膵癌
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膵癌(すいがん、英: Pancreatic cancer)は、膵臓から発生した癌腫。膵臓癌(すいぞうがん)とも呼ぶ。早期発見が非常に困難な上に進行が早く、きわめて予後が悪いとされる。このことから「癌の王様」とも言われている。
膵臓 (Pancreas) の位置。膵頭部に総胆管 (Common bile duct) が走行しており、これが癌に巻き込まれると黄疸が出現する。
目次
- 1 疫学
- 2 分類
- 3 臨床像
- 4 病理
- 5 検査
- 6 病期分類
- 7 治療
- 7.1 外科手術
- 7.2 化学療法
- 7.3 放射線療法
- 7.4 その他
- 8 予後
- 9 関連項目
- 10 参考文献
- 11 外部リンク
疫学
2004年における10万人毎の膵癌による死亡者数(年齢標準化済み)
[1]
データなし
1以下
1
2
3
4
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6
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10以上
厚生労働省の統計でも日本において膵癌死亡者数は毎年約22,000人以上であり、癌死亡順位で男性で5位,女性で6位で年々増加傾向にある。
発症の危険因子としては以下がある。[2]
- 喫煙--非喫煙者と比べリスク2~3倍
- 肥満・運動不足--リスクが2倍
- 長期に渡る糖尿病--2倍
- 非遺伝性の慢性膵炎--2~6倍
- O型以外の血液型--1~2倍
遺伝的症候群とその関連した遺伝子
- 遺伝性膵炎(PRSS1, SPINK1)-- 約50%が発症する。[3]
- 家族性異型多発母斑黒色腫症候群 (Familial atypical multiple mole and melanoma syndrome;FAMMM)(p16)--10~20%[4]
- 遺伝性乳癌卵巣癌症候群(BRCA1, BRCA2, PALB2)--1~2%
- ポイツ・ジェガーズ症候群 --30~40%
- 遺伝性非ポリポーシス大腸癌(Hereditary non-polyposis colon cancer; HNPCC, Lynch syndrome)(MLH1, MSH2, MSH6)-- 4%
- 毛細血管拡張性運動失調症(Ataxia Telangiectasia)--合併率不明
- Li-Fraumeni症候群--合併率不明
- 遺伝性膵炎、家族性大腸線種ポリポーシス、FAMMM、ポイツ・ジェガーズ症候群 Peutz-Jegher's Syndromeなどの遺伝性疾患では膵癌発生率が高く、遺伝性膵癌症候群とも呼ばれる
分類
発生する部位によって以下の通りに分類される。
臨床像
自覚症状としては腹痛や体重減少等があるが特異的な症状はなく、早期の場合はほとんどは無症状で、多くは進行してから発見されることが多い。人間ドックや、たまたまCTや超音波検査等の画像検査によって偶然発見される以外では、膵鉤部・膵頭部癌では、腫瘍が総胆管を閉塞して黄疸を生じたり、酸素欠乏によるランゲルハンス島の活動低下により糖尿病が悪化したり、心当たりが無いのに血糖値やアミラーゼ値が上昇する等という形を呈することがある。
病理
膵癌の組織像 (HE染色)。膵管由来と思われる癌細胞が増殖している。
膵臓は、膵液を産生する腺房、膵液を運ぶ膵管、および内分泌腺であるランゲルハンス島などからなる。癌はいずれの組織からも発生しうるが、それぞれ全く異なる性質を示す腫瘍となる。
- 浸潤性膵管癌 (Invasive ductal carcinoma) - 膵癌の約90%を占める代表的な組織型で、通常型膵癌とも呼ばれる。膵管に由来する。
- 膵内分泌腫瘍 - 内分泌腺(ランゲルハンス島)に由来し、約8割が何らかのホルモンを産生する。通常型膵癌に比べ抗がん剤が効きにくいが進行も緩やかである。
- 膵管内乳頭粘液性腫瘍 (IPMN) - 膵管上皮から発生する腫瘍で、膵管内発育と粘液産生を特徴とする。一般に悪性度が低く経過観察が可能であるが、悪性化の所見があるものは手術治療の対象となる。
- 粘液性嚢胞腫瘍 (MCT) - 粘液を有する大型・多房性の嚢胞性病変で、中年女性に好発する。悪性度が高く、通常型膵癌に準じた治療が行われる。
- 腺房細胞癌 - 腺房に由来する比較的稀な腫瘍である。
- そのほか稀な組織型 - Solid-pseudopapillary carcinoma、未分化癌、漿液性嚢胞腺癌(きわめて稀)、転移性膵癌など。
検査
血液検査
- 腫瘍マーカー:以下の値が高値を示すことで指標として用いられる。
- CA 19-9
- DUPAN-2
- SPAN-1
- エラスターゼ 1
- NCC-ST-439
- SLX
- 血中ホルモン:膵内分泌腫瘍で高値を示す。
- インスリン(インスリノーマで高値)
- ガストリン(ガストリノーマで高値)
- グルカゴン(グルカゴノーマで高値)
- VIP(WDHA症候群で高値)
画像検査
以下の画像検査を行うことで評価を行う。
- 超音波検査
