- 英
- laceration, lacerated wound
- ラ
- vulnus lacerum, vulnus scissum
- 同
- 裂傷、裂開創 grapping wound
- 関
- 伸展創 traction wounds
WordNet
- a torn ragged wound
- the act of lacerating
PrepTutorEJDIC
- 〈U〉引き裂く(切り裂く)こと / 〈U〉(感情などを)ひどく傷つけること / 〈C〉裂傷,裂け目
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創傷(そうしょう、英: trauma, wounds, burns)は、外的、内的要因によって起こる体表組織の物理的な損傷を指す。創(そう)と傷(しょう)という異なるタイプの損傷をまとめて指す総称である。日常語では傷(きず)と呼ばれる。
目次
- 1 概説
- 2 創傷の種類
- 3 自然治癒のメカニズム
- 3.1 第一期・炎症反応期
- 3.2 第二期・増殖期(肉芽形成期)
- 4 出典、脚注
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
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概説
創傷とは、創(そう)と傷(しょう)という異なるタイプに分類可能な損傷をまとめて指すための総称である。
医学的には、創傷を、その形状や原因(機転)などによって擦過傷、切創、裂創、刺創 等々に分類している。
創傷というのは、軽症の場合、生体の持つ自然治癒力によって、肉芽形成、繊維化の段階を経て自然治癒する[1]。
人は日常生活を行う中で、些細なことで軽度の傷を作ることはそれなりにある。日常的にできる特に軽度の創傷の場合は、当人は特に何もしなくても、まったく痕跡も残さずきれいに自然治癒することも多い。また軽度のものの場合、一般に人々は、水による洗浄や絆創膏などの簡単な処置をするだけで、あとは自然治癒力にまかせて治している。
動物などの場合は基本的に自分の舌でなめて(唾液を用いて)、あとは自然治癒力で治している。人間でも、動物に倣って小さな擦過傷などはなめるだけで済ませる人もいる。
損傷がある程度以上であれば、止血、縫合、修復、植皮などの外科的治療が必要[2]あるいは望ましいとされている。こういった創傷というのは主として交通事故、戦争、スポーツ、喧嘩、産業事故などの場面で発生している[3]。
ただし、高齢者の場合は、日常生活の些細なことからもそれなりの損傷を受けやすい[4]。階段の上り下り、敷居をまたぐ、などといった(若者にとってはなんでもない)動作をきっかけにして損傷を受けてしまうことがあるのである。また、高齢者の場合、若者に比べて創傷の自然治癒の速さもそれなりに遅くなるので、なおさらそれに悩まされる時間・頻度が多くなり、生活上の問題(QOLの問題)としてつきまとうことがある。
また、軽度の創傷や動物による咬み傷であっても、破傷風や狂犬病、その他の感染症により、最悪の場合、命を落とす場合もある。
創傷の種類
創傷の形状および受傷機転により分類される。
「創にきずあり、傷にきずなし」といわれるように、創傷の定義では「創」は皮膚の破綻を伴う損傷を指し、「傷」は皮膚の破綻を伴わない損傷を指す。皮膚表面の損傷部分の、表面を創面(そうめん)と呼び、日常語では傷口(きずぐち)という。創の周辺部を、創縁(そうえん)と呼ぶ。創の底部、深い部分を創底(そうてい)と呼ぶ。銃創や、刺創(しそう)の様に、一般的に総面積が狭く、深い創の場合、創の表面を創口(そうこう)と呼称する。
- 切創(せっそう)
- 切り傷(きりきず)。ナイフのような刃物で切り裂いた線状の損傷。創面は滑らかで、汚染創(おせんそう)でなければ一期癒合が期待できる。創の程度により縫合処置が行われる。
- 裂創(れっそう)
- 打撃やねじれ、過伸展(かしんてん)などにより裂けた損傷。外力の加わり方によって様々な形状を呈する。縫合し得るものについては一期癒合が期待できるが、縫合不能なものは挫創と同様に肉芽組織(にくがそしき)の増殖による治癒を待つ。
