- 38歳の女性。無月経と吐き気とを主訴に来院した。最終月経は8週前、月経周期は28-40日である。 1週前から、早朝に悪心を自覚するようになったが、嘔吐に至ったことはない。水分は摂取できている。 2週前に一度、少量の褐色帯下がみられた。体温37.2℃。脈拍80/分、整。血圧114/72mmHg。膣鏡診上、膣分泌物は白色で子宮口は閉鎖している。子宮と付属器とに圧痛を認めない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、ケトン体(-)。尿妊娠反応陽性。血液所見:赤血球400万、 Hb12.0g/dl、 Ht38%、白血球8,500、血小板21万。 CRP0.5mg/dl。経膣超音波検査で子宮内に直径20mmの胎嚢と心拍動を有する胎芽とを認め、左付属器に径3cmの嚢胞性腫瘤を認める。
- 現時点の対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106C017]←[国試_106]→[106C019]
★リンクテーブル★
[★]
- 52歳の男性。会社の定期健康診断で肝障害を指摘され来院した。喫煙歴はない。飲酒は日本酒3合/日を19年間。運動は週2日、 1日1時間のテニスを10年間続けている。単身赴任であるが夕食は自分で作ることが多い。身長170cm、体重63kg。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液生化学所見:空腹時血糖95mg/dl、 HbA1c4.8%(基準4.3-5.8)、アルブミン4.2g/dl、 AST21IU/l、 ALT23IU/l、 γ-GTP150IU/l(基準8-50)。免疫学所見: HBs抗原陰性、 HCV抗体陰性。
- 現時点の指導として適切なのはどれか。
- a 食後の安静
- b 体重の減量
- c 飲酒の制限
- d 運動量の増加
- e 外食回数の制限
[正答]
※国試ナビ4※ [106C018]←[国試_106]→[106C020]
[★]
- 36歳の男性。自宅で誤って熱湯を浴びたため搬入された。意識は清明。身長178cm、体重82kg。体温36.8℃。脈拍88/分、整。血圧126/70mmHg。呼吸数24/分。胸部、腹部および右上肢全体に紅斑とびらんとを認める。
- この患者の受傷面積の割合として正しいのはどれか。
- ただし、 「9の法則」で計算するものとする。
- a 9%
- b 18%
- c 27%
- d 36%
- e 45%
[正答]
※国試ナビ4※ [106C016]←[国試_106]→[106C018]
[★]
[★]
- 英
- corpus luteum cyst
- 同
- 妊娠性黄体化卵胞嚢胞 luteinized follicle cyst of pregnancy、顆粒膜黄体嚢胞、ルテイン嚢胞 lutein cyst
- 関
- 卵巣、上位の概念(卵巣嚢胞、卵巣貯留嚢胞)。黄体出血
概念
- 過剰のヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の存在下で、黄体内に分泌物が貯留して嚢胞化したもの。良性であり、妊娠中の場合、妊娠12-16週以降に縮小するため、茎捻転、破裂がなければ経過観察とする。
病因
臨床関連
国試