- 英
- myotonic dystrophy MD
- ラ
- dystrophia myotonica DM
- 同
- 筋緊張性ジストロフィー、筋強直型ジストロフィー、シュタイネルト病 スタイナート病 Steinert's disease Steinert disease、萎縮性筋強直症 myotonia atrophica
- 関
- 筋ジストロフィー。先天性筋強直性ジストロフィー congenital myotonic dystrophy(HIM.2685)。非ジストロフィー性ミオトニー症候群
[show details]
概念
病型
病因
myotonic dystrophy type 1, DM1
- 第19番染色体長腕(19q13)
- プロテインキナーゼ(myotonin-protein kinase)をコードする遺伝子の上流域に延長した三塩基(CTG)繰り返し配列の挿入
- CTGリピート数:(正常人)5-35回、(患者)50-2,000回
- 非コード領域にスリップ複製が起こることによりリピート数が増加する
- 一般にリピート数が多いほど発症は早く、症状も重い。
myotonic dystrophy type 2, DM2
- 3q13.3-q24に座乗するZNF9遺伝子の第一イントロンにおけるCCTG反復配列の増加
疫学
- 有病率:5/10万人 (YN.J-153)
- 15-40歳に多い。 (YN.J-153)
- (DM1)発症は幼児、あるいは成人。(DM2)40歳頃に発生。
遺伝形式
症候
- HIM.2685 参考5 IMD
- 顔貌:眼瞼下垂、尖った顔貌(hatchet-faced appearance) ← 側頭筋、咬筋、表情筋の萎縮。前頭部の禿
- 筋力低下:頚部の筋、胸鎖乳突筋、四肢遠位の筋が初期に障害される。手首、指、手掌の筋も障害される。前脛骨筋の障害により下垂足となる。近位筋は保たれるが大腿四頭筋は多くの患者で萎縮している。口蓋、喉頭、舌の筋の障害により、構音障害による構音、鼻声、また嚥下困難が生じる。横隔膜筋や内肋間筋の筋力低下により呼吸不全をきたす症例もある。
- 筋硬直:(myotonia):5歳までに出現。母指球、舌、手掌伸展筋を叩くと出現する。随意的に物をつかんだ後にそれを離すまでの時間が長くなる。
- 心血管(DM1で一般的):心ブロック、(たまに)うっ血性心不全(肺性心から呼吸不全をきたしうる)、僧帽弁逸脱症 ← 心筋障害、弁膜障害
- 神経:知能低下、過剰傾眠傾向(hypersomnia)
- 眼:後嚢下白内障
- 消化器:食道・大腸運動能低下
- 生殖器:性腺萎縮。(DM2では稀)
- 内分泌:インスリン抵抗性
検査
- 針電極を刺入した後に、高振幅放電が見られ、その後に放電が持続しており、percussion myotoniaの所見に一致する(QB.J-159)
- IgG, IgM:IgG and IgM hypogammaglobulinemia (参考5) → 易感染性
診断
治療
参考
- http://www.hosp.go.jp/~esaitama/shinkei/myotonic.htm
- 2. Myotonic dystrophy - wikipedia en
- http://en.wikipedia.org/wiki/Myotonic_dystrophy
- http://www.duke.edu/~ema5/Golian/Slides/8/musculoskeletal5.html
- http://www.netterimages.com/image/1197.htm
- 5. [charged]Myotonic dystrophy: Etiology, clinical features, and diagnosis - uptodate [1]
国試
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/08/06 09:33:25」(JST)
[Wiki ja表示]
|
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2011年10月) |
