- 英
- alveolar proteinosis、pulmonary alveolar proteinosis, PAP
- 同
- 肺胞タンパク症、肺胞タンパク質症
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病因
- 肺胞貯留物には肺胞マクロファージが認められ、これの機能異常によるものと考えられている。
病態
症状
- 進行性の労作時呼吸困難、咳嗽(喀痰を伴わない)、疲労、体重減少、軽度発熱。初発症状は呼吸困難(55-80%の症例で見られる)。(参考1)
身体所見
- 参考1
- チアノーゼ、ばち指(いずれも25%の例で見られる)。
- crackles(50%の例で見られる)
検査
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治療
- DLCO低下、PaO2低下や臨床症状の悪化が見られる場合、肺胞洗浄療法
- ステロイドは無効であり禁
参考
- 1. [charged] 成人における肺胞蛋白症の臨床症状および病因 - uptodate [1]
- 2. [charged] 成人における肺胞蛋白症の診断および治療 - uptodate [2]
- 3. [charged] 小児における肺胞蛋白症 - uptodate [3]
国試
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/26 21:11:11」(JST)
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肺胞蛋白症 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
J84.0 |
ICD-9 |
516.0 |
OMIM |
265120 610913 610921 610910 |
DiseasesDB |
29642 |
MedlinePlus |
000114 |
eMedicine |
med/1927 |
MeSH |
D011649 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
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肺胞蛋白症(はいほうたんぱくしょう、Pulmonary alveolar proteinosis; PAP)は、肺胞腔内にリポ蛋白様物質が貯留するまれな呼吸器疾患。呼吸器内科、呼吸器外科の担当となる。
目次
- 1 病態
- 2 疫学
- 3 臨床像
- 4 治療・予後
- 5 参考文献
- 6 外部リンク
病態
肺胞蛋白症は肺胞腔内にリポ蛋白様物質が貯留する疾患である。肺胞は呼吸(ガス交換)を行う場であるため、肺胞腔内に物質が貯留すると呼吸困難をきたし、また咳嗽を呈する。
肺胞内に貯留する物質は、リン脂質、特に肺サーファクタントの主成分であるレシチンに富む。また、肺サーファクタント蛋白であるSP-A、SP-D濃度も増加していることから、この貯留物質は肺サーファクタント由来であると考えられている。肺サーファクタントは、II型肺胞上皮細胞によって産生され,肺胞マクロファージによって分解・除去される。本疾患においては、肺胞マクロファージの機能異常により、肺サーファクタント蛋白が肺胞から除去されずに貯留すると考えられている。
本症は先天性と後天性に分けられ、また後天性は特発性と続発性に分けられる。続発性は免疫異常をもたらす白血病や骨髄異形成症候群等の血液疾患、膠原病やHIV感染症、粉塵や化学物質の吸入暴露等によって二次的に引き起こされるものである。一方、特発性は90%以上を占めており、基本的には原因不明とされている[1]が、近年、GM-CSFあるいはその受容体遺伝子の欠損マウスが本症類似の病態を発症すること[2][3]、本疾患患者の血清中に抗GM-CSF抗体が存在すること[4]等が報告されている。これらのことから、GM-CSFの欠乏やGM-CSF自己抗体などによって肺胞マクロファージの成熟過程に障害がおこることで、肺胞マクロファージの機能異常をきたし、肺胞腔内から余分な肺サーファクタントを除去できずに貯留し、本疾患が引き起こされると考えられるようになった。
疫学
人口10万人あたり0.37人と推定される[5]。30-50歳に好発するが、全ての年齢で発病しうる。男女比は3:1で男性に多く、喫煙者に多い[6]。
臨床像
症状
緩徐に進行する息切れ、乾性咳嗽。感染症の合併がなければ、発熱や炎症反応は普通見られない。進行すると呼吸不全を来たし、体重減少やチアノーゼ、ばち指を呈することもある。この場合、湿性ラ音(断続性ラ音)が聴取される場合がある。
検査
- 血液検査
- 血清中LDH、SP-A、SP-D、KL-6、CEAなどが上昇し,病勢と相関する。炎症反応は普通みられない。また、血液ガス分析においては低酸素血症もみられる。
- 病理
- 経気管支肺生検(TBLB)や外科的肺生検により、肺胞腔内にエオジン好性、PAS陽性の蛋白様物質が充満する像がみられる。肺胞や気道の構造は正常である。
- 呼吸機能検査
- 拘束性障害(肺活量の低下)、拡散能の低下がみられる。
- 胸部X線写真
- 典型的には両側性、肺門部優位の浸潤影を認める。しばしば気管支透暸像を伴う。
- 胸部CT
- 非区域性のすりガラス状陰影の中に、小葉間隔壁の肥厚がみられ、メロンの皮状,あるいはcrazy-paving shadow(不揃いな敷石状)と呼ばれる。濃度上昇域と正常肺の境界は明瞭。
- 気管支肺胞洗浄(BAL)
- 米のとぎ汁様と呼ばれる白濁像を示し、これは本疾患に特徴的な所見である。また、PAS染色は陽性を示す。
合併症
肺胞マクロファージの機能異常、肺胞内の液体貯留等により、易感染性となり、アスペルギルス、カンジダ、結核菌、非結核性抗酸菌、ニューモシスチス、ウイルスなどの感染症を合併しやすい。
治療・予後
20〜30%において、自然に治癒する例がある。肺機能検査や臨床症状悪化した場合は肺胞洗浄療法を行なう。これは確立された治療法である。全身麻酔下に片肺ずつ洗浄を行う全肺洗浄と,局所麻酔にて気管支鏡下に行う方法とがある。
また近年、本疾患に対しGM-CSF投与が有効である可能性が期待されており,治験が進行中である。
参考文献
- ^ Goldstein LS, Kavuru MS, Curtis-McCarthy P, et al. "Pulmonary alveolar proteinosis. clinical features and outcomes.", Chest, 114, 1998, pp. 1357-1362. PMID 9824014
