Klebsiella pneumoniae
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クレブシエラ・ニューモニエ |
マッコンキー寒天培地上のコロニー
|
分類 |
ドメイン |
: |
真正細菌 Bacteria |
門 |
: |
プロテオバクテリア門
Proteobacteria |
綱 |
: |
γプロテオバクテリア綱
Gamma Proteobacteria |
目 |
: |
腸内細菌目
Enterobacteriales |
科 |
: |
腸内細菌科
Enterobacteriaceae |
属 |
: |
クレブシエラ属
Klebsiella |
種 |
: |
K. ニューモニエ
K. pneumoniae |
|
学名 |
Klebsiella pneumoniae
(Schroeter 1886) Trevisan 1887 |
クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)とは、グラム陰性の桿菌で、日本では肺炎桿菌とも呼ばれる。口腔や腸管における常在菌であるが、しばしば呼吸器感染症、尿路感染症などを引き起こす。弱毒菌であるが、菌交代現象を起こし、感染症を引き起こし問題となる。
学名は属名がドイツの細菌学者Edwin Klebsへの献名で、種形容語がギリシア語で肺炎を意味するΠνευμονία(Pneumonia)に由来する。ラテン語風にクレブシエラ・プネウモニアエとも呼ぶ。
クレブシエラ属の基準種に指定されている。
大葉性肺炎の病態を取ることが多く、また胸部X線写真上では緊満性病変による葉間胸膜圧迫像(bulging sign)を形成することがある。治療には、第二・三世代セフェム系抗生物質やニューキノロン系抗菌剤が用いられる。
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- O60-6 黄砂の肺炎桿菌誘発性肺炎に対する憎悪作用(O60 環境因子,口演,第61回日本アレルギー学会秋季学術大会)
- 肺炎桿菌--Hypermucoviscosity--転移性膿瘍 (特集 呼吸器病原体--病原因子--生体反応)
Related Links
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- Klebsiella pneumoniae(肺炎桿菌). Klebsiella pneumoniaeは腸内細菌科の Klebsiella属に属し、臨床材料の中から検出されるKlebsiella属では、Klebsiella oxytokaとあわせて大半を占めている。 分布: 土壌、水、植物など自然界に幅広く分布し ており、ヒト ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 62歳の男性。3か月前からの体重減少、夜間の発汗および咳嗽を主訴に来院した。喫煙は50本/日を40年間。飲酒は日本酒5台/日を40年間。路上生活の経験がある。意識は清明。身長175cm、体重40kg。体温37.8℃。呼吸数24/分。脈拍104/分、整。血圧140/86mmHg。聴診で胸部全体にrhonchi(いびき様音)を聴取する。胸部エックス線写真で両上肺野に浸潤影と空洞を伴う辺縁不整な結節影とを認める。喀痰のGram染色で多数の白血球を認めるが、細菌は認めない。
- 考えられる起炎菌はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104H020]←[国試_104]→[104H022]
[★]
- 29歳の女性。1週前からの発熱と咳とを主訴に来院した。前医での胸部エックス線撮影で肺炎と診断され、セフェム系抗菌薬を4日間投与されたが解熱せず、肺野の浸潤影も悪化した。紹介状によれば喀痰培養では正常菌叢であった。体温39.2℃。呼吸数20/分。脈拍94/分、整。血圧106/64mmHg。血液所見:赤血球420万、白血球8,000。血清総蛋白7.0 g/dl。CRP7.0mg/dl(基準0.3以下)。可能性の高い起因菌はどれか。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096D056]←[国試_096]→[096D058]
[★]
- 68歳の男性。脳梗塞で入院中に発熱と咳嗽とが出現した。膿性痰を認め、右上肺野にcoarse crackles(水泡音)を聴取する。体温38.9℃。呼吸数20/分。脈拍96/分、整。血液所見:白血球13,600(好中球86%、単球2%、リンパ球12%)。喀痰のGram染色像を以下に示す。
- 起因菌と推定されるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [097A056]←[国試_097]→[097A058]
[★]
- 両側肺に浸潤陰影をみることが多いのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [103D001]←[国試_103]→[103D003]
[★]
- 分娩時の感染で未熟児にとって致命的となるのはどれか
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[★]
- 英
- capsule
- 関
機能
- 抗体を介した貪食による (SMB.43)
- 抗体の産生には1週間ていどかかるらしい
- 補体は無効
- 補体が莢膜に接着しない
- 膜攻撃複合体が細胞膜に達しない
莢膜を有する病原体
莢膜を有する病原体(First Aid 2006 p.137)
- SHNK
検査
- if encapsulated bug is present, capsule swells when specific anticapsular antisera are added.
[★]
- 同
- 肺炎桿菌
- 関
- 細菌、クレブシエラ属、肺炎、クレブシエラ肺炎
概念
治療
[★]
- 英
- Klebsiella pneumonia
- 同
- Klebsiella肺炎、肺炎桿菌肺炎、フリートレンダー桿菌肺炎 Friedlaender bacillus pneumonia
- 関
- 肺炎桿菌 Klebsiella pneumoniae、クレブシエラ感染症
病原体
[★]
- 英
- lobar pneumonia
- 同
- クループ性肺炎 croupous pneumonia
- 関
- 肺胞性肺炎の特徴を有し、一葉全体が冒された肺炎 → 病変の広がりによる区分。 疾患について詳しくは肺胞性肺炎
病原体
[★]
- 英
- postsplenectomy syndrome
-
- 肺炎球菌、インフルエンザ菌、髄膜炎菌、肺炎桿菌
[★]
- 関
- クレブシエラ肺炎
[★]
- 英
- pneumonia pneumonitis
- 関
疫学
- 日本の肺炎の受療率は人口10万対3、死亡率は人口10万対7。死因順位は第4位である。
- 受療率・罹患率共に高齢になるに従い急激に増加し、85歳以上の男性では死因第2位、90歳以上の男性では死因第1位となる(ガイドライン1)。
- 死亡者の95%以上が高齢者である。
- 年代と病原体
日本における肺炎の年齢階級別受療率と死亡率(人口10 万対,2002 年)
- ガイドライン1 2004 年「国民衛生の動向」 改変
|
年齢階級
|
総数
|
15~
|
25~
|
35~
|
45~
|
55~
|
65~
|
75~
|
85~
|
90~
|
19
|
29
|
39
|
49
|
59
|
69
|
79
|
89
|
|
受療率
|
外来
|
6
|
3
|
4
|
3
|
3
|
6
|
7
|
14
|
21
|
21
|
入院
|
19
|
2
|
3
|
2
|
3
|
7
|
21
|
86
|
309
|
489
|
死亡率
|
男性
|
76.4
|
0.5
|
0.5
|
1.5
|
4.6
|
15.2
|
69.2
|
339
|
2087
|
4317
|
女性
|
62.7
|
0.3
|
0.5
|
0.9
|
1.9
|
5.6
|
22.4
|
144
|
934
|
2291
|
総数
|
69.4
|
0.4
|
0.5
|
1.2
|
3.2
|
10.3
|
44.6
|
249
|
1291
|
2787
|
分類
発症の場
原因
病理
- 上気道から連続的に下気道へ、あるいは、直接下気道に及んでいる。炎症は上皮に包まれた管腔内
肺炎の比較
ガイドライン
[★]
- 英
- rod
- 同
- バシラス bacillus
- 関
- 細菌、球菌
[★]
- 英
- fungus、fungi、microbial
- 関
- 菌類、真菌、真菌類、微生物