高γグロブリン血症
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- a disturbance in the synthesis of immunoglobulins; proteins having antibody activity increase greatly in the blood
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Japanese Journal
- Collagenous colitis を合併した血液透析患者の1例
- 若杉 三奈子,市川 紘将,本間 照,若木 邦彦,本間 則行
- 日本透析医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy 43(12), 999-1003, 2010-12-28
- … 症例は83歳,女性.83歳から慢性腎不全のため,血液透析を導入.透析導入時の血液検査で,高ガンマグロブリン血症と抗核抗体320倍を認めたが,その他自己免疫疾患を示唆する所見は認めなかった.また,慢性腎不全の原疾患は不明であった.週3回の外来血液透析を継続中,平成20年6月末から水様性下痢(5?6行/日)が出現.整腸剤,塩酸ロペラミド,バンコマイシンなどの内服を行ったが,下痢は慢性再発性に出現 …
- NAID 10027725144
- 臨床研究・症例報告 発熱,肝機能障害を繰り返した,seronegative autoimmune hepatitisの1例
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- ブリンを多量に産生する、多クローン性(Polyclonal)高γグロブリン血症とB-Cell あるいは形 質細胞のクローン性増殖に伴う単クローン性(Monoclonal)高γグロブリン血 症とに分けられ る。しかしながらMonoclonalな高γグロブリン血症を示していても腫瘍性 増殖 ...
- ブリンを多量に産生する、多クローン性(Polyclonal)高γグロブリン血症とB-Cell あるいは形 質細胞のクローン性増殖に伴う単クローン性(Monoclonal)高γグロブリン血 症とに分けられ る。しかしながらMonoclonalな高γグロブリン血症を示していても腫瘍性 ...
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★リンクテーブル★
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[正答]
※国試ナビ4※ [113A001]←[国試_113]→[113A003]
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- 英
- autoimmune hepatitis AIHA, AIH
- 関
- 類狼瘡肝炎(ルポイド肝炎)、難病
まとめ
- 中年の女性に好発する慢性経過の肝炎であり、自己免疫機序が関与していると考えられる。HLA-DR4陽性例に多いといわれている。診断は除外診断であり、ウイルス性肝炎や原発性胆汁性肝硬変などをを除外する。
概念
疫学
- 男女比=1:7で女性に多く、発症は10-30歳での発症もみられるが、多くは40歳以降。
病型
病型と病態
- LAB.894
- II型は抗LKM-1抗体の存在で特徴づけられる
- IIa型は女性に多く、高力価を示し、肝硬変への進展が早い
- IIb型は中年男性に多く、力価はそれほど高くない
病態生理
- 自己免疫機序により肝細胞が障害されるらしいが、詳細は不明である。
病理
症状
- 自覚症状に乏しく、血液検査で偶然発見される
- 肝障害:黄疸、全身倦怠感、食欲不振。重症例では腹水、肝性脳症、肝不全。
検査
- AST, ALT:高値
- γ-グロブリン:高値(2g/dl以上)
- 免疫グロブリンG:高値(2g/dl以上)
- ウイルスマーカー:陰性 (除外診断)
- 抗核抗体:I型で陽性
- 抗平滑筋抗体:I,IV型で陽性
- 抗LKM-1抗体:II型で陽性
- 抗SLA抗体:III型で陽性
- 肝生検:piecemeal necrosisの所見をもつ慢性肝炎の像
診断基準
- 参考3
診断
- 病歴により、アルコール性肝炎、薬物性肝障害、超音波検査にて脂肪肝を除外。
- 免疫血清学検査を行いウイルス性肝炎を除外。自己抗体や免疫グロブリンの変動、サブタイプの変動をみて絞り込み、病理組織学検査で確定診断する。
鑑別疾患
治療
- 副腎皮質ステロイドが著効する
- ステロイド:十分量の後、維持量を継続する
- ウルソデオキシコール酸:ステロイドの減量に有効。また、軽症例での経過観察に用いられる(IMD)。
- 免疫抑制薬:(ステロイド抵抗性例に対して)アザチオプリン
- インターフェロンは自己免疫を賦活化させる方向に作用するので不適
合併症
肝癌:ウイルス性肝炎よりも発癌リスクが少なく、肝細胞癌のリスクへの影響はあるとはいえない。
- 自己免疫疾患:ウイルス肝炎でもありうるが、自己免疫性肝炎の方がより高頻度で起こる(ウイルス性肝炎(22%)vs自己免疫性肝炎(38%)(参考1))
参考
- 1. [charged] Extrahepatic manifestations of autoimmune hepatitis - uptodate [1]
- 2. 自己免疫性肝炎 - 難病情報センター
- http://www.nanbyou.or.jp/entry/268
- http://jpma-nanbyou.com/Category.aspx?view=c&oid=10&sid=3&kid=1
- http://www8.ocn.ne.jp/~halfboil/criteria/tab-b5.html
[★]
- 英
- hypergammaglobulinemia
- 同
- γグロブリン過剰血症、高ガンマグロブリン血症
- 関
- γグロブリン分画。蛋白分画
分類
- 単クローン性高γグロブリン血症
- 血清蛋白電気泳動でγグロブリン領域に幅の狭いシャープなピーク(Mスパイク)
- 血清蛋白電気泳動のガンマグロブリン分画で幅広いピーク
- 多クローン性の抗体産生細胞の増加による
- 慢性炎症疾患(自己免疫疾患(SLE)、肝疾患(肝硬変、慢性肝炎)、慢性炎症(慢性感染症、悪性腫瘍))
臨床関連
[★]
- 英
- angioimmunoblastic T-cell lymphoma, AITL
- 関
- 免疫芽球性リンパ節症
[show details]
参考
- 1. [charged] Clinical manifestations, pathologic features, and diagnosis of angioimmunoblastic T-cell lymphoma - uptodate [2]
[★]
高ガンマグロブリン血症、免疫グロブリン血症、異常γグロブリン血症
- 関
- dysgammaglobulinemia、hypergammaglobulinemia
[★]
- 英
- gammopathy、dysgammaglobulinemia
- 関
- 高ガンマグロブリン血症、免疫グロブリン血症、異常ガンマグロブリン血症
[★]
単クローン性免疫グロブリン血症
[★]
多クローン性高γグロブリン血症
[★]
高γグロブリン血症性紫斑病
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- globulin (Z)
- 商
- ヴェノグロブリン、ガンマーグロブリン、ガンマガード、ガンマグロブリン、グロブリン、グロベニン、サイモグロブリン、サングロポール、ゼットブリン、テタノセーラ、テタノブリン、テタノブリンIH、ヒスタグロビン、ベニロン、ヘパトセーラ、ヘブスブリン、ヘブスブリンIH、ポリグロビン、乾燥HBグロブリン、乾燥はぶ抗毒素、乾燥まむし抗毒素、抗Dグロブリン、抗D人免疫グロブリン、抗HBs人免疫グロブリン、破傷風グロブリン
- 関
- アルブミン、フィブリノーゲン
機能 (PT.234)
- α1-グロブリン
- α2-グロブリン
- ビタミンやホルモンを運搬
- α2-グロブリンの一種であるハプトグロビンは溶血により生じたヘモグロビンを捕捉し、尿細管の閉塞を防ぐ
- βグロブリン
- γグロブリン
[★]
- 英
- gamma
- 関
- γ
1γ=μg/kg/min
- 内科レジデントの鉄則 第2版 p.14
[★]
- 英
- sis, pathy
[★]
- 英
- cancer
- 関
- がん、癌