- ^ Dranoff G, Crawford AD, Sadelain M, et al. "Involvement of granulocyte-macrophage colony-stimulating factor in pulmonary homeostasis.", Science, 264, 1994, pp. 713-716. PMID 8171324
- ^ Stanley E, Lieschke GJ, Grail D, et al. "Granulocyte/macrophage colony-stimulating factor-deficient mice show no major pertubation of hematopoiesis but develop a characteristic pulmonary pathology.", Proceedings of National Academy of Science of the United States of America, 91, 1994, pp. 5592-5596. PMID 8202532
- ^ Kitamura T, Tanaka N, Watanabe J, et al. "Idiopathic pulmonary alveolar proteinosis as an autoimmune disease with neutralizing antibody against granulocyte/macrophage colony-stimulating factor.", Journal of Experimental Medicine, 190, 1999, pp. 875-880. PMID 10499925
- ^ Ben-Dov I, Kishinevski Y, Roznman J, et al. "Pulmonary alveolar Proteinosis in Israel. Ethnic clustering.", The Israel Medical Association Journal 1, 1999, pp. 75-78. PMID 10731299
- ^ Seymour JF, Presneill JJ. Pulmonary alveolar proteinosis. progress in the first 44 years. American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine", 166, 2002, pp. 215-235. PMID 12119235
- Trapnell BC, Whitsett JA, Nakata K. "Mechanisms of disease. Pulmonary alveolar proteinosis. ", NEJM., 349, 2003, pp. 2527-2539. PMID 14695413
- 渡辺雅人・中田光 「肺胞蛋白症と抗GM-CSF抗体」『日本内科学会雑誌』95号、1042-1047頁、2006年。
外部リンク
- 厚生労働省難治性疾患克服研究事業 肺胞蛋白症専門情報 - 【医療従事者向け】
- 肺胞蛋白症一般向け情報サイト - 【一般利用者向け】
呼吸器疾患(ICD-10 J00〜99) |
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疾患 |
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閉塞性肺疾患
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慢性閉塞性肺疾患
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気管支喘息 | 慢性気管支炎 | 肺気腫 | びまん性汎細気管支炎
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拘束性肺疾患
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特発性
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IPF | NSIP | COP | AIP | DIP | RB-ILD | LIP
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続発性
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塵肺 | 放射線肺炎 | 薬剤性肺炎
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無気肺 | 気胸 | 血胸
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形態異常
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気管支拡張症 | 肺分画症 | 肺嚢胞症
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腫瘍
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良性腫瘍
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肺過誤腫 | 硬化性血管腫
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悪性腫瘍
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低悪性度肺腫瘍 | 原発性肺癌 | 転移性肺癌 | 中皮腫
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アレルギー
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気管支喘息
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アスピリン喘息
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好酸球性肺炎
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Löffler症候群 | 急性好酸球性肺炎 | 慢性酸球性肺炎 | 好酸球増加症候群
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過敏性肺臓炎 | サルコイドーシス | グッドパスチャー症候群
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肺循環障害
