- 英
- fundal hemorrhage, hemorrhage in ocular fundus
- 関
- 硝子体出血
- 後部硝子体下出血(網膜内境界膜と後部硝子体の間の出血) ←本当はこれだけを指して言う
- 内境界膜下出血(内境界膜と神経線維層との間の出血)
- 黄斑部に後発。凝固していない血液が黄斑を覆い、にボーを形成する。
- 原因:血管疾患、網膜細動脈瘤破裂など網膜浅層の病変、増殖性糖尿病網膜症など網膜症死体新生血管の硝子体牽引
- →硝子体出血 vitreous hemorrhage
- 後部硝子体から硝子体内に血液が拡散した場合
- 神経線維層に出血
- 原因:急激な静脈のうっ滞(網膜静脈閉塞症、乳頭浮腫)白血病
- →火炎状出血
- 内顆粒層に分布する毛細血管網からの出血で、外網状層に貯留
- 原因:糖尿病
- →点状出血
- 視細胞層と網膜色素層の間
- 原因:網膜下の新生血管、鈍的外傷
- 脈絡叢から色素上皮下に進入した新生血管の破綻性出血
- 原因:外傷
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/10/02 19:25:45」(JST)
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眼底出血(がんていしゅっけつ)は網膜表面の血管の破綻や閉塞することで起こる網膜の出血である。 出血の量自体は微小で貧血などの原因となるものではないが、重度の視力障害を来すこともある。
出血量、出血部位、出血位置、出血後の血行動態等により視力予後が変わる。
分類
網膜組織の部位により
- 網膜前出血
- 網膜色素上皮下出血
- 網膜深層出血
- 網膜下出血
- 脈絡膜出血
等に分類される。出血部位の色調・辺縁の性状にて分類可能である。
出血の位置により
などの表現をすることもある。
原因
原因として代表的なものが糖尿病網膜症、高血圧性眼底、網膜中心静脈閉塞症、加齢黄斑変性などである。
また白血病、感染性心内膜炎においては特徴的出血様式を示し、診断の手助けになるケースもある。
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 臨床研究・症例報告 硬膜下血腫で発見された乳児虐待症候群2例の検討
- 血液透析患者における造影剤フルオレセイン造影後の透析の意義 : 1透析症例を通じて
- 河原 純子,兵藤 透,太田 昌邦,平良 隆保,日台 英雄,石井 大輔,吉田 一成,馬場 志郎
- 日本透析医学会雑誌 = Journal of Japanese Society for Dialysis Therapy 44(8), 695-698, 2011-08-28
- … 蛍光眼底造影剤は,眼科領域では網脈絡膜疾患の診断,治療効果の判定に不可欠な検査である.今回,糖尿病性腎症にて血液透析中の44歳女性に対し眼底出血の疑いのため蛍光造影剤(フルオレサイト<SUP>®</SUP>静注500mg,以下一般名フルオレセインと記す)を使用した.造影後に透析を行った際,透析液排液ラインに造影剤の蛍光色が視認できたため,独自に作製したカラースケールを用いて廃液ラインの排 …
- NAID 10029583102
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- 2007年11月23日 ... 眼底出血とは眼底(瞳から入った光が突き当たる眼球の奥の部分)から何らかの原因で 出血することを指します。
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★リンクテーブル★
[★]
- 52歳の男性。労作時の息切れを主訴に来院した。1か月前に歯科治療を受け、数日後に全身倦怠感と発熱とが出現した。その後、労作時の息切れが出現し、徐々に増悪したため来院した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。体温38.5℃。脈拍104/分、整。血圧140/82mmHg。心尖部で3/6度の全収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。神経学的に異常を認めない。血液培養検査にてグラム陽性球菌が検出された。抗菌薬の静注を開始したが、炎症所見の改善はみられなかった。心エコー図(別冊No.14)を別に示す。
- この病態で出現すると考えにくいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105D039]←[国試_105]→[105D041]
[★]