筋ジストロフィー(きんジストロフィー)とは、筋線維の破壊・変性(筋壊死)と再生を繰り返しながら、次第に筋萎縮と筋力低下が進行していく遺伝性筋疾患の総称である。発症年齢や遺伝形式、臨床的経過等から様々な病型に分類される。その内、最も頻度の高いのはデュシェンヌ型である。
目次
- 1 定義
- 2 進行性筋ジストロフィー(progressive muscular dystrophy, PMD)
- 2.1 性染色体劣性遺伝型筋ジストロフィー
- 2.1.1 デュシェンヌ型筋ジストロフィーの筋病理
- 2.2 先天性筋ジストロフィー
- 2.3 肢帯型筋ジストロフィー
- 2.4 顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー
- 3 筋緊張性ジストロフィー(myotonic dystrophy)
- 4 参考文献
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
定義
主訴が筋力低下、筋萎縮であり、以下の2項目を満たすものをいう。
- 遺伝性疾患である。
- 骨格筋がジストロフィー変化を示す。
ジストロフィー変化とは、筋線維の大小不同、円形化、中心核の増加、結合組織の増生、脂肪化を特徴として筋線維束の構造が失われる変化のことをいう。これは筋ジストロフィーの中で最初に報告されたデュシェンヌ型の病理所見から定義されたものである。
進行性筋ジストロフィー(progressive muscular dystrophy, PMD)
性染色体劣性遺伝型筋ジストロフィー
- デュシェンヌ型(Duchenne muscular dystrophy, DMD)
- 進行性筋ジストロフィーの大部分を占め、重症な型である。おおよそ小学校5年生くらいの10歳代で車椅子生活となる人が多い。昔は20歳前後で心不全・呼吸不全のため死亡するといわれていたが、「侵襲的人工呼吸法」(気管切開を用いる)や最近では「非侵襲的人工呼吸法」(気管切開などの方法を用いない)など医療技術の進歩により、5年から10年は生命予後が延びている。しかし、未だ根本的な治療法が確立していない難病である。このデュシェンヌ型は、伴性劣性遺伝(X染色体短腕のジストロフィン遺伝子欠損)で基本的に男性のみに発病する。
- 2~5歳頃から歩き方がおかしい、転びやすいなどの症状で発症が確認されることが多数である。初期には腰帯筋、次第に大殿筋、肩甲帯筋へと筋力の低下の範囲を広げていく。なお、筋力低下は対称的に起きるという特徴を持つ。また、各筋の筋力低下によって処女歩行遅滞、易転倒、登攀性起立(とうはんせいきりつ、ガワーズ(Gowers)兆候)、腰椎の前弯強、動揺性歩行(あひる歩行)等をきたす。筋偽牲肥大に関しては腓腹筋や三角筋で特徴的に起こるが、これは筋組織の崩壊した後に脂肪組織が置き換わる事による仮性肥大である。病勢の進行と共に筋の萎縮(近位→遠位)に関節拘縮、アキレス腱の短縮なども加わり、起立・歩行不能となる。心筋疾患を合併することが多く、心不全は大きな死因のひとつである。
- 血清CK値著明に上昇。筋電図にて筋原性変化を認める。尿中クレアチニン↓。尿中クレアチン↑。筋生検にて免疫染色を行いジストロフィン蛋白欠損。
- 現在のところ、根本的治療法はない。機能訓練や関節拘縮予防のためのストレッチのほか、心不全・呼吸障害に対する対症療法が行われる。
- ベッカー型(Becker muscular dystrophy, BMD)
- 病態はデュシェンヌ型と同じだが、発症時期が遅く、症状の進行も緩徐。関節拘縮も少ない。一般に予後は良い。
- デュシェンヌ型同様、免疫染色にてジストロフィン蛋白に異常を認めるが、デュシェンヌ型ではジストロフィン蛋白がほとんど発現していないのに対し、ベッカー型では異常なジストロフィン蛋白が産生されたり、発現量が少ないことが知られており、これにより両者の症状の差異が生じているのだと考えられる。
デュシェンヌ型筋ジストロフィーの筋病理
筋ジストロフィーの筋病理の主要所見は筋線維の壊死と再生である。筋線維の壊死と再生に関しては以下の様な説明がされている。ジストロフィン欠損に起因する膜の異常があり、細胞外液が細胞内に流入する。外液中には高濃度のカルシウムが存在するためそれが筋細胞に入ると筋肉は過収縮をおこす。これがopaque線維と考えられる。高濃度カルシウムが存在するとカルパインなどの酵素が活性化され自己消化を起こし、筋肉は崩壊し、貪食細胞の侵入を許すことになる。筋ジストロフィーでは筋再生がかっぱつであるが、再生は壊死を代償しない。そのため筋線維は次第に数を減らし、末期には筋線維はほとんど消失し、脂肪組織と結合組織で置換される。骨格筋のみならず、心筋や横隔膜もおかされ、心不全または呼吸不全が死因のひとつとなる。
