尿素呼気検査
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Japanese Journal
- ピロリ菌感染症の感染検査法(除菌判定法を含む) (AYUMI ピロリ菌除菌療法の新展開)
- Helicobacter pyloriの急性感染が疑われた急性胃粘膜病変―6例の臨床経過とH. pylori感染診断の問題点について―
- 福田 容久,篠崎 香苗,佐々木 貴英,山下 兼史,太田 励,樋口 裕介,阿部 太郎,松本 修一,吉田 尊久
- Nippon Shokakibyo Gakkai Zasshi 111(5), 899-908, 2014
- … pylori感染診断法の陽性率と臨床経過を検討した.発症時の感染診断では,血清抗体法は5例が陰性で,1例は陽性であったが経時的に抗体価は上昇した.尿素呼気試験,迅速ウレアーゼ試験,鏡検法,培養法,免疫染色では一部に偽陰性を生じたが,便中抗原法は検査が可能であった5例全例が陽性であった.除菌未実施の場合,自覚症状再燃や持続感染移行例があり早期の除菌実施が望まれる. …
- NAID 130004448897
- Helicobacter pylori除菌治療後完全寛解に至った直腸MALTリンパ腫の1例
- 丁 曄,吉永 健太郎,丸山 正隆 [他],今井 陽一,志関 正幸,森 直樹,増田 昭博,寺村 正尚,泉二 登志子
- 東京女子医科大学雑誌 83(E2), E628-E632, 2013-03-31
- … 尿素呼気試験が陽性のためH.pyloriに対する除菌治療を行い、呼気試験の陰性化を認めた。 …
- NAID 110009575077
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- ピロリ菌と胃の病気、体内(胃内)にピロリ菌がいるかどうかを調べる仕組み(ピロリ菌の検査法)、とくに吐いた息を検査する尿素呼気試験、ピロリ菌を退治するいわゆる除菌療法の後の検査等についての概略を簡単に説明して ...
- ピロリ菌と胃の病気、体内(胃内)にピロリ菌がいるかどうかを調べる仕組み(ピロリ菌の検査法)、とくに吐いた息を検査する尿素呼気試験、ピロリ菌を退治するいわゆる除菌療法の後の検査等についての概略を簡単に説明して ...
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[★]
- 次の文を読み、69~71の問いに答えよ。
- 76歳の女性。胃癌の治療のため来院した。
- 現病歴:健康診断の上部消化管内視鏡検査と生検で胃癌と診断されたため治療の目的で受診した。同健康診断で血中Helicobacter pylori抗体陽性を指摘された。
- 既往歴:20年前から高血圧症で自宅近くの診療所に通院中。
- 生活歴:夫と長女の家族と暮らしている。喫煙歴と飲酒歴はない。
- 家族歴:父親が心筋梗塞。母親が胃癌。
- 現症:意識は清明。身長 157cm、体重 48kg。体温 36.5℃。脈拍76/分、整。血圧 132/86mmHg。呼吸数 14/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- 検査所見:血液所見:赤血球 418万、Hb 12.7g/dL、Ht 40%、白血球 4,300、血小板 22万。血液生化学所見:総蛋白 6.7g/dL、アルブミン 4.0g/dL、総ビリルビン 0.8mg/dL、AST 25U/L、ALT 19U/L、LD 193U/L(基準 120~245)、ALP 147U/L(基準 115~359)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、Na 139mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 103mEq/L。上部消化管内視鏡像(別冊No. 15)を別に示す。
- その後の経過:病理組織結果から治癒切除と診断し、上部消化管内視鏡検査で切除治療後の潰瘍の治癒を確認した。その後、Helicobacter pyloriに対する除菌治療を行うことにした。医師と患者の会話を以下に示す。
- 医師:「①ピロリ菌の除菌治療のためにNSAIDと3種類の抗菌薬を処方します。
- ②1日3回朝昼晩で、1か月間服用していただきます。今までにお薬のアレルギーはありませんか」
- 患者:「ありません」
- 医師:「副作用として下痢や皮疹がみられることがありますが、③副作用が出ても我慢して内服を続けてください」
- 患者:「わかりました」
- 医師:「④除菌が成功すると胃癌は発生しなくなりますが、⑤1~2年に1度は胃の内視鏡検査を受けることをお勧めします」
- 患者:「わかりました」