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肺血栓塞栓症 | 肺性心 | 新生児呼吸窮迫症候群 | 急性呼吸窮迫症候群
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肺代謝異常
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肺胞蛋白症 | 肺胞微石症
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機能的障害
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過換気症候群 | 睡眠時無呼吸症候群
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感染性疾患
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気道感染 |
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上気道 |
風邪
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- ライノウイルス
- アデノウイルス
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喉頭炎
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咽頭炎
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下気道 |
急性細気管支炎
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肺炎 |
原因
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定型肺炎
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グラム陽性
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グラム陰性
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非定型肺炎
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ウイルス性
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- RSウイルス
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肺真菌症
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- クリプトコッカス症
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- オウム病
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抗酸菌症
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機序
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病態
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胸壁 |
膿胸
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症候・徴候 |
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異常呼吸
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過呼吸 | 頻呼吸 | 徐呼吸 | 低呼吸 | 多呼吸 | 少呼吸 | 起坐呼吸 | 奇異性呼吸 | クスマウル呼吸 | チェーンストークス呼吸 | ビオー呼吸
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咳嗽 | 痰 | 呼吸困難 | 胸痛 | 胸水 | ばち指 | チアノーゼ
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所見・検査 |
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聴診 | 胸部X線写真 | 胸部X線CT | 気管支鏡 | 胸腔鏡 | 血液検査
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呼吸器系の正常構造・生理 |
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気道系 |
解剖学的構造
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上気道
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鼻
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鼻孔 | 鼻腔 | 鼻甲介 | 副鼻腔
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口
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口腔前庭 | 口腔 | 口蓋
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咽頭 - 喉頭
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下気道
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気管
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気管支
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主気管支 - 葉気管支 - 区域気管支 - 亜区域気管支
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細気管支
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小気管支 - 細気管支 - 終末細気管支
