- 英
- endoscopic biliary drainage EBD
- 関
- 内視鏡的逆行性膵胆管造影法 endoscopic retrograde biliary drainage ERBD
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概念
- (医学辞書より)
- 内視鏡により十二指腸乳頭を経由して胆管ドレナージチューブを挿入すること。
- 歴史的には、内視鏡的乳頭切開術が開発された後、その合併症として起こる胆管結石の嵌頓による急性胆管炎の治療法として1980年に考案された。
参考
- Endoscopic Biliary Drainage for Severe Acute Cholangitis
- Edward C.S. Lai, F.R.C.S.(Ed.), F.R.A.C.S., Francis P.T. Mok, F.R.C.S.(Ed.), F.R.A.C.S., Eliza S.Y. Tan, R.N., Chung-mau Lo, F.R.C.S.(Ed.), Sheung-tat Fan, F.R.C.S.(Glas.), Kok-tjang You, M.D., and John Wong, Ph.D., F.R.A.C.S., F.R.C.S.(Ed.)
- N Engl J Med 1992; 326:1582-1586June 11, 1992
- Background.: Emergency surgery for patients with severe acute cholangitis due to choledocholithiasis is associated with substantial morbidity and mortality. Because recent results suggested that emergency endoscopic drainage could improve the outcome of such patients, we undertook a prospective study to determine the role of this procedure as initial treatment.
- Results: Complications related to biliary tract decompression and subsequent definitive treatment developed in 14 patients treated with endoscopic biliary drainage and 27 treated with surgery (34 vs. 66 percent, P>0.05). The time required for normalization of temperature and stabilization of blood pressure was similar in the two groups, but more patients in the surgery group required ventilatory support. The hospital mortality rate was significantly lower for the patients who underwent endoscopy (4 deaths) than for those treated surgically (13 deaths) (10 vs. 32 percent, P<0.03). The presence of concomitant medical problems, a low platelet count, a high serum urea nitrogen concentration, and a low serum albumin concentration before biliary decompression were the other independent determinants of mortality in both groups.
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Japanese Journal
- P-34 先天性胆道拡張症症状遷延・増悪例に対する内視鏡的胆道ドレナージ術(先天性胆道拡張症1,ポスターセッション,第48回日本小児外科学会学術集会)
- 高齢者急性胆管炎に対する内視鏡的胆道ドレナージは有用か? (特集 肝・胆・膵外科における感染症に対する治療戦略)
- 胆管への転移再発を生検により診断し得た悪性黒色腫の1例
- 勝野 広嗣,西田 勉,筒井 秀作,藥師神 崇行,柄川 悟志,荒木 浩士,宮崎 昌典,飯島 英樹,辻井 正彦,林 紀夫
- 日本消化器内視鏡学会雑誌 = Gastroenterological endoscopy 53(1), 58-65, 2011-01-20
- 症例は55歳男性.左上肢第5指の悪性黒色腫に対して第5指切断術を受けた.1年3カ月後,肝胆道系酵素の上昇を認め,腹部CT検査にて中下部胆管内の腫瘤像を認め入院となる.ERCでは胆管内に可動性のある欠損像を認め,生検組織の病理診断にて悪性黒色腫の胆管転移と診断し得た.減黄目的で内視鏡的胆道ドレナージ術(Endoscopic biliary drainage:EBD)を施行後減黄し退院した.悪性黒色腫 …
- NAID 10027867160
- 肝細胞癌に対するTACE後に生じた, 総胆管結石を伴う脾周囲 biloma に対して内視鏡的胆道ドレナージが有用であった1例
- 川部 直人,橋本 千樹,村尾 道人,有馬 裕子,嶋崎 宏明,中野 卓二,新田 佳史,原田 雅生,吉岡 健太郎
- 日本消化器内視鏡学会雑誌 = Gastroenterological endoscopy 52(10), 2960-2966, 2010-10-20
- 76歳男性.多発肝細胞癌にて経カテーテル的動脈化学塞栓術(TACE)を計3回施行した.その後発熱にて受診し,腹部CTにて脾周囲に低吸収域を認めた.ERCPにて総胆管結石および肝内胆管末梢から脾周囲への造影剤漏出を認めたためbilomaと確定診断し内視鏡的胆道ドレナージ(EBD)を施行した.Bilomaは縮小し,内視鏡的乳頭切開術と総胆管採石の際,ERCPにて胆汁漏出の消失を確認した.脾周囲bilo …
- NAID 10027493360
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- 胆道ドレナージ術. 1. 胆道ドレナージ術とは. 胆石や腫瘍などに邪魔をされて胆汁の 流れが悪くなっているところに、チューブなどを通すことによって胆汁の流れを良くする 治療のことを胆道ドレナージといいます。 2. 胆汁の流れ. 胆汁は肝臓で作られ、身体に ...