- 52歳の男性。右眼の精密検査のために来院した。35歳時の健康診断で糖尿病と診断された。49歳時に眼底出血を指摘され、レーザー治療を受けた。その後は自覚症状がないままに糖尿病自体の治療も含めて放置していたが、1か月前に右眼の霧視が出現し、視力低下を自覚した。その後視力低下は自然に改善したが心配になり受診した。右眼の視力は1.2(矯正不能)。角膜と水晶体とに異常はなく、硝子体中に混濁を認める。右眼の眼底写真を以下に示す。
- 霧視の原因になった病変はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102A038]←[国試_102]→[102A040]
[★]
- 24歳の女性。両眼が見えにくいことを主訴に来院した。両眼の前房に炎症細胞を認める。視力は右0.7(矯正不能)、左0.6(矯正不能)。右眼の眼底写真(別冊No.10A)、蛍光眼底造影写真(別冊No.10B)及び光干渉断層像(OCT)(別冊No.10C)を別に示す。左眼も同様の所見である。
- この疾患でみられないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107I047]←[国試_107]→[107I049]
[★]
- 19歳の女性。意識混濁のため搬入された。2か月前から体減少に気付いていた。1年前の健康診断で異常はなかったが、2週前の健康診断の結果は空腹時血糖256mg/dlであった。今朝から意識がもうろうとしてきた。意識レベルはJCS II-20。身長161cm、体重40kg。呼吸数22/分。脈拍112/分、整。血圧122/88mmHg。身体所見で認められる可能性の高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102I059]←[国試_102]→[102I061]
[★]
- 65歳の女性。右眼の眼痛と嘔吐とを訴えて来院した。前夜から右眼の視力低下と激しい頭痛とがあり、悪心・嘔吐が出現した。視力は右眼0.05(矯正不能)、左眼0.8(1.2×+1.00D)。眼圧は右眼55mmHg、左眼12mmHgである。左眼には中間透光体、眼底ともに異常がない。右眼にみられる所見はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098B029]←[国試_098]→[098C001]
[★]
- 24歳の男性。1か月前に左眼に野球のポールが当たり、複視が消失しないため来院した。
- 眼球上転時の眼部の写真を以下に示す。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098A010]←[国試_098]→[098A012]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107I004]←[国試_107]→[107I006]
[★]
- 英
- subarachnoid hemorrhage, SAH
- 同
- (国試)くも膜下出血
[show details]
くも膜下出血 : 約 1,360,000 件
クモ膜下出血 : 約 373,000 件
脳卒中治療ガイドライン2009ではクモ膜下出血に統一されている
疫学
- SCN.206
- 発症率:6-29/10万人/年
- 50-60歳が発症のピーク。
- 加齢によって発生率が上昇
- 動脈瘤破裂によるクモ膜下出血は女性に多い
リスク因子
- 参考1
病因
- 外傷によるクモ膜下出血を除く
- 1. 脳動脈瘤破裂:60-80% → ちなみに脳動脈瘤の破裂部位は前大脳動脈領域40%、内頚動脈領域30%、中大脳動脈領域20%、らしい(出典不明、資料によって%異なるので注意)
- 2. 脳動静脈奇形:10%
- 3. 高血圧性脳内出血:10%
- 4. その他(もやもや病、外傷)
症状
- ただし、内頚動脈-後交通動脈分岐部動脈瘤による動眼神経麻痺(眼瞼下垂や複視)は動脈瘤サイズの拡大や限局した出血である可能性がある(SCN.207)。内頚動脈から眼動脈が分岐する部位での動脈瘤では視力障害をきたしうる。
- 1. 突然の(これまで経験したことのないような)激しい頭痛。持続的。
- 2. 悪心・嘔吐 ← 脳圧亢進症状
- 3. 意識障害(半数の症例) ← 一過性
- 4. 項部硬直 ← 硬膜刺激症状:初期には出現しないことがある(YN.J-91 NHB.603 )。 ← 発症初期には明らかでないことが多い(出典不明)。
- 発熱で気づかれることもあるらしい。
検査
- 血液検査:白血球増加(頭蓋内出血による急性炎症反応が起こった場合 → 102C031)
- 眼底
- 硝子体下出血を認めることがある(CASES.194)
その他
- (研修医当直御法度 症例帳 p.8
- 28%の例にCK上昇が見られる。
- 90%の例に心電図異常が認められる。
重症度分類
- SCN.207 参考1
Grade
|
Hunt and Hess分類(1968)
|