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呼吸細気管支
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ガス交換器
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肺 - 肺胞管 - 肺胞嚢 - 肺胞
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顕微解剖学
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I型肺胞上皮細胞 | II型肺胞上皮細胞 | 杯細胞 | クララ細胞 | 気管軟骨輪
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生理学・生化学
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生理学
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肺気量 | 肺活量 | %肺活量 | 残気量 | 死腔 | 1回換気量 | 1秒率 | 肺サーファクタント | SP-A
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生化学
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PaCO2 | PaO2 | AaDO2 | FiO2 | SpO2 | 呼吸係数および酸素化係数
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血管系 |
肺循環系
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(右心室 -) 肺動脈 - 毛細血管 - 肺静脈 (- 左心房)
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気管支循環系
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(胸部大動脈 -) 気管支動脈 - 毛細血管 - 気管支静脈 (- 奇静脈/副反奇静脈)
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運動器系 |
骨格
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肋骨 | 胸骨
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呼吸筋
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横隔膜 | 内肋間筋 | 外肋間筋 | 胸鎖乳突筋 | 前斜角筋 | 中斜角筋 | 後斜角筋 | 腹直筋 | 内腹斜筋 | 外腹斜筋 | 腹横筋
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神経系 |
中枢神経系
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呼吸中枢 | 呼吸調節中枢 | 前頭葉
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末梢神経系
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横隔神経 | 肋間神経
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UpToDate Contents
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- 1. 成人における肺胞蛋白症の診断および治療 diagnosis and treatment of pulmonary alveolar proteinosis in adults
- 2. 成人における肺胞蛋白症の臨床症状および病因 clinical manifestations and etiology of pulmonary alveolar proteinosis in adults
- 3. 小児における肺胞蛋白症 pulmonary alveolar proteinosis in children
- 4. 珪肺症 silicosis
- 5. 肺の高分解能CT high resolution computed tomography of the lungs
Japanese Journal
- 症例 陽陰圧体外式人工呼吸器を併用し全肺洗浄を行った自己免疫性肺胞蛋白症の1例
- 加藤 慎平,笠松 紀雄,松田 周一 [他]
- 日本呼吸器学会誌 = Annals of the Japanese Respiratory Society 4(2), 185-188, 2015-03-10
- NAID 40020410550
- 症例 超高齢者に発症した自己免疫性肺胞蛋白症の1例
- 沼田 岳士,大澤 翔,本間 祐樹 [他]
- 日本呼吸器学会誌 = Annals of the Japanese Respiratory Society 4(2), 181-184, 2015-03-10
- NAID 40020410540
- 医学と医療の最前線 肺胞蛋白症の病態と治療の最前線
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- 全国の推定患者数が約1,000人と、患者数が非常に少ない肺の病気「肺胞蛋白症」。 このホームページでは、病気や症状に関する情報を提供しています。肺胞蛋白症の患者 さんとそのご家族、また疑いのある方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
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★リンクテーブル★
[★]
- 32歳の女性。右胸痛と呼吸困難とを主訴に来院した。3か月前に右腎腫瘍破裂で止血のために腫瘍血管塞栓術を行い症状は改善した。昨日、突然の右胸痛を自覚し次第に増強して呼吸困難も出現した。意識は清明。身長154cm.体重41kg。体温36.9℃。脈拍96/分、整。血圧96/60mmHg。来院後、右気胸に対して胸腔ドレナージを行い、胸痛と呼吸困難とは改善した。胸部エックス線写真(別冊No.19A)と胸腔ドレナージ後の胸部単純CT(別冊No.19B)とを別に示す。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104D051]←[国試_104]→[104D053]
