ベタメタゾン吉草酸エステル(ベタメタゾン)、ゲンタマイシン硫酸塩(ゲンタマイシン)
- 関
- 鎮痛,鎮痒,収歛,消炎剤
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
デルモゾールG軟膏
組成
成分・含量(1g中)
- 日本薬局方 ベタメタゾン吉草酸エステル(吉草酸ベタメタゾン) 1.2mg
日本薬局方 ゲンタマイシン硫酸塩(硫酸ゲンタマイシン) 1mg(力価)
添加物
- 白色ワセリン、流動パラフィン、ミリスチン酸イソプロピル
禁忌
(次の患者には使用しないこと)
- ゲンタマイシン耐性菌又は非感性菌による皮膚感染のある患者[皮膚感染が増悪するおそれがある。]
- 真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)の患者[皮膚感染症及び動物性皮膚疾患が増悪するおそれがある。]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎のある患者[穿孔部位の治癒の遅延及び感染のおそれがある。]
- 潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷の患者[皮膚の再生が抑制され、治癒が遅延するおそれがある。]
- ストレプトマイシン、カナマイシン、ゲンタマイシン、フラジオマイシン等のアミノグリコシド系抗生物質又はバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者
効能または効果
適応菌種
適応症
- ・湿潤、びらん、結痂を伴うか、又は二次感染を併発している次の疾患:
湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、脂漏性皮膚炎を含む)、乾癬、掌蹠膿疱症
- ・外傷・熱傷及び手術創等の二次感染
- 通常1日1〜数回適量を塗布する。
なお、症状により適宜増減する。
- 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
重大な副作用
眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障(ベタメタゾン吉草酸エステルによる)
- 眼瞼皮膚への使用に際しては眼圧亢進、緑内障を起こすことがあるので注意すること。大量または長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により後嚢白内障、緑内障等があらわれることがある。
薬効薬理
生物学的同等性試験1)
抗炎症作用
- Sprague-Dawley系雄性ラット(n=10)に、デルモゾールG軟膏及び標準製剤(ベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩配合軟膏剤)を塗布し、カラゲニン浮腫抑制試験、綿球法による肉芽増殖抑制試験及び創傷治癒遅延試験を浮腫抑制率、肉芽形成抑制率及び創傷治癒遅延率を指標に検討した結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
また、デルモゾールGクリーム及び標準製剤(ベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩配合クリーム剤)について同様の試験を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
実験的熱傷皮膚感染症に対する殺菌作用
- BALB/C AN系雌性マウス(n=10)の実験的熱傷皮膚に S.aureus, E.coli又はP.aeruginosaを感染させ、デルモゾールG軟膏及び標準製剤(ベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩配合軟膏剤)を1日1回100mgずつ塗布し、感染皮膚患部の生菌数を測定した結果、両剤の殺菌効果に差は認められず、両剤の生物学的同等性が確認された。
また、デルモゾールGクリーム及び標準製剤(ベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩配合クリーム剤)について同様の試験を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- ベタメタゾン吉草酸エステル(吉草酸ベタメタゾン)(Betamethasone Valerate)
化学名
- 9-Fluoro-11β,17,21-trihydroxy-16β-methylpregna-1,4-diene-3,20-dione-17-pentanoate
分子式
性状
- 白色の結晶性の粉末で、においはない。
クロロホルムに溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、ジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
一般名
- ゲンタマイシン硫酸塩(硫酸ゲンタマイシン)(Gentamicin Sulfate)
=CH3 R2=NHCH3
ゲンタマイシン硫酸塩C2:R1=CH3 R2=NH2
ゲンタマイシン硫酸塩C1a:R1=H R2=NH2
(ゲンタマイシンは、ゲンタマイシンC1・C2及びC1aの混合物である。)
性状
- 白色〜淡黄白色の粉末である。水に極めて溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。吸湿性である。
★リンクテーブル★
[★]
商品
</rad>
[★]
- 英
- betamethasone
- 同
- ベタメサゾン
- 化
- ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム、リン酸ベタメタゾンナトリウム betamethasone sodium phosphate
- 酢酸ベタメタゾン betamethasone acetate
- 吉草酸ベタメタゾン betamethasone valerate。ベタメタゾン吉草酸エステル
- ベタメタゾンジプロピオン酸エステル、ジプロピオン酸ベタメタゾン betamethasone dipropionate
- ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル
- 商
- リンデロン Rinderon、アンテベート。Celestone
- アンテベート、アンフラベート、エンペラシン、ケリグロール、サクコルチン、サレックス、サンベタゾン、ステロネマ、セレスタミン、ダイプロセル、ディーピーポロン、デキサンVG、デルモゾールDP、デルモゾールG、デルモゾール、トクダーム、トチプロベタゾン、ノルコット、ハイコート、ヒスタブロック、ヒズボット、フロダーム、プラデスミン、ベクトミラン、ベタセレミン、ベトネベートN、ベトネベート、ベトノバールG、ベルベゾロンF、ベルベゾロン、リダスロン、リネステロン、リノロサール、リンデロン-DP、リンデロン-VG、リンデロン-V、リンデロン、リンベタPF、ルリクールVG、リンデロンA
- 関
- 鎮痛,鎮痒,収歛,消炎剤
GOO.1594
Table 59–2 Relative Potencies and Equivalent Doses of Representative Corticosteroids
|
COMPOUND
|
ANTIINFLAMMATORY POTENCY
|
Na+-RETAINING POTENCY
|
DURATION OF ACTION
|
EQUIVALENT DOSE, MG
|
prednisone
|
4
|
0.8
|
I
|
5
|
prednisolone
|
4
|
0.8
|
I
|
5
|
betamethasone
|
25
|
0
|
L
|
0.75
|
dexamethasone
|
25
|
0
|
L
|
0.75
|
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ゲンタマイシン、ベタメタゾン