Hunt and Kosnik分類(1974)
|
WFNS分類(1983)
|
GCS score
|
主要な局所神経症状(失語あるいは片麻痺)
|
I
|
無症状か、最小限の頭痛および軽度の項部硬直をみる
|
15
|
なし
|
Ia
|
ー
|
急性の髄膜あるいは脳症状をみないが、固定した神経学的失調のあるもの
|
ー
|
ー
|
II
|
中等度から強度の頭痛、項部硬直をみるが、脳神経麻痺以外の神経学的失調はみられない
|
14~13
|
なし
|
III
|
傾眠状態、錯乱状態、または軽度の巣症状を示すもの
|
14~13
|
あり
|
IV
|
昏迷状態で、中等度から重篤な片麻痺があり、早期除脳硬直および自律神経障害を伴うこともある
|
12~7
|
有無は不問
|
V
|
深昏睡状態で除脳硬直を示し、瀕死の様相を示すもの
|
6~3
|
有無は不問
|
|
|
重篤な全身性疾患、たとえば 高血圧、糖尿病、著明な動脈硬化、 または慢性肺疾患、 または脳血管造影でみられる頭蓋内血管攣縮が 著明な場合には、重症度を1段階悪いほうに移す。
|
|
|
合併症
- SCN.211 YN.J-92
- 再出血:発症後24時間以内(6時間未満が最多(出典不明))。動脈瘤破裂によるSAHの場合、再発率は50-80%。初回死亡率50%、再発作死亡率50-70%
- 脳血管攣縮
- 脳血管攣縮により遅発性虚血脳神経脱落症状が出現することがある。出現は4-14日(SCN)/7-8日(YN)がピーク。早期(3日以内)や後期(21日以降)の発症もあり売る。脳血管上の攣縮は70%の症例で見られ、このうち36%で症状が出現する。予防は循環血液量を保ち、開頭術・コイル祖塞栓術を施行したのち、脳槽・脊髄ドレナージをおこない原因となる血性髄液を排出する。
- 脳梗塞:血管攣縮による
- 水頭症(クモ膜下出血後水頭症):数週~数ヶ月後(YN)。血性髄液によりクモ膜顆粒に炎症が生じ髄液の吸収障害をきたす。
治療
- YN.J-92 SCN.209
- 治療方針:脳動脈瘤破裂の治療として再出血の防止を行う(24時間以内のクリッピング、脳血管内治療)。
-
- 早期手術:Grade I-IIIの症例が対象。Grade IV-Vであっても意識回復の見込みがあれば行う。
- 晩期手術:
予後
- 発症時に約20%が死亡
- 発症後、2週間以内の死亡が多い。6か月以内に約半数は再出血して死亡することが多い。
参考
- http://www.jsts.gr.jp/jss08.html
国試
著名人
[★]
- 英
- interferon interferons IFN
- 商
- オーアイエフ、IFNβモチダ、アドバフェロン、アボネックス、イムノマックス-γ、イントロンA、スミフェロン、フエロン、ベタフェロン、ペガシス、ペグイントロン
概念
- サイトカインの一種で抗ウイルス作用、免疫修飾作用、抗増殖活性を有する。(GOO.1261)
種類
- ウイルスに感染して誘導され、強い抗ウイルス作用を有する
- 非ウイルス誘導性
表(SMB.426)
各インターフェロンについて
- GOO.1261
- ウイルス感染に対する非特異的な初期防御に関わる
- 意義:ウイルス感染に対する非特異的な初期防御に関わる
- 産生細胞:ほとんど全ての細胞
- 産生のトリガー:二本鎖RNA、ある種のサイトカイン(IL-1, IL-2, TNF)
- 作用:抗ウイルス作用、抗増殖作用:(1) リンパ球、NK細胞、およびマクロファージの細胞障害作用の亢進、(2) MHC class Iの発現の亢進作用 ← 抗ウイルス活性
- 意義:マクロファージの活性化
- 産生細胞:T細胞、NK細胞、マクロファージのみ!
- 産生のトリガー:抗原刺激、mitogen、特定のサイトカイン
- 作用:抗ウイルス作用は弱い。強力な免疫調整作用:(1) マクロファージの強力な活性化、(2) MHC class IIの発現の亢進、(3) 局所炎症反応の仲介(madiation)
インターフェロンの抗ウイルス作用
- インターフェロンをシグナルとして受け取った細胞は以下の物質を産生して抗ウイルス作用を発揮する。
適応
副作用
[★]
- 英
- vitreous hemorrhage
- ラ
- haemorrhagia corporis vitrei
- 関
- 眼底出血、網膜前出血
原因
- 出典不明
[★]
- 英
- subpigment epithelial hemorrhage
- 関
- 眼底出血
[★]
- 英
- blood, (漢方)blood and body fluid energy
- 関
- 血液、血中
[★]
- 英
- ocular fundus, eyeground, fundus oculi, fundi
- 関
- 眼
[★]
- 英
- hemorrhage, bleeding
- 関
- 出血量