- 英
- zinc oxide、zinc white
- 同
- チンク
- 商
- ウイルソン、ウイルソン軟膏、カチリ、カラミン、サージカルパック口腔用、サトウザルベ、チンク油、ネオダイン、パルパックV、フェノール・亜鉛華リニメント、ヘルミチンS、亜デンプン、亜鉛華、亜鉛華デンプン、亜鉛華単軟膏、亜鉛華軟膏、酸化亜鉛
- 関
- その他の歯科口腔用薬
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/07/15 18:36:59」(JST)
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酸化亜鉛 |
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識別情報 |
CAS登録番号 |
1314-13-2 |
EINECS |
215-222-5 |
RTECS番号 |
ZH4810000 |
特性 |
化学式 |
ZnO |
モル質量 |
81.41 g/mol |
外観 |
白色固体 |
密度 |
5.606 g/cm3 |
融点 |
1975 ℃ (分解)
|
水への溶解度 |
1.6 mg/L (28 ℃) |
熱化学 |
標準生成熱 ΔfHo |
-348.0 kJ/mol |
標準モルエントロピー So |
43.9 J K-1 mol-1 |
危険性 |
MSDS |
ICSC 0208 |
EU分類 |
環境への危険性 (N) |
EU Index |
030-013-00-7 |
Rフレーズ |
R50/53 |
Sフレーズ |
S60, S61 |
関連する物質 |
その他の陰イオン |
硫化亜鉛
セレン化亜鉛
テルル化亜鉛 |
その他の陽イオン |
酸化カドミウム
酸化水銀(II) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
酸化亜鉛(さんかあえん、Zinc oxide)は化学式 ZnO で表される亜鉛の酸化物である。亜鉛華とも呼ばれる。
軽い白色の粉末で、高純度のものは透明。水に不溶。約 300 ℃に熱すると黄色になるが冷やすと元へ戻る。粒子が細かく、鉛白より被覆力は劣るが毒性がなく、硫化水素で黒変しないことから白色顔料として重要である。その他亜鉛華軟膏・亜鉛華澱粉などの医薬品あるいは化粧品などの原料となる。
収れん作用を持つ酸化亜鉛は、止血、鎮痛、防腐などの効果があり、化粧品や医薬品として用いられる。
また、透明で導電性を持つことから液晶ディスプレイなどに使われる透明電極の材料や、半導体(酸化物半導体)でもあるため発光デバイスなどへの応用も期待されていたが、耐酸性が極めて弱くリソグラフィーなどでの取り扱いが難しい。バンドギャップは約 3.37 eV、薄膜は圧電性を示す。
天然には紅亜鉛鉱(Zincite)として産出するが、アメリカ合衆国の2つの鉱山からしか産出しない希少鉱物である。また、ポーランドの亜鉛工場の煙突に析出した結晶が販売されている[1]。
目次
- 1 製造
- 2 結晶
- 3 用途
- 4 脚注
- 5 関連項目
製造
工業的には金属亜鉛を熱して気化させ、空気で燃焼させるか、硫酸亜鉛または硝酸亜鉛の熱分解で作る。
酸化亜鉛の2008年度日本国内生産量は 78,267 t である[1]。
結晶
2014年6月5日、大阪大学の芦田昌明らのチームが、酸化亜鉛を用いて世界最小の1,000分の1ミリの球形結晶の製造に成功したと発表した[2]。
用途
- 白色顔料(絵具の材料)
- 化粧品
- 医薬品
- 電子部品(バリスタ、鉱石検波器)
- 半導体
- 透明電極
- 光触媒
- 避雷器
- 軽オフセット印刷
- 酸化亜鉛を感光体として使用する。光をあてた部分が導電化することによって表面に帯電した電荷が中和され、液体トナーが吸着しない。未露光の部分に液体トナーが吸着する。現像、定着、親水化処理を行って版を作る。
脚注
- ^ 化学工業統計月報 - 経済産業省
- ^ “千分の1ミリの球形結晶 世界初、大阪大”. 産経新聞. (2014年6月6日). http://photo.sankei.jp.msn.com/highlight/data/2014/06/06/04osaka_univ/ 2014年6月7日閲覧。
関連項目
亜鉛の化合物 |
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二元化合物 |
Zn3As2 · ZnBr2 · ZnCl2 · ZnF2 · ZnH2 · ZnI2 · Zn3N2 · ZnO · ZnO2 · Zn3P2 · ZnS · ZnSb · ZnSe · ZnTe
|
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三元化合物 |
Zn(CH3)2 · Zn(C2H5)2 · Zn(ClO3)2 · Zn(ClO4)2 · Zn(CN)2 · ZnCO3 · ZnCrO4 · ZnMoO4 · Zn(NO3)2 · Zn(OH)2 · Zn2P2O7 · Zn3(PO4)2 · ZnSeO4 · ZnSO4 · ZnTiO3 · Zn(NH2)2 · Zn(MnO4)2
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Japanese Journal
- 21pHA-12 酸化亜鉛傾角粒界の高分解能電子顕微鏡観察(21pHA 表面界面構造(半導体),領域9(表面・界面,結晶成長))
- 21pPSB-29 酸化亜鉛ナノロッド・ナノディスクに吸着した金属ナノ粒子のプラズモン共鳴(21pPSB 領域5ポスターセッション,領域5(光物性))
Related Links
- 酸化亜鉛(さんかあえん、Zinc oxide)は化学式 ZnO で表される亜鉛の酸化物である。 亜鉛華とも呼ばれる。 軽い白色の粉末で、高純度のものは透明。水に不溶。約 300 ℃ に熱すると黄色になるが冷やすと元へ戻る。粒子が細かく、鉛白より被覆力は劣るが ...