- 医師:「除菌ができたかどうかは2か月後に検査をします」
- 2か月後の除菌判定を行うのに適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [114F070]←[国試_114]→[114F072]
[★]
- 次の文を読み、 67~ 69の問いに答えよ。
- 62歳の男性。心窩部痛を主訴に来院した。
- 現病歴: 3か月前から時々心窩部不快感を自覚するようになった。最近、会社の同僚が同じような症状で胃癌の診断を受け手術を行ったため、自分も胃癌ではないかと心配になっていた。食欲低下も出現したため、市販の胃薬を内服したところ心窩部不快感と食欲不振とは改善した。その後仕事が忙しく、時々心窩部不快感はあったがそのままにしていた。 1週前に腰部を打撲し、自宅近くの診療所で治療を受け 2日後には軽快した。 3日前から心窩部痛が持続するようになり、夜間就寝中にも痛みで覚醒するようになった。テレビで胃癌の原因が Helicobacterpyloriの感染であることを聞いて心配になり、上部消化管内視鏡検査を希望し受診した。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 生活歴:喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
- 現症:意識は清明。体温 36.7℃。脈拍 76/分、整。血圧 128/70 mmHg。呼吸数 16/分。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。心窩部に軽度の圧痛を認めるが、腫瘤は触知しない。直腸指診で異常を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)、潜血 (-)。血液所見:赤血球 330万、 Hb11.8 g/dl、Ht 32%、白血球 7,200、血小板 24万。心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない。上部消化管内視鏡像 (別冊 No. 9)を別に示す。
- Helicobacterpylori感染診断を行った。その結果 (別冊 No. 10)を別に示す。用いた診断法はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108G067]←[国試_108]→[108G069]
[★]
- 70歳の男性。下肢の皮疹を主訴に来院した。自宅近くの診療所で3か月前に受けた血液検査で異常はなかった。3日前に両下肢の点状の皮疹に気付き、増加したため受診した。50歳から高血圧症で内服治療中である。市販薬は内服していない。体温 36.4℃、脈拍 72/分、整。血圧 138/82mmHg。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。上肢の採血部位に紫斑を認める。両下肢に紫斑を多数認める。血液所見:赤血球 463万、Hb 13.2g/dL、Ht 40%、白血球 6,400(分葉核好中球 55%、好酸球 1%、好塩基球 2%、単球 6%、リンパ球 36%、血小板 0.8万。血液生化学所見:総蛋白 7.0g/dL、アルブミン 4.5g/dL、AST 32U/L、ALT 25U/L、LD 186U/L(基準 176~353)、尿素窒素 12mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、血糖 86mg/dL、Na 142mEq/L、K 4.1mEq/L、Cl 104mEq/L。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本で巨核球を認める。造血細胞に形態異常は認めない。
- 治療方針の決定に有用な検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D061]←[国試_113]→[113D063]
[★]
- 28歳の男性。上腹部痛を主訴に来院した。10日前から心窩部に痛みを自覚するようになった。痛みは空腹時に出現することが多く、食後に軽減していた。既往歴に特記すべきことはない。身長168cm、体重56kg。体温36.2℃。脈拍64/分、整。血圧122/62mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音に異常を認めない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球460万、Hb 13.9g/dl、Ht44%、白血球8,300、血小板24万。血液生化学所見:アルブミン4.1g/dl、尿素窒素18mg/dl、クレアチニン0.8mg/dl、総ビリルビン0.9mg/dl、AST 22IU/l、ALT 32IU/l、LD 286IU/l(基準176~353)、ALP 221IU/l(基準115~359)、Na 136mEq/l、K 4.2mEq/l、Cl 102mEq/l。十二指腸球部の内視鏡像(別冊No.6)を別に示す。
