- 英
- zinc sulfate
- 商
- アミグランド、アミノトリパ1号、アミノフリード、アミノレバンEN配合、エルネオパ1号、エレジェクト、エレメンミック、エレンタールP乳幼児用配合、エレンタール配合、エンシュア・リキッド 、オフサリンP、カロナリーL、サンチンク、シザナリンN、ツインパル、ツインラインNF配合、ツインライン配合、トリパレン1号、トリフリード、ネオグリセロール 、ネオパレン1号、ハイカリックNC-L、ハイカリックRF、ハイカリック液-1号、パレセーフ、ピーエヌツイン-1号、ビーフリード、フェニルアラニン除去ミルク配合、フルカリック1号、ヘパンED配合、ボルビサール、ボルビックス、ミキシッドL、ミネラミック、ミネラリン、ミネリック-4、ミネリック-5、メドレニック、ユニカリックL、ヨード・グリセリン歯科用消毒液、ラコールNF配合、ラコール配合、ロイシン・イソロイシン・バリン除去ミルク配合、歯科用ヨード・グリセリン
- 関
- 亜鉛
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/03/26 10:26:38」(JST)
[Wiki ja表示]
硫酸亜鉛 |
|
IUPAC名 |
硫酸亜鉛 |
別名 |
White Vitriol |
組成式 |
ZnSO4 |
式量 |
161.47 g/mol |
形状 |
無色結晶 |
結晶構造 |
斜方晶 |
CAS登録番号 |
7446-20-0(7水和物)
7733-02-0(無水物) |
密度と相 |
1.97 g/cm3, 固体(7水和物) |
水への溶解度 |
54 g/100 mL (20 ℃) |
融点 |
100 ℃ |
出典 |
ICSC(7水和物) |
硫酸亜鉛(りゅうさんあえん Zinc sulfate)は、硫酸と亜鉛の塩である。水溶液から結晶化させると、温度によって7、6、または1水和物が得られる。皓礬(こうばん)とも呼ばれる斜方晶で水によく溶け、繊維工業、医薬品、また条件付きで食品添加物[1]にも使用される。
粗製亜鉛から湿式精錬によって亜鉛を精錬するときの中間生成物である。
7水和物では、H2O6分子が亜鉛に、1分子が硫酸イオンの酸素に配位している。
加熱すると約250°Cで無水物(密度3.74g/cm3)となり、600°CでZn3O(SO4)2に、930°Cで酸化亜鉛ZnOに分解する。
目次
- 1 製法
- 2 用途
- 3 関連項目
- 4 脚注
- 5 参考文献
- 6 外部リンク
製法[編集]
炭酸亜鉛か酸化亜鉛を硫酸に溶かして得られる。亜鉛を直接硫酸に溶かしても得られるが、このとき副生する水素により硫酸が還元され不純物が生じるため用いられない。
再結晶で得られる結晶は0-39°Cで7水和物、39-60°Cで6水和物、60-100°Cで斜方晶系である。他にも不安定な単斜晶の7水和物、4水和物、2水和物も知られている。
用途[編集]
工業的には顔料、媒染剤、木材の防腐剤、亜鉛めっき液として利用される。農業用殺菌剤として1948年9月27日に登録を受けたが、2010年1月31日に失効した[2]。希薄溶液は医薬品として、収斂剤や点眼薬に利用される。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ^ 母乳代替食品の微量栄養素強化の目的に指定された濃度以下での使用に限定される。添加物使用基準リスト、厚生労働省行政情報
- ^ 登録失効有効成分一覧(農林水産消費安全技術センター)
参考文献[編集]
- 長倉三郎 ほか(編)『理化学辞典』第5版 CD-ROM版、岩波書店、1998年。
- 水町邦彦「硫酸亜鉛」『世界大百科事典』CD-ROM版、平凡社、1998年。
外部リンク[編集]
- 国際化学物質安全性カード 硫酸亜鉛 - 国立医薬品食品衛生研究所
亜鉛の化合物 |
|
二元化合物 |
Zn3As2 · ZnBr2 · ZnCl2 · ZnF2 · ZnH2 · ZnI2 · Zn3N2 · ZnO · ZnO2 · Zn3P2 · ZnS · ZnSb · ZnSe · ZnTe
|
|
三元化合物 |
Zn(CH3)2 · Zn(C2H5)2 · Zn(ClO3)2 · Zn(ClO4)2 · Zn(CN)2 · ZnCO3 · ZnCrO4 · ZnMoO4 · Zn(NO3)2 · Zn(OH)2 · Zn2P2O7 · Zn3(PO4)2 · ZnSeO4 · ZnSO4 · ZnTiO3 · Zn(NH2)2 · Zn(MnO4)2
|
|
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 光化学堆積法による新たな混晶半導体Cu_xZn_yS薄膜の作製(薄膜プロセス・材料,一般)
- 満都拉,市村 正也
- 電子情報通信学会技術研究報告. CPM, 電子部品・材料 111(264), 31-36, 2011-10-19
- … 純水に硫酸銅、硫酸亜鉛、チオ硫酸ナトリウムを溶かし、その濃度やpHなどを変え堆積を行った。 …
