- 英
- blast
- 関
- 芽球、芽細胞
WordNet
- shatter as if by explosion (同)knock down
- shrivel or wither or mature imperfectly
- make with or as if with an explosion; "blast a tunnel through the Alps"
- a very long fly ball
- an explosion (as of dynamite)
- make a strident sound; "She tended to blast when speaking into a microphone" (同)blare
- create by using explosives; "blast a passage through the mountain" (同)shell
- use explosives on; "The enemy has been shelling us all day" (同)shell
- fire a shot; "the gunman blasted away" (同)shoot
- apply a draft or strong wind to to; "the air conditioning was blasting cold air at us"
PrepTutorEJDIC
- 〈C〉(風の)『一吹き』,一陣の風;突風,疾風《+『of』+『名』》 / 〈C〉(穴から吹き出す空気の)一吹き / 〈C〉(笛・らっぱなどの)突然の大きな[不快な]音《+『of』+『名』》 / 〈C〉〈U〉爆破(explosion)《+『of』+『名』》 / 〈C〉(1回分の)発破,爆薬 / 〈C〉〈U〉爆風 / …'を'『爆破する』;…'を'爆破して作る(開く) / 《文》…'を'孫なう,台なしにする;〈霜などが〉…'を'枯 / 〈らっぱなど〉'を'急に大きく鳴らす / …'を'酷評する;(…について)〈人〉'を'こっぴどく叱る《+『名』+『about』+『名』(do『ing』)》 / …'を'のろう(damn)
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/08/25 23:18:49」(JST)
[Wiki ja表示]
いもち病(稲熱病)とは、イネに発生する主要な病気の1つ。単に「いもち」と呼ばれることも多い。欧米では、「イネの爆発(Blast of rice)」、「イネの疫病(Rice blight)」などと呼ばれる。
そもそも、「いもち」という名前が付けられていることから推察できるように、古来から稲に発生する定型的な病気であり、最も恐れられてきた。いもちが広範囲に発生した圃場では十分な登熟が期待出来なくなり、大幅な減収と共に食味の低下を招く[1]。文書に初めて登場するのは1637年の明における記録である。その後、日本(1704年)、イタリア(1828年)でも記録された。
いもち病は、イネがイネいもち病菌(学名:Magnaporthe grisea またはM. oryzae、シノニム:Pyricularia oryzaeなど)に感染し発病することで起きる。イネいもち病菌はカビの一種であり、子のう菌に分類される。イネいもち病菌のアナモルフはPyricularia griseaである。感染のメカニズムは、まず無性世代の分生子が葉に接触すると刺激で粘着質が分泌されて葉に付着する。分生子が湿度で発芽することによって付着器となり、内部で生成されるグリセロールの圧力(80気圧にも達する)により菌糸がクチクラ層を突き破って植物体に侵入する。それとほぼ同時に細胞内部にメラニンが生成されて細胞壁の強度を高める(メラニンが生成されないと感染はできないことが立証されている)[2]。
イネいもち病菌のゲノム解読は2005年に達成され、その結果、いもち病菌の染色体数は7であり、DNAは酵母の3倍、ヒトの80分の1であることが判明した[3]。
イネの品種によっても、いもち病に対する抵抗性には違いが見られ、コシヒカリやササニシキはかなり弱く、あきたこまちは並、日本晴はやや弱い程度である。
目次
- 1 病名について
- 2 防除対策
- 3 耐性いもち病菌
- 4 関連項目
- 5 脚注
- 6 外部リンク
病名について[編集]