- 一般に検診にて用いられる。典型的な膵管癌は境界不明瞭で不整形の低エコー域として描出される。膵頭部の癌では主膵管や胆管の拡張も認められる。
- CT
- 非造影検査では臨床的に有用な情報が乏しく、造影(Dynamic)が必須。膵管癌は血流に乏しいため、造影早期(動脈相)には膵実質よりも造影不良域として描出されるが、造影後期(平衡相)では膵実質と同程度の造影効果を示すため、評価が困難になる。いっぽう膵内分泌腫瘍は血流に富むため造影CTで強く造影される。遠隔転移・周囲への浸潤像の評価も行える。
- MRI
- 胆管・膵管を描出するMRCP画像では膵管の不整や狭窄、途絶を評価できる。造影MRIでも造影CTと同様の評価が可能である。
- FDG-PET
- 癌に一致して異常集積が見られるが、炎症との鑑別はしばしば困難。
- ERCP (Endoscopic retrograde cholangio-pancreatography)
- 内視鏡で胆管と膵管を直接造影する方法。膵管癌では膵管の不規則な狭窄や途絶が見られ細胞診が施行できる。
- 超音波内視鏡(EUS:Endoscopic ultrasonography)
- 先端に超音波探触子がついた内視鏡を使用し、胃内や十二指腸内から観察する超音波検査。腫瘍の穿刺細胞診も行える。
病期分類
膵がんの病期分類には、日本膵臓学会の膵癌取扱い規約と国際的なUICC分類の2つがあり、日本では主に日本膵臓学会の進行度が用いられている。いずれもTNM分類をもとに、4段階の進行度(ステージ)に分けられる。
- 膵癌取扱い規約(第5版)
- I期 - 大きさが2cm以下で膵臓の内部に限局している。
- II期 - がんは膵臓の内部にとどまるが、大きさが2cm以上であるか、第1群のリンパ節に転移がある。
- III期 - がんは膵臓の外へ少しでるが、リンパ節転移はないか、第1群までに限られている。または、がんは膵臓の内部にとどまるが、リンパ節転移は第2群まである。
- IV期 - がんが膵臓の周囲の臓器・器官を巻き込んでいるか、離れた臓器まで転移がある。
- UICC分類(第6版)
- I期 - がんが膵臓の内部にとどまり、転移はない。
- II期 - がんは膵臓の内部にとどまるが、周囲のリンパ節に転移がある。または、がんは膵臓外へ少し出るが主要動脈まで及んでいない。
- III期 - 膵臓の腫瘍が周囲の主要動脈まで及んでいる。
- IV期 - 膵臓から離れた臓器に転移がある。
進行度により、手術、全身化学療法、放射線療法、あるいはこれらの組み合わせが行われる。進行度は治療の観点から以下の3段階に分けられる。
- 切除可能 - 癌が膵臓周囲に限局しており、重要な血管への浸潤や遠隔転移がない段階。膵癌取扱い規約によるStageIVa以下の膵癌で、腹腔動脈(膵頭部癌)や上腸間膜動脈に浸潤がないものが該当する。手術による切除が第一選択の治療法である。
- 局所進行 - 癌が膵臓周囲に限局しているものの、重要な血管への浸潤や後腹膜への広範囲な進展によって根治切除不能とみなされる段階。化学放射線療法もしくは全身化学療法が行われている。
- 遠隔転移あり - 癌が膵臓周囲を超えて全身へ広がっている段階。肝臓への転移もしくは腹膜播種によるものが多い。この段階ではたとえ目に見える癌をすべて切除したとしても早期に再発するため、膵切除による治療上の利点はないと考えられている。全身化学療法が第一選択の治療法である。
治療
外科的切除が唯一の根治治療であるが、発見時には進行していることが多く、手術不能の場合が多い。
- 臨床病期分類StageⅣaまで:手術加療にての根治的切除
- 臨床病期分類StageⅣb以上:化学放射線療法ないし化学療法
- (手術不能局所進行膵癌または遠隔転移を有する膵癌)
外科手術
腫瘍を含めての膵切除術が行われる。最も侵襲が大きい手術の一つでもあり、手術は患者の年齢や全身状態を考慮して検討され、またStageⅣaの場合では高度専門医療機関での手術が望まれる。
- 膵頭部癌・膵鉤部癌:膵頭十二指腸切除術 (PD)
- 膵体部癌・膵尾部癌:膵体尾部切除術
また、膵全摘術は予後・QOLを考慮しあまり行われなくなってきている。また腹部大動脈周囲や上腸間膜動脈周囲のリンパ節郭清は手術侵襲が大きい上に生存率に改善があまりないとのことで施行されなくなってきている。
化学療法
現在全身化学療法としては以下がある。
- 5-FU(5-FU)単独療法
- GEM(ゲムシタビン)単独療法
- S-1(S-1)単独療法
- GEM+S-1併用療法
- GEM+エルロチニブ併用療法
- FOLFIRINOX療法:5-FU+ロイコボリン+イリノテカン+オキサリプラチン
- GEM+nab-パクリタキセル併用療法
この他、2005年に欧州癌会議にて「GEM(ゲムシタビン)+カペシタビン併用療法」が全生存期間を延長する、という発表がなされたが、その後のフォローアップの結果、生存期間の延長には寄与しないことが示された[5]。
放射線療法
他臓器への転移はないが動脈浸潤などのため切除不能な局所進行膵癌に対しては、化学療法(5-FU or GEM)と放射線照射を同時に行う化学放射線療法が行われる。
