- 英
- spontaneous pneumothorax
- 関
- 気胸、緊張性気胸
自然気胸
概念
- 胸腔内に空気が貯留・肺が虚脱した状態(気胸)で、外傷性および医原性気胸を除いたもの。
分類
原因
- 原発性気胸:基礎疾患なし(肺尖部のブレブ、ブラの破裂)
- 続発性気胸:基礎疾患有り(COPD、喘息、肺癌、肺結核、肺線維症、肺炎、肺化膿症、肺膿瘍、サルコイドーシス、AIDS、肺吸虫症、子宮内膜症など)
重症度
定量的
病因 YN.I-138
-
- マリファナの吸引はbullous lung diseaseの関係している。タバコは気胸の再発リスクを上げる。(CASES.188)
- 続発性気胸:COPD、喘息、肺癌、肺結核、肺線維症、肺炎、肺化膿症、肺膿瘍、サルコイドーシス、AIDS、宮崎肺吸虫症、子宮内膜症
- 胸膜の索状癒着の起始部の破綻
- 炎症・腫瘍などによる肺胸膜の断裂
- 月経随伴性気胸
- 子宮内膜症に伴う。臓側胸膜や横隔面に子宮内膜症の病変を認める。月経時に血性胸水を呈する。右側に多い
疫学
- 20歳代:ブラ、ブレブの破裂。若年男性、細長型、扁平胸郭に多い。基礎疾患無し。
- 50-60歳代:基礎疾患あり(慢性気管支炎、肺気腫、気管支喘息、肺癌など)
身体所見
- 打診:患側で鼓音
- 聴診:患側の呼吸音・声音振盪減弱。左側が患側の場合、心音減弱
- 肺が高度に虚脱した場合:頻脈、呼吸数増加、チアノーゼなど
症状
- 突然の胸痛(背部、肩に放散)、乾性咳嗽(発作的な咳)、呼吸困難。時に胸水 (YN.I-138)
検査
- 胸部単純X線写真:呼気位が有用。胸郭の容量が減少するため、空気の占めるスペースが相対的に大きくなり気胸を見いだしやすくなる。
- 適応:気胸を疑う例。重症度、基礎疾患。穿刺脱気例の前後。穿刺脱気時は、4-6時間後胸部X線写真を再検。チューブドレナージ例では、ドレーンからの空気の流出をみながら、治療効果判定のため頻回に撮影。
- 所見:虚脱した肺、縦隔の健側変位、患側の横隔膜下降
- 進行した慢性肺気腫に続発した気胸では、胸部X線写真で気胸腔を指摘するのが困難
- 小さなブラ、ブレブの診断や、肺疾患合併症の評価に非常に有効
診断
- 臨床症状と身体所見、ならびに胸部X線・CT検査などで気胸腔を確認
鑑別診断
- 心筋梗塞、狭心症、心膜炎、肺梗塞、解離性大動脈瘤、胸膜炎
合併症
治療
- 軽度例:保存的療法(安静のみで虚脱肺の再膨張)
- 中等度以上:保存的療法(脱気)
- 脱気(胸腔ドレナージ):胸腔穿刺、低圧持続吸引、水封式脱気など
- 過大な陰圧をかけて吸引すると再膨張性肺水腫を見ることがある
- 第2肋間から16Frのカニュラをつかって前から吸引する(100CASES.73)
- 胸膜癒着術:テトラサイクリン、OK432、ヒトフィブリノゲンを胸腔内に注入
- 2回気胸が生じたとき、あるいはプロの運転手やパイロットのかたにはpleurodesisが勧められる。(100CASES.73)
- 手術療法:根治的治療であり、胸腔鏡を介して行う
- 次の場合、手術療法を考慮
- 1. 大量の気漏、気漏の持続
- 2. 多量の血胸
- 3. 両側気胸
- 4. 再発性気胸
- 5. 初発例でも明らかな嚢胞を認めるもの
予後
- 保存的治療での再発率は高い(20-40%)。
- 1回の気胸の既往がある場合には20%再発、2回の既往がある場合には50%再発。(100CASES.73)
国試
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/04/18 15:17:40」(JST)
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気胸(ききょう、Pneumothorax)とは、胸腔内で気体が肺を圧迫し、肺が外気を取り込めなくなった状態である。
目次
- 1 病因
- 2 疫学
- 3 症状
- 4 診断
- 5 治療
- 6 予後
- 7 人工気胸
- 8 脚注
- 9 参考文献
- 10 関連項目
- 11 外部リンク
病因
多くは自然気胸(原発性自然気胸 Primary spontaneous pneumothorax および続発性自然気胸 Secondary spontaneous pneumothorax)で、肺胞の一部が嚢胞化したもの(ブラ Bulla)や胸膜直下に出来た嚢胞(ブレブ Bleb)が破れ、吸気が胸腔に洩れる事でおこる。胸痛をきっかけに受診することが多い。聞きなれない病名のため、喘息などと勘違いして放置されることもあるが、それほど珍しい病気ではない。
年配の人の気胸の場合は肺気腫・結核・肺癌などの基礎疾患に伴う続発性気胸が多い。女性の場合は子宮内膜症が横隔膜や肺に広がり月経とともに剥がれ落ちて起こる、月経随伴性気胸の場合もある。交通事故などによる肋骨骨折が原因となるものや、点滴誤穿刺、鍼による肩背部・胸部などへの直深刺などによる外傷性気胸もある。
静脈や動脈の損傷を伴う場合(血胸)は血気胸と呼ばれる。
疫学
自然気胸は、背が高く痩せ型の若い(10代〜20代)男性に起こりやすい傾向にあるが(BMIが20前後の男性では、6%程度にブレブの発生が見られた[1])、背の低い人、太った人、年配の人、女性が発病する事も稀ではない。
嚢胞が発生する原因や破れる原因ははっきりとは判っておらず、それ故に自然気胸と呼ばれる。喫煙や運動、猫背などの姿勢、気圧変化(夏よりも秋から冬にかけての発症が多い)などによって肺に強い負担がかかったため、成長期の骨の急成長に肺の成長が間に合わずに肺が引き伸ばされてしまったため、心的ストレスや睡眠不足等の生活習慣の悪化のためとも考えられているが、いずれも確証は得られていない。
その他、マルファン症候群や肺リンパ脈管筋腫症、ホモシスチン尿症などでも発症率の上昇が認められている。
症状
多くは突然発症する。呼吸をしても大きく息が吸えない、激しい運動をすると呼吸ができなくなるなどの呼吸困難、酸素飽和度の低下、頻脈、動悸、咳などが見られる。発症初期には肩や鎖骨辺りに違和感、胸痛や背中への鈍痛が見られることがあるが、肺の虚脱が完成すると胸痛はむしろ軽減する。痛みは人によって様々で、全く感じない人もいれば、軽微の気胸で激痛を感じる人もいる。