先天性筋ジストロフィー
出生時より筋力の低下を認めるものを先天性筋ジストロフィーと呼ぶ。
- 日本では先天性筋ジストロフィーの中で最も頻度が高い。多くは10歳代で死亡する。
- ウールリッヒ型
- メロシン欠損症
- インテグリン欠損症
- ウォーカーワールブルグ症候群
肢帯型筋ジストロフィー
- LGMD1A~1D群
- LGMD2A~2F群
- 三好型遠位型
顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー
常染色体優性遺伝。第4番染色体長腕に遺伝子座。原則として両親のどちらかが病気であるが、両親が全く正常で突然変異による発症と考えられる例が30%ある。病名のように顔面、肩甲部、肩、上腕を中心に障害される。進行すると腰や下肢の障害も生じ歩行困難となることもある。顔面筋の障害により閉眼力低下、口輪筋障害(口笛吹けない)などを来たし、独特の顔貌(ミオパチー顔貌)を呈する。肩や上腕の筋萎縮が高度なのに比し前腕部は比較的保たれるため、ポパイの腕と形容される。下肢の障害は、下腿に強いもの、腰帯・大腿に強いものなどいろいろである。CK上昇は軽度である。比較的良性の経過をたどり、進行すると腰や下肢の障害も生じ歩行できなくなることもあるが、生命に関しては良好な経過をとる。筋症状以外では、感音性難聴、網膜血管異常の合併が高率であり、まれに精神遅滞やてんかんの合併がある。
筋緊張性ジストロフィー(myotonic dystrophy)
詳細は「筋強直症候群」を参照
筋強直性ジストロフィーとも呼ばれる。常染色体優性遺伝を示す疾患で、マウスではmuscleblind-like(Mbnl)遺伝子の阻害により同様の症状が発現することが確認されている[1]。トリプレットリピート病の一種である。進行性に罹患筋の萎縮とミオトニアが見られる。有病率は10万人に1~5人、好発年齢は20~30歳代であるとされる。先天型では母からの遺伝による重症型がある。フロッピーインファントで発症。
- 顔筋、舌筋、手内在筋のミオトニア(筋強直。筋の収縮が異常に長く続き、弛緩が起こりにくい現象のこと。手を強く握るとすぐには開けない、など。低温下で増強されるため、冷水中の雑巾絞り様動作が診断の一助になるという)や、咬筋・胸鎖乳突筋の筋萎縮(西洋斧顔貌)、側頭筋の筋萎縮(白鳥の頸)、または四肢遠位筋の筋萎縮を見る。ミオトニアは筋萎縮に先立って生じる。
- その他に、白内障等の眼症状、内分泌障害(耐糖異常、性腺萎縮(無精子症)、甲状腺機能低下)、精神薄弱、循環器障害、呼吸器障害、消化器障害、前頭部の脱毛など多彩な症状の見られる全身性疾患である。
- 血清CK軽度上昇。筋電図にて筋原性変化を認め、また電極の刺入時に特徴的な筋強直性放電を認める(急降下爆撃音)。
- 現在のところ、根本的治療法はない。対症的にプロカインアミド、フェニトイン、塩酸キニーネ、副腎皮質ステロイド剤などの投与を行う。
参考文献
- エスクロール基本神経病理学 ISBN 9784890133765
- 臨床のための筋病理 第4版 ISBN 9784784950645
関連項目
- World Community Grid:治療支援の為の分散コンピューティング
- レイバー・デイ・テレソン:筋ジストロフィー患者の治療費捻出や社会参加を訴えるためのチャリティーテレビショーで、1966年からジェリー・ルイスを発起人として毎年開催されている
- 筋強直症候群
- 遠位型ミオパチー
- 国際宇宙ステーション : 筋ジストロフィー患者特有のタンパク質を分析、結晶化させるための宇宙実験が行われている。これによる新薬開発に期待が高まっている。
外部リンク
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- P2-8-10 重症の横紋筋融解症をきたした筋強直性ジストロフィー合併妊娠の1例(Group80 妊娠・分娩・産褥の病理(症例)2,一般演題,第63回日本産科婦人科学会学術講演会)
