- ラ
- Pinelliae Tuber、Pinellia
- 関
- ハンゲ、ハンゲ属、ピネリア属、Pinellia属
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/08/23 13:46:36」(JST)
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カラスビシャク |
カラスビシャク
|
分類 |
界 |
: |
植物界 Plantae |
門 |
: |
被子植物門 Magnoliophyta |
綱 |
: |
単子葉植物綱 Liliopsida |
亜綱 |
: |
ヤシ亜綱 Arecidae |
目 |
: |
サトイモ目 Arales |
科 |
: |
サトイモ科 Araceae |
属 |
: |
ハンゲ属 Pinellia |
種 |
: |
カラスビシャク P. ternata |
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学名 |
Pinellia ternata (Thunb.) Breitenb. |
和名 |
カラスビシャク |
英名 |
crowdipper |
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ウィキメディア・コモンズには、カラスビシャクに関連するメディアおよびカテゴリがあります。 |
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ウィキスピーシーズにカラスビシャクに関する情報があります。 |
カラスビシャク(烏柄杓、学名:Pinellia ternata)とは、サトイモ科の植物の一種。
目次
- 1 特徴
- 2 生育環境
- 3 分布
- 4 分類
- 5 変異
- 6 利用
- 7 ギャラリー
- 8 参考文献
特徴
地下茎は球形で、その上から根と茎葉が出る。葉は1-2枚ほどしかなく、長い葉柄があって立ち上がり、先端に3枚の小葉をつける。葉柄の中ほどにはムカゴをつける。
開花期は初夏。テンナンショウ属のものによく似た花で、緑色。付属体の先端が細長く伸びているので、ウラシマソウを小さくしたような花序の姿である。ただしこの属の特徴として雌花序部が背面で仏炎苞に癒合しているので、筒部の下半分がやや細くなって見える。
生育環境
山地の道端や畑地に自生する多年草で、畑では雑草になる。
分布
日本では北海道から九州まで広く分布し、国外では中国、朝鮮から知られる。日本の分布は人為的なものと考えられ、中国から古くに帰化した史前帰化植物と考えられている。 北アメリカの一部では、侵略的外来種として問題視されている。
分類
この植物は花の形がウラシマソウによく似ている。むしろテンナンショウ属の多くより似ているくらいであるが、苞の中の柱状の花序がその背面で苞と癒合するなど、はっきりと異なる点から別属とされる。同属のハンゲ属としては日本にはもう1種、オオハンゲ P. tripartita がある。一回り大きく、葉は深く3裂する。本州中部から奄美大島まで、限られた場所に出る。
変異
変異が多く、カラスビシャクの下位分類に次の3品種がある。
- シカハンゲ Pinellia ternata (Thunb.) Breitenb. f. angustata (Schott) Makino -3枚の小葉が線形になる。
- ムラサキハンゲ Pinellia ternata (Thunb.) Breitenb. f. atropurpurea (Makino) Ohwi -苞の内側が暗紫色になる。
- ヤマハンゲ Pinellia ternata (Thunb.) Breitenb. f. subcuspidata Honda -小葉の先端が長く伸びる。
利用
コルク層を除いた塊茎は、半夏(はんげ)という生薬であり、日本薬局方に収録されている。鎮吐作用のあるアラバンを主体とする多糖体を多く含んでおり、半夏湯(はんげとう)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)などの漢方方剤に配合される。他に、サポニンを多量に含んでいるため、痰きりやコレステロールの吸収抑制効果がある。 なお、乾燥させず生の状態では、シュウ酸カルシウムを含んでおり食用は不可能。
カラスビシャクが生える7月2日ごろが半夏生という雑節になっている。
ギャラリー
参考文献
- 北村四郎・村田源・小山鐵夫 『原色日本植物図鑑 草本編 3・単子葉類』 保育社〈保育社の原色図鑑17〉、1987年、増補改定49刷。ISBN 978-4-586-30017-4。
- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅰ単子葉類』、1982年、平凡社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
Japanese Journal
- 食欲低下・全身倦怠感を伴う眩暈に半夏白朮天麻湯が奏効した1例 (漢方エキス製剤の中医学的運用)
- 臨床リポート 頭頸部にさまざまな愁訴を伴った非定型顔面痛に半夏厚朴湯が奏効した1例
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
本草小半夏加茯苓湯エキス顆粒−M
組成
- 本品7.5g中 (3包中)
日局ハンゲ ………6.0g
日局ショウキョウ…1.5g
日局ブクリョウ……5.0g
より製した水製乾燥エキス1.4gを含有する。
添加物
- 乳糖水和物、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム
効能または効果
- 通常成人は1日7.5gを3回に分割し食前又は食間に経口投与する。
なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
★リンクテーブル★
[★]
- 同
- 水毒
- 関
- 水
- 水に偏在をきたした病態
- 診断基準として水滞スコアが提案されている。
- 水滞の病型には、全身型(全身の浮腫、下痢、めまい感、尿量減少、夜間頻尿)、皮膚・関節型(顔面浮腫、関節腫脹、身体の一部の腫脹、朝のこわばり)、胸内型(水様の喀痰、胸水、動悸、胸内苦悶感)、心下型(胃部振水音、悪心・嘔吐、下痢、グル音の亢進)がある。
治療方剤
水滞・全身型
水滞・皮膚関節型
水滞・胸内型
[★]
- 関
- 気虚、脾虚
[★]
- 関
- 気、気血水
- 気の循環の失調であり、身体中心部から末梢へ、あるいは上半身から下半身へ巡るべき気が逆流したために生じた病態。
- 診断基準として気逆スコアが提案されている。
- 気逆には、奔豚気、咳逆上気、水逆・嘔逆、厥逆・厥冷がある。
- 気逆を改善する生薬として桂枝、呉茱萸、黄連、五味子、半夏がある
- 気逆を改善する方剤:
[★]
- 関
- 脾
[★]
- 関
- 麻黄
- 漢方処方の分類で麻黄を主薬とする処方群
- 太陽病の治療方剤として用いられる。
参考
- http://www.pharm.or.jp/dictionary/wiki.cgi?%E9%BA%BB%E9%BB%84%E5%89%A4
[★]
- 関
- 漢方製剤、抑肝散加陳皮半夏
[★]
- 日
- はんげびゃくじゅつてんまとう
[★]
- 日
- よくかんさんかちんぴはんげ
[★]
- 日
- はんげこうぼくとう