自然気胸の場合、両方の肺が同時に発症することは稀だが、片方の肺が発症するともう一方に負担がかかるので、可能性は少なからずある。この場合は酸素が供給されないため危険である。症状が悪化すると、胸部の皮膚に気泡のようなもの(皮下気腫 en:Subcutaneous emphysema)が現われることもある。
緊張性気胸
胸腔に漏れ出した空気が対側の肺や心臓を圧迫している状態を緊張性気胸という。この場合は血圧低下、ショックを来たし、緊急に胸腔穿刺を行わなければ死に至る。これは、心臓は勿論、肺も、血液が体内を一巡するごとに必ず通る臓器だからである。しかも肺の毛細血管の還流圧は低いため、本症においては血液が肺の毛細血管を通過できなくなる(心臓に戻って来られなくなる)という事を意味する。本症においては、処置に時間の掛かるドレナージで無く迅速な穿刺を行わなければならない。
緊張性気胸による呼吸困難に対し、人工呼吸は禁忌である。胸腔内圧を更に上げる事になり、肺の虚脱が亢進する。緊張性血気胸・血胸では緊急手術となることもある。
診断
- 聴診において、肺に空気が送られる音がしないなどの呼吸音減弱が見られる。これは聴診器で確認できるが、程度が小さい場合は発見しにくいので、専門医に診てもらうのが良い。
- 胸部X線写真で血管影を伴わない空虚な領域は気胸と疑われる。血胸・血気胸では血液を含む胸水によるX線透過性の低下した像を認める。
- 胸部CTによって比較的大きな嚢胞であれば場所が確認できる。
- 胸腔穿刺は胸水の性状を確認するため施行される。
鑑別診断の一部
胸痛患者では致死的疾患へのアプローチを優先しなければならない。具体的には下記の6つの疾患がある。
- 急性冠症候群(不安定狭心症と急性心筋梗塞)
- 解離性大動脈瘤
- 心タンポナーデ(心のう内出血や心膜炎)
- 緊張性気胸・血胸
- 肺塞栓
- 特発性食道破裂
他にもTieze病や肋間神経痛、胸膜炎などがある。
治療
- 初期段階では無理な姿勢や運動をせず、無理な呼吸をしないで、安静にするのみで自然治癒を待つ。これが気胸の基本的な治癒方法で、自覚症状が無いまま完治してしまうこともある。
- 軽度の気胸や止血された血気胸であれば、通常は胸部の脇の部分を数mm切開し、胸腔ドレナージ術による吸引を行う。これは胸腔内を脱気し肺が膨らみやすくなるようにするのが目的で、原因病巣の治療は自然治癒を含む他の手段に求める。
- 繰り返す自然気胸やドレーン後も改善しない気胸では、手術によって嚢胞の切除が行われる。現在では胸腔鏡下で行われるのが一般的だが、場合によっては開胸する事もある。事前に胸部CTで原因病巣と思しき大きな嚢胞を探して目標とするが、実際に破れたのはCTで確認できないような小さな嚢胞の場合もある。穴の開いた部分を縫い合わせる手術もある。
- 化学熱傷をわざと起こす胸膜癒着術は、肺が潰れなくなるため根本治療となり得るが、癒着が不十分だと再発の可能性が残る。再発時は癒着しなかった部分のみが潰れるため軽度の気胸に留まるものの、治療に際してドレーンが挿入できなくなる事がある。また手術を行う時は、癒着を剥がす必要があるために癒着のない場合より困難を来し、多くは開胸を要する。
- 最近では空気漏れを起こす嚢胞を切除した後、その部分に吸収性メッシュシートを貼り付けて補強する治療法も開発されている。これにより再発率が抑えられるようになった。
予後
基礎疾患の無い自然気胸でも、再発を繰り返す場合がある。対側に起こる場合も多い[2]。再発率は自然治癒の場合約50%、胸腔鏡下手術の場合5 - 10%、開胸手術の場合2 - 3%と言われているが、人によって違いは様々である。閉塞性肺疾患などが基礎にある場合はさらに難治性となる。
治療後も暫くは安静を要する。気道内の大きな圧力変化をもたらす事象、即ち飛行機への搭乗(鉄道や自動車・バスでも峠越えなど)・管楽器演奏・スキューバダイビングなどは事前に医師の許可を得る事が望ましい。勿論、喫煙は厳禁であるし、咳はできるだけ我慢して早めに咳止めを服用する必要がある。1か月程度安定状態が続けば運動も再開できるようになる。
人工気胸
過去に、肺結核の治療法に気胸が良いとされた時期があり、胸膜腔に空気を注入することで人工的に肺を萎縮させる療法があった。逆に結核による気胸の発症例も多かった。現在では膿胸などの危険が伴うため衰退している。人工気胸術、気胸療法ともいう。
脚注
- ^ Tamura M, Ohta Y, Sato H. "Thoracoscopic appearance of bilateral spontaneous pneumothorax." Chest. 2003 Dec;124(6):2368-71. PMID 14665522
- ^ Huang TW, Lee SC, Cheng YL, Tzao C, Hsu HH, Chang H, Chen JC. "Contralateral recurrence of primary spontaneous pneumothorax." Chest. 2007 Oct;132(4):1146-50. Epub 2007 Jun 5. PMID 17550937
参考文献
関連項目
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ウィキメディア・コモンズには、気胸に関連するカテゴリがあります。 |
外部リンク
呼吸器疾患(ICD-10 J00〜99) |
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疾患 |
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閉塞性肺疾患
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慢性閉塞性肺疾患
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気管支喘息 | 慢性気管支炎 | 肺気腫 | びまん性汎細気管支炎