- 割創(かっそう)
- 斧等の鈍器により、裂傷が皮膚組織すべてを引き裂き、骨等の内部組織が露出するような損傷。
- 擦過傷(さっかしょう)
- 擦り傷(すりきず)。体表に創があるが、擦過「傷」と呼ぶのが一般的である。創面を清浄化した後、創保護により皮膚の再生を待つ。
- 挫滅創(ざめつそう)
- 摩擦による損傷で、真皮や皮下組織・それ以下のレベルまで損傷したもの。或いは急激な圧力による同様な損傷。(急激でない圧力によるものは褥瘡と言う)
- 挫創(ざそう)
- 打撃などの外力により組織が挫滅した創。創面は粗雑であり、縫合は一般的に困難である。壊死組織のデブリードマン(除去)や創保護を主とする治療が行われ、肉芽組織の増殖による自然治癒を待つ。
- 挫傷(ざしょう)
- 打撃などの外力により内部の軟部組織が損傷したもので、体表に創がないもの。一般に保存的治療が行われる。筋挫傷の他、脳挫傷・肺挫傷のような臓器の損傷がある。
- 銃創(じゅうそう)
- 銃器の弾丸や火薬による創。射創(しゃそう)とも。貫通射創、盲管射創、反跳射創、擦過射創などの種類がある。また、距離による分類では接射創、準接射創、近射創、遠射創と区別される。近距離からの銃創は、弾丸の入口に星型のような破裂や火薬の付着があり、出口には不整形な破裂があることが多い。遠距離からの銃創は、弾丸の入口は円形で小さく、出口の方が大きく不整形なことが多い。
- 爆傷
- 爆発による損傷。ただし、爆傷は熱傷や衝撃による内部的損傷を伴う。殺傷用の爆発物による損傷であれば、多発性の銃創の病態も呈する。
- 刺創(しそう)
- 刺し傷(さしきず)。細長い鋭器で突き刺した損傷で、創口に比して創が深いのが特徴。外見からは内部の損傷程度を推し量ることが難しく(内部臓器へ達しているか?血管損傷があるか?等)注意を要する。創断面が小さいため、一般に治癒は良好。ピアスもこの一部に分類できる。
- 杙創(よくそう)
- 刺創以外で、鈍的な物体が人体を貫通する傷。
- 咬創(こうそう)
- 動物にかまれた損傷。咬傷(こうしょう)とも。刺創と同様に創が深いが、創面は刺創ほど滑らかではなく、一般的に治癒しにくい。動物の牙には多くの病原菌が付着しているため、組織深部まで病原菌が侵入し、高確率で創感染を発症する。感染制御のため一期的に縫合せず開放創とすることが多い。また一部のヘビやムカデなど毒牙を持つものでは毒素に対する治療も必要になる。
以下のものは創傷とは独立して扱われることが多い。
- 熱傷(ねっしょう)
- 火傷(やけど)。熱傷の項を参照。
- 褥瘡(じょくそう)
- 床擦れ(とこずれ)。褥瘡の項を参照。
自然治癒のメカニズム
傷はどのように自然治癒するかについて説明する。
- 血小板の凝集、血管収縮による止血。マクロファージによる壊死組織のとりこみ。
- 繊維芽細胞が分泌するコラーゲンを主とした肉芽組織(にくげそしき・granulation tissue)による収縮。
- 肉芽組織の瘢痕組織への変化。それによる創の安定。
第一期・炎症反応期
血液の凝固因子の活性化。活性は連鎖的に強まり破壊部位の血流をとめる。受傷後約4,5日。
反応
- 腫脹。浸出液で腫れ上がること。
- 発赤。毛細血管の拡張で赤くなること。
- 発熱。組織反応で熱を発すること。
- 疼痛。末梢神経の刺激による痛みのこと。
第二期・増殖期(肉芽形成期)
マクロファージの放出する物質により繊維芽細胞が呼び出され修復の主たる成分、コラーゲンが産生される。創傷治癒過程の初期には、まず血小板擬集能に優れるⅢ型コラーゲンが,産生蓄積され,やがてⅠ型コラーゲンに置き換えられて、いずれは太く密なコラーゲン線維となる。これにより組織は安定し血管新生、毛細血管発達がみられる。
「自然治癒力」も参照
出典、脚注
- ^ 保崎清人『臨床医学概論』ヘルス・システム研究所 ISBN 490252757X p.26
- ^ 保崎清人『臨床医学概論』ヘルス・システム研究所 ISBN 490252757X
- ^ 保崎清人『臨床医学概論』ヘルス・システム研究所 ISBN 490252757X p.26
