桂皮
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/06 11:13:27」(JST)
[Wiki ja表示]
|
この項目では、植物について説明しています。その他の用法については「シナモン (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
シナモン |
シナモン
『ケーラーの薬用植物』から
|
分類 |
界 |
: |
植物界 Plantae |
門 |
: |
被子植物門 Magnoliophyta |
綱 |
: |
双子葉植物綱 Magnoliopsida |
目 |
: |
クスノキ目 Laureales |
科 |
: |
クスノキ科 Laureaceae |
属 |
: |
ニッケイ属 Cinnamomum |
種 |
: |
シナモン C. zeylanicum |
|
学名 |
Cinnamomum zeylanicum J.Presl |
和名 |
セイロンニッケイ |
英名 |
Cinnamon |
シナモン(英:Cinnamon、学名:Cinnamomum verum、シノニムCinnamomum zeylanicum)とは熱帯に生育するクスノキ科の常緑樹の名、またその樹皮から作られる香辛料の名である。ニッキとも。また、生薬として用いられるときには桂皮(ケイヒ)と呼ばれる。特徴的な芳香成分はシンナムアルデヒド、オイゲノール、サフロールなど。
原産地は中国南部からベトナムのあたりにかけてと推測されている。熱帯各地ではばひろく栽培される。香り高く、『スパイスの王様』と呼ばれる[1]。
目次
- 1 利用
- 1.1 利用史
- 1.2 香辛料
- 1.3 生薬
- 1.4 観葉植物
- 2 脚注
- 3 関連事項
- 4 外部リンク
利用
利用史
世界最古のスパイスの1つといわれ紀元前4000年ごろからエジプトでミイラの防腐剤として使われ始めた。また、紀元前6世紀頃に書かれた旧約聖書の『エゼキエル書』や古代ギリシアの詩人サッポーの書いた詩にもシナモンが使われていたことを示す記述がある。
中国では後漢時代(25年-220年)に書かれた薬学書『神農本草経』に初めて記載されている。
日本には8世紀前半に伝来しており、正倉院宝物の中にもシナモンが残されている(「桂心」という名称で、薬物として奉納されたもの)。しかし樹木として日本に入ってきたのは江戸時代の享保年間のことであった。
香辛料
香辛料としてのシナモン(シンナモンとも)は上記のシナモンの樹皮をはがし、乾燥させたもの。独特の甘みと香り、そしてかすかな辛味がありカプチーノ等の飲料やアップルパイ、シナモンロールなどの洋菓子の香り付けに使われる。南アジア、中東、北アフリカでは料理の香りづけに頻繁に用いられる。インド料理の配合香辛料ガラムマサラの主要な成分でもある。インドのチャイの香りづけにもかかせない。近縁種のシナニッケイ(支那肉桂、ニッキ、C. cassia)の樹皮からも作られる。ただしシナニッケイからつくられるものはカシアと呼ばれ、成分が若干異なる。
粉末状に加工したいわゆるシナモンパウダーのほか、樹皮のまま細長く巻いた形のシナモンスティック(カネール(フランス語: cannelle)とも)が広く流通する。
生薬
|
この節の加筆が望まれています。
主に: 漢方について |
シナニッケイやニッケイ(肉桂、C. sieboldii、シノニム:C. okinawense)は体を温める作用、発汗・発散作用、健胃作用を持つ生薬として利用されておりシナモンにもこれと似た利用法があるが、過剰摂取に対する注意が出されている[2][3][4]。
漢方では桂皮(ケイヒ)と呼ばれる。温熱の作用があるとされ、多くの方剤に処方されている。
シナモンは、生であれ加熱調理後であれ、α-アミラーゼ、α-グルコシダーゼのいずれに対して、顕著な阻害作用を示し、糖尿病予防への可能性が示唆された[5]。
観葉植物
葉は大きく光沢があり、葉脈がはっきりしていて美しく、観葉植物として利用されることもある。
脚注
- ^ 渡辺一也「リキュール&カクテル大事典」(ナツメ社)、194項
- ^ 食品安全情報 No.21 2006/10/11 pdf 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部
- ^ シナモンのサプリメント …2006/10(第86号)過剰摂取で肝障害の恐れ WEBニッポン消費者新聞
- ^ シナモンを含む食品中のクマリン含有量調査東京都健康安全研究センター
- ^ 市販香辛料のα-アミラーゼ活性およびα-グルコシダーゼ活性に及ぼす影響、三浦 理代、五明 紀春、日本食品科学工学会誌、Vol.43 (1996) No.2 P157-163
関連事項
|
ウィキメディア・コモンズには、シナモンに関連するカテゴリがあります。 |
|
ウィキスピーシーズにシナモンに関する情報があります。 |
- 桂皮を配合する薬剤
外部リンク
