- 英
- aqueous ammonia、ammonia water, ammonia solution
- ラ
- aqua ammoniae
- 商
- アンモニア・ウイキョウ精FM 、アンモニア・ウイキョウ精、アンモニア水、グリチロン、ヒシファーゲンC、ミノフィット、強力ネオミノファーゲンシーP、強力ネオミノファーゲンシー
- 関
- アンモニア
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/07/04 13:26:29」(JST)
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水酸化アンモニウム |
|
|
|
|
|
識別情報 |
CAS登録番号 |
1336-21-6 |
ChemSpider |
14218 |
UNII |
5138Q19F1X |
|
- InChI=1S/H3N.H2O/h1H3;1H2
Key: VHUUQVKOLVNVRT-UHFFFAOYSA-N
InChI=1/H3N.H2O/h1H3;1H2
Key: VHUUQVKOLVNVRT-UHFFFAOYAI
|
特性[1] |
化学式 |
NH4OH |
モル質量 |
35.04 g/mol |
外観 |
揮発性の高い水溶液, 無色透明, 苦い臭気を持つ |
密度 |
0.91 g/cm3 (25 %)
0.88 g/cm3 (32 %) |
融点 |
−57.5 °C (25%)
−91.5 °C (32%)
|
沸点 |
37.7 °C (25%)
24.7 °C (32%)
|
水への溶解度 |
混和性 |
危険性 |
EU分類 |
Corrosive (C)
Dangerous to the environment (N) |
Rフレーズ |
R34, R50 |
Sフレーズ |
(S1/2), S26, S36/37/39, S45, S61 |
関連する物質 |
その他の陰イオン |
塩化アンモニウム
シアン化アンモニウム |
その他の陽イオン |
水酸化テトラメチルアンモニウム |
関連物質 |
アンモニア
ヒドロキシルアミン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
水酸化アンモニウム(ammonium hydroxide)は、アンモニアの水溶液を示す場合に用いられる名称である。アンモニア水(ammonia water)とも呼ばれ、NH3(aq)と表すことができる。アンモニア水中の電離平衡において中間体として NH4OH の存在が仮定されたこともあるが[2]、この化学種の存在は否定されている[3]。
化学式で[NH4+][OH−]と塩のように表すが、この化学種の単離は不可能であり、希釈水溶液としてのみ存在する[4]。
目次
- 1 塩基性度
- 2 実験室での用途
- 3 脚注
- 4 関連項目
塩基性度
水溶液中ではアンモニアと水は次のような平衡にある。
- NH3 + H2O NH4+ + OH−
1Mのアンモニア水溶液では、約0.42%のアンモニアがアンモニウムイオンとなり、pHは11.63となる。塩基解離定数は:
- Kb = [NH4+][OH-]/[NH3] = 1.8×10−5
実験室での用途
アンモニア水は伝統的に定性分析に用いられる。他のアミンと同様に銅(II)イオンと混合すると深青色の溶液になる。硝酸銀水溶液にアンモニア水を加えると酸化銀(I)が沈殿するが、アンモニア水を過剰量加えるとジアンミン銀(I)イオン錯体として溶解する。これはトレンス試薬と呼ばれる。
アンモニア水をCu2+のような金属イオンの存在下で過酸化水素水と混合すると、過酸化水素が急激に分解する。
脚注
- ^ Record in the GESTIS Substance Database from the Institute for Occupational Safety and Health (IFA)
- ^ 『化学大辞典』 共立出版、1993年
- ^ F.A. コットン, G. ウィルキンソン著, 中原 勝儼訳 『コットン・ウィルキンソン無機化学』 培風館、1987年
- ^ Housecroft, C. E.; Sharpe, A. G. (2004). Inorganic Chemistry (2nd ed.). Prentice Hall. p. 187. ISBN 978-0130399137.
関連項目
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 海洋温度差発電の現状と展望 : アンモニア/水を作動流体として用いたシステムへの挑戦
- 池上 康之
- 混相流 = Japanese journal of multiphase flow 25(3), 207-212, 2011-09-15
- NAID 10029695738
- 界面活性剤によるアンモニア/水混合媒体のプール沸騰熱伝達の促進
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- アンモニア(NH3)は、無色透明で強い刺激臭のある気体で、水に非常によくとける。アンモニアがとけ込んだ水がアンモニア水で、強いアルカリ性を示す。沸とう石を入れてアンモニア水を加熱すると、アンモニアが気体になって発生 ...
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Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
アンモニア水
組成
====
==
- 1mL中 日局アンモニア水 1mL含有。
[アンモニア(NH3)9.5〜10.5w/v%を含有。]
効能または効果
====経口====
====外用====
★リンクテーブル★
[★]
商品
</rad>
[★]
- 英
- foeniculated ammonia spirit
[★]
アンモニア水
- 関
- aqueous ammonia
[★]
アンモニア水、ウイキョウ油
[★]
アンモニア水
- 関
- ammonia water
[★]
- 英
- ammonia
- 同
- NH3
- 関
- オルニチン回路
化学的性質
NH4+(aq) → NH3(aq) + H+
生体内でのアンモニア
- pH 7.4の環境下ではアンモニアはNH4+(aq)として存在しているものが多い。
産生部位
- 腸管:腸内細菌による産生(蛋白質・アミノ酸の分解)、ウレアーゼ産生菌からの産生
- 筋肉:末梢組織で発生したアンモニア + (キャリアーとしての)グルタミン酸 → グルタミン。血行性に腎臓に移動し、アンモニアに戻され、オルニチン回路に入る。
- 腎臓:血行性に運ばれた or 原尿として排泄されたグルタミンを材料としてアンモニアが産生されそのまま尿として排泄
- 肝臓:アミノ酸の分解によるアンモニア産生
産生系路
排泄
- 肝臓ミトコンドリアでアンモニアと重炭酸イオン、さらにATPよりカルバモイルリン酸が産生され、これとオルチニンが反応してシトルリンとなり、オルニチン回路に入る。ここで、尿素が産生され、血行性に腎臓に輸送され、尿として排泄される。
- 近位尿細管に存在する上皮細胞内でグルタミンからアンモニアが生成される。アンモニアは分泌されたH+と結合してNH4+のかたちで尿中に排泄される(SP.812)
血中アンモニア濃度を下げる治療
- ラクツロース、非吸収性抗菌薬(カナマイシン、ネオマイシン)、蛋白摂取制限
臨床検査
基準範囲
- 血漿アンモニアN 12-66ug/dl
- 血漿アンモニア 15-80ug/dl
異常値をきたす疾患
- LAB.509
-
- 重症肝疾患:劇症観念、重症肝硬変、進行肝癌
- 門脈圧亢進症:肝硬変、特発性門脈圧亢進症、肝外門脈閉塞症、原発性胆汁性肝硬変、日本住血吸虫症、バッド・キアリ症候群
- その他:尿毒症、ショック、ライ症侯群
- 薬物:バルプロ酸ナトリウム、鎮静薬など
測定上の注意
- LAB.509,510
- 赤血球と血漿のアンモニア含有比は2.8:1であり、溶血時や血液放置時には正誤差となりうる
- 放置:血液からCO2が失われるにつれて、蛋白や非アンモニアN化合物からアンモニアが生成する。
- → 凝固剤を用いて採血した場合は直ちに氷冷して血漿分離し、30分以内に測定する!