- ^ 保崎清人『臨床医学概論』ヘルス・システム研究所 ISBN 490252757X p.26
関連項目
- 形成外科学
- 皮膚科学
- 外科学
- 整形外科学
- 湿潤療法
外部リンク
- NPO法人・創傷治癒センター/傷・褥瘡の情報サイト
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関連項目 |
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Japanese Journal
- 術前に裂創不明の眼球破裂眼の裂創に対する検討 (特集 第64回日本臨床眼科学会講演集(3))
Related Links
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- れっそう【裂創】の意味は?国語辞書。 「 裂傷 」に同じ。
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★リンクテーブル★
[★]
- 75歳の男性。転びやすいことを主訴に来院した。 4日前から少しずつ歩行が不安定となり転倒しそうになることが多くなった。家族は 1週前から受け答えもつじつまが合わないと言う。 1か月前、歩行中に転倒して右側頭部を打ち、裂創を生じたため他院で縫合処置を受けた。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
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[★]
- 頭部に以下の性状を有する3cmの創傷が認められた。創縁:不整で表皮剥脱を伴う。創端(創角):両側ともに鈍的である。創壁:不整で毛根を露出している。創洞:両創壁を結んで架橋状に組織が残っている。創底:骨膜に達し頭蓋骨骨折を伴わない。この創傷はどれか。
[正答]
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[★]
- 20歳の男性。自室で倒れているのを家族に発見され搬入された。前腕の写真(別冊No. 5)を別に示す。
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[正答]
※国試ナビ4※ [104B042]←[国試_104]→[104B044]
[★]
- ☆case84 嘔吐
- ■症例
- 32歳 男性
- 主訴:
- 現病歴:2 amにからり酔っぱらって救急部に受診。11.45 pmに気分が悪くなり2度嘔吐。嘔吐物は最初は苦く感じられ、それは食べ物と2Lのビールであった。1時間程度後に、何度か猛烈に吐き気を催した。1 amに鮮赤血を吐いた(bright red blood)。患者が言うには最初は少量だったが、2回目にはかなり多い量であった。服用薬なし。時々マリファナを吸う。タバコ1日10本、アルコール2-3 unit/week
- 既往歴:特記なし
- 家族歴:特記なし
- 生活歴:
- ・身体診断
- 酔っぱらっているように見える。口の周りに乾燥した血液の付着を認める。脈拍:102/分。(臥位(lying))血圧:134/80 mmHg。立位でも血圧の変化は認められない。心血管系、呼吸器系に異常を認めず。腹部:上腹部(心窩部)にわずかに圧痛。
- ・検査
- (血液生化学)
- 異常なし
- ■解説
- (第1パラグラフ)
- もっともな診断は、下部食道もしくは胃上部における吐血を引き起こす粘膜の裂傷である(Mallory-Weiss lesion/Mallory-Weiss tear/Mallory-Weiss laceration)。激しい嘔吐やむかつきによる機械的な外傷で生じる。本症例では、なれない大量飲酒によって生じた。
- (第2パラグラフ)
- 患者の話から出血量を見積もるのは難しい。吐血はびっくりするような出来事であり、吐血の量を多く見積もりがちである。ヘモグロ分派性状であり、急性の出血では吐血量を見積もる手がかりにならない。急性期にヘモグロ分が低ければ慢性の出血をほのめかす。著しい失血の最初のサインは頻脈と起立時の血圧低下であることがある。本症例の彼の脈波速いが、これは不安と関連しているのかもしれない。