また、開腹手術を行い病巣付近に集中的に放射線を照射する方法(術中照射)も行われることがある。
その他
- 免疫療法は種々の方法で免疫系を賦活化させ、癌の進行を抑える治療法である。腫瘍特異的な抗原に対する細胞傷害性T細胞を誘導する方法などが試みられている。副作用が比較的軽微であるのが特徴で、他の抗癌療法との併用も行われている。未だ開発途中の治療法であり、一部の施設で臨床試験として行われている程度である。また民間において独自に活性化自己リンパ球移入療法を行っている施設もあるが、治療効果におけるエビデンスが乏しいため一般には推奨されていない。
- 支持療法とは癌による諸症状を緩和するために行われる治療法である。痛みの緩和、消化器症状の緩和、栄養状態の改善、腹水のコントロール、精神的苦痛のケアなど、その範囲は多岐にわたる。症状コントロールにより抗癌治療の継続を可能にし、有効な抗癌治療がなくなった後でもQOLを保ち命を全うすることを可能とする。膵癌においてはほぼすべての患者が癌により死亡するため、特に重要と考えられている。
- 2008年3月にアメリカのニュース番組で、膵臓癌患者にある種のカエル(シナヒキガエル)の毒を成分とした中医薬を投与したところ、癌が小さくなり患者の苦痛が大変やわらいだことが報道された[6]。
予後
膵癌の予後は決してよくない。5年生存率は部位別がんのなかで最下位(5%)であり、治療がきわめて困難な癌の一つである。罹患者の2割(UICC TNM分類ステージ1/2)が外科切除の対象となるが、リンパ節転移が早い段階でみられるため、切除が行われた場合でも約7割が再発すると言われている。
関連項目
参考文献
- 科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2009年版 【日本膵臓学会(09年)】(Minds医療情報サービス)
- 科学的根拠に基づく膵癌診療ガイドライン 2006年版 【日本膵臓学会(06年)】(Minds医療情報サービス)
- ^ “WHO Disease and injury country estimates”. World Health Organization (2009年). 2009年11月11日閲覧。
- ^ http://blogs.nejm.org/now/index.php/pancreatic-adenocarcinoma/2014/09/12/
- ^ http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15017610
- ^ http://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK7030/
- ^ Cunningham D, Chau I, Stocken DD, Valle JW, Smith D, Steward W, Harper PG, Dunn J, Tudur-Smith C, West J, Falk S, Crellin A, Adab F, Thompson J, Leonard P, Ostrowski J, Eatock M, Scheithauer W, Herrmann R, Neoptolemos JP. Phase III Randomized Comparison of Gemcitabine Versus Gemcitabine Plus Capecitabine in Patients With Advanced Pancreatic Cancer. J Clin Oncol. 2009 Nov 20;27(33):5513-5518. PMID: 19858379
- ^ [1]
外部リンク
- 膵癌について
- NPO法人パンキャンジャパン (Pancreatic Cancer Action Network Japan)
- 膵がん撲滅パープルリボン運動
- すい臓がんの基礎知識
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- PS-105-5 膵臓癌低酸素下状況におけるにおけるInsig2の発現についての検討(PS-105 ポスターセッション(105)膵臓:基礎-2,第111回日本外科学会定期学術集会)
- 萱島 理,大内田 研宙,仲田 興平,崔 林,木元 一博,田中 雅夫
- 日本外科学会雑誌 112(臨時増刊号_1・2), 687, 2011-05-25
- NAID 110008685043
- SY-6-8 膵臓癌に対するアデノウイルスベクターを用いたTNF-α腫瘍内導入およびメシル酸ナファモスタット併用化学療法の検討(SY-6 シンポジウム(6)明日の外科医療を構築するための基礎研究,第111回日本外科学会定期学術集会)
- 古川 賢英,矢永 勝彦,春木 孝一郎,藤原 佑樹,飯田 智憲,柴 浩明,宇和川 匡,三澤 健之,嶋田 洋太,小林 博司,大橋 十也,大木 隆生
- 日本外科学会雑誌 112(臨時増刊号_1・2), 243, 2011-05-25
- NAID 110008683392
Related Links
- 膵臓癌は早期発見が難しく、治療が難しい癌の1つです。早期発見のためにも、膵臓癌の症状・検査・治療を理解しておきましょう。