いもち病は、それが発生する部位によって別の名前で呼ばれることがあるが、発現の仕方が違うだけで、原因となる病原菌は同一である。場合によっては、発生したイネの株がそれごと枯死することさえある。
防除対策[編集]
以下のような方法が有効であるとされる。
- いもち病に有効な農薬(殺菌剤)使用。ただし、後述の通り耐性菌の発生に注意する。現代農法では、予防と防除の両面において薬剤使用が中心となっている。
いもち病の発生を予防するという観点からは、次の方法が有効である。
- 無病種子を使用する。
- 補植用の置き苗は焼却したり土中に埋めるなど、早めに処分する。葉いもちの防止に有効。
- 高温多湿を避け、通風を良くする。畦際の草刈りは有効な対策。
- 窒素肥料が施肥過多になることを避ける。
- いもち病に強い品種(いもち病抵抗性品種)を選んで栽培する。
- 早期栽培・早植え栽培の作型をなるべく控える。
- 育苗ハウス周辺に籾殻を放置・使用しない。籾殻にいもち病菌が罹病しており伝染源になる場合がある。
ただし、コシヒカリを中心とした、現代日本の食味優先の作付基準に従う限り、いもち病に強い在来品種への移行は困難であると考えられる。このため、いもち病に強く、かつ良食味である品種の研究が進められている。2003年(平成15年)に登録された「ちゅらひかり(奥羽366号)」という新品種は、その成果の1つである。コシヒカリの持つ特性を残しつついもち病に強いコシヒカリBLという新品種も登場した。また同様の品種として、2009年8月20日、愛知県農業総合試験場と石川県立大、国の独立行政法人・農業生物資源研究所などの研究グループにより、遺伝子情報の解析結果をもとに開発した「中部125号」という新品種が発表されている[4]。
耐性いもち病菌[編集]
2001年に初めて佐賀県で、防除用薬剤(MBI-D剤)に対する耐性菌の出現が報告されている[5]。現在、九州全県から北海道まで日本全国で確認されている。薬剤耐性獲得のメカニズムは、解明されていない。塩水選および種子消毒の徹底や、系統の異なる薬剤(殺菌剤)の使用が推奨されている。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ^ イネの収量と品質・食味に及ぼすいもち病の影響AGROLib
- ^ ニコラス・マネー著「ふしぎな生きものカビ・キノコ 菌学入門」、築地書館、2007年(ISBN 4806713570)P.270-272
- ^ ニコラス・マネー、P.273
- ^ 画期的な水稲新品種「中部125号」を開発しました ~“いもち病抵抗性遺伝子”のすぐ近くにある“食味を損ねる遺伝子”を取り除くことに世界で初めて成功~、2009年8月19日、愛知県
- ^ 殺菌剤耐性いもち病菌の出現
外部リンク[編集]
- 日本農薬「いもち病を効果的に防除するために」
- いもち病圃場抵抗性遺伝子pi21を持つ極良食味の新品種候補系統「中部125号」
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- イモチ病菌におけるキメラ型ジテルペン合成酵素遺伝子(口頭発表,植物化学調節学会第47回大会)
- 佐藤 智美,後藤 麻予,南 栄一,長谷川 守文,岡田 憲典,山根 久和,三橋 渉,豊増 知伸
- 植物化学調節学会研究発表記録集 47(Supplement), 41, 2012-10-05
- NAID 110009517250
- 酢防除 100倍液はイモチ菌を抑える、700倍液はイネの生育をよくする (追究!イモチ病対策)
- イネに無理をかけない施肥 有機肥料で葉色一定の安心イネ (追究!イモチ病対策)
Related Links
- いもち病(稲熱病)とは、イネに発生する主要な病気の1つ。単に「いもち」と呼ばれること も多い。欧米では、「イネの爆発(Blast of rice)」、「イネの疫病(Rice blight)」などと 呼ばれる。 そもそも、「いもち」という名前が付けられていることから推察できるように、 古来 ...
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 関
- -blast、blast cell、blastic、gemmule
[★]
- 英
- blast cell, blast
- 関
- イモチ病、芽細胞、芽球細胞
骨髄芽球性白血病
[★]
- 英
- disease、sickness
- 関
- 疾病、不調、病害、病気、疾患