- 高知工科大学総合研究所マテリアルデザインセンターの、酸化亜鉛プロジェクトを紹介し ています。
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
組成
有効成分 (散剤 100g中)
添加物 (散剤)
- 脱脂綿短繊維,ロジン,カルボキシビニルポリマー,ケイソウ土
有効成分 (液剤 100mL中)
添加物 (液剤)
効能または効果
- 歯肉切除などの歯周外科領域における患部の包填
- 用時,適量の散剤と液剤を練和して適用する。
練和法
- 容器より散剤と液剤を練板(ガラス,紙)上に適量 (目安として散剤:液剤を,4:1〜5:1) 取り出し,スパチュラで適度な粘度を有した泥状(パテ状)になるように約1分間程度練和する。その後,練板上の本剤をある程度の形態 (練和された本剤がスパチュラで練板上から取りやすい形態) にした後,練板上から手掌上に置き,指と手掌で適度な形態 (直径約5mm程度かストッピングよりやや太めで,貼付部位と同程度の長さ) に整える。
貼付(装着)法
- 本剤を歯面へ強固に付着させるためには,創面の止血,乾燥を必要とするため,乾いた滅菌ガーゼで創面の止血と乾燥を行い始めた頃より,本剤の練和に着手する。
- 練和した本剤をストッピングよりやや太め (直径約5mm程度) で,貼付部位と同程度の長さの棒状に丸める。
- 棒状の本剤を2本〔通常は唇舌側,頬舌側の2ヵ所,MGS (Muco Gingival Surgery) では1ヵ所の場合もある〕作る。
- 棒状の本剤をまず唇側(頬側)に置き,唇側より圧接する。その後同様にして舌側(口蓋側)を行う。
- 唇舌(頬舌)的に本剤が剥がれないように,外科用エレバトリュームで歯間部の本剤を圧接する。
- 創面が本剤により覆われていることを確認を行う。
- 本剤貼付後,術者が頬粘膜や唇,舌などを動かしたり,患者自身が舌などを動かして,余剰な本剤があれば取除く (余剰な本剤は貼付後の緩み,脱離につながると同時に,咀嚼時や談話時での機能障害や褥創性潰瘍の原因となる)。
- ポケット掻爬術や歯肉剥離掻爬術の再付着を期待する術式では,本剤を創面よりやや根尖側寄りに置き,歯根の方向から歯冠側に圧接し,歯肉切除術や歯肉整形術のような瘢痕治癒を期待するような術式では創面と同位置もしくは少し歯冠側に置き,歯冠側から歯根側に向かって圧接するとよい。
- MGSの場合,錫箔との併用が望ましい場合がある。
- 本剤貼付後約15分経過した時点で,出血や緩みなどのないことを確認した後,諸注意を与え患者を帰宅させる。
貼付(装着)後の注意事項
- 通常は,本剤装着後1週間はそのままにしておくが,3〜4日の場合もある。
- 1週間後に本剤の除去を行うが,手術法の種類により必要に応じ再度本剤の貼付(装着)を行うことがある。
- 装着期間中に出血が見られたり,本剤の緩み,破損が生じた場合,一旦本剤を除去し,局所の洗浄を行った後,再度本剤の貼付(装着)を行う。
- 本剤装着期間中は硬い食物や刺激性の強いものはできるだけ避けるよう,患者に指示を与える。
- 本剤装着部位以外の部位でのブラッシングは通常通りに行うことを患者に指示する。
薬効薬理
- サージカルパック口腔用の散剤の成分である酸化亜鉛は,局所収れん作用,保護作用および緩和な防腐作用を有している4)。液剤の成分であるチョウジ油は局所麻酔作用と弱い鎮痛作用がある。また数種の細菌,真菌に対して試験管内増殖阻止作用を示す5)。
本剤は散剤と液剤を練合すると,亜鉛とチョウジ油が結合し,硬化する性質を利用した酸化亜鉛ユージノールセメント6) の一種で,これに繊維を配合して靱性を賦与したものである。