- すい臓がんは、膵臓が体の奥深くにあるため、検査が難しく、特有の症状が現れにくいため、早期発見が難しい治療困難ながんの一つです。すい臓がんの症状・原因・治療法についてまとめました。
- 早期の膵臓がんに特徴的な症状はありません。膵臓がんの方が病院へ来られた理由を調べてみますと、最も多いのは胃のあたりや背中が重苦しいとか、何となくおなかの調子がよくないとか、食欲がないなどという漠然としたものです。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- pancreatic cancer (M), carcinoma of pancreas
- 同
- 膵臓癌
- 関
- 膵腫瘍
[show details]
膵癌 : 約 313,000 件
膵臓癌 : 約 494,000 件
疫学
危険因子
ガイドラインより
- 1. 家族歴 :膵癌,遺伝性膵癌症候群 :13倍
- 2. 合併疾患:糖尿病,慢性膵炎,遺伝性膵炎 :DMでは2.1倍
- 3. 嗜好 :喫煙 :喫煙では2倍
HIM.587
- 喫煙、肥満、非遺伝性の慢性膵炎
- (はっきりしない)環境因子:食事、コーヒー、アルコール飲酒、胃部分切除の既往、胆嚢摘出術、ヘリコバクターピロリ
- 糖尿病との関連が示されたが、原因か結果かは明らかでない。
QB.B-336
生存率
- 死亡数と罹患数はほぼ同数であり、予後が不良である。
- 部位別がんの5年生存率は膵癌が最も低く、7.7%であった(国立がん研究センターがん対策情報センター)
- 生存期間中央値は14.7カ月、切除例で21.0カ月、非切除例では8.2カ月。5年生存率は全症例、切除例がそれぞれ13.0%と18.8%、非切除例の3年生存率は3.1%(2001~2007年の膵癌全症例)。
- 腫瘍径10 mm以下では5年生存率が80.4%、10~20 mmで50.0%、20mmを超えると20%以下となる。
主要な組織型
- 外分泌腫瘍のなかの浸潤性膵管癌が80%以上を占める。
- 多い組織型は以下の通り:
- 腺房細胞
- (腺癌)腺房細胞癌
- 膵管上皮細胞
- (腺癌)膵管内腫瘍・・・膵管癌
- 管状腺癌 → 最も多い
- 乳頭腺癌
- 腺扁平上皮癌
- 粘液癌
- 膵管上皮細胞由来
- (嚢胞腺癌)漿液性嚢胞腺癌
- (嚢胞腺癌)粘液性嚢胞腺癌
- 粘液産生膵癌
発生部位
症状
- 膵癌診断時には無症状のことが多い。
- 腹痛(40%)、黄疸(15%)、食欲不振、腰背痛、全身倦怠感、体重減少
- 腹痛は膵体尾部癌で多い (QB.B-342 SSUR.633) → 黄疸を示さず、切除不能の進行癌となってから上腹部痛や背部痛を訴えるからであろう
- 膵頭部:胆管並びに膵胆管膨大部閉塞→胆汁色素うっ滞、胆嚢拡大、黄疸
- 膵頚、膵体:門脈、下大静脈の閉塞 (N.295)
検査
- 血液検査:腫瘍マーカー:CEA、CA19-9、SLX、DUPAN-2、SPan-1、CA-50。経過観察に用いる。早期発見には役立たない。
- 超音波検査:不均一な低エコー。主膵管拡張、胆管拡張。
- CT:膵管の狭窄、尾部膵管の拡張。単純で不正な低吸収像、造影で造影効果のない腫瘤影。近接臓器、リンパ節、血管への浸潤が分かる。
[show details]
- 膵体部癌
- 十二指腸から離れており、膵頭部癌とは言い難い。
- 超音波内視鏡:
- ERCP
- 動脈造影:腫瘍濃染はみられない。診断、手術適応の決定に用いられる。動脈・静脈に浸潤していれば手術適応はなくなる ← 造影CTで代用できるから今はやられないのでは?
治療
- 治療のmodality:手術療法、化学療法、放射線療法
- 治療法の選択:切除可能例では手術療法、手術不能例で遠隔転移が無い場合は化学療法±放射線療法、遠隔転移がある場合には化学療法を行う。
- 膵頭部癌で黄疸症状のある場合にはPTCDで減黄したのちに手術(QB.B-345)
-
- 膵体尾部癌の根治術では脾合併膵体尾部切除術が行われる(QB.B-345)、らしいが。
- 膵尾部切除術
- 膵全摘術:悪性膵管内乳頭粘液性腫瘍、多発膵島細胞腫瘍などで生存期間の延長が見込める場合。(SSUR.637)
病期分類
- http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~pancreas/pancreas_rule.html
- http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~pathology/templates/pancreas1.html
- http://ncc.ctr-info.com/?action=common_download_main&upload_id=481
- http://www.nsknet.or.jp/~nagasato/pcstage.html
参考
- 1. 日本癌治療学会 - がん診療ガイドライン - 膵癌
- http://www.jsco-cpg.jp/item/11/
- http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0037/1/0037_G0000244_GL.html
