大腿の屈筋>:大腿の屈筋
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/29 17:39:50」(JST)
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大腿二頭筋(だいたいにとうきん、biceps femoris )は人間の下肢の筋肉。
二頭の名の通り起始部が長頭と短頭に分かれている。長頭は坐骨結節で半腱様筋と総頭をつくってから起こり、短頭は粗線の外側唇の中1/3と外側筋間中隔から起こる。両頭は合して二頭筋となって、腓骨頭に停止する。
支配神経は長頭は脛骨神経(L5~S2)、短頭は総腓骨神経(S1とS2)である。
作用としては股関節においては大腿の伸展を行う。膝関節では大腿二頭筋は屈曲するように働き、屈曲した状態では下腿を外旋する。
大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋の3つの下腿後面にある筋(この他に大内転筋を含むこともある)を合わせてハムストリングと称し、大腿二頭筋は外側ハムストリングと呼ばれることがある。
走る競技にとっては最重要筋肉といえる大腿二頭筋だが、その重要性に反して有効なトレーニングの難しい筋肉である。一般的にアンクルウエイトやレッグカールマシンを使用してのレッグ・カールが有効だが意識的なトレーニングをしなければ効果は期待出来ない。
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国試過去問 | 「108C015」「097G030」 |
リンク元 | 「下肢の筋」「股関節の運動に関与する筋」「歩行」「骨盤骨折」「総腓骨神経」 |
関連記事 | 「大腿」 |
A
※国試ナビ4※ [108C014]←[国試_108]→[108C016]
B
※国試ナビ4※ [097G029]←[国試_097]→[097G031]
-歩行も参考
肉単P | 筋名 | 内転 | 外転 | 内旋 | 外旋 | 屈曲 | 伸展 | 支配神経 |
R-2 | 大腰筋 | ◇*1 | ● | 腰神経叢 | ||||
R-3 | 腸骨筋 | ◇*1 | ● | 腰神経叢、大腿神経 | ||||
R-7 | 大殿筋 | ● | ● | 下殿神経 | ||||
R-8 | 中殿筋 | ● | ●*2 | 上殿神経 | ||||
R-9 | 小殿筋 | ● | ●*2 | 上殿神経 | ||||
R-6 | 大腿筋膜張筋 | ● | ● | ● | 上殿神経 | |||
R-10 | 梨状筋 | ● | 仙骨神経叢 | |||||
R-16 | 上双子筋 | ● | 仙骨神経叢 | |||||
R-17 | 下双子筋 | ● | 仙骨神経叢 | |||||
R-19 | 大腿方形筋 | ● | 仙骨神経叢 | |||||
R-15 | 内閉鎖筋 | ● | 仙骨神経叢 | |||||
R-14 | 外閉鎖筋 | □*1 | ● | 閉鎖神経 | ||||
S-1 | 長内転筋 | ● | □ | 閉鎖神経 | ||||
S-2 | 短内転筋 | ● | □ | 閉鎖神経 | ||||
S-3 | 大内転筋 | ● | □*3 | ●*4 | 閉鎖神経、脛骨神経 | |||
S-6 | 恥骨筋 | ● | ● | 閉鎖神経、大腿神経 | ||||
S-7 | 薄筋 | ● | ◇ | □ | 閉鎖神経 | |||
S-9 | 大腿直筋 | ● | 大腿神経 | |||||
S-14 | 縫工筋 | ◇ | ◇ | ● | 大腿神経 | |||
T-2 | 大腿二頭筋短頭 | ◇ | ◇ | 腓骨神経 | ||||
T-2 | 大腿二頭筋長頭 | ◇ | ● | 脛骨神経 | ||||
T-3 | 半膜様筋 | ◇ | ● | 脛骨神経 | ||||
T-4 | 半腱様筋 | ◇ | ● | 脛骨神経 | ||||
肉単P | 筋名 | 内転 | 外転 | 内旋 | 外旋 | 屈曲 | 伸展 | 支配神経 |
● :両方 ◇ :K.126,127 □ :M.354
*1:作用は弱い *2:前部のみ(M.354) *3:前部のみ(M.354) *4:後部のみ(M.354)
痙性片麻痺歩行 | hemiplegic gait | 錐体路障害 | 脳血管障害 変形頚椎症 多発性硬化症 頸髄ミエロパチー | |
ぶん回し歩行 | ||||
円弧歩行 | ||||
痙性対麻痺歩行 | spastic paraplegic gait | 両大脳半球・脳幹・脊髄側索における両側錐体路障害 | 家族性痙性対麻痺 脳性小児麻痺(Little病) HTLV-I associated myelopathty | |
はさみ歩行 | scissor gait | |||
パーキンソン歩行 | parkinsonian gait | 錐体外路障害 | パーキンソン病 | |
小刻み歩行 | short-stepped gait | パーキンソン症候群 | ||
失調歩行 | 小脳性運動失調・前庭性運動失調 | 小脳障害 前庭神経障害 |
OPCA LCCA Wernicke脳症 | |
酩酊様歩行 | ||||
脊髄後索性 | 深部感覚障害による空間見当識障害(位置覚・振動覚) | 脊髄癆 亜急性脊髄連合変性症 Friedreich失調症 多発性神経炎 | ||
踵打歩行 | ||||
鶏歩 | steppage gait | 下位運動ニューロン(腓骨神経麻痺で生じる下腿筋の筋力低下) | Charcot-Marie-Tooth病 腓骨神経麻痺 ポリオ 糖尿病 | |
動揺性歩行 | waddling gait | 肢体筋の障害 | Duchenne型筋ジストロフィー 多発筋炎 Kugelberg-Welander病 | |
トレンデレンブルグ歩行 | Trendelenburg gait | |||
アヒル様歩行 | ||||
間欠性跛行 | intermittent claudication | 下肢動脈の血流障害 下肢神経の障害 |
筋枝:下腿の前区域、後区域の全ての筋、足背の筋 皮枝:下腿前面の外側、足背}
支配神経根 | 責任椎間高位 | 深部反射 | 感覚領域 | 支配筋 |
L4 | L3-4 | 膝蓋腱反射 | 膝蓋骨の内側近辺 | 大腿四頭筋 |
L5 | L4-5 | 膝蓋骨下外側から母趾にかけて下方に斜行 | 前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋 | |
S1 | L5-S1 | アキレス腱反射 | 小趾 | 下腿三頭筋、長母趾屈筋、長趾屈筋 |
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