これによって創面を覆い,口腔内の物理的,化学的な種々の外部刺激から手術創を保護する7) ので,歯科用繃帯剤といわれている。
有効成分に関する理化学的知見
散剤
一般名:
分子式:
分子量:
性状:
水,エタノール(95),酢酸(100)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。希塩酸又は水酸化ナトリウム試液に溶ける。
空気中で徐々に二酸化炭素を吸収する。
液剤
一般名:
性状:
- 無色〜淡黄褐色澄明の液で,特異な芳香があり,味はやくようである。
エタノール(95)又はジエチルエーテルと混和する。水に溶けにくい。長く保存するか又は空気中にさらすと褐色に変わる。
★リンクテーブル★
[★]
商品
</rad>
[★]
- 英
- zinc oxide ointment
- 関
- 酸化亜鉛
- 薬効分類名:鎮痛・鎮痒・収斂・消炎剤
- 酸化亜鉛を20%含有する。
- 組成:1g中
-
- 外傷、熱症、凍傷、湿疹、皮膚炎、肛門そう痒症、白癬、面皰、せつ、よう
[★]
- 英
- zinc oxide、zinc white
- 商
- カチリ、フェノール・亜鉛華リニメント、ボチシート、亜デンプン、亜鉛華・サリチル酸、亜鉛華デンプン、酸化亜鉛
- 関
- 酸化亜鉛
[★]
- 英
- zinc oxides
- 商
- 亜鉛華油、チンク油、亜鉛華軟膏、サトウザルベ、ウィルソン軟膏
- 関
- 酸化亜鉛
[★]
- 関
- 歯髄覆たく剤
クレゾール、ホルマリン、グリセリン+チョウジ油+酸化亜鉛
[★]
- 英
- zinc oxide-eugenol cement
- 関
- 酸化亜鉛ユージノールセメント
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- 英
- zinc oxide-eugenol cement
- 関
- 酸化亜鉛オイゲノールセメント
[★]
- 英
- corticotropin zinc hydroxide
- 関
- コルチコトロピン
[★]
- 英
- zinc oxide paste with salicylic acid
[★]
- 英
- Zn zinc
- 関
- 亜鉛欠乏症。微量元素欠乏症 トレースエレメント欠乏症
- 原子番号30番の元素の金属で、原子量は65.39、元素記号はZnである。
- 人体では非常な僅かな量であるが、酵素が機能するために重要な役割を果たしており、必須微量元素と呼ばれている。
- 検査:金属定量用のスピッツで採血する。
- 基準値:血清亜鉛濃度:80-160μg/dl。小児の場合はこれより低め。
- 薬剤性:血中濃度上昇(サイアザイド系薬、ループ利尿薬、ジスルフィラム)、血中濃度低下(糖質コルチコイド、クロフィブラート、経口避妊薬)
医薬品
サプリメント
- (奏効)亜鉛欠乏症(下痢や腸管吸収障害、肝硬変、アルコール依存症、長期の中心静脈栄養)の治療
- (多分奏効):ウィルソン病
- (奏効するとはいえないが、効能は研究で示されている)摂食障害患者のうつ状態の改善や体重増加を促す、味覚障害、尋常性ざ瘡、骨粗鬆症(亜鉛低値と骨量減少の関連が示されている。亜鉛+銅+マンガン+カルシウムの摂取で閉経後の女性で骨量減少を抑制することがある、腸性肢端皮膚炎の治療、ハンセン病の治療、外用による単純ヘルペスウイルスの治療、加齢黄斑変性症の治療、胃潰瘍の予防・治療、低亜鉛血症を背景とした筋痙攣・足潰瘍の予防
臨床関連
[★]
- 英
- lead
- ラ
- plumbum
- 関
- 重金属
臨床関連