を引き起したり、顔面神経を障害したりすることがある。
鼓膜は大体1週間 - 10日程で再生する。
小さな子供が鼻水をすすった際に耳の奥へ溜まってしまう場合がある。この際は鼓膜に穴を開け吸い出すのだが、親が同意を求められた際に過剰に反応する場合がある。鼓膜が再生することが認知されていなかったり、聴覚は鼓膜だけによるものではないこと(鼓膜を損傷してもある程度は聴こえる)が理解されていなかった場合などがある。実際は上記の通り、再生するので過剰に反応する必要はない。
関連項目
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Japanese Journal
- 永野 広海,馬越 端夫,牧瀬 高穂,川畠 雅樹,原田 みずえ,松根 彰志,黒野 祐一
- 耳鼻咽喉科臨床 104(4), 251-254, 2011-04-01
- A 64-year-old woman referred for two days of left-ear tinnitus. The patient was diagnosed as having mite parasitize action. Otomicroscopic examination shows a small mite moving from the tympanic membr …
- NAID 10027972318
- 村上 敦史
- Dokkyo journal of medical sciences 38(1), 79-85, 2011-03-25
- … 性中耳炎の鼓膜状態から重症度分類するとCLCs が多い程,鼓膜状態は良好であった.鼻汁中にも真菌菌糸は100%認められたが,CLCs が検出されたのは,好酸球性中耳炎症例での一例のみであった.<考察>中耳滲出液中にメセナミン銀による組織染色で真菌が存在することを初めて明らかにした.両疾患に真菌が関与している可能性は十分考えられ,特に好酸球性中耳炎では鼓膜状態の重症 …
- NAID 110008439131
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- 鼓膜の話、中学の理科で習った曖昧な記憶はあるけど、それ以上は習った事がない人が多いはず。鼓膜のために一番大事なのは耳かきをしないことです。
- 耳疾患へ 【鼓膜損傷】 鼓膜損傷について書いておきます。これの原因は、耳かきをしてる時に他人が手にあたっ て、耳かきで鼓膜を突き破ったことからとか、平手打ちで圧外傷など様々です。痛みと ともに聞こえが悪くなります。
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★リンクテーブル★
[★]
- 2歳6か月の男児。発熱と不機嫌とを主訴に来院した。一昨日から不機嫌で、39℃台の発熱を認める。身長90cm、体重12.2kg。体温38.8℃。呼吸数36/分。脈拍120/分、整。血圧106/68 mmHg。意識は傾眠状態。顔色不良で顔親は無欲状である。咽頭発赤を認めるが、鼓膜の発赤はない。仰臥位で頭部を前屈させると抵抗を感じる。股関節を屈曲位にして膝関節を他動的に伸展すると抵抗があり伸展できない。
- この患児でみられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104E043]←[国試_104]→[104E045]
[★]
- 7か月の男児。発熱を主訴に来院した。昨夜から急に発熱した。咳と鼻汁とを認めない。やや活気がないが哺乳力は良好である。最近3か月の間に今回と同様、感冒様症状を伴わない発熱を2回繰り返しているが、抗菌薬の内服でいずれも軽快している。体温39.5℃。心拍数132/分、整。呼吸数28/分。咽頭と呼吸音とに異常を認めない。鼓膜の発赤を認めない。大泉門の膨隆を認めない。
- 診断のためにまず行うべき検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107F018]←[国試_107]→[107F020]
[★]
- 1歳6か月の男児。発熱と活気不良のため母親に連れられて来院した。3日前から38.5℃の発熱と皮疹とを認め、昨日かかりつけ医を受診した。咽頭ぬぐい液のA群β溶連菌迅速検査は陰性で、解熱薬が処方され帰宅した。本日から活気不良となり紹介された。体重 15kg。体温 39.2℃。脈拍 140/分、整。血圧 88/56mmHg。活気なし。左頸部に径1.5cmのリンパ節を1個触知する。呼吸音に異常を認めない。体幹や四肢に小紅斑が散在し、BCG接種部位の発赤を認める。
- 注意すべき診察部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110H024]←[国試_110]→[110H026]
[★]
- 56歳の男性。右の難聴を主訴に来院した。
- 昨夜飲酒後、自転車で帰宅途中に転倒し右側頭部を強打した。一瞬の意識消失があったが、右耳の聴力低下以外の自覚症状がないため、そのまま帰宅した。翌日になっても右の難聴が治らない。めまいはなく、頭部単純CTでも異常は認められない。右耳の聴力像と左右のインピーダンスオージオグラムとを以下に示す。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096I031]←[国試_096]→[096I033]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099A010]←[国試_099]→[099A012]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [104I069]←[国試_104]→[104I071]
[★]
- 78歳の男性。 2週前からの頭痛と微熱とを主訴に来院した。 1週前から食べ物を噛んでいると顎が痛くなるので、柔らかいものを食べているという。体温37.5℃。呼吸数18/分。脈拍80/分、整。血圧138/ mmHg。右側頭部に圧痛を伴う索状物を触知する。
- この患者で留意すべき診察部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105B045]←[国試_105]→[105B047]
[★]
- 左慢性穿孔性中耳炎患者の左右の鼓膜写真(別冊No.1)を別に示す。
- 正しい組合せはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104E017]←[国試_104]→[104E019]
[★]
- 104D001
- オージオグラム(別冊No.1)を別に示す。
- 障害部位として考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [104C031]←[国試_104]→[104D002]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [112B008]←[国試_112]→[112B010]
[★]
- 体温測定を行うのに最も長い計測時間が必要な部位はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102E034]←[国試_102]→[102E036]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [112C004]←[国試_112]→[112C006]
[★]
- 英
- audition, hearing
- 同
- 聴感覚
- dB = 20 log10 (被験音圧)/(基準音圧)
聴覚の受容器
- 集音・共振による音圧増強: 20dB
- 鼓膜面積:アブミ骨底面積比と耳小骨連鎖のてこ比による音圧増強: 27dB
-
- 基底膜の幅・柔らかさ・外有毛細胞による伸縮作用が異なる。
- 前庭階の入り口に近い基底膜が高周波数に応じて振動する (SP.240)
基底膜振動の伝播と進行波
SP.