- 健康食品等の素材情報データベース シナモン 2007/07/26(独立行政法人 国立健康・栄養研究所)
ハーブ・香辛料 |
|
ハーブ |
|
アサ · アンゼリカ · イノンド · イングリッシュラベンダー · エパソーテ · オレガノ · カレーリーフ · クルマバソウ · コショウソウ · コリアンダー (シアントロ) · シシリー · シソ · シソクサ · ジンブー · スイバ · セージ · セイボリー · タイバジリコ · タイホーリーバジル · タイム · タラゴン · チャービル · チャイブ · ドクダミ · ナギナタコウジュ · バジリコ (バジル) · パセリ · ヒソップ · ピペルアウリツム · ベトナムコリアンダー · ヘンルーダ · ボリビアンコリアンダー · ボルド · マジョラム · ミツバ · ミント · メキシカンコリアンダー (ロングコリアンダー) · ルリジサ · レモンバーム · レモンバーベナ · レモンマートル · ローリエ · レモングラス · ローズマリー · ラベージ
|
|
|
香辛料 |
|
アサフェティダ · アジョワン · アナルダナ · アニス · アムチュール (マンゴーパウダー) · アリゲーターペッパー · アレッポペッパー · イノンド · ウコン · オールスパイス · カイエンペッパー · カシア · ガジュツ · カラシナ · カホクザンショウ · カルダモン · キャラウェイ · クスノキ · クミン · クラチャイ · クローブ · クロガラシ · 黒カルダモン · ケシノミ · コクム · コショウ · ゴマ · コリアンダー · サッサフラス · サフラン · サルサパリラ · 塩 · シトラスピール シナモン · シヌスモーレ · ジュニパーベリー · ショウガ · 小ガランガル · シロガラシ · スペインカンゾウ · セリムグレイン · セロリ · タスマニアペッパー · タマリンド · チャロリー · 陳皮 · 唐辛子 · トウシキミ · トンカ豆 · ナツメグ · ナンキョウソウ · ニオイクロタネソウ · ニンニク · バーベリー · ゴルパー · バニラ · パプリカ · パラダイスグレイン · バンウコン · ヒッチョウカ · ヒハツ · ヒハツモドキ · フェヌグリーク · フェンネル · ブラジリアンペッパー · ブラッククミン · ブラックライム · ホースラディッシュ · マウラブチェリー · マラバスラム · メース · ラドゥニ · リツェアクベバ · ローズ · ワサビ ·
|
|
|
スパイスミックス |
|
アドジカ · アドヴィエ · エルブ・ド・プロヴァンス · オールドベイシーズニング · カーメリスネリ · ガーリックソルト · ガラムマサラ · カレー粉 · キャトルエピス · クラブボイル · 五香粉 · ザーター · 七味唐辛子 · ジャークスパイス · セイボリー · タビル · タンドリーマサラ · チャートマサラ · チャウンク · チュニジアンファイブスパイス · チリパウダー · バハラット · ハリッサ · バルバレ · ハワイジ · パンチフォロン · ファインハーブ · ブーケガルニ · ブクヌ · ペルシャード · マサラ · ミックススパイス · ミトミタ · レモンペッパー · パンプキンパイスパイス · レカードロジョ
|
|
|
|
|
|
この項目は、植物に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:植物/Portal:植物)。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 日本生協連の通販物流に最新仕分けシステム,物量50%増に対応 : ケイヒン配送・横浜商品センター
- 佐藤 浩一,武井 英昭,Sato Koichi,Takei Hideaki,サトウ コウイチ,タケイ ヒデアキ
- 群馬大学教育実践研究 (31), 153-162, 2014-03
- NAID 120005425602
- 鹿児島市における外国人に対する日本語教育の必要性及び提言 : 実態調査を踏まえて日本語教員養成課程の地域への貢献を考える
- 祖慶 壽子,ソケイ ヒサコ,Sokei Hisako
- 地域総合研究 = Regional studies 41(2), 1-26, 2014-02
- Compared to thirty years ago, the rate of increase in the number of foreign people living in Japan has stabilized, however there are still many people living in Japan. Their numbers have become fewer, …
- NAID 120005427229