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拘束性肺疾患
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特発性
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IPF | NSIP | COP | AIP | DIP | RB-ILD | LIP
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続発性
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塵肺 | 放射線肺炎 | 薬剤性肺炎
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無気肺 | 気胸 | 血胸
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形態異常
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気管支拡張症 | 肺分画症 | 肺嚢胞症
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腫瘍
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良性腫瘍
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肺過誤腫 | 硬化性血管腫
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悪性腫瘍
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低悪性度肺腫瘍 | 原発性肺癌 | 転移性肺癌 | 中皮腫
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アレルギー
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気管支喘息
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アスピリン喘息
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好酸球性肺炎
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Löffler症候群 | 急性好酸球性肺炎 | 慢性酸球性肺炎 | 好酸球増加症候群
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過敏性肺臓炎 | サルコイドーシス | グッドパスチャー症候群
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肺循環障害
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肺血栓塞栓症 | 肺性心 | 新生児呼吸窮迫症候群 | 急性呼吸窮迫症候群
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肺代謝異常
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肺胞蛋白症 | 肺胞微石症
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機能的障害
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過換気症候群 | 睡眠時無呼吸症候群
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感染性疾患
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気道感染 |
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ライノウイルス - アデノウイルス - パラインフルエンザウイルス - RSウイルス - コロナウイルス - エコーウイルス - エンテロウイルス
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咽頭炎
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下気道 |
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肺炎 |
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グラム陰性
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肺炎桿菌 - インフルエンザ菌 - モラクセラ - 大腸菌 - 緑膿菌
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非定型肺炎
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ウイルス性
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RSウイルス - インフルエンザ肺炎 - 重症急性呼吸器症候群
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肺真菌症
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ニューモシスチス肺炎 - クリプトコッカス症 - アスペルギルス症
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抗酸菌症
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結核 - 非結核性抗酸菌症
