神経線維腫症1型
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/05/27 21:25:37」(JST)
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神経線維腫症1型(しんけいせんいしゅしょう1がた、英: Neurofibromatosis type 1; NF1)は、脳神経系に腫瘍を生じさせる遺伝子疾患。19世紀にこの病気について報告したドイツの学者レックリングハウゼン(Recklinghausen)に由来して、レックリングハウゼン病、もしくはレックリングハウゼン氏病とも呼ばれる。
目次
- 1 概要
- 2 原因
- 3 診断
- 4 病状
- 5 治療法
- 6 関連項目
- 7 外部リンク
概要
神経線維腫症は、皮膚や神経など人体の様々な場所に異常が生じる遺伝性の病気である。患者数は約3,000人に対して1人の割合で、患者の約50%は両親からの遺伝で発病。残りの50%は突然変異で発病する。
原因
17番染色体の長腕の欠損により生じる。
診断
- 6個以上のカフェオレ斑(成人は1.5cm以上、子供は0.5cm以上の物)
- 2個以上の皮膚の神経線維腫またはびまん性神経線維腫
- わきの下や股の部分の小色素斑
- 目にできる小さな腫瘍(虹彩小結節)
- 特徴的な骨の病変(脊椎側湾症)
- 家系内に同じ病気の人がいる
病状
色素斑(しみ)、雀卵斑(そばかす)、皮膚の神経線維腫、虹彩小結節、脊椎側湾症など
症状には個人差があり、患者の全てに上記の症状が出るわけでは無い。
治療法
現在、手術以外の根本的な治療法はない。
関連項目
外部リンク
- 難病情報センター|神経線維腫症Ⅰ型(レックリングハウゼン病)
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Japanese Journal
- 連携 診療科の枠を越えて : 小児科医と神経線維腫症I型 (第31回臨床学術大会) -- (シンポジウム 神経線維腫症Ⅰ型の診断と治療)
- 症例 神経線維腫症Ⅰ型に合併した肺MALTリンパ腫の1手術例
- 日本呼吸器学会誌 = Annals of the Japanese Respiratory Society 4(3), 231-234, 2015-05-10
- NAID 40020473772
Related Links
- 神経線維腫症Ⅰ型の患者さんの割合は人口約3000人に対して1人の割合で、遺伝病 の中では患者さんの数が多い病気といえます。患者さんの約50%は、両親のどちらかが 神経線維腫症Ⅰ型であって遺伝性に発病した人です。残りの50%は、両親ともにこの ...
- また、親・子供・兄弟姉妹のいずれかに神経線維腫症Ⅱ型の方がおられ、本人に(1) 片側性の聴神経腫瘍、または(2)神経鞘腫・髄 ... 神経線維腫症Ⅱ型の責任遺伝子は第 22染色体長腕に存在し、この遺伝子が作り出す蛋白質はMerlinと名付けられています。
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★リンクテーブル★
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- 英
- Watson syndrome
- 関
- フォンレックリングハウゼン病、神経線維腫症1型、神経線維腫症I型、Watson症候群
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- 英
- neurofibromatosis, NF
- 関
- 多発性神経線維腫
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NF1, 神経線維腫症1型
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NF2, 神経線維腫症2型
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von Recklinghausen病
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遺伝形式
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常染色体優性遺伝
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常染色体優性遺伝
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病因
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NF I(17q11.2) 孤発性の突然変異が約半数
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NF II(22q12.2) 孤発性の突然変異が約半数
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特徴
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カフェオレ斑 神経線維腫 神経病変:深部の末梢神経に神経線維腫が多発。中枢神経系に視神経膠腫・脳脊髄のグリオーマ。精神発達遅滞・てんかん(10-20%の症例) 虹彩結節:Lisch noduleという過誤腫 骨片か:長管骨の過成長・脊柱の変形。頭蓋の骨欠損。蝶形骨の形成不全
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カフェオレ斑はFN IIより軽度 10-20歳代で発症
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頭蓋・脊椎管内の神経鞘腫、髄膜腫
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多い
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やや多い
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診断基準
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以下の所見のうち、2つ以上を有すること。 1. 5mm以上のカフェオレ斑が6個以上(思春期前)。15 mm以上のカフェオレ斑が6個以上(思春期後) 2. 2つ以上の神経線維腫か、末梢神経内に1つ以上の神経線維腫 3. 腋窩あるいは鼠径部の色素斑 4. 眼窩内の神経線維腫 5. 2個以上のLisch結節 6. 骨の異常 7. NF-1 の家族歴
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1. CT かMRI での診断で認めた両側聴神経の腫瘍 2. NF-2の家族歴があり、本人が一側性の聴神経腫瘍を有するか、神経線維腫、髄膜腫、神経膠腫、神経鞘腫、若年性白内障のうち2つを有してい ること。
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概念
- von Recklinghausenにより1882年に名づけられた病気で、多発性の神経線維腫と皮膚の色素沈着(カフェオレ斑)を特徴とする常染色体の優性の遺伝的疾患
遺伝形式
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- 英
- nerve
- ラ
- nervus
- 関
- ニューロン
解剖で分類
- 中枢神経 central nervous systen CNS
- 末梢神経 peripheral nervous system PNS
情報で分類
- 感覚神経 sensory nerve = 求心性線維 afferent nerve
- 運動神経 motor nerve = 遠心性線維 efferent nerve
機能で分類
- 体性神経 somatic nervous system SNS
- 自律神経 autonomic nervous system ANS
[★]
- 英
- neurofibroma
- 同
- 線維神経腫、神経線維腫症
- 関
- [[]]
概念
- 神経内膜や神経上膜を形成する線維芽細胞
- 神経周膜を形成する神経周囲細胞
分類
[★]
- 英
-
- 関
- 形、機序、形式、形成、形態、種類、パターン、パターン形成、品種、編成、方法、モード、様式、タイプ標本、タイプ、フォーム、成立、形づくる
- 原型
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