- 黒川 裕介,上妻 友隆,田崎 和人,三嶋 すみれ,品川 貴章,下村 卓也,河田 高伸,林 龍之介,堀 大蔵,嘉村 敏治
- 日本産科婦人科學會雜誌 63(2), 732, 2011-02-01
- NAID 110008509619
- RNA結合蛋白質が引き起こす筋強直性ジストロフィー (第5土曜特集 RNA医学・医療--あらたな診断・治療を拓く) -- (RNA異常による疾患)
- 筋強直性ジストロフィーの成因 (特集 筋ジストロフィーの分子病態から治療へ)
- 筋ジストロフィーの治療とケア 筋強直性ジストロフィー患者の睡眠・呼吸障害
Related Links
- ... 性ジストロフィー(DM2)=近位型筋強直性ミオパチー(PROMM)とされる。 1型筋強直 性ジストロフィー (DM1) =Steinert病 ... 分布については個人差が著しい。 筋強直性 ジストロフィーの筋障害の分布. 筋強直性ジストロフィーの筋障害分布は個人差が著しい ...
- 疾患の特徴 筋強直性ジストロフィー (DM)は、骨格筋、平滑筋とともに眼、心臓、内分泌 臓器、中枢神経系など多臓器を侵す疾患である。臨床所見は軽症から重症まで連続的 に移行するが、便宜的に3つの病型―軽症型、古典型、先天型―に分類されている。 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 57歳の女性。全身倦怠感、脱力および食欲不振を主訴に来院した。1か月前から全身倦怠感と食欲不振とを自覚するようになった。数日前から脱力も認めるようになり受診した。50歳時に眼や口腔内の乾燥症状を自覚し、自宅近くの診療所でSjogren症候群と診断され治療を受けている。55歳時に腎結石を指摘されている。身長 158cm、体重 45kg。体温 36.1℃。脈拍 64/分、整。血圧 124/76mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。表在リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。上下肢に徒手筋力テスト4程度の筋力低下を認める。尿所見:pH 7.0、蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球 380万、Hb 12.8g/dL、Ht 36%、白血球 3,200、血小板 16万。血液生化学所見:CK 386IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 20mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、Na 138mEq/L、K 2.3mEq/L、Cl 109mEq/L。CRP 0.2mg/dL。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I070]←[国試_110]→[110I072]
[★]
- 65歳の女性。健忘を主訴に家族に連れられて来院した。3か月前から家に引きこもりがちになり、倦怠感と不安とを訴えて外出しようとしなくなった。2週前からぼんやりして物忘れが目立つようになり、動作も緩慢になった。昨夜、誰もいないのに誰かを激しく叱っているところを家族が目撃した。意識レベルはJCSⅠ-1。活動性の低下を認める。身長 154cm、体重 67kg。体温 35.4℃。脈拍 52/分、整。血圧 94/48mmHg。呼吸数 12/分。顔面と両側の下腿とに浮腫を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは18点(30点満点)、Mini-Mental State Examination(MMSE)は20点(30点満点)である。四肢の近位部に徒手筋力テストで4の筋力低下を認め、大腿四頭筋を叩打すると筋腹の膨隆が生じる。腱反射は打腱後の筋弛緩遅延を認め、Babinski徴候は陰性である。
- 原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A020]←[国試_110]→[110A022]