国試
[★]
- 英
- abdominal pain
- 関
- PQRST、急性腹症
コアカリ診療の基本 p.107
心窩部
|
食道潰瘍
|
胸焼け、嚥下困難
|
急性胃炎
|
悪心、嘔吐を伴う
|
消化性潰瘍
|
空腹時悪化傾向
|
胃癌
|
進行しないと痛まず
|
虫垂炎初期
|
回盲部に圧痛
|
急性膵炎
|
激烈な腹痛、背部痛、膵酵素の上昇
|
慢性膵炎
|
不定の上腹部症状で神経症的にみえる
|
膵臓癌
|
浸潤すると疼痛強し
|
右季肋部
|
胆石症
|
右肩に放散、発作間は痛みほとんどなし
|
急性胆嚢炎
|
発熱、圧痛著明、肝胆道系酵素上昇
|
急性肝炎
|
肝腫大、鈍痛、黄疸-肝酵素著明に上昇
|
肝膿瘍
|
激しい発熱、叩打痛は肋骨弓部付近など
|
肝癌
|
鈍痛、破裂すると激しい痛み
|
左右側腹部
|
尿管結石
|
肋骨脊椎角の叩打痛、血尿、超音波検査で水腎症
|
腎盂腎炎
|
急激な発熱と叩打痛、膿尿
|
腎梗塞
|
時に一過性の激しい痛み、血尿
|
回盲部
|
虫垂炎
|
他疾患除外の目的で、超音波検査が有用
|
右側結腸憩室炎
|
虫垂炎との鑑別困難
|
回腸末端炎
|
虫垂炎との鑑別が必要
|
クローン病
|
回盲部潰瘍をきたしやすい
|
大腸癌
|
右側結腸癌は腫癌を触知することが多い
|
左腸骨窩部
|
虚血性大腸炎
|
急激な腹痛と下血
|
S状結腸憩室炎
|
腹痛、圧痛、発熱
|
急性大腸炎
|
下痢、嬬動の元進
|
S状結腸軸捻転
|
便秘老人、鼓腸強い、内視鏡的修復
|
下腹部
|
子宮付属器炎
|
発熱、圧痛
|
卵巣嚢腫茎捻転
|
ショックに陥ることもあり、超音波検査が有用
|
子宮外妊娠破裂
|
急激に貧血が進行、ショックなど
|
生理痛
|
内膜症がある場合は強い
|
全体
|
腹膜炎
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原発性、結核性、癌性など症状が微妙に異なる
|
潰瘍穿孔
|
腹壁防御、板状硬、緊急手術
|
腸間膜血栓症
|
鼓腸、腸麻痺、ショック、最も重篤
|
- 小腸疾患による腹痛は食事後20分後ぐらいから始まることが多い。(QB.A-308)
乳幼小児の腹痛
- SPE.481
- 乳幼児・学童に共通して最も多い腹痛の原因は便秘。その他は急性胃腸炎、胆道拡張症
[★]
- 英
- endoscopic retrograde cholangiopancreatography, ERCP
- 同
- 内視鏡的逆行性膵胆管造影、内視鏡的逆行性膵胆管造影法、内視鏡的逆行性胆管膵管造影、内視鏡的逆行性胆管膵管造影法
- 関
- 内視鏡的胆道ドレナージ
[show details]
概念
- 胆道疾患の診断目的に施行する画像検査
- 内視鏡を用いて、十二指腸乳頭部から膵管および胆管内に細径チューブを挿入し、造影剤を注入して撮像すること。
禁忌
- 全身状態が著しく不良
- 造影剤過敏症(アナフィラキシーショック)
- 急性膵炎急性期
- 慢性膵炎の急性増悪期
参考
-ERCP
[★]
- 同
- シアル化糖鎖抗原KL-6 sialylated carbohydrate antigen KL-6
- 関
- 糖鎖抗原
概念
- II型肺胞上皮細胞で産生されるシアル化糖鎖抗原(シアル化糖蛋白抗原)
- 上皮経細胞に発現する膜貫通型糖タンパクであるMUC-1上に存在する抗原。 (LAB.635)
- 間質性肺炎などの肺胞障害時に上昇する。 ⇔ 線維化を伴わない細菌性肺炎では上昇しない。しかしレジオネラ肺炎、肺結核、ニューモシスティス肺炎では上昇する。
- 疾患の活動性と相関が認められる。 → 間質性肺炎の経過をモニターするのに用いられる。
メカニズム
- 間質性肺炎では肺胞の障害によりII型肺胞上皮細胞が過形成となり、肺胞被覆液中のKL-6濃度が上昇し、さらに肺胞血管透過性の亢進することでKL-6の血中濃度が上昇する。(LAB.635)
判別
高値
- 肺腺癌、膵癌、乳癌で40-50%の陽性率。間質性肺炎の補助診断。 (LAB.635)
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%AB%E5%8C%96%E7%B3%96%E9%8E%96%E6%8A%97%E5%8E%9FKL-6
- http://www.srl.info/srlinfo/kensa_ref_CD/KENSA/SRL2594.htm
- http://data.medience.co.jp/compendium/main.asp?field=01&m_class=06&s_class=0011
[★]
膵癌、膵臓癌、膵がん、膵臓がん
- 関
- cancer of the pancreas、pancreatic cancer、pancreatic carcinoma、pancreatic neoplasm
[★]
- 英
- pancreatic cancer cell
- 関
- 膵癌細胞、膵がん細胞
[★]
- 英
- pancreatic cancer cell line
[★]
