- 45歳の女性。職場の健康診断で胸部エックス線写真の異常陰影を指摘され、精査のために入院した。入院当日に、個室となっている面談室において、担当の研修医が病歴聴取を行うこととなった。その際の会話を示す。
- 研修医「これまでに大きなご病気をされたことがありますか」
- 患 者「特にありません」
- 研修医「それでは、ご家族の健康状態はいかがですか」
- 患 者「母は元気ですが、父は…父は、胃癌で2か月前に亡くなって…」
- 研修医「わかりました。それでは、ご兄弟についてはいかがですか」
- 患 者「…はい。健在です。病気のことは特に聞いていません」
- 会話の間、この研修医は緊張気味で、メモを注視しており、早口で話した。
- 研修医の言動で問題があるのはどれか。
- a 専門用語を使っている。
- b 質問が順序立っていない。
- c 評価的態度をとっている。
- d 患者の感情面に対応していない。
- e 患者のプライバシーを守っていない。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 58歳の男性。タクシーの運転手。独身。職場の健康診断で検査値の異常を指摘されたため来院した。持参した健康診断の結果はHbA1c7.2%(基準4.3-5.8)であった。身長168cm、体重80kg。初診時は、食事の管理と適度の運動とを中心に生活習慣を改善するよう指導した。 3か月後の再診時、体重は81kgとなっていた。本人は「生活習慣を改善する努力はしたが、勤務時間が不規則で深夜勤務も多いので、規則的な食生活は無理だ」と言う。
- この患者の行動変容を促すための現時点の対応で適切なのはどれか。
- a 半年後の目標体重を患者とともに設定する。
- b 行動変容ができていないことを強く指摘する。
- c 食生活を監督できる家族や知人との同居を勧める。
- d 糖尿病性壊疽で足を切断した他の患者の写真を見せる。
- e より規則的な勤務体制で就労できる仕事への転職を勧める。
[正答]
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64歳の女性。 2週前から、家庭用血圧計で測定した脈拍が毎分90回を超えるようになったことを心配して来院した。 1週前から、 2階まで階段を昇ると息切れを自覚するようになった。食生活に偏りはなく、過去1年の体重は一定しており、便通は5日に1回程度、黒色調であったという。体温36.2℃。脈拍96/分、整。血圧132/72mmHg。呼吸数24/分。眼瞼結膜は蒼白である。眼球結膜に黄染を認めない。甲状腺の腫大を認めない。胸骨左縁第3肋間を最強点とするⅡ/Ⅵ度の収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腹部に腹痛や圧痛を認めない。
[正答]
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