- 英
- SMON
- 関
- キノホルム
概念
- 特定疾患治療研究事業に指定されている難病である
- キノホルムの服用により発症する
参考
- http://www.nanbyou.or.jp/entry/280
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/08/23 15:56:05」(JST)
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スモン(SMON、subacute myelo-optico-neuropathyの略称、別名:亜急性脊髄視神経症)とは、整腸剤キノホルム(クリオキノール、5-クロロ-7-ヨード-8-キノリノール)による薬害。1955年頃より発生し、1967~1968年頃に多量発生した。
当初は原因不明の風土病とされ、発症者が多かった土地の名を取って釧路病と言われたり戸田奇病と言われたりした。ウイルス原因説も出たが、現在ではキノホルムが原因と判明している。
スモンは、キノホルム投与により激しい腹痛が起こり、2~3週間後に下肢の痺れ、脱力、歩行困難などの症状が現れる。舌に緑色毛状苔が生え、便が緑色になる(緑色物質はキノホルムと鉄の化合物であることが明らかにされている)。視力障害が起きることもある。合併症としては白内障、高血圧症などが起きやすい。患者は女性が多い。1970年に日本ではキノホルムの製造販売および使用が停止となり、新たな患者の発生はない。
治療は対症療法で、ノイロトロピンの投与、鍼灸などにより下肢の知覚異常に対処する。スモン体操というものもある。しかしながらあまり効果があるとは言い難く、治療困難な疾患であり、厚生労働省が指定する特定疾患の一つとなっている。
薬害問題にもなり、悪名高いキノホルムであるが、オーストラリア、アメリカなどでは重度のアルツハイマー特効薬として注目を浴びており、研究が進められている。また、その際副作用によって生じる深刻なビタミンB12欠乏症はビタミン剤投与で補ってやれば副作用が起こらない(スモンの原因は深刻なビタミンB12欠乏を招くためであるから)という発表もされている。
関連項目
- 薬害
- 志鳥栄八郎 - スモン患者の一人[1]。
- 団令子 - 夫がスモンを患った[2]。
- 田辺製薬 - キノホルム原因説の正しさを認識しつつ自社に不都合なデータを握り潰し、ウィルス原因説に固執していたが、白木博次の証言により敗訴に追い込まれた[3][4]。
外部リンク
- 難病情報センターより
- 国立医療学会誌 2009年4月号(Vol.63)『スモンー薬害の原点ー』
- スモン薬害訴訟 国が責任認める - NHKニュース(動画・静止画) NHKアーカイブス
脚注
- ^ 志鳥栄八郎『志鳥栄八郎自伝 嵐が奏でる』p.268
- ^ 『新撰 芸能人物事典 明治~平成』
- ^ 『薬害スモン全史』第3巻、p.41
- ^ 宮田親平『田辺製薬の「抵抗」』
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Japanese Journal
- 果樹の新技術 新発見(No.227)ジベレリンとプロヒドロジャスモンを混合して散布する新しい浮皮軽減技術
- 会議・視察報告 第2回コールトランスモンゴル : 持続可能な石炭市場の開発
- 90 . イネの根の病害抵抗性発現におけるジャスモン酸の役割(口頭発表,植物化学調節学会第47回大会)
- 清水 崇史,西野 沙希,藤川 奈那央,東條 元昭,岡田 憲典,山根 久和,飯野 盛利
- 植物化学調節学会研究発表記録集 47(Supplement), 107, 2012-10-05
- NAID 110009517316
Related Links
- 経過、臨床症状、病理学的所見からつけた英語subacute myelo-optico-neuropathy(亜急性脊髄・視神経・末梢神経障害)の頭文字SMON からつけた疾患です。
- 薬害防止のために薬剤師のやるべきことは何か 考えてみよう ... Akimasa Net 日本の薬害・公害 >> 薬害スモン(SMON) 薬害スモン(SMON) http://yakugai.akimasa21.net/fwd3/SMON (このページの短縮URLです)