- 英
- cancer
- 関
- 悪性腫瘍
種類
- 癌腫(carcinoma):上皮性
- 肉腫(sarcoma):間葉系
- carcinoma:腺癌(adenocarcinma)、扁平上皮癌(squamous cell carcinoma)、移行上皮癌(transitional cell carcinoma)
- sarcoma:骨肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫
Neoplasm
|
Causes
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Effect
|
Small cell lung carcinoma
|
ACTH or ACTH-like peptide
|
Cushing’s syndrome
|
Small cell lung carcinoma and intracranial neoplasms
|
ADH
|
SIADH
|
Squamous cell lung carcinoma, renal cell carcinoma, breast carcinoma, multiple myeloma, and bone metastasis (lysed bone)
|
PTH-related peptide, TGF-β, TNF-α, IL-1
|
Hypercalcemia
|
Renal cell carcinoma, hemangioblastoma
|
Erythropoietin
|
Polycythemia
|
Thymoma, small cell lung carcinoma
|
Antibodies against presynaptic Ca2+ channels at neuromuscular junction
|
Lambert-Eaton syndrome (muscle weakness)
|
Leukemias and lymphomas
|
Hyperuricemia due to excess nucleic acid turnover (i.e., cytotoxic therapy)
|
Gout, urate nephropathy
|
- http://ganjoho.ncc.go.jp/public/statistics/pub/statistics01.html
●2005年の死亡数が多い部位は順に
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1位
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2位
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3位
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4位
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5位
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男性
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肺
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胃
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肝臓
|
結腸
|
膵臓
|
結腸と直腸を合わせた大腸は4位
|
女性
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胃
|
肺
|
結腸
|
肝臓
|
乳房
|
結腸と直腸を合わせた大腸は1位
|
男女計
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肺
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胃
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肝臓
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結腸
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膵臓
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結腸と直腸を合わせた大腸は3位
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●2001年の罹患数が多い部位は順に
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1位
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2位
