- 生後6日の男児。頭部の腫瘤を主訴に新生児搬送された。在胎39週2日、 3,120gで頭位自然分娩で出生した。仮死はなかった。出生直後に頭部の腫瘤を認めていた。腫瘤は増大傾向にあり、黄疸と貧血とが出現して次第に増悪してきたため転院した。
- 意識は清明。身長51.0cm、体重3,080g。両側の頭頂側頭部に径5cmの軟らかい腫瘤を触知する。大泉門の膨隆を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球233万、 Hb8.7g/dl、 Ht23%、白血球28,400、血小板28万、出血時間正常、 PT11秒(基準10-14)、 APTT70秒(基準対照27-40)、フィブリノゲン322mg/dl(基準130-380)。
- 血液生化学所見:総ビリルビン16.2mg/dl、直接ビリルビン0.lmg/dl、 AST45IU/l、 ALT 12IU/l、 LD700IU/l(基準335-666)。入院時の頭部単純CT冠状断像(別冊No. 27)を別に示す。
- 確定診断に必要な検査項目はどれか。 2つ選べ。
- a 第VII因子活性
- b 第VIII因子活性
- c 第IX因子活性
- d 第VII因子活性
- e von Willebrand因子活性
[正答]
※国試ナビ4※ [106A054]←[国試_106]→[106A056]
★リンクテーブル★
[★]
- 43歳の男性。頭重感を主訴に来院した。 1か月前から後頭部の頭重感を自覚していた。 5年前の健康診断で高血圧を指摘されたが、治療を受けていなかった。
- 身長168cm、体重76kg。脈拍80/分、整。血圧180/106mmHg。胸部と腹部とに血管雑音を聴取しない。下腿に軽度の浮腫を認める。尿所見:蛋白2+、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球460万、 Hb14.0g/dl、 Ht44%、白血球9,800、血小板21万。血液生化学所見:血糖112mg/dl、総蛋白6.8g/dl、アルブミン3.7g/dl、尿素窒素20mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、尿酸6.9mg/dl、総コレステロール240mg/dl、 Na145mEq/l、 K3.0mEq/l、 Cl103mEq/l。胸部エックス線写真で心胸郭比50%である。心電図で左室肥大を認める。
- この患者の高血圧症のスクリーニングとして行う検査はどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A055]←[国試_106]→[106A057]
[★]
- 20歳の男性。 3年前からつまずきやすくなったことを主訴に来院した。両足関節の背屈が困難で、足尖が下垂している。凹足と下腿筋萎縮とを認める。同伴した父親にも軽度の下腿筋萎縮を認める。
- 対応として適切なのはどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A053]←[国試_106]→[106A055]
[★]