- (第3パラグラフ)
- 吐血の他の原因は胃炎か消化性潰瘍である。何度か血液を含まない胃内容物のむかつきと嘔吐の話はマロリーワイス症候群に特徴的である。この疾患は普通介入を必要としない良性の病態である。確定診断は上部消化管内視鏡を必要とするが、典型的な症例ではいつも必要になるわけではない。時に、出血がもりひどかったり、壁の解離が粘膜より深いこともあり、穿孔につながる。
- (第4パラグラフ)
- この症例の管理は注意深い観察、嘔吐で失われた体液を戻すための静脈内輸液である。出血が激しい場合には血液型検査のために採血するが、輸血は必ずしも必要ない。彼は生徒大とH2 blockerで治療された。嘔吐は収まりそれ以上の出血も見られなかった。彼は将来のパーティでは通院しすぎないように決めた。
- ■管理(内科診断学 第2版 医学書院)
- ①本疾患の大多数は安静、絶食、制酸薬・粘膜保護薬の投与で保存的に治療できる。
- ②輸血が必要なほどの貧血は稀である。
- ③内視鏡検査時に出血している症例に対しては内視鏡的止血術を行う。
- ④クリッピング法(図4-89) [図] 、純エタノール局注法、アルゴンプラズマ凝固(APC)法などさまざまあるが、いずれの方法でも良好な止血成績を得られる。
- ■鑑別診断 (内科診断学 第2版 医学書院 p.843)
- ・特発性食道破裂(ブールハーフェ症候群)
- ・逆流性食道炎
- ・食道静脈瘤破裂
- ・出血性胃潰瘍
- ・急性胃粘膜病変(AGML)
- ■KEYPOINT
- ・吐血の前の血液を伴わない激しい嘔吐とむかつきの既往は、上部消化管の裂傷を示唆する。
- ・患者は血液の量を見積もるのが困難と分かるので、吐血で失われた失血の程度は多糸かでないし、消化管の中にとどまっている血液の量は分からない。
- ・アルコールは救急入院の約1/4と直接の連関があるという研究がある。
- □マロリーワイス症候群(内科診断学 第2版 医学書院)
- 嘔吐などにより腹腔内圧が急激に上昇して噴門部近傍に裂創が発生し、これを出血源として顕出血をきたしたもの。30-50歳代の男性に多く、全消化管出血例の約3-15%を占める。 アルコール多飲が原因となることが多いが、ほかに妊娠悪阻、乗り物酔い、脳腫瘍や髄膜炎、医原性のものとしては上部消化管内視鏡検査や心肺蘇生術など、原因となるものは種々である。 ②嘔吐などにより急激に腹圧が上昇すると、急激に胃内圧が上昇し、これにより食道胃接合部近傍に裂創が生じる。
- □吐血 hematemesis (内科診断学 第2版 医学書院)
- コーヒー残渣用の吐血 melanemesis
- 鮮血の吐血 hematoemesis
- □急性胃粘膜病変 acute gastric mucosal lesion AGML
- 急性胃炎の劇症型であり、急速に起こる腹痛(時に、吐血、下血)をきたし、潰瘍・びらん・出血が混在した病態を呈する。
- 病因はアルコール、薬物(アスピリン、ステロイド)、薬品、ストレス、食物(激辛食品など)、アニサキス、中枢神経系障害、熱傷、外科手術
- ■glossary
- inebriate
- vt. (人)を酔わせる(make drunk)。~を有頂天にする
- adj. 酔っぱらいの、大酒飲みの
- n. 酔っぱらい、大酒飲み
- pint n. (液体の単位)1パイント = 1/2クオート=(米)28.8753 inch cube = 0.473 liter = (英) 0.568 liter = 約500cc
- retch
- vi. むかつく、吐き気を催す、無理に吐こうとする
- vt. 吐く
- n. むかつく。ヒック(吐き気を催すときの音)
- lager n. ラガー(ビール)(貯蔵ビール;日本の普通のビール)
- violently adj. 激しく、猛烈に
- drunk adj. (pred)酔って。(fig)酔いしれて
- epigastrium n. 上腹部、心窩部