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3位
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4位
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5位
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男性
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胃
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肺
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結腸
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肝臓
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前立腺
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結腸と直腸を合わせた大腸は2位
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女性
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乳房*1
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胃
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結腸
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子宮*1
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肺
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結腸と直腸を合わせた大腸は1位
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男女計
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胃
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肺
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結腸
|
乳房*1
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肝臓
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結腸と直腸を合わせた大腸は2位
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*1上皮内がんを含む。
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癌の素因となる遺伝子
- HIM.494
Table 79-1 Cancer Predisposition Syndromes and Associated Genes
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Syndrome
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Gene
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Chromosome
|
Inheritance
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Tumors
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ataxia telangiectasia
|
ATM
|
11q22-q23
|
AR
|
breast cancer
|
autoimmune lymphoproliferative syndrome
|
FAS
|
10q24
|
AD
|
lymphomas
|
FASL
|
1q23
|
|
Bloom syndrome
|
BLM
|
15q26.1
|
AR
|
cancer of all types
|
Cowden syndrome
|
PTEN
|
10q23
|
AD
|
breast, thyroid
|
familial adenomatous polyposis
|
APC
|
5q21
|
AD
|
intestinal adenoma, colorectal cancer
|
familial melanoma
|
p16INK4
|
9p21
|
AD
|
