- 67歳の女性。咳嗽を主訴に来院した。1か月前から、夕方から夜にかけて咳嗽が出現し、近医で鎮咳薬の投与を受けたが改善しない。喫煙20本/日を40年間。意識は清明。身長156cm、体重45kg。体温36.5℃。脈拍64/分、整。血圧128/98mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球348万、白血球5,300、血小板38万。血清生化学所見:AST31IU/l、ALT24IU/l。CRP0.8mg/dl。胸部エックス線写真と胸部造影CTとを以下に示す。
- 入院後の精査で扁平上皮癌と診断されたが、胸郭外病変はない。全身状態は良好である。治療法として最も適切なのはどれか。
- a. 対症療法
- b. 外科治療
- c. 放射線治療単独
- d. 抗癌化学療法単独
- e. 抗癌化学療法、放射線治療併用
[正答]
※国試ナビ4※ [101A015]←[国試_101]→[101A017]
★リンクテーブル★
[★]
- 25歳の男性。バレーボールを行っているうち、急に左胸痛と呼吸困難とが出現して来院した。既往に特記することはない。意識は清明。身長174cm、体重57kg。体温36.8℃。呼吸数32/分。脈拍108/分、整。血圧112/64mmHg。皮膚はやや湿潤。心濁音界はやや右方に偏移しているが心雑音はない。左肺野は打診上鼓音を呈し、呼吸音を聴取できない。腹部と下肢とに異常を認めない。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.47、PaO2 78Torr、PaCO2 33Torr、HCO3- 23.2mEq/l。胸部エックス線写真を以下に示す。
- 必要な処置はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A016]←[国試_101]→[101A018]
[★]
- 75歳の男性。数日前から進行する呼吸困難を主訴に来院した。3年前、健康診断の胸部エックス線写真で線様網状影を指摘された。以後年1回、胸部CT、呼吸機能検査および血液検査で経過観察中であった。喫煙25本/日を50年間。意識は清明。脈拍92/分、整。血圧136/70mmHg。血液所見:赤血球480万、白血球8,900。スパイロメトリ:%VC68%、FEV1.0% 82%。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.42、PaO2 54Torr、PaCO2 36Torr。胸部単純CTを以下に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A014]←[国試_101]→[101A016]