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
有効成分・含量
- 日局 炭酸水素ナトリウム:600mg
日局 炭酸マグネシウム:120mg
日局 沈降炭酸カルシウム:300mg
日局 乾燥水酸化アルミニウムゲル:70mg
α-アミラーゼ:50mg
日局 ケイヒ末:20mg
日局 ニガキ末:10mg
日局 ショウキョウ末:10mg
日局 ウイキョウ末:10mg
日局 カンゾウ末:100mg
日局 オウバク末:9.5mg
添加物
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 高カルシウム血症の患者[血中カルシウム濃度が上昇し、症状を悪化させるおそれがある。]
- 透析療法を受けている患者[長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症があらわれるおそれがある。]
- ナトリウム摂取制限を必要とする患者(高ナトリウム血症、浮腫、妊娠中毒症等)[ナトリウムの貯留増加により症状が悪化するおそれがある。]
- 甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症の患者[血中カルシウム濃度の上昇により病態に悪影響を及ぼすおそれがある。]
効能または効果
- 下記消化器症状の改善
食欲不振、胃部不快感、胃もたれ、嘔気・嘔吐
- 大人1日3回、毎食後1.0〜1.3gを服用し症状に応じ適宜増量してもよい。小人は年齢に応じて減量する。
慎重投与
- 浮腫のある患者[水分やナトリウム貯留が生じやすく、症状を悪化させるおそれがある。]
- 腎障害のある患者[長期投与によりアルミニウム脳症、アルミニウム骨症があらわれることがあるので、定期的に血中アルミニウム、リン、カルシウム、アルカリフォスファターゼ等の測定を行うこと。]
- 心機能障害のある患者[水分やナトリウム貯留が生じやすく、浮腫等の症状を悪化させるおそれがある。]
- 高血圧症の患者[水分やナトリウム貯留が生じやすく、血圧をさらに上昇させるおそれがある。]
- 重篤な消化管潰瘍のある患者[炭酸水素ナトリウムを配合しているため、症状が悪化するおそれがある。]
- 肺機能障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
- リン酸塩低下のある患者[アルミニウムにより無機リンの吸収が阻害される。]
- 低クロル性アルカローシス等の電解質失調の患者[症状が悪化するおそれがある。]
薬効薬理
- 炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシウム1)
胃液を中和し、制酸作用を示す。
- 乾燥水酸化アルミニウムゲル1)
本薬はゲル状で胃内に分散し、胃酸を中和する。また、粘膜を被覆保護し、収れん作用を示す。
- α−アミラーゼ
でんぷんを消化する消化酵素である。
- ケイヒ末・ウイキョウ末(芳香性)、ショウキョウ末(芳香辛味性)、ニガキ末・オウバク末(苦味性)1)
特有の味や香りによって反射的に唾液、胃液の分泌を盛んにし、胃腸の運動を促進する。また、腸内防腐作用及び駆風作用をも有する。
- カンゾウ末1)
胃液分泌抑制作用が著しく、また、潰瘍修復促進作用、膵液分泌促進作用、鎮痙作用をも有している。
★リンクテーブル★
[★]
- 日
- ごれいさん
- 関
- 水滞(全身型)
目標
-
- 浮腫、ネフローゼ、二日酔、急性胃腸カタル、下痢、悪心、嘔吐、めまい、胃内停水、頭痛、尿毒症、暑気あたり、糖尿病
注意
高齢者
妊婦、産婦、授乳婦
- 妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
[★]
- 同
- S・M配合散
配合
適応
参考
http://www.rad-ar.or.jp/siori/kekka.cgi?n=8422
http://www.e-pharma.jp/allHtml/2339/2339177B1020.htm
[★]
- 関
- 八味地黄丸
成分
- 漢方製剤・丸剤 ウチダの八味丸M
- 本品6.154g(60丸1日分)中、(乾燥仕上り重量6g)
添付文書
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/5200120L1029_1_11/5200120L1029_1_11?view=body
[★]
- 関
- 五積散、漢方製剤
[★]
- 英
- cinnamon bark、Cinnamomi Cortex, Chinese cinnamon, cassiabark
- 同
- ケイヒ、肉桂 ニッケイ、桂枝
- ラ
- cinnamomi cortex
- 生薬
- 芳香健胃薬
- 桂皮油(cinnamic aldehyde)1-3.5%、ジテルペノイド(cinzeylanine)、タンニンなど
[★]
- 英
- cinnamon oil
- 関
- 桂皮油