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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/10/26 17:48:19」(JST)
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補体結合反応(ほたいけつごうはんのう、英:complement fixation test)とは抗原抗体複合体と補体が結合する性質を利用した反応。抗原、抗体、補体が存在する溶液内では抗原が抗体に特異的に結合し、その抗原抗体複合体に非特異的に補体が結合する。また、補体は感作赤血球と結合して溶血を起こす。検体に一定量の抗原と補体を加え、一定時間反応させた後の感作赤血球を加えると、検体内に抗体が存在する場合には抗原抗体複合体に補体が結合し、感作赤血球に結合する補体がなくなるため溶血を示さない。反対に検体内に抗体が存在しない場合は溶血を示す。つまり、補体結合反応では溶血を示さなければ陽性、示せば陰性である。
関連項目
参考文献
- 鹿江雅光、新城敏晴、高橋英司、田淵清、原澤亮編 『最新家畜微生物学』 朝倉書店 1998年 ISBN 4254460198
- 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104
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Japanese Journal
- 下痢症の犬糞便からの, 猫カリシウイルスに抗原性が交差するカリシウイルスの分離(短報)
- San Gabriel Maria Concepcion S.,遠矢 幸伸,望月 雅美
- The journal of veterinary medical science 58(10), 1041-1043, 1996-10-25
- … 本分離株Sapporo/283は犬力リシウイルスに対する抗血清では中和されなかったが, プラック減数中和試験と補体結合試験で猫カリシウイルス(FCV)に対する抗血清と交差したことから猫からの種間伝播の可能性もある呼吸器型のカリシウイルスと考えられた. …
- NAID 110003916637
Related Links
- 補体結合試験(CF法) 抗原抗体複合体があれば補体が消費されるという 反応を利用して、抗体の存在を確認する試験です。 (IgG、IgMに属します)
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- complement fixation test、CF
- 同
- 補体結合試験
- 関
- 補体結合反応
概要
-イメージ
抗体:有 → 抗体+抗原+補体 形成 → 補体↓ → ヒツジ白血球+抗ヒツジ白血球抗体:非溶血
抗体:無 → 抗体+抗原 のみ形成 → 補体不変 → ヒツジ白血球+抗ヒツジ白血球抗体: 溶血
流れ
- 1. 試験血清(抗体) + 抗原(希釈系列) + 補体
- 2. ヒツジ赤血球 + 抗ヒツジ赤血球抗体
- 3. 溶血が抑制されるかを観察する
[★]
- 英
- examination、test、testing、assessment、trial、exam、examine
- 関
- アセスメント、計測、検査、検定、試み、査定、試行、調べる、診断、治験、調査、テスト、判定、評価、検討、影響評価、実験デザイン、研究デザイン、データ品質、対応群、スコアリング法
循環器
肝臓異物排泄能
カルシウム
ビタミン
血液
- ショ糖溶血試験:(方法)等張ショ糖液に血液を加える。(検査)溶血の存在。低イオン強度では補体の赤血球に対する結合性が増し、発作性夜間血色素尿症 PNHにおいては溶血をきたす。スクリーニング検査として用いられ、確定診断のためにはハム試験を行う。
- ハム試験 Ham試験:(方法)洗浄赤血球に塩酸を加え、弱酸性(pH6.5-7.0)条件にする。(検査)溶血の存在。発作性夜間血色素尿症 PNHにおいては弱酸性条件で補体に対する感受性が亢進するため
産婦人科
内分泌
視床下部-下垂体-糖質コルチコイド
高血圧
- 立位フロセミド負荷試験:(投与)フロセミド、(検査)血漿レニン濃度:フロセミドでhypovolemicとし歩行負荷で交感神経を興奮させレニンの分泌を促す。原発性アルドステロン症の場合、レニン高値のまま無反応。
膵臓
膵外分泌機能
腎臓
ガストリノーマ
感染症
[★]
- 英
- complement
- 同
- アレキシン alexin
- 関
- 補体活性化経路、補体価
補体の相互作用 IMM.62
- C1qがカスケードの最初となる。3つの方法で補体カスケードがはじまる。
- (1)多価陰イオン表面(例えば、グラム陰性細菌のリポテイコ酸)
- (2)バクテリアの多糖のホスホコリンに結合(例えば肺炎球菌のC蛋白質)
- (3)抗原抗体複合体に結合して自然免疫と獲得免疫のエフェクター機構を結びつける。
- 炭化水素鎖を認識するレクチンがカスケードの最初となる。
- C3からはじまる。血漿中のC3が病原体の表面で自発的に活性化されることで補体反応がはじまる。
3つの経路は共通してC3 convertaseを生成。C3 convertaseはC3→C3a+C3b
C3a: C3a is a peptide mediator of local inflammation
C3b: C3b binds covalently to the bacterial cell membrane and opsonizes the bacteria
C5 convertaseはC3bにC3 convertaseが結合してできる
C5 converaseはC5→C5a+C5b
C5a: powerful peptide mediator of inflammation
C5b: C5b,C6,C7,C8,C9: membrane-attack complex
C3aとC5a。C4a
- 炎症部位に血管外に抗体、補体、食細胞を集め、組織液を増やすことで抗原提示細胞がリンパ節に移動するのを促進する(IMM.75)
- C5a,C3a,C4a: smooth muscle contraction.(IMM.75)
- C5a,C3a: act on the endo thelial cells lining blood vessels to induce adhesion molecules.(IMM.75)
- C5a>C3a>C4a: increase in blood flow, increase vascular permeability, increase binding of phagocytes to exdothielial cells.(IMM.76)
- C5a: activates mast cells to release mediators, such as histamine and TNF-α. that contribute the inflammatory response(IMM.76).
- C5a: acts directly on neutrophils and monocytes and attracting neutrophils and monocytes(IMM.75)
- C3a: contributes to the pypotension and edema seen in endotoxic shock
- C5a: activated by endotoxin, funcions in neutrophil chemotaxis
C5a
臨床関連
[★]
- 英
- binding、bond、linkage、connection、conjugation、conjunction、union、bonding、engagement,
- bind、associate、conjugate、combine、connect、couple、engage、join、dock、ligate、conjoin
- 関
- 会合、関係、関与、関連、協同、共役、組み合わせ、結合性、結紮、結線、従事、接合、接合体、同僚、ドッキング、バインディング、複合物、付随、併用、抱合、抱合体、結びつける、約束、癒合、癒着、連関、連結、連合、連鎖、連接、連絡、団結、組合、参加、接続、一対、合併、組み合わせる、カップル、組合せ、絆
[★]
- 英
- complement binding、complement-fixing
- 関
- 補体結合反応