- blood grouping 血液型判定、血液型検査
- indulge
- vt. ~にふけらせる。気ままにさせる、(子どもを)甘やかす。(欲求などを)思いのままに満たす。喜ばせる、楽しませる。
- vi. (快楽・趣味などに)ふける、身を任す(in)。(略式)たらふく食べる、痛飲する。(~に)従事する。(好ましくないことに)かかわる(in)
- □Hematemesis and Melena(Differential Diagnosis in Primary Care 4th)
- ・吐血か喀血を見分けたい場合はnitrazine paperを使って判定
- ・身体開口部(body orifice)からの出血を鑑別するとき解剖学的なアプローチがよい。
- (食道)
- ・静脈瘤、逆流性食道炎、癌腫、マロリーワイス症候群。
- ・外来異物も忘れるな。
- ・先天性まれな病因として異所性胃粘膜によるバレット食道炎と潰瘍もある。
- ・大動脈瘤、縦隔腫瘍、肺癌が食道を潰瘍化させ出血させることもある。
- (胃)
- ・炎症:胃炎と胃潰瘍。アスピリンとアルコールも良くある原因
- ・幽門部静脈瘤で出血するかもしれない
- ・出血がひどく、他の原因が見つからなければ血液疾患を検索する。
- (診断への道)
- ・吐血の確固たる証拠がある時、内視鏡をつかえる状況にあれば問診とか検査で無駄な時間を使わずに内視鏡で診断&治療をやってしまえ。
- ・血液型検査、血液のクロスマッチ?して輸血の準備、凝固能検査など鑑別に必要な検査をやりなさい。内視鏡検査の準備をしている間に、アルコール、アスピリン、そのほかの薬品の服用、潰瘍の既往、食道疾患既往を聴け
- ・ひどい出血や最近の急な吐血の既往がなければ(内視鏡を使わずに?)伝統的なアプローチでも良い
- ・吐血の前に血液を伴わない嘔吐があればマロリーワイス症候群の診断の助けとなる。
[★]
- 英
- injury, lesion
- 同
- 傷害
- 損傷 injury:組織の生理的な連絡が絶たれる、または機能が傷害された状態 → 機能障害が含まれる。
-
- 機械的なエネルギーにより生じた損傷。
- 外力によって生じた組織損傷を総括して創傷と言うが、皮膚や粘膜の連続性が離断した開放性損傷を<創>、連続性が保持された閉鎖性損傷を<傷>と区別して用いることがある(SLE.12)
分類(SLE.106)
-
-
参考
- http://www.jaam.jp/html/dictionary/dictionary/word/0906.htm
- http://www.med.nagoya-cu.ac.jp/legal.dir/lectures/newest/node4.html
[★]
- 英
- avulsed wound
- 同
- デコルマン、剥皮傷、外傷性組織内剥離、decollement traumatique
- 仏
- decollement
- 関
- 裂創、創傷
- 外傷性組織内剥離、剥皮創、デコルマンともいう。(SLE.111)
- 鈍体が皮膚面に対し接線方向に強力に作用すると、その部位の皮膚は断裂されずに皮膚・皮下組織と筋膜との間が剥離し、この空隙に血液やリンパ液が貯留した状態となる(SLE.111)
- 交通外傷における轢過創、子供の頭髪を持って振り回した場合、あるいは頭髪が機械に巻き込まれた場合(SLE.111)
デコルマン損傷 YN. L-32
[★]
- 英
- contused wound, contused wound
- ラ
- vulnus contusum
- 関
- (皮膚の損傷がないもの)挫傷、断裂、裂傷、裂創、laceration
[★]
- 英
- laceration、rupture
- 関
- 破壊、破裂、裂傷、裂創、破綻、挫創
[★]
- 英
- anal abrasion, anal fissure
- 同
- 肛門裂傷
- 関
- 裂肛
[★]
- 英
- contused-lacerated wound
- 関
- 挫創
[★]
- 英
- scalp laceration
- 関
- 頭皮