melanoma, pancreatic cancer
|
familial Wilms tumor
|
WT1
|
11p13
|
AD
|
pediatric kidney cancer
|
hereditary breast/ovarian cancer
|
BRCA1
|
17q21
|
AD
|
breast, ovarian, colon, prostate
|
BRCA2
|
13q12.3
|
|
hereditary diffuse gastric cancer
|
CDH1
|
16q22
|
AD
|
stomach cancers
|
hereditary multiple exostoses
|
EXT1
|
8q24
|
AD
|
exostoses, chondrosarcoma
|
EXT2
|
11p11-12
|
|
hereditary prostate cancer
|
HPC1
|
1q24-25
|
AD
|
prostate carcinoma
|
hereditary retinoblastoma
|
RB1
|
13q14.2
|
AD
|
retinoblastoma, osteosarcoma
|
hereditary nonpolyposis colon cancer (HNPCC)
|
MSH2
|
2p16
|
AD
|
colon, endometrial, ovarian, stomach, small bowel, ureter carcinoma
|
MLH1
|
3p21.3
|
|
MSH6
|
2p16
|
|
PMS2
|
7p22
|
|
hereditary papillary renal carcinoma
|
MET
|
7q31
|
AD
|
papillary renal tumor
|
juvenile polyposis
|
SMAD4
|
18q21
|
AD
|
gastrointestinal, pancreatic cancers
|
Li-Fraumeni
|
TP53
|
17p13.1
|
AD
|
sarcoma, breast cancer
|
multiple endocrine neoplasia type 1
|
MEN1
|
11q13
|
AD
|
parathyroid, endocrine, pancreas, and pituitary
|
multiple endocrine neoplasia type 2a
|
RET
|
10q11.2
|
AD
|
medullary thyroid carcinoma, pheochromocytoma
|
neurofibromatosis type 1
|
NF1
|
17q11.2
|
AD
|
neurofibroma, neurofibrosarcoma, brain tumor
|
neurofibromatosis type 2
|
NF2
|
22q12.2
|
AD
|
vestibular schwannoma, meningioma, spine
|
nevoid basal cell carcinoma syndrome (Gorlin's syndrome)
|
PTCH
|
9q22.3
|
AD
|
basal cell carcinoma, medulloblastoma, jaw cysts
|
tuberous sclerosis
|
TSC1
|
9q34
|
AD
|
angiofibroma, renal angiomyolipoma
|
TSC2
|
16p13.3
|
|
von Hippel–Lindau
|
VHL
|
3p25-26
|
AD
|
kidney, cerebellum, pheochromocytoma
|
- 癌遺伝子、癌抑制遺伝子
癌の危険因子
- 生活習慣病#生活習慣病などのリスクファクターを改変
[★]
- 英
- pancreas (Z)
体表解剖
- 左前方からみると、前腋窩線が前縁となり第9-11肋骨に見える (2007年度後期授業プリント)
- 前面より見ると第6-8肋骨に位置するように見える? (M.157 N.278)
発生
- 腹側膵芽:肝芽、胆嚢の近位に連なる。将来の主膵管、膵管胆管合流部、膵頭となる。十二指腸のまわりを背側から回り込んで後方から背側膵芽と融合する
- 背側膵芽:将来の膵体部、膵尾部、副膵管となる。
組織
内分泌
外分泌
- HIS.353
機能
- ランゲルハンス島のα、β、δ細胞からそれぞれ、インスリン、グルカゴン、ソマトスタチンが分泌される。
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
検査
超音波エコー
- 加齢につれて脂肪置換により、高エコーとなる。(SRA.507-509)
- 急性膵炎、腫瘤形成型膵炎では膵臓は肥大し、エコーレベルが低下。(SRA.507-509)
- 膵腫瘍:一般的に低エコー(SRA.507-509)
- 漿液性嚢胞腺腫:多数の小さな嚢胞とその間の間質からなるために、嚢胞性腫瘍でありながら肝臓の血管腫と同様に高エコーを呈する。(SRA.507-509)
臨床関連