- NAID 110008899868
- 同位体希釈法とDTPAキレート法によるマウス体内からの^<65>Znの除去(公衆衛生学)
- 佐藤 至,津田 修治
- The journal of veterinary medical science 70(3), 213-216, 2008-03-25
- … 法が推奨されているが,どちらがより効果的であるかは明らかでない.本研究では,放射性亜鉛による体内汚染事故が発生した際にどちらの方法を選択するべきかを決定するために,両者の除去効果を比較した.硫酸亜鉛の腹腔内投与は,マウス体内の^<65>Znを用量依存性に除去したが,毒性が発現したために投与量を3mg/kgよりも増やすことはできなかった.経口投与の効果は,投与量で比較すると腹腔内投与よりも低く,推奨投 …
- NAID 110006633664
- 坂田 政民,端 洋志,拝生 憲治,仁科 一彦
- 春季大会講演集. I, 資源編 19(2), 201-202, 2007-03-29
- NAID 10022577674
Related Links
- 硫酸亜鉛(りゅうさんあえん Zinc sulfate)は、硫酸と亜鉛の塩である。水溶液から結晶 化させると、温度によって7、6、または1水和物が得られる。皓礬(こうばん)とも呼ばれる 斜方晶で水によく溶け、繊維工業、医薬品、また条件付きで食品添加物にも使用される ...
- ChemicalBook あなたのために硫酸亜鉛(7733-02-0)の化学的性質を提供して、融点 、価格、蒸気圧、沸点、毒性、比重、沸点、密度、分子式、分子量、物理的な性質、毒性 税関のコードなどの情報、同時にあなたは更に硫酸亜鉛(7733-02-0)の製品の全世界 ...
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
ツインパル輸液(500mL)
組成
- 本剤はI層液(糖・電解質液)とII層液(アミノ酸液)が隔壁で仕切られたプラスチック製容器で構成される二室タイプのキット製品である。
I層液(糖・電解質液) 成分(容量 350mL中)
- ブドウ糖 37.499g
塩化ナトリウム 0.399g
L‐乳酸ナトリウム 1.145g
グルコン酸カルシウム水和物 0.560g
硫酸マグネシウム水和物 0.312g
硫酸亜鉛水和物 0.700mg
I層液(糖・電解質液) 添加物(容量 350mL中)
- 亜硫酸水素ナトリウム 0.01505g
氷酢酸(pH調節剤) 適量
II層液(アミノ酸液) 成分(容量 150mL中)
- L‐ロイシン 2.100g
L‐イソロイシン 1.200g
L‐バリン 1.200g
L‐リシン塩酸塩 1.965g
(L‐リシンとして) (1.573g)
L‐トレオニン 0.855g
L‐トリプトファン 0.300g
L‐メチオニン 0.585g
L‐フェニルアラニン 1.050g
L‐システイン 0.150g
L‐チロシン 0.075g
L‐アルギニン 1.575g
L‐ヒスチジン 0.750g
L‐アラニン 1.200g
L‐プロリン 0.750g
L‐セリン 0.450g
グリシン 0.885g
L‐アスパラギン酸 0.150g
L‐グルタミン酸 0.150g
リン酸二カリウム 0.870g注1)
K+として10mEq注1)含有(いずれも67mEq/L)。
II層液(アミノ酸液) 添加物(容量 150mL中)
- 亜硫酸水素ナトリウム 0.030g
氷酢酸(pH調節剤) 適量
混合後 糖量
- 500mL中
ブドウ糖 37.50g
ブドウ糖濃度 7.5%
混合後 電解質量
- 500mL中
Na+★ 17.5mEq
K+ 10mEq
Mg2+ 2.5mEq
Ca2+ 2.5mEq
Cl- 17.5mEq
SO42- 2.5mEq
Gluconate- 2.5mEq
Lactate- 10mEq
Phosphate 5mmol
Zn 2.5μmol
★:添加物に由来するものを含む
混合後 アミノ酸量
- 500mL中
総遊離アミノ酸量 15.00g
総窒素量 2.36g
必須アミノ酸/非必須アミノ酸 1.44
分岐鎖アミノ酸含有率 30w/w%
混合後 500mL中
- 総カロリー量 210kcal
非蛋白カロリー量 150kcal
非蛋白カロリー/N 64
禁忌
- 肝性昏睡又は肝性昏睡のおそれのある患者
[アミノ酸の代謝が十分に行われないため、症状が悪化するおそれがある。]
- 重篤な腎障害のある患者又は高窒素血症の患者
[水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。また、アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し、症状が悪化するおそれがある。]
- うっ血性心不全のある患者
[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
- 高度のアシドーシス(高乳酸血症等)のある患者
[症状が悪化するおそれがある。]
