- canthus
- 英
- epicanthus
参考
- http://forums.skadi.net/showthread.php?t=72006
WordNet
- either of the corners of the eye where the upper and lower eyelids meet
- a vertical fold of skin over the nasal canthus; normal for Mongolian peoples; sometimes occurs in Downs syndrome (同)epicanthic fold
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- 目の両端(目がしら及び目尻)
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/06/21 23:56:20」(JST)
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内眼角贅皮 |
内眼角贅皮 (ないがんかくぜいひ) は、上眼瞼 (じょうがんけん) が内眼角を覆う皮膚のひだ[1][2]
|
概要 |
ラテン語 |
plica palpebronasalis |
外部リンク |
TA |
A15.2.07.028 |
FMA |
FMA:59370 |
解剖学用語(英語版) |
内眼角贅皮 (ないがんかくぜいひ) または蒙古ひだ、蒙古襞 (もうこひだ) [2]とは、上眼瞼 (上まぶた) が内眼角 (目頭、めがしら) を覆う部分にある皮膚のひだ。この特徴を表現する言葉としては、他に瞼鼻ヒダ (けんびひだ、plica palpebronasalis[3]: 解剖学用語) [4][5]がある。内眼角贅皮と密接に関連した主な顔の特徴に、鼻梁 (鼻すじ) がある。他の条件が同じなら鼻梁が低い[6]ほど内眼角贅皮になりやすく、また逆に、内眼角贅皮があれば鼻梁が低いとも言える[7]。内眼角贅皮が生じる原因は、地理上の血統、年齢、病的な理由などさまざまである [8]。
目次
- 1 出現の要因
- 1.1 血統上の分布
- 1.2 年齢
- 1.3 病態として
- 2 進化における起源
- 3 関連項目
- 4 出典
出現の要因
血統上の分布
ナミビア、サン人の少女。南部アフリカに住むサン人の間では、内眼角贅皮はありふれたものである。
内眼角贅皮のあるサーミ人イェンス・ビックマーク (en)
[9]
東アジアの人々では内眼角贅皮のある顔が典型的であり[1]、中央アジアの人々の間でもありふれたものである。南部アフリカに住むサン人の特徴ともなっている。アメリカ先住民の内のかなりの人でも見られる[10][11][12]。さらにヨーロッパの少数民族にも比較的よく出現することがある。スカンジナビア人、サーミ人[11]、ポーランド人、ドイツ人、アイルランド人およびイギリス人[要出典]など。女性や子どもで顕著にみられ、加齢とともにはっきりしなくなる傾向がある。
年齢
ヒトはもともと胎内では内眼角贅皮が発達している。しかし胎児の内に妊娠3ないし6か月で、あるいは出生前には消えることが多い。乳幼児でも鼻梁が隆起する以前には見られる場合がある[11]
病態として
先天異常の表現型として、内眼角贅皮が見られる場合がある[1]。鼻梁が成長して前方に伸びるのを阻害するような病態が、これに関連している。ダウン症候群 (21トリソミー) 患者の多くにみられる特徴の一つに、際立った内眼角贅皮がある[13]。1862年にイギリスのジョン・ランドン・ダウン (en) は、現在では ダウン症候群と呼ばれる疾患を分類した。彼は「ダウン症を持つ子ども、はブルーメンバッハ (en) のいわゆるモンゴロイドと同じ (内眼角贅皮のように) 身体的顔貌的な共通性がある」という考えをもっていた。そこで当時流行のこうした (ブルーメンバッハ的な) 民族理論に基づいて「モンゴロイド」という呼称 (蒙古症) をもちいた[14]。「蒙古症」という用語は1970年代初頭までは使われていたが、侮蔑的でしかも不正確なものとみなされるようになって、今では通常用いられていない[15]。
Zellweger 症候群 (ペルオキシソームの機能異常をきたす遺伝子疾患のひとつ) でも内眼角贅皮は特徴的である[16]。他に内眼角贅皮を呈するものとして、胎児性アルコール症候群[17]、フェニルケトン尿症、ターナー症候群[18]などがある[19]。
進化における起源
内眼角贅皮の形成は、気候的要素が原因であり、その出現は人類史上で1回だけではなかった、という仮説がある。性による出現の差もこの特色の進化に影響を及ぼしたであろう。進化上の適応に対する遺伝学的な裏付けもよくわかっていない[20]。
関連項目
- 容貌
- 内眼角形成 (目頭切開) (en)、内眼角贅皮の外科的修正[21]。
出典
- ^ a b c “epicanthic”. Oxford Dictionaries. Oxford University Press. 2013年2月28日閲覧。
- ^ a b 日本小児遺伝学会による写真と用語。2013年2月28日閲覧
- ^ Plica Palpebronasalis-medilexicon. Stedman's Medical Dictionary. 2006. Retrieved 2013-2-28
- ^ 『Rauber-Kopsch解剖学』中の解説。船戸和弥氏のホームページより。2013年2月28日閲覧
- ^ 解剖学用語A15.2.07.028。船戸和弥氏のホームページより。2013年2月28日閲覧
- ^ 日本小児遺伝学会による写真と用語。2013年2月28日閲覧
- ^ Montagu, A. (1989) Growing Young N.Y.: McGraw Hill pp. 40
- ^ AllRefer Health-Epicanthal Folds (Plica Palpebronasalis). AllRefer.com. Retrieved 2013-2-28.