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
プロスモン注1000μg
組成
有効成分
含量
容量
添加物
酢酸ナトリウム水和物 1.4mg
禁忌
本剤を妊娠末期における陣痛誘発、陣痛促進、分娩促進の目的で使用するにあたって
- 骨盤狭窄、児頭骨盤不均衡、骨盤位等の胎位異常のある患者[正常な経腟分娩が進行せず、母体および胎児への障害を起こすおそれがある。]
- 全前置胎盤[胎盤が胎児より先に娩出され、胎児への危険性が予想される。]
- 気管支喘息またはその既往歴のある患者[気管支を収縮させ気道抵抗を増加し、喘息発作を悪化または誘発するおそれがある。]
- オキシトシン、ジノプロストン(PGE2)を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤を腸管蠕動亢進の目的で使用するにあたって
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 気管支喘息またはその既往歴のある患者[気管支を収縮させ気道抵抗を増加し、喘息発作を悪化または誘発するおそれがある。]
- 妊婦または妊娠している可能性のある女性(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
本剤を治療的流産の目的で使用するにあたって
- 前置胎盤、子宮外妊娠等で、操作により出血の危険性のある患者[経腟分娩ができず、大量出血のおそれがある。]
- 骨盤内感染による発熱のある患者[炎症、感染を増悪させるおそれがある。]
- 気管支喘息またはその既往歴のある患者[気管支を収縮させ気道抵抗を増加し、喘息発作を悪化または誘発するおそれがある。]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
I. 静脈内注射投与
- 用法及び用量
- 妊娠末期における陣痛誘発・陣痛促進・分娩促進には通常1〜2mLを静脈内に点滴または持続注入する。
点滴静注
- 本剤1mLに5%ブドウ糖注射液または糖液を加えて500mLに希釈し、通常ジノプロストとして0.1μg/kg/分の割合で点滴静注する。なお、希釈する輸液の量及び種類は患者の状態に応じて適切に選択する。
シリンジポンプによる静注(持続注入)
- 本剤1mLに生理食塩液を加えて50mLに希釈し、通常ジノプロストとして0.1μg/kg/分(0.05μg〜0.15μg/kg/分)の割合で静注する。
- 症状により適宜増減する。
- ●胃腸管の手術における術後腸管麻痺の回復遷延の場合
- ●麻痺性イレウスにおいて他の保存的治療で効果が認められない場合
- 通常1回ジノプロストとして1,000〜2,000μg(本剤1〜2mL)を輸液500mLに希釈し、1〜2時間(10〜20μg/分の投与速度)で1日2回静脈内に点滴注射する。
- 本剤の投与は、手術侵襲の程度ならびに他の処置などを考慮して慎重に行うこと。
- 3日間投与しても効果が認められないときは直ちに投与を中止し他の療法にきりかえる。
- 症状、体重により適宜増減する。
II. 卵膜外投与
妊娠12週以降
- 本剤1mLに生理食塩液を加え4mLに希釈し、この液を子宮壁と卵膜の間に数回に分け注入投与する。
薬液注入カテーテルの固定
- 通常フォーリーカテーテルを用いる。カテーテルを子宮頸管を通じ挿入、カテーテルのバルーン部が子宮口を通過して、子宮下部まで到達した後、バルーン部に生理食塩液を充満、内子宮口を閉鎖し、カテーテルの脱出と腟への薬液漏出を防止する。次にカテーテルを大腿部内側へテープで固定する。
薬液の注入
初回量
- 希釈液(ジノプロスト250μg/mL)1mLを注入し、薬液がカテーテル内に残らないように引き続きカテーテルの内腔量を若干上回る生理食塩液を注入する(通例、16号カテーテルでは約3.5mL)。
2回目以降
- 本剤の2回目以降の注入投与は、原則として2時間ごとに希釈液3〜4mL(750〜1,000μg)を反復投与するが、初回投与による子宮収縮、その他の反応が強すぎる場合には、次回の投与量を2mL(500μg)に減量または4時間後に投与する。