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機序
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市中肺炎 - 院内肺炎 - 誤嚥性肺炎
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病態
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肺胞性肺炎
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大葉性肺炎 - 気管支肺炎
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化膿性肺炎
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胸壁 |
膿胸
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症候・徴候 |
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異常呼吸
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過呼吸 | 頻呼吸 | 徐呼吸 | 低呼吸 | 多呼吸 | 少呼吸 | 起坐呼吸 | 奇異性呼吸 | クスマウル呼吸 | チェーンストークス呼吸 | ビオー呼吸
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咳嗽 | 痰 | 呼吸困難 | 胸痛 | 胸水 | ばち指 | チアノーゼ
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所見・検査 |
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聴診 | 胸部X線写真 | 胸部X線CT | 気管支鏡 | 胸腔鏡 | 血液検査
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呼吸器系の正常構造・生理 |
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気道系 |
解剖学的構造
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上気道
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鼻
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鼻孔 | 鼻腔 | 鼻甲介 | 副鼻腔
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口
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口腔前庭 | 口腔 | 口蓋
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咽頭 - 喉頭
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下気道
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気管
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気管支
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主気管支 - 葉気管支 - 区域気管支 - 亜区域気管支
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細気管支
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小気管支 - 細気管支 - 終末細気管支
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呼吸細気管支
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ガス交換器
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肺 - 肺胞管 - 肺胞嚢 - 肺胞
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顕微解剖学
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I型肺胞上皮細胞 | II型肺胞上皮細胞 | 杯細胞 | クララ細胞 | 気管軟骨輪
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生理学・生化学
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生理学
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肺気量 | 肺活量 | %肺活量 | 残気量 | 死腔 | 1回換気量 | 1秒率 | 肺サーファクタント | SP-A
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生化学
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PaCO2 | PaO2 | AaDO2 | FiO2 | SpO2 | 呼吸係数および酸素化係数
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血管系 |
肺循環系