- ^ "VM med samer i centrum". www.samer.se. 2007-02-26. Retrieved 2013-2-28.
- ^ Montagu, A. (1989). Growing Young. Bergin & Garvey: CT.
- ^ a b c “Epicanthus”. 28 2 2013閲覧。
- ^ “epicanthic fold (anatomy)”. Encyclopaedia Britannica. 28 2 2013閲覧。
- ^ Kim, JH; Hwang, JM; Kim, HJ; Yu, YS (Nov 2002). "Characteristic ocular findings in Asian children with Down syndrome" (free full text). Eye(Lond) 16 (6): 710–714. doi:10.1038/sj.eye.6700208. PMID 12439664.
- ^ Conor, WO (1999). "John Langdon Down: The Man and the Message". Down Syndrome Research and Practice 6 (1): 19?24. doi:10.3104/perspectives.94.
- ^ Howard-Jones, Norman (1979). "On the diagnostic term "Down's disease"". Medical History 23 (1): 102?04. PMC 1082401. PMID 153994.
- ^ Theil, AC; Schutgens, RB; Wanders, RJ; Heymans, HS (Feb 1992). "Clinical recognition of patients affected by a peroxisomal disorder: a retrospective study in 40 patients". Eur J Pediatr 151 (2): 117–120. PMID 1371465.
- ^ Ribeiro IM, Vale PJ, Tenedorio PA, Rodrigues PA, Bilhoto MA, Pereira HC (Jan-Feb 2007). "Ocular manifestations in fetal alcohol syndrome". Eur J Ophthalmol 17 (1): 104–109. PMID 17294389.
- ^ Chrousos GA, Ross JL, Chrousos G, Chu FC, Kenigsberg D, Cutler G Jr, Loriaux DL (Aug 1984). "Ocular findings in Turner syndrome. A prospective study". Ophthalmology 91 (8): 926–928. PMID 6493701.
- ^ MedlinePlus Medical Encyclopedia.Retrieved 28-2-2013.
- ^ Hotep, Amon (2000年9月4日). “Race, Genetics and History”. 28 2 2013閲覧。
- ^ 慶應義塾大学形成外科学教室のサイト。2013年2月28日閲覧
Japanese Journal
- 内眼角贅皮を伴った先天性睡毛内反症に対する内眥形成術と内反症手術の併用
- 鹿嶋 友敬,嘉島 信忠,山田 貴之,今川 幸宏,中内 一揚
- 日本眼科學会雜誌 114(2), 105-109, 2010-02-10
- NAID 10026261085
Related Links
- 出生直後に特徴的な顔貌(眼瞼斜上,内眼角贅皮など)からダウン症候群が疑われ, このほかに外表奇形として臍ヘルニアを認めた.先天性心疾患の合併はなかった.生後 一ヶ月時に施行した染色体検査により,21トリソミーであることが判明し,ダウン症候群 と ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 生後3日の新生児。在胎39週、 2,980gで出生した。心拍数108/分、整。呼吸数42/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。内眼角贅皮、瞼裂斜上、小さい鼻根および巨舌を認める。筋緊張が低下している。両親は「Down症候群の疑いがあります」とだけ説明を受けている。
- まず行うべき対応として適切なのはどれか。
- a 合併症について説明する。
- b 患者会の連絡先を伝える。
- c 両親の染色体検査を行う。
- d 両親が何を心配しているかを聞く。
- e 次回の妊娠時に出生前診断を行うよう勧める。
[正答]
※国試ナビ4※ [106D021]←[国試_106]→[106D023]
[★]
- 日齢3の新生児。在胎39週、出生体重 2,950gで出生した。瞼裂斜上、内眼角贅皮、鼻根部平坦および巨舌を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。筋緊張が低下している。心エコー検査で異常を認めない。
- この児の長期管理上、注意すべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114F053]←[国試_114]→[114F055]
[★]
- 英
- trisomy
- 同
- 三染色体、三染色体性
- first aid step1 2006 p.110
トリソミー
覚え方
臨床関連
[★]
- 英
- mongolian fold
- 関
- 内眼角贅皮
[★]
- canthal
[★]
- 英
- medial angle of eye
- 同
- 目頭 angulus oculi medialis
- 関
- 眼瞼、外眼角