[★]
- 9歳の男児。遺伝子診断を希望した両親に連れられて来院した。3歳ころに歩容異常と床からの立ち上り困難とに気付かれ筋ジストロフィーと診断された。歩行障害は次第に進行し、かろうじて支え立ちができる程度となった。両親は新聞報道で筋ジストロフィーの遺伝子治療の臨床試験が始まることを知り、事前に必要な検査を希望している。頭部の筋は正常で舌は大きい。四肢体幹筋は萎縮しており、徒手筋力テストで下肢近位筋が2、遠位筋が4である。腱反射は消失している。白血球からDNAを抽出し、ジストロフィン遺伝子の複数のエクソンを同時にPCR法で増幅してアガロースゲル電気泳動した。結果の一部(別冊No. 22)を別に示す。矢印で所見を示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I062]←[国試_109]→[109I064]
[★]
- 30歳の女性。眼瞼下垂を主訴に来院した。20歳ころから両まぶたが下がってきたことと両側の難聴とを自覚していたが、最近、さらに物が見にくくなったため受診した。意識は清明。身長 144cm、体重 36kg。脈拍 80/分、整。血圧 112/68mmHg。両側の眼瞼下垂を認める。眼球は正中に固定し、眼球頭反射を認めない。両側の高度感音難聴を認める。徒手筋力テストで四肢の近位筋は4に低下している。CK 190IU/L(基準 30~140)。右大腿四頭筋で施行した筋生検のGomori-trichrome染色標本(別冊No. 20)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I059]←[国試_109]→[109I061]
[★]
- 28歳の男性。20歳頃、バスから降りようとした際に、つり革を握りしめていた指がとっさに開かず、バスから折り損なったことがある。以降同様の症状を繰り返した。22歳頃から、両側の母指球、小指球および前腕にやせが目立つようになり、手指の力が弱くなった。25歳頃からは、前頭部がはげ上がってきた。
- この患者に予想されるのはどれか。あてはまるものすべて
[正答]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096H049]←[国試_096]→[096H051]
[★]
- アンドロゲン受容体蛋白質のポリグルタミン部分が異常に長くなることが原因で起こる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I014]←[国試_110]→[110I016]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [101F055]←[国試_101]→[101F057]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [113A001]←[国試_113]→[113A003]
[★]
- dipl opia
- 英
- diplopia, double vision
- 関
- 両眼視
概念
- ある視標を見たときにものが二重に見える状態を複視という。(SOP.269)
分類
仮像の出現する方向
両眼・単眼の別
- 両眼複視:両眼で物が二重に見える場合。動眼神経麻痺、滑車新家麻痺、重症筋無力症、眼窩吹き抜け骨折など
- 単眼複視:単眼で物が二重に見える場合。正乱視、不正乱視、あるいは白内障が原因となる。
鑑別疾患
単眼視したときに物体が二重に認識される状態 monocular diplopia
- 水晶体脱臼(外傷、マルファン症候群)
- 早期白内障
- 角膜白濁(corneal opacities)
- 二重虹彩(手術や外傷)
- ヒステリー
両眼視したときに物体が二重に認識される状態 biocular diplopia
- DIF
- malformation 筋強直性ジストロフィー、眼筋麻痺
- inflammatory 皮膚筋炎、眼窩蜂窩織炎
- neoplasm 眼窩/外眼性の甲状腺腫 orbit and exophthalmic goiter
- trauma 眼窩骨折、外眼筋の裂傷/打撲
- vascular 脳底動脈血栓症/出血/塞栓症/動静脈奇形。片頭痛?
