- 英
- ossification of ligamentum flavum OLF, ossification of the yellow ligaments OYL
- 同
- 黄靭帯骨化
- 関
- 黄色靱帯肥厚症、脊椎靱帯骨化症
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/10/28 13:46:47」(JST)
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黄色靭帯骨化症(おうしょくじんたいこっかしょう、英:ossification of the yellow ligament, OYL)とは、特定疾患である脊椎靭帯骨化症の一種であり、脊椎の後方にある椎弓をつなぐ黄色靭帯にカルシウムが沈着することで骨化することにより発症する疾患をいう。
目次
- 1 症状
- 2 検査
- 3 治療
- 4 主な発症者
- 5 参考文献
- 6 脚注
- 7 関連項目
症状
骨化した黄色靭帯が脊髄を圧迫することにより、下肢のしびれ、脱力などの症状が発生し、ひどい場合には両下肢麻痺などの症状をきたすこともある。また、間欠性跛行が生じることもある。
検査
治療
原因が不明であるため、経過が予測できないことから消炎鎮痛剤などを投与して経過を観察する。痛みが強い場合には硬膜外ブロック注射を行うこともある。また、経過観察中に進行が見られる場合、神経症状が強い場合には骨化巣を取り除く手術を行う場合もある。
主な発症者
- 若生正廣 - 野球指導者。この病気により歩行時に杖が必要となったが、後に現場復帰。
- 越智大祐 - 野球選手。2012年シーズンの開幕直後にこの病気を発症していることが判明したため、シーズン中の6月に手術を受けた。リハビリを経て、2013年末から実戦に復帰したが、2014年に引退。
- 酒井勉 - 野球選手。現役時代の1993年に、この病気を発症したことから手術。リハビリに専念する目的で、シーズン終了後には、同球団との間でNPB史上初の複数年契約(3年契約)を結んだ。しかし、一軍への復帰を果たせないまま、1996年の契約期間満了を機に引退。
- 宮本大輔 - 野球選手。現役時代の2006年に、この病気を発症。手術とリハビリで2年以上のブランクを経た後に、2008年7月に一軍へ復帰した(公式戦2試合に登板)。翌2009年限りで引退。
- 志賀賢太郎 - プロレスラー。この病気によって長期休養を余儀なくされたが、克服してリングに復帰。
- 大隣憲司 - 福岡ソフトバンクホークスに所属する野球選手(投手)。2013年シーズンの開幕直後にこの病気を発症していることが判明したため、シーズン中に手術を受けた。リハビリを経て、同年末から実戦に復帰。翌2014年7月に一軍に復帰。
- 琴国晃将 - 大相撲力士。この病気により手術を行い、土俵に立てるまでは回復したが、結局引退に追い込まれた。
- 星野仙一 - 元東北楽天ゴールデンイーグルス一軍監督。監督在任中の2014年5月26日にこの病気と腰椎椎間板ヘルニアを併発していることが判明したため、翌27日から休養。その後、手術とリハビリを経て同年7月25日に現場復帰、同シーズン末に退任。
- 花城直 - 亜細亜大学に在学中のアマチュア野球選手。この病気にかかり、手術を行った。
- 木村健悟 - 元プロレスラー、元歌手で東京都品川区議会議員。2014年に発症し、頸椎の手術をしてその後、腰の手術をする。[1]
参考文献
- 「黄色靭帯骨化症 特定疾患情報」 難病情報センター
脚注
- ^ 木村健悟氏、星野監督と同じ故障で手術デイリースポーツ 2014年9月18日付
関連項目
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Japanese Journal
- MILD approachの応用 (東海脊椎脊髄病研究会 特集号)
- 小川 崇,佐多 和仁,緒方 研吾 [他]
- Journal of spine research : official journal of the Japanese Society for Spine Surgery and Related Research 3(4), 665-668, 2012-04
- NAID 40019310716
- 胸椎黄色靭帯骨化症に対する骨化浮上術後に骨化縮小を認めた1例
- 宮下 智大,安宅 洋美,丹野 隆明
- Journal of spine research : official journal of the Japanese Society for Spine Surgery and Related Research 3(1), 50-54, 2012-01
- NAID 40019185035
Related Links
- 黄色靭帯骨化症(おうしょくじんたいこっかしょう、英:ossification of the yellow ligament, OYL)とは、特定疾患である脊柱靭帯骨化症の一種であり、脊柱の後方に ある椎弓をつなぐ黄色靭帯にカルシウムが沈着することで骨化することにより発症する 疾患を言う ...
- 黄色靱帯骨化症とは脊柱管の後方にある椎弓の間を結ぶ靱帯、すなわち黄色靱帯が骨 化し、脊柱管が狭くなり、神経の圧迫 ... 後縦靭帯骨化症と比べると疫学調査が少ない 状態ですが、骨標本からの研究で20歳以上の胸椎下部に殆どに認められています。
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★リンクテーブル★
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- 61歳の男性。両手のしびれ感を主訴に来院した。半年前から両手指のしびれ感を自覚していた。徐々に食事動作や書字動作がしにくくなり、歩行時の足のもつれも生じるようになったため受診した。上肢の巧緻性の低下と下肢腱反射の亢進とを認める。頸椎単純エックス線写真(別冊No.5)を別に示す。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107H024]←[国試_107]→[107H026]
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- 英
- thickening of ligamentum flavum, thickening of the yellow ligaments
- 同
- 黄靭帯肥厚、黄色靭帯骨化症 黄色靱帯骨化症 ossification of the yellow ligaments OYL、椎弓間靭帯肥厚症 椎弓間靱帯肥厚症 thickening of the interlaminal ligaments
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黄色靭帯骨化症, ossification of ligamentum flavum
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- 同
- 黄色靭帯骨化症, OLF
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- 英
- thoracic spine ligamenta flava osteosis
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- 英
- yellow ligament yellow ligaments (K), ligamenta flava (K)
- ラ
- ligamentum flavum、ligamenta flava
- 同
- 椎弓間靭帯
- 関
- 黄色靭帯
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
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- 英
- ligaments, ligament
- ラ
- ligamenta, ligamentum
- 同
- 靱帯
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靱帯 : 約 231,000 件
靭帯 : 約 2,330,000 件
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- 英
- sis, pathy
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- 英
- ossification
- 関
- 骨形成
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- 英
- yellow、xanthic、xantho