- 77歳の女性。今朝から腹痛と左大腿内側部痛とが出現したため来院した。昨晩から悪心と嘔吐とが統いている。26歳時に帝王切開の既往がある。腹部はやや膨隆し、腸雑音の亢進を認める。肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球378万、Hb10.8g/dl、Ht34%、白血球8,100、血小板17万。血清生化学所見:総蛋白6.2g/dl、アルブミン3.0g/dl、AST30単位、ALT25単位、LDH410単位(基準176~353)、アルカリホスファターゼ230単位(基準260以下)。CRP2.5mg/dl。骨盤部造影CTを以下に示す。最も考えられるのはどれか。
[正答]
D
- CT:ヘルニア嚢の前方に恥骨筋、後方に外閉鎖筋、その内側には内閉鎖筋が存在する。
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- 60歳の女性。昼食後に下腹部痛があり来院した。意識は清明。体温36.7℃。脈拍68/分、整。血圧120/64mmHg。顔貌は苦悶様。腹部は平坦で、腸雑音はやや亢進している。右下腹部に圧痛があるが腹膜刺激症状はない。血液所見:赤血球/105万、Hb13.8g/dl、Ht35%、白血球10,00、血小板17万。血清生化学所見:総蛋白6.3g/dl、アルブミン3.2g/dl、AST32単位、ALT27単位、LDH430単位(基準176~353)、アルカリホスファターゼ240単位(基準260以下)。CRP3.5mg/dl。腹部造影CTを以下に示す。最も考えられるのはどれか。
[正答]
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- 42歳の男性。大量飲酒し3時間後に激しい上腹部痛と嘔吐とをきたしたため来院した。血液所見:赤血球450万、白血球13,000、血小板18万。血清生化学所見:尿素窒素15mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、総ビリルビン0.7mg/dl、AST42単位、ALT25単位、アルカリホスファターゼ230単位(基準260以下)、γ-GTP82単位(基準8~50)、アミラーゼ1,060単位(基準37~160)。診断に最も有用なのはどれか。
[正答]
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- 英
- obturator hernia
- 関
- 骨盤部ヘルニア
疫学
- 高齢のやせた女性に多い → (1)骨盤が広く、閉鎖感が大きい、(2)老化・多産により骨盤支持組織の脆弱化、(3)体重減少により後腹膜脂肪組織の減少による閉鎖管の拡大。(SSUR.488)
症状
検査
診断
治療
国試