- inflammatory 梅毒性脳炎、結核性脳炎、ウイルス性脳炎
- neoplasms 脳幹神経膠腫、転移性脳腫瘍、ホジキンリンパ腫
- deficiency ウェルニッケ脳症
- intoxication ボツリヌス症、臭素・ヨウ素中毒
- congenital 水頭症、アーノルド・キアリ奇形
- autoimmune 多発性硬化症、感染後脳症、ループス脳症
- traumatic 硬膜下血腫、頭蓋底骨折、橋血腫
- endocrine 糖尿病による脳底動脈血栓症
- 松果体腫瘍、脳血栓/脳出血のconjugate plasy、局在性皮質てんかんのconjugate gaze、テント切痕への早期ヘルニアにおける瞳孔の拡張
検査
[★]
- 英
- floppy infant
- 同
- フロッピーインファント、筋緊張低下児
[show details]
分類
病因による
筋力低下の有無による
[★]
- 英
- myotonia
- 同
- 筋緊張症、ミオトニー myotony、筋強直症、myotonus
- 関
- 叩打性筋強直、筋緊張、筋強直
[show details]
筋緊張 : 約 325,000 件
筋強直 : 約 32,100 件
筋緊張症 : 約 154,000 件
筋強直症 : 約 41,600 件
概念
- 筋肉の弛緩が障害された状態。
- 筋肉が収縮すると(筋線維の興奮すると)、弛緩した状態(筋線維の興奮状態が解除されづらい)に戻りにくい状態である。
- 筋肉自体に問題がある病態である。
- 筋肉を弛緩させてまた収縮させる動作を繰り返すことで通常の状態に戻すことが可能である(ウォームアップ現象)。
- 筋細胞膜の異常(イオンチャネル、イオンの透過性)の異常より菌活動電位が反復性に生じることで起こる。
- 末梢神経のブロックでも症状は消失しない(ミオパチーや神経筋接合部の問題はない)。
- 多くの場合、遺伝性神経障害に関連している。
分類
改善・増悪
- 筋収縮・弛緩の反復で筋収縮が正常化:ミオトニー
- 筋収縮・弛緩の反復で筋収縮が悪化 :パラミオトニー
部位
ミオトニーが見られる疾患
[★]
- 英
- muscular dystrophy MD
- 同
- 筋異栄養症
- 関
- 筋ジストロフィー症、筋ジストロフィ、筋ジス、進行性筋ジストロフィー
[★]
- 英
- muscle atrophy, muscular atrophy
[★]
- 英
- congenital myotonic dystrophy
- 同
- 先天性筋緊張性ジストロフィー、先天性強直性筋ジストロフィー、先天性緊張性筋ジストロフィー
- 関
- 筋強直性ジストロフィー
- uptodate.1
- 筋強直性ジストロフィーにおいては、CTGリピートが500-2700になると、生下時から、乳児筋緊張低下症、呼吸不全、精神遅滞、いわゆる先天性筋緊張性ジストロフィーが出現する。一般的にリピートが750の時に先天的に発症するリスクが高まる。ほとんどの先天性筋緊張性ジストロフィー(1型)の患児では1000を超えるCTGリピートを有する。
- 先天性筋強直性ジストロフィーは筋強直性ジストロフィー1型(DM1)の一型としてのみ見られる。重度の筋緊張低下、顔面両麻痺、哺乳不良、関節拘縮(特に下肢)、呼吸不全が特徴である。患児では、顔面両麻痺により上唇がVの字をしているのが特徴的である。
- 症例の中には、筋強直性ジストロフィー1型(DM1)が羊水過多(polyhydramnios talipes)と胎動低下として出生前から出現している例がある。重症の乳児では、妊娠中は羊水過多であり、これは嚥下運動の障害と関連している。
- 生後一年間は通常、筋緊張は現れず、筋電図においても見られることは稀である。呼吸不全は一般的であり、患児において新生児期の死因の主要な原因である。80%以上の患児において人工呼吸器管理が必要となる。高度の管理により多くの乳児は新生児時を生存できるが、(overall mortality)新生児期の死亡率は15-20%であり、重症患児の死亡率は40%に及ぶ。
(略)
国試
参考
- ごく短い説明と、患児の特徴的な顔写真
- http://www.niigata-nh.go.jp/nanbyo/pmd/pmdoth.htm
- ごく短い説明。鯉の口
- http://medical.itp.ne.jp/sickness/dic/encyclopedia/14-no/0382-35.html
- 総論的
- http://www.hosp.go.jp/~esaitama/shinkei/myotonic.htm
uptodate
- 1. [charged] 筋強直性ジストロフィー:病因、臨床的特徴、および診断 - uptodate [2]
- 2. [charged] 筋強直性ジストロフィー:予後および管理 - uptodate [3]
[★]
- 同
- 若年性筋緊張性ジストロフィー
[★]
- 英
- tonic、tetanic、ankylosing、ankylotic
- 関
- 強縮、強縮性、強精、強直、強直症、緊張性、持続性、テタヌス、破傷風
[★]
- 英
- dystrophy
- 関
- 異栄養、異栄養症、異栄養性
[★]
- 英
- myotonic
- 関
- 筋緊張性