- 本剤の投与は原則として2時間間隔で行うが、本剤による効果およびその他の反応を観察しながら適宜投与量および投与間隔を1〜4時間の間で調節する。
- 本投与法においては薬剤注入の度に、カテーテルの内腔量を若干上回る生理食塩液を引き続き注入することに注意すること。
妊娠12週未満
- 胞状奇胎、合併症で全身麻酔が困難な症例、頸管拡張の困難な症例またはその場合の除去術の前処置に使用する。その際本剤の注入は、アトロピン硫酸塩水和物、鎮痛剤の投与後、前麻酔効果があらわれてから行うことが望ましい。
チューブの挿入
- 通常F4〜5号の合成樹脂製の細いチューブを用い、使用前にチューブ内腔に生理食塩液を満たしておく。チューブを鉗子ではさみ、外子宮口より子宮腔内にゆっくりと約7cm位まで挿入する。
直視下で薬液の注入を行う以外は、チューブの排出をふせぐためチューブをとりかこむようにガーゼを腟腔内につめる。注射器をチューブに接続し、また、チューブを大腿部内側にテープで固定する。
薬液の注入
分割注入法
- 妊娠12週以降の場合に準じ、本剤1mLに生理食塩液を加え4mLに希釈した液を用い分割注入する。
- ●初回量は希釈液1mL(ジノプロスト250μg/mL)を注入し、また薬液がチューブ内に残らないように引き続きチューブ内腔量を若干上回る生理食塩液を注入する。
- ●2回目以降の注入は、原則として1時間ごとに希釈液3〜4mL(750〜1,000μg)を反復投与するが、初回投与による子宮収縮、その他の反応が強すぎる場合には、次回の投与量を2mL(500μg)に減量または投与時間間隔をおくらせる。
- ●本剤の投与は原則として総投与量3,000μgとし、また1時間間隔で行うが、本剤による効果およびその他の反応を観察しながら適宜に投与量および投与時間間隔を調節する。
- ●本投与法においては薬剤注入の度にチューブの内腔量を若干上回る生理食塩液を引き続き注入することに注意する。
一回注入法
- ●通常ジノプロスト1,000μg/1mL含有注射剤を希釈しないで、一回に2,000〜3,000μg(2〜3mL)をゆっくり注入する。
本剤による効果およびその反応を観察しながら適宜に投与量を増減する。
- ●注入後チューブの内腔量を若干上回る生理食塩液を引き続き注入する。チューブは薬液注入が終了すれば抜きとる。
- 陣痛誘発、陣痛促進、分娩促進の目的で本剤を投与する際は、精密持続点滴装置を用いて投与すること。
慎重投与
I. 静脈内注射投与
妊娠末期における陣痛誘発・陣痛促進・分娩促進の場合
- 緑内障、眼圧亢進のある患者[動物実験(ウサギ)で眼圧上昇が報告されている。]
- 心疾患のある患者[血管収縮作用により心機能を悪化させるおそれがある。]
- 高血圧症のある患者[血圧上昇作用がある。]
- 帝王切開または子宮切開等の既往歴のある患者[子宮が脆弱になっていることがあり、過強陣痛が生じると子宮破裂の危険がある。]
- 多胎妊娠、経産婦の患者[子宮が脆弱になっていることがあり、過強陣痛が生じると子宮破裂の危険がある。]
腸管蠕動亢進の場合
- 緑内障、眼圧亢進のある患者[動物実験(ウサギ)で眼圧上昇が報告されている。]
- 心疾患のある患者[血管収縮作用により心機能を悪化させるおそれがある。]
- 高血圧症のある患者[血圧上昇作用がある。]
- 幼児[使用経験が少なく安全性が確立していない。]
II. 卵膜外投与
治療的流産の場合
- 緑内障、眼圧亢進のある患者[動物実験(ウサギ)で眼圧上昇が報告されている。]
- 心疾患のある患者[血管収縮作用により心機能を悪化させるおそれがある。]
- 高血圧症のある患者[血圧上昇作用がある。]
- 頸管炎または腟炎のある患者[炎症、感染を増悪させるおそれがある。]
- 帝王切開または子宮切開等の既往歴のある患者[子宮が脆弱になっていることがあり、過強陣痛が生じると子宮破裂の危険がある。]
- 多胎妊娠、経産婦の患者[子宮が脆弱になっていることがあり、過強陣痛が生じると子宮破裂の危険がある。]
重大な副作用
I. 静脈内注射投与
妊娠末期における陣痛誘発・陣痛促進・分娩促進の場合
心室細動、心停止、ショック(頻度不明)
- 心室細動、心停止、ショックがあらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
