- 70歳の男性。右利き。言動が異常であることを心配した家族に伴われて来院した。 2日前、急に不可解な発言をするようになり、落ち着きがなくなった。昨日は症状がやや改善した印象であったが、今朝から奇妙な言動が続いている。 10年前から脂質異常症の治療を受けている。不整脈を指摘されたことがある。母親と兄とが高血圧症である。意識は清明。身長160cm、体重67kg。体温36.0℃。脈拍68/分、不整。血圧160/68mmHg。呼吸数17/分。項部硬直を認めない。脳神経系に異常を認めない。頸部で血管雑音を聴取しない。心雑音を聴取しない。呼吸音に異常を認めない。四肢に運動麻痺を認めない。発話量は多いが、質問とは無関係なことを答える。 「口を開けて舌を出して下さい」と指示を与えても別の動作をする。胸部エックス線写真上、心胸郭比58%であり、肺野に異常を認めない。心電図で心房細動を認める。頭部単純CT(別冊No. 12)を別に示す。
- この患者の病態として正しいのはどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 35歳の女性。 2か月前からの全身倦怠感を主訴に来院した。 1年前に会社の健康診断で貧血と高コレステロール血症とを指摘されたが、精査を受けたことはない。 2年前に、分娩時に大量出血し、輸血を受けたことがある。授乳経験はない。月経周期は不整である。身長162cm、体重50kg。脈拍60/分、整。血圧84/60mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球350万、 Hb9.1g/dl、 Ht25%、白血球6,800、血小板18万。血液生化学所見:空腹時血糖68mg/dl、総コレステロール269mg/dl、 AST26IU/l、 ALT21IU/l、 CK297IU/l(基準30-140)、 Na126mEq/l、 K4.9mEq/l、 Cl94mEq/l、 Fe18μg/dl、 TSH0.3μU/ml(基準0.2-4.0)、 FT4 0.6ng/dl(基準0.8-2.2)、コルチゾール1.6μg/dl(基準5.2-12.6)。
- まず選択すべき治療薬として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106D036]←[国試_106]→[106D038]
[★]
- 78歳の男性。胃癌に対する胃切除術のため入院中である。術後2日、深夜に尿道カテーテルを自己抜去し、尿道出血を認めた。意識は清明。身長163cm、体重63kg。脈拍96/分、整。血圧130/70mmHg。下腹部は小児頭大に膨隆している。直腸指診で鶏卵大の前立腺を触知する。血液所見:赤血球377万、 Hb 10.2g/dl、Ht33%、白血球10,200、血小板23万。血液生化学所見:尿素窒素22mg/dl、クレアチニン1.4mg/dl。腹部超音波検査では、膀胱は多量の尿で拡張し、前立腺は腫大していた。尿道カテーテルは再挿入できなかった。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106D038]←[国試_106]→[106D040]
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