- 電解質代謝異常のある患者
[症状が悪化するおそれがある。]
- 高カリウム血症(乏尿、アジソン病等)の患者
- 高リン血症(副甲状腺機能低下症等)の患者
- 高マグネシウム血症(甲状腺機能低下症等)の患者
- 高カルシウム血症の患者
- 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者
[水分、電解質の過負荷となり、症状が悪化するおそれがある。]
- アミノ酸代謝異常症の患者
[投与されたアミノ酸が代謝されず、症状が悪化するおそれがある。]
効能または効果
・経口摂取不十分で、軽度の低蛋白血症又は軽度の低栄養状態にある場合
・手術前後
- 用時に隔壁を開通してI層液とII層液をよく混合する。
通常、成人には1回500mLを末梢静脈内に点滴静注する。
投与速度は、通常、成人500mLあたり120分を基準とし、老人、重篤な患者には更に緩徐に注入する。
なお、年齢、症状、体重により適宜増減するが、最大投与量は1日2500mLまでとする。
〔混合方法〕
- 容器を外袋から取り出したのち、以下の図のように取り扱う。
慎重投与
- 肝障害のある患者
[水分、電解質代謝異常が悪化するおそれがある。]
- 腎障害のある患者
[水分、電解質の調節機能が低下しているので、慎重に投与すること。]
- 心臓、循環器系に機能障害のある患者
[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化するおそれがある。]
- アシドーシスのある患者
[症状が悪化するおそれがある。]
- 糖尿病の患者
[ブドウ糖の組織への移行が抑制されているので、高血糖を生じ症状が悪化するおそれがある。]
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- zinc sulfate hydrate
- 商
- アミグランド、アミノトリパ1号、アミノフリード、アミノレバンEN配合、エルネオパ1号、エレジェクト、エレメンミック、エレンタールP乳幼児用配合、エレンタール配合、エンシュア・リキッド、オフサリンP、カロナリーL、シザナリンN、ツインパル、ツインラインNF配合、ツインライン配合、トリパレン1号、トリフリード、ネオグリセロール、ネオパレン1号、ハイカリックNC-L、ハイカリックRF、ハイカリック液-1号、パレセーフ、ピーエヌツイン-1号、ビーフリード、フェニルアラニン除去ミルク配合、フルカリック1号、ヘパンED配合、ボルビサール、ボルビックス、ミキシッド、ミネラミック、ミネラリン、ミネリック-4、ミネリック-5、メドレニック、ユニカリックL、ヨード・グリセリン歯科用消毒液、ラコールNF配合、ラコール配合、ロイシン・イソロイシン・バリン除去ミルク配合、歯科用ヨード・グリセリン
[★]
- 英
- zinc sulfate turbidity test ZTT ZST
- 同
- クンケル試験 Kunkel test Kunkel's test
- 関
- チモール混濁試験 TTT
概念
検査方法
混濁に関与する要素
- γグロブリン
- IgG, IgM, ×
IgA (LAB.1347) → IgG値とZTT値は相関
判定
高値
- 慢性活動性肝炎、肝硬変。慢性感染症、膠原病 (LAB.1347) → 他に自己免疫性肝炎でも上昇
低値
- (低値のことが多い)急性肝炎、閉塞性黄疸 (LAB.1347)
[★]
- 英
- zinc sulfate centrifugal flotation method
[★]
- 英
- Zn zinc
- 関
- 亜鉛欠乏症。微量元素欠乏症 トレースエレメント欠乏症
- 原子番号30番の元素の金属で、原子量は65.39、元素記号はZnである。
- 人体では非常な僅かな量であるが、酵素が機能するために重要な役割を果たしており、必須微量元素と呼ばれている。
- 検査:金属定量用のスピッツで採血する。
- 基準値:血清亜鉛濃度:80-160μg/dl。小児の場合はこれより低め。
- 薬剤性:血中濃度上昇(サイアザイド系薬、ループ利尿薬、ジスルフィラム)、血中濃度低下(糖質コルチコイド、クロフィブラート、経口避妊薬)
医薬品
サプリメント
- (奏効)亜鉛欠乏症(下痢や腸管吸収障害、肝硬変、アルコール依存症、長期の中心静脈栄養)の治療
- (多分奏効):ウィルソン病
- (奏効するとはいえないが、効能は研究で示されている)摂食障害患者のうつ状態の改善や体重増加を促す、味覚障害、尋常性ざ瘡、骨粗鬆症(亜鉛低値と骨量減少の関連が示されている。亜鉛+銅+マンガン+カルシウムの摂取で閉経後の女性で骨量減少を抑制することがある、腸性肢端皮膚炎の治療、ハンセン病の治療、外用による単純ヘルペスウイルスの治療、加齢黄斑変性症の治療、胃潰瘍の予防・治療、低亜鉛血症を背景とした筋痙攣・足潰瘍の予防
臨床関連
[★]
- 英
- lead
- ラ
- plumbum
- 関
- 重金属
臨床関連
[★]
- 英
- sulfuric acid, sulfate
- 関