[★]
- 39歳の女性。2週前から発熱、息切れ及び膿性痰があり、次第に増悪したため来院した。18歳ころから咳嗽と喀痰とがあった。時々血痰と発熱とがあり、その都度、近医で治療をうけていた。体温37.2℃。呼吸数20/分。血圧102/80mmHg。両側下肺野にcoarse crackles(水泡音)を聴取する。血液所見:赤血球410万、Hb 12.1g/dl、白血球14,800、血小板42万。CRP4.8mg/dl(基準0.3以下)。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.39、PaO2 55Torr、PaCO2 46Torr。胸部エックス線写真と胸部単純CTとを以下に示す。考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096D013]←[国試_096]→[096D015]
[★]
- 75歳の男性。数日前から進行する呼吸困難を主訴に来院した。3年前、健康診断の胸部エックス線写真で線様網状影を指摘された。以後年1回、胸部CT、呼吸機能検査および血液検査で経過観察中であった。喫煙25本/日を50年間。意識は清明。脈拍92/分、整。血圧136/70mmHg。血液所見:赤血球480万、白血球8,900。スパイロメトリ:%VC68%、FEV1.0% 82%。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.42、PaO2 54Torr、PaCO2 36Torr。胸部単純CTを以下に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101A014]←[国試_101]→[101A016]
[★]
- 48歳の男性。徐々に進行する呼吸困難を主訴に来院した。
- 胸部聴診ではfine crackles(捻髪音)を聴取する。胸部エックス線写真では両側肺野にびまん性陰影を認める。
- 気管支肺胞洗浄液の写真と胸部単純CTとを以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098A013]←[国試_098]→[098A015]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [102D001]←[国試_102]→[102D003]
[★]
- 胸部エックス線写真で異常な石灰化陰影を認めるのはどれか。
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [095A091]←[国試_095]→[095A093]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106I030]←[国試_106]→[106I032]
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[正答]
※国試ナビ4※ [108F010]←[国試_108]→[108F012]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096B027]←[国試_096]→[096B029]
[★]
- 胸部エックス線写真で結節影を認める疾患はどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [105A014]←[国試_105]→[105A016]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100G078]←[国試_100]→[100G080]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [103D009]←[国試_103]→[103D011]
[★]
- 同
- シアル化糖鎖抗原KL-6 sialylated carbohydrate antigen KL-6
- 関
- 糖鎖抗原
概念
- II型肺胞上皮細胞で産生されるシアル化糖鎖抗原(シアル化糖蛋白抗原)
- 上皮経細胞に発現する膜貫通型糖タンパクであるMUC-1上に存在する抗原。 (LAB.635)
- 間質性肺炎などの肺胞障害時に上昇する。 ⇔ 線維化を伴わない細菌性肺炎では上昇しない。しかしレジオネラ肺炎、肺結核、ニューモシスティス肺炎では上昇する。
- 疾患の活動性と相関が認められる。 → 間質性肺炎の経過をモニターするのに用いられる。
メカニズム
- 間質性肺炎では肺胞の障害によりII型肺胞上皮細胞が過形成となり、肺胞被覆液中のKL-6濃度が上昇し、さらに肺胞血管透過性の亢進することでKL-6の血中濃度が上昇する。(LAB.635)
判別
高値
- 肺腺癌、膵癌、乳癌で40-50%の陽性率。間質性肺炎の補助診断。 (LAB.635)
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%AB%E5%8C%96%E7%B3%96%E9%8E%96%E6%8A%97%E5%8E%9FKL-6
- http://www.srl.info/srlinfo/kensa_ref_CD/KENSA/SRL2594.htm
- http://data.medience.co.jp/compendium/main.asp?field=01&m_class=06&s_class=0011
[★]
- 英
- surfactant protein D SP-D
- 関
- KL-6, SP-A。サーファクタントプロテイン
概念
- II型肺胞上皮細胞が分泌するサーファクトプロテインの一種。
- 肺の線維化のマーカーとして用いられる。
基準値
意義
- 臨床検査データブックより引用
高値
可能性
低値
[★]
[★]
- 英
- alveolus (Z), alveoli, pulmonary alveoli, alveoli of the lung
- ラ
- alveoli pulmonis
- 関
- 肺、肺胞中隔
解剖
- 表面積:80m2。40-120m2。(およそテニスコートの広さ) 参考によると 縦23.77m横10.97mの長方形だけど?
- 48畳くらいか(ワンルームマンション6畳x8部屋分くらい) = 80(m2) / 1.65(m2/畳)。 1畳 ≒ 0.9(m) x 1.8(m) = 1.62 (m2) ← コンパネの大きさですね
組織
呼吸生理
- 肺胞を押しつぶす力P, 肺胞の半径r, 表面張力T
- P = 2T / r
- 肺胞収縮→r↓→サーファクタントの密度↑→表面張力↓→P↓→肺胞の虚脱が防がれる
[★]
- 英
- sis, pathy