- 日
- まきょうかんせきとう
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/07 02:59:25」(JST)
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麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)とは漢方薬の一種である。
味は少し甘みがあるものの渋みが強く飲みにくい。麻黄と杏仁が咳を鎮め、麻黄と石膏の働きにより体の熱を取り除き、止汗や利尿作用がある
目次
- 1 構成生薬
- 2 用法
- 3 適応症
- 4 副作用
- 5 併用注意
- 6 その他注意
- 7 関連項目
構成生薬
- 石膏(セッコウ) 10.0
- 麻黄(マオウ) 4.0
- 杏仁(キョウニン) 4.0
- 甘草(カンゾウ) 2.0
用法
成人に1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。妊婦、授乳婦に対する安全性は確立されておらず、危険性より有効性が上回ると判断されるときのみ使用する。
適応症
気管支喘息、気管支炎、肺炎など
副作用
偽アルドステロン症、ミオパシー、不眠、動悸、頻脈、発汗過多、精神興奮、胃の不快感、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、排尿障害
併用注意
- カンゾウ含有製剤
- エフェドリン含有製剤
- MAO阻害剤
- カテコールアミン製剤
- 甲状腺製剤
- キサンチン製剤
その他注意
小児等に対する安全性は使用実績が少ないため確立されていない。
関連項目
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 方剤における生薬の役割(10)麻黄 : 麻黄湯・麻杏甘石湯
- 韓 哲舜,平崎 能郎,岡本 英輝,地野 充時,植田 圭吾,王子 剛,島田 博文,並木 隆雄
- 漢方の臨床 60(3), 501-505, 2013-03-25
- NAID 10031161925
- 『温病条弁』にみる『傷寒論』処方 : 桂枝湯・小青竜湯・麻杏甘石湯・白虎湯
- 田中 耕一郎,中山 あすか,芹澤 敬子,奈良 和彦,植松 海雲,吉田 和裕,板倉 英俊,河野 吉成,三浦 於菟
- 漢方の臨床 57(11), 1908-1920, 2010-11-25
- NAID 10027459364
Related Links
- 麻杏甘石湯とは?効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。 すべての副作用を掲載しているわけではありません。
- 『資料》よりよい漢方治療のために 増補改訂版 重要漢方処方解説口訣集』 中日漢方研究会 74.麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう) 傷寒論 麻黄4.0 杏仁4.0 甘草2.0 石膏10.0 (傷寒論) 発汗後,不可更行桂枝 ...
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
本草麻杏甘石湯エキス顆粒−M
組成
- 本品7.5g中 (3包中)
日局セッコウ……10.0g
日局マオウ………4.0g
日局キョウニン … 4.0g
日局カンゾウ…… 2.0g
より製した水製乾燥エキス1.7gを含有する。
添加物
- メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、結晶セルロース、クロスカルメロースナトリウム・A型、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、バレイショデンプン、乳糖水和物
効能または効果
- 通常成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
慎重投与
- 病後の衰弱期、著しく体力の衰えている患者[副作用があらわれやすくなり、その症状が増強されるおそれがある。]
- 胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、軟便、下痢等があらわれるおそれがある。]
- 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
- 発汗傾向の著しい患者[発汗過多、全身脱力感等があらわれるおそれがある。]
- 狭心症、心筋梗塞等の循環器系の障害のある患者、又はその既往歴のある患者[これらの疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
- 重症高血圧症の患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
- 高度の腎障害のある患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
- 排尿障害のある患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
- 甲状腺機能亢進症の患者[疾患及び症状が悪化するおそれがある。]
重大な副作用
偽アルドステロン症
- 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察 (血清カリウム値の測定等) を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
ミオパシー
- 低カリウム血症の結果としてミオパシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- 麻黄剤、麻黄
- 感冒などの熱性疾患の初期に用いられる処方である。
- 特にインフルエンザ感染症初期に用いられ、エビデンスが豊富である。麻黄湯内服開始より解熱までの期間は抗インフルエンザより短いと言われている。
- 平素から丈夫で体力充実した人の熱性疾患の初期で、頭痛、発熱、悪寒、腰痛、四肢の関節痛などがあり、自然発汗のない場合に用いる。
鑑別
- 感冒において
- 発汗傾向なし。
- 腰痛・筋肉痛は伴わない
- 2)桂枝湯:鼻炎症状、発汗傾向
- 3)小青竜湯:鼻炎症状特に水様の鼻汁、喀痰。
- 心窩部振水音
[★]
- 関
- 麻杏甘石湯、漢方製剤