- 治療方針の決定に必要な検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107E051]←[国試_107]→[107E053]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [109D033]←[国試_109]→[109D035]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [110B031]←[国試_110]→[110B033]
[★]
- 英
- urea breath test, UBT
- 関
- Helicobacter pylori
[show details]
- 非放射性同位体である13Cでラベルした尿素(NH2)COを服用させ、服用前後で呼出された13CO2を測定して、ピロリ菌の有無を判定する。
- 内視鏡的方法に比べて、胃の全体を評価するため、偽陰性が少ない。
- 感染診断と除菌治療効果判定にも有用。
[★]
- 英
- examination、test、testing、assessment、trial、exam、examine
- 関
- アセスメント、計測、検査、検定、試み、査定、試行、調べる、診断、治験、調査、テスト、判定、評価、検討、影響評価、実験デザイン、研究デザイン、データ品質、対応群、スコアリング法
循環器
肝臓異物排泄能
カルシウム
ビタミン
血液
- ショ糖溶血試験:(方法)等張ショ糖液に血液を加える。(検査)溶血の存在。低イオン強度では補体の赤血球に対する結合性が増し、発作性夜間血色素尿症 PNHにおいては溶血をきたす。スクリーニング検査として用いられ、確定診断のためにはハム試験を行う。
- ハム試験 Ham試験:(方法)洗浄赤血球に塩酸を加え、弱酸性(pH6.5-7.0)条件にする。(検査)溶血の存在。発作性夜間血色素尿症 PNHにおいては弱酸性条件で補体に対する感受性が亢進するため
産婦人科
内分泌
視床下部-下垂体-糖質コルチコイド
高血圧
- 立位フロセミド負荷試験:(投与)フロセミド、(検査)血漿レニン濃度:フロセミドでhypovolemicとし歩行負荷で交感神経を興奮させレニンの分泌を促す。原発性アルドステロン症の場合、レニン高値のまま無反応。
膵臓
膵外分泌機能
腎臓
ガストリノーマ
感染症
[★]
- 英
- urea
- 同
- カルバミド carbamide、ウレア
- 商
- アセチロール、イソジンシュガーパスタ、ウリモックス、ウレア、ウレパール、カフコデN配合、ケラチナミン、ケラベンス、コンベルビー、ノルニチカミン、パスタロン、パステルハップ 、ビタルファ、ピロニック、プラチアミン、ブロバリン、ブロムワレリル尿素 、ベギン、ユービット、ワイドコール
- 関
- 尿素クリアランス、ウレアーゼ
O=C(NH2)2
生合成
分解
- 尿素はウレアーゼにより加水分解されて二酸化炭素とアンモニアを生じる。ヘリコバクター・ピロリ菌や尿路の細菌がウレアーゼを産生している
腎臓
- 多くの組織では浸透圧物質として無効であるが、腎臓のネフロンの多くの部位では有効な浸透圧物質である (文献名不明 p.373)
- 再吸収:近位尿細管、集合管(ADH作用時)
- 分泌 :ヘンレプールの細い部分
- GFRが低下すると血中尿素濃度と血中クレアチン濃度は上昇し、GFRが正常の1/3-1/4になると顕著となる。
腎髄質での尿濃縮機構
- 腎臓における尿の濃縮は(1)腎髄質の浸透圧勾配(NaClと尿素が形成)と(2)集合管による水透過性に支配されている。
- 尿素が腎髄質の浸透圧勾配に重要な役割を果たしている。
- シスプラチンは尿素サイクルを抑制し、尿濃縮機構を障害する。
外用薬
- 皮膚角質の水分保持力を増強させ、また角質溶解作用などにより角化皮膚をしっとりさせ、皮膚の状態を正常化させる。
- アトピー性皮膚炎、魚鱗癬、老人性乾皮症、掌蹠角化症、苔癬、進行性指掌角皮症などに使用される。
- 炎症を来している部位への外用により刺激感を生じる。
- 潰瘍、びらん、創面への直接塗布は避けるようにする。
臨床関連
- GFRが低下して血中に窒素化合物が蓄積している状態
[★]
- 英
- expiration (K), expired air
- 関
- 吸気 inspiration
[★]
- 英
- breath test
- 関
- 呼気検査