呼吸困難(頻度不明)
- 喘鳴、呼吸困難等があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止すること。
過強陣痛(頻度不明)
- 過強陣痛があらわれることがある。また、それに伴い子宮破裂、頸管裂傷をきたしたとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
胎児仮死徴候(頻度不明)
- 胎児に仮死徴候(児切迫仮死徴候、徐脈、頻脈、羊水の混濁)をきたすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量または投与を中止すること。投与を中止してもこのような症状が認められる場合には、急速遂娩等の適切な処置を行うこと。
腸管蠕動亢進の場合
心室細動、心停止、ショック(頻度不明)
- 心室細動、心停止、ショックがあらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
呼吸困難(頻度不明)
- 喘鳴、呼吸困難等があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止すること。
II. 卵膜外投与
治療的流産の場合
心室細動、心停止、ショック(頻度不明)
- 心室細動、心停止、ショックがあらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
呼吸困難(頻度不明)
- 喘鳴、呼吸困難等があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止すること。
薬効薬理
- 消化管に広く存在し消化管運動を調節する。
- 消化管縦走筋・輪状筋に作用し蠕動運動亢進作用をもたらす。2)
- 排ガス時間の短縮、術後腸管麻痺を改善する。3)
- 自然分娩発来機序と密接な関連を有し、分娩の進行に重要な役割をもっている。4)、5)
- 生理的な子宮収縮作用と収縮動態を示す。6)、7)
- 分娩時後の弛緩性出血が少なく、分娩第III期時間の短縮、出血量の減少効果がある。8)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- (5Z)-7-{(1R,2R,3R,5S)-3,5-Dihydroxy-2-[(1E,3S)-3-hydroxyoct-1-en-1-yl]cyclopentyl}hept-5-enoic acid
分子式
分子量
性状
- 白色のろう状の塊または粉末、若しくは無色〜淡黄色澄明の粘稠性のある液で、においはない。
N,N-ジメチルホルムアミドに極めて溶けやすく、メタノール、エタノール(99.5)またはジエチルエーテルに溶けやすく、水に極めて溶けにくい。
★リンクテーブル★
[★]
[★]
- 英
- chinoform
- ラ
- chinoformum
- 同
- iodochlorhydroxyquin、クリオキノール clioquinol,chloroiodoquie, clioquinolum
副作用
- 白内障
- スモン SMON:下痢症を伴う脳脊髄炎症、視力障害、知覚異常、運動障害
[★]
- 英
- chinoform poisoning
- 同
- ヨードクロルヒドロキシキン中毒 iodochlorhydroxyquin poisoning、クリオキノール中毒 clioquinol poisoning
- 関
- SMON スモン
[★]
- 英
- subacute myelo-optico-neuropathy SMON
- 同
- スモン、亜急性脊髄視神経ニューロパチー
[★]
スモン、スモン病、亜急性脊髄視神経症
- 関
- SMON、subacute myelo-optic neuropathy
[★]
- ラ
- Erythrocebus
- 関
- Erythrocebus属、エリスロセブス属
[★]
- 英
- jasmonic acid、jasmonate
- 関
- ジャスモン酸エステル
[★]
- 英
- patas monkey、Erythrocebus patas
- 関
- パタスザル