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(右心室 -) 肺動脈 - 毛細血管 - 肺静脈 (- 左心房)
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気管支循環系
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(胸部大動脈 -) 気管支動脈 - 毛細血管 - 気管支静脈 (- 奇静脈/副反奇静脈)
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運動器系 |
骨格
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肋骨 | 胸骨
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呼吸筋
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横隔膜 | 内肋間筋 | 外肋間筋 | 胸鎖乳突筋 | 前斜角筋 | 中斜角筋 | 後斜角筋 | 腹直筋 | 内腹斜筋 | 外腹斜筋 | 腹横筋
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神経系 |
中枢神経系
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呼吸中枢 | 呼吸調節中枢 | 前頭葉
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末梢神経系
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横隔神経 | 肋間神経
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Japanese Journal
- JOS-0901.自然気胸に対する単孔式胸腔鏡下手術(要望演題・一般演題,第30回日本小児内視鏡外科・手術手技研究会)
- 小岩井 和樹,佐竹 亮介,谷水 長丸,檜 顕成,西川 誠,竹下 卓志,守屋 智之,柿原 稔,初瀬 一夫,山本 順司,長谷 和生
- 日本小児外科学会雑誌 47(1), 179, 2011-02-20
- NAID 110008506652
- ソラシックエッグ^【○!R】による自然気胸の外来治療の検討
- 椎野 王久,坂本 和裕,山仲 一輝,正津 晶子
- 日本呼吸器外科学会雑誌 = The journal of the Japanese Association for Chest Surgery 25(1), 7-12, 2011-01-15
- … 景】現在も多くの施設で中等度以上の自然気胸の胸腔ドレナージが入院管理下で行われているが患者の多くは若年者で通院治療をしばしば希望する.今回自然気胸の入院治療期間短縮を目的に簡易気胸ドレナージキット,ソラシックエッグ®(住友ベークライト社製,以下TE)による外来治療を検討した.【対象】中等度以上の自然気胸患者で緊張性気胸等適応外基準を設け20 …
- NAID 10027421566
- 臨床経験 成人Bochdalek孔ヘルニアに合併した自然気胸
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- 多くは自然気胸(原発性自然気胸 Primary spontaneous pneumothorax および続発 性自然気胸 Secondary spontaneous pneumothorax)で、肺胞の一部が嚢胞化した もの(ブラ Bulla)や胸膜直下に出来た嚢胞(ブレブ Bleb)が破れ、吸気が胸腔に洩れる ...
- ... これを自然気胸と呼びます。医学用語では理由がよく分からないことを特発性(とくは つせい)というので、この気胸のことは特発性自然気胸という長い呼び方をします。 自然 気胸では肺に穴が開いて、一時的に空気が漏れますが、多くはすぐに閉じてしまいます 。
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- 次の文を読み、49、50の問いに答えよ。
- 58歳の女性。腰背部の激痛を訴え、家族に付き添われ来院した。
- 現病歴 : 慢性関節リウマチで15年間治療中であり、5年前に右膝人工関節置換術を受け、現在は少量の副腎皮質ステロイド薬と非ステロイド性抗炎症薬とを中心に服用中である。特に誘因なく4日前から増悪する腰背部痛を自覚した。
- 既往歴 : 特記すべきことはない。
- 現症 : 身長154cm、体重46kg。円背があり、胸背移行部に強い自発痛と叩打痛とがあり、坐位保持は30分間が限度である。神経学的には明らかな脊髄症状はみられない。手指変形と多発性関節痛とがある。屋内は伝い歩きが可能であるが、屋外歩行は困難である。
- 検査所見 : 胸腰椎エックス線単純撮影で第7、8、9及び12胸椎に圧迫骨折が認められる。
- 経過 : 以上の所見から入院となった。体幹装具を作製し、歩行訓練を始め、杖歩行が可能となった。4週経過し退院準備中である。なお本人の自宅居室は1階にある。退院前検査所見:血液所見:赤血球370万、Hb 10.5g/dl、白血球6,000。血清生化学所見:総蛋白5.8g/dl、アルブミン3.5g/dl。CRP2.3mg/dl(基準0.3以下)。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):PaO2 80Torr、PaCO2 40 Torr。胸部エックス線写真で軽度の間質性肺炎の所見がみられる。
[正答]
※国試ナビ4※ [096F049]←[国試_096]→[096G001]
[★]
- 78歳の女性。夜間の呼吸困難のため救急車で搬入された。
- 現病歴 : 2年前から労作時の息切れを自覚していた。昨晩、就寝2時間後息苦しくなり、ふとんの上で座ると少し楽になるものの、息苦しさが持続している。
- 既往歴 : 56歳から高血圧症で加療中である。
