プロメタジン
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Japanese Journal
- 気管支喘息に対する塩酸プロメタジン「ヒベルナ」の静注療法
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
有効成分〔1管(1mL)中〕
添加物〔1管(1mL)中〕
- ブドウ糖 35mg,ピロ亜硫酸ナトリウム 1mg,アスコルビン酸 0.75mg,乾燥亜硫酸ナトリウム 1mg,塩酸 適量,水酸化ナトリウム 適量
禁忌
- フェノチアジン系化合物又はその類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
- 昏睡状態の患者〔昏睡状態を悪化させるおそれがある.〕
- バルビツール酸誘導体・麻酔剤等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者〔中枢神経抑制剤の作用を延長し増強させる.〕
- 緑内障の患者〔眼内圧を亢進させることがある.〕
- 前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者〔抗コリン作用により排尿困難を悪化させることがある.〕
- 2歳未満の乳幼児(「小児等への投与」の項参照)
効能または効果
- ○振せん麻痺,パーキンソニスム
- ○麻酔前投薬,人工(薬物)冬眠
- ○感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽,枯草熱,アレルギー性鼻炎
- ○皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症,薬疹,中毒疹),じん麻疹,血管運動性浮腫
- ○動揺病
- 抗パーキンソン剤はフェノチアジン系化合物, ブチロフェノン系化合物等による口周部等の不随意運動(遅発性ジスキネジア)を通常軽減しない. 場合によっては,このような症状を増悪, 顕性化させることがある.
- プロメタジン塩酸塩として,通常,成人1回5〜50mgを,皮下あるいは筋肉内注射する.なお,年齢,症状により適宜増減する.
慎重投与
- 肝障害のある患者〔肝障害を悪化させるおそれがある.〕
- 脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊のある患者〔Syndrome malin(悪性症候群)が起こりやすい.〕
重大な副作用
Syndrome malin(悪性症候群)(頻度不明)
- 抗精神病薬及び抗うつ剤との併用において,本剤及び併用薬の減量又は中止により,発熱,無動緘黙,意識障害,強度の筋強剛,不随意運動,嚥下困難,頻脈,血圧の変動,発汗等があらわれることがある.このような症状があらわれた場合には,体冷却,水分補給などの全身管理等の適切な処置を行うこと.本症発症時には,白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇があらわれることが多く,また,ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下があらわれることがある.
乳児突然死症候群(SIDS),乳児睡眠時無呼吸発作(いずれも頻度不明)
- 小児(特に2歳未満)に投与した場合,乳児突然死症候群(SIDS)及び乳児睡眠時無呼吸発作があらわれたとの報告がある.
薬効薬理
動物での作用
抗ヒスタミン作用
- モルモットにおける実験で,抗ヒスタミン作用は,ジフェンヒドラミンの約30倍強力である3).
- マウスにおける実験で,ペントバルビタールの催眠作用を延長する4).
抗コリン作用
- モルモットにおける実験で,アセチルコリン吸入による気管支痙攣を寛解し3),また卵白によるアナフィラキシーショックを防止する.
- ラットを用いた実験で,オキソトレモリンによる振戦に対し,トリヘキシフェニジルに比し,約2.8倍の抑制作用を示す5).
抗アポモルフィン作用
- イヌにおける実験で,アポモルフィンによる催吐作用をジフェンヒドラミンより強く抑制する6).
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- プロメタジン塩酸塩,Promethazine Hydrochloride(JAN)
化学名
- (2RS)-N,N-Dimethyl-1-(10H-phenothiazin-10-yl)propan-2-ylamine monohydrochloride
分子式
分子量
性状
- 白色〜淡黄色の粉末である. 水に極めて溶けやすく, エタノール(95)又は酢酸(100)に溶けやすく, 無水酢酸にやや溶けにくく, ジエチルエーテルにほとんど溶けない. 光によって徐々に着色する.水溶液(1→25)は旋光性を示さない.
融点
分配係数
★リンクテーブル★
[★]
抗ヒスタミン薬
商品
[★]
- 英
- rhinorrhea, nasal flow, nasal discharge
- ラ
- rhinorrhoea
- 同
- 鼻汁 nasal secretion
- 鼻汁が前鼻孔、後鼻孔から出ること。前者はrhinorrhea, 後者はpostnasal dripと表現され、総称してnasal dischargeと呼ばれる
治療
-
- PL配合、ピーエイ(インフルエンザ罹患時には好んで出さない方が良いかも)
- (上気道炎そのものの治療として)麻黄湯(特にインフルエンザに)、葛根湯
原因
- ウイルス:インフルエンザ、麻疹
- 細菌:百日咳
- 真菌
解剖
分泌液の種類
- 漿液性:感染初期やアレルギーが関与する場合に見られる
- 膿性:細菌感染でみられる
[★]
- 英
- promethazine
- ラ
- promethazinum
- 化
- 塩酸プロメタジン promethazine hydrochloride
- 商
- Phenergan。PL配合、サラザック、セラピナ配合、トーワチーム配合、ピーエイ配合、ヒベルナ、ピレチア、プロモーション、ベゲタミン-A配合、マリキナ配合
- 関
- 抗ヒスタミン薬
- 古典的抗ヒスタミン薬
- フェノチアジン系。ヒスタミンH1受容体拮抗薬
- 抗ヒスタミン作用はジフェンヒドラミンの約30倍。
- 抗アナフィラキシー作用
- 中枢性抗コリン作用はトリヘキシフェニジルの約2.8倍。
[★]
人名
生理的な音の感受性を考慮した音の強さの単位
- 英
- bel
- 関
- デシベル