基底膜振動の伝播は進行波と呼ばれる。
-周波数同調特性
SP. 240,251,252
-同調曲線
SP. 240,250,251
-特徴周波数
SP. 240,250
- 同調曲線上で、応答の閾値が最小値をとる周波数はその系が最も応答しやすい周波数(=特徴周波数)となる。
-周波数帯域
周波数帯SP. 239
-周波数局在性
SP. 202,206,241,250,258,260
- 振動周波数が高くなるに従い、振動の頂点は蝸牛管基部に生じる
- 蝸牛器官、らせん神経節、蝸牛神経核、上オリーブ核、台形体核、外側毛帯核、下丘、内側膝状体、聴皮質はすべて周波数局在性を有する(SP.250)
コルチ器 (2007年後期生理学授業プリント)
- 蝸牛基底部から頂部に至るらせん状の構造を全体として形成する
- 蝸牛の回転の内側に配列する
- 1列
- 3500個/蝸牛
- 感覚毛(不動毛。×動毛)
- 受容器細胞として主役
- 求心線維の90-95%が分布
- 内柱細胞 inner pillar cell
- コルチのトンネル tunnel of Corti
- 外柱細胞 outer pillar cell
- 外有毛細胞 outer hair cell
SP. 240-243,245-252,259
- 蝸牛の回転の外側に配列する
- 3-4列
- 20000個/蝸牛
- 感覚毛(不動毛。×動毛)
- 遠心性細胞が分布
- 膜電位に応じて長さを変化させ、基底膜同調特性に非線形的な増強を与えると考えられている。
- ヘンゼン細胞 Hensen cell
- 網状板(=網様膜)
- 蓋膜
- 蝸牛神経線維
- 遠心性線維(蝸牛神経節経由)
- 求心性線維(上オリーブ核(延髄)由来)
受容器電位 receptor potential
SP. 50,185,219,220,243
- 受容器電位の発生から聴神経におけるインパルス発生まで
- 1. 有毛細胞の感覚毛屈曲
- 2. 有毛細胞における受容器電位の発生
- 3. 有毛細胞から求心性線維への神経伝達物質(グルタミン酸)放出
- 4. 求心性線維終末におけるEPSP発生
- 5. 求心性線維終末における活動電位の発生
蝸牛マイクロフォン電位 cochlear microphonics potential, CM
SP. 247
- 聴覚刺激を与えることで、内耳および内耳周辺では刺激をを忠実に反映した電気信号が記録される。この電位をマイクロホン電位と呼ぶ(SP.247)
- 蝸牛マイクロフォン電位は感覚毛の振動で生じた受容器電位の総和(PT.163)
内リンパ腔電位 endolymph potential (=蝸牛内直流電位)
SP. 246,247
難聴
- 伝音性難聴とは、伝音機能の不良(音の伝達不良)によって起こる難聴であり、鼓膜破損や耳小骨硬化、慢性中耳炎などで起こり、骨伝導には問題がない。低音域で障害があらわれ、補聴器で補正できる。
- 感音性難聴とは、音の受容に問題があって起こる難聴であり、コルチ器官や聴神経あるいは聴神経核などの障害、利尿剤・老化による有毛細胞の変性などで起こる。高音域で障害があらわれ、補聴器で補正できない。
聴覚の伝導路
SP. 254-
- 1. 蝸牛・コルチ器官・有毛細胞
- 2. 蝸牛神経線維
- 3. らせん神経節(=蝸牛神経節) [一次ニューロン]
- 4. 蝸牛神経核 cochlear nucleus
- 5. 上オリーブ核群
- 6. 台形核
- 7. 外側毛帯
- 8. 外側毛体格
- 9. 下丘
- 10. 内側膝状体
- 11. 視床枕・網様核
- 12. 大脳皮質第一次聴覚野
- 13. 大脳皮質聴覚連合野
- 14. 大脳皮質感覚性言語中枢
(Q.book p.107)
伝導路における交叉
- 交叉は台形体・下丘で行われるが、反対皮質の優位性は低い
- 聴覚は両側性に中枢に伝わる
- 4-6個のニューロンを比較的多数のシナプスを中継して中枢に至る
[★]
- 英
- flaccid part, flaccid part of tympanic membrane
- ラ
- pars flaccida, PF, pars flaccida membranae tympani
- 同
- 鼓室弛緩部
- 関
- 鼓室、鼓膜
[★]
鼓室、鼓膜
- 関
- drum membrane、ear drum、eardrum、middle ear、tympanic、tympanic membrane
[★]
- 英
- flaccid part of tympanic membrane
- ラ
- pars flaccida membranae tympani
- 関
- 弛緩部、鼓膜
[★]
- 英
- hypotympanic recess
- ラ
- recessus hypotympanicus
- 関
- 鼓室上陥凹、鼓膜
[★]
- 英
- tympanic membrane injury, injuries of tympanic membrane
- 関
- 鼓膜、外耳道異物
[★]
- 英
- tympanometry
- 関
- 鼓膜インピーダンス検査
[★]
- 英
- basilar membrane
- 関
- 基底板
[★]
- 英
- membrane
- 関
- メンブラン、メンブレン