- 現症 : 意識は清明。身長154cm、体重60kg。体温36.6℃。呼吸数24/分。脈拍108/分、整。血圧184/110mmHg。貧血と黄疸とを認めない。頸静脈怒張を認めない。心音は奔馬調律。両側下部野にcoarse cracklesを聴取する。下腿に浮腫を認めない。
- 検査所見:尿所見:比重1.024、蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)、沈渣に異常を認めない。血液所見:赤血球360万、Hb12.2g/dl、Ht35%、白血球8,900、血小板19万。血清生化学所見:尿素窒素24mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl、AST28単位、ALT30単位、LDH317単位(基準176~353)、CK108単位(基準10~40)、Na139mEq/l、K4.5mEq/l、Cl105mEq/l。胸部エックス線写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [100D042]←[国試_100]→[100D044]
[★]
- 25歳の男性。バレーボールを行っているうち、急に左胸痛と呼吸困難とが出現して来院した。既往に特記することはない。意識は清明。身長174cm、体重57kg。体温36.8℃。呼吸数32/分。脈拍108/分、整。血圧112/64mmHg。皮膚はやや湿潤。心濁音界はやや右方に偏移しているが心雑音はない。左肺野は打診上鼓音を呈し、呼吸音を聴取できない。腹部と下肢とに異常を認めない。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.47、PaO2 78Torr、PaCO2 33Torr、HCO3- 23.2mEq/l。胸部エックス線写真を以下に示す。
- 必要な処置はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A016]←[国試_101]→[101A018]
[★]
- 60歳の女性。子宮頸癌のため入院し、広汎子宮全摘術を受けた。術後3日目に初めて歩行を開始したところ、突然呼吸困難を訴え、間もなく意識を消失しチアノーゼが出現した。すぐに酸素吸入を開始した。身長154cm、体重65kg。呼吸数38/分。脈拍140/分、整。血圧60/40mmHg。胸部聴診で心雑音はなく、呼吸音は正常である。動脈血ガス分析(自発呼吸、マスクO2 3l/分):PaO2 70Torr、PaC02 28Torr。最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098B010]←[国試_098]→[098B012]
[★]
- 突然の激しい胸背部痛を訴えて入院してきた成人女性の胸部造影CTを以下に示す。最も考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [095B027]←[国試_095]→[095B029]
[★]
- 手の写真(別冊No. 2)を別に示す。この症候を呈するのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111G014]←[国試_111]→[111G016]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [095E037]←[国試_095]→[095E039]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [097E029]←[国試_097]→[097E031]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [096E016]←[国試_096]→[096E018]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098E019]←[国試_098]→[098E021]
[★]
- 吸気時のみでなく呼気時の胸部X線撮影を行った方がよいのはどれ
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
[★]
- 英
- tension pneumothorax
- 同
- 弁状気胸 valvular pneumothorax
- 関
- 自然気胸、気胸
症例
- 22歳男性。バイクによる自損事故で胸部を強打した。胸痛と呼吸困難を訴えたため救急車で搬送された。意識清明。脈拍120/分、血圧74/40mmHg、頚静脈怒張有り、左胸部の呼吸音消失。心濁音は右に移動している。
国試
[★]
- 英
- catamenial pneumothorax
- 関
- 自然気胸、子宮内膜症
- 月経に随伴して反復発症する気胸
- 30代の女性に多い
- 右側に好発(95%)
[★]
- 英
- idiopathic spontaneous pneumothorax
- 関
- 自然気胸
[★]
- 英
- pneumothorax (M)
分類
病態
- 開放性気胸:胸壁が外界と交通している状態
- 閉鎖性気胸:肺が破れている状態
- 緊張性気胸:胸壁・肺・気管支の損傷部位が弁状となり、吸気時に胸腔に入ってしまった空気が流出されない。
原因
続発性
病態
- 換気障害:緊張性気胸でない状態では、換気が抑制された状態となる(SAN.200)。従って、paCO2は上昇、pO2は不変であることが多いと考えられる。
身体所見
聴診
打診
検査
単純胸部X線
- 胸腔内の空気部(free air)に肺血管影が存在しない
- free airと縮んだ肺の境界部に明瞭な臓側胸膜の線状影が認められる
- deep sulcus sign:肋骨や横隔膜が透亮像として、深く拡大して見える。呼気位で撮影するとよく分かる。
[★]
- 英
-
- 関
- 原住民、自然発症、自然発症的、自発性、自発的、性質、当然、ネイチャー、本質、未変性、もっとも、天然、ネイティブ
[★]
- 英
- chest、breast、thoracic、pectoral
- 関
- 胸郭、胸筋、胸腔、胸髄、胸椎、胸部、乳房