- 経皮経肝的胆管ドレナージ(推奨度 B). 胆道ドレナージ法には内視鏡的ドレナージ,経 皮経肝的ドレナージ,開腹ドレナージがある。内視鏡的ド. レナージ法の安全性と有効性 は多くの研究(レベル 2b) (レベル 4). から確認されている。内視鏡的ドレ. ナージと開腹 ...
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- 70歳の女性。発熱と右季肋部痛を主訴に来院した。6か月前に急性冠症候群に対して経皮的冠動脈形成術ステント留置術を受け、抗血小板薬を2種類服用している。1週間前から右季肋部に鈍痛を自覚していた。本日就寝前に発熱と右季肋部に強い痛みが出現したため救急外来を受診した。意識は清明。体温 38.4℃。脈拍 88/分、整。血圧 142/92mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 96%(room air)。眼瞼結膜に貧血を認めない。眼球結膜に黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。右季肋部から心窩部に圧痛を認める。筋性防御を認めない。血液所見:赤血球398万、Hb 12.5g/dL、Ht 40%、白血球 15,300、血小板 21万。血液生化学所見:総蛋白 6.9g/dL、アルブミン 3.7g/dL、総ビリルビン 4.9mg/dL、直接ビリルビン 3.9mg/dL、AST 282U/L、ALT 164U/L、LD 478U/L(基準 176~353)、ALP 849U/L(基準 115~359)、γ-GTP 632U/L(基準 8~50)、アミラーゼ 210U/L(基準 37~160)、クレアチニン 0.8mg/dL、血糖 99mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.4mEq/L、Cl 99mEq/L。CRP 10mg/dL。腹部造影CTの水平断像(別冊No. 16A、B)及び冠状断像(別冊No. 16C)を別に示す。
- まず行うべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113A041]←[国試_113]→[113A043]
[★]
- 35歳の男性。黄疸を主訴に来院した。1週間前から全身倦怠感を自覚していたが、2日前に家族から眼の黄染を指摘されたため受診した。1か月前にシカ肉を焼いて食べたが一部生焼けであったという。意識は清明。身長 174cm、体重 70kg。体温 36.5℃。脈拍 76/分、整。血圧 128/76mmHg。呼吸数 18/分。眼瞼結膜に貧血を認めない。眼球結膜に黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。肝を右季肋部に2cm触知する。脾を触知しない。血液所見:赤血球 451万、Hb 13.8g/dL、Ht 44%、白血球 4,600、血小板 21万、PT-INR 1.0(基準 0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白 7.8g/dL、アルブミン 4.3g/dL、総ビリルビン 4.5mg/dL、直接ビリルビン 2.2mg/dL、AST 406U/L、ALT 498U/L、LD 426U/L(基準 176~353)、ALP 486U/L(基準 115~359)、γ-GTP 134U/L(基準 8~50)。免疫血清学所見:CRP 1.0mg/dL、HBs抗原陰性、HCV抗体陰性。腹部超音波検査で肝は腫大し胆嚢は萎縮しているが、胆管の拡張はみられない。
- 対応として正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112B033]←[国試_112]→[112B035]
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- 48歳の女性。全身倦怠感を主訴に来院した。20年前からほぼ毎日、日本酒5合を飲酒している。6か月前に急性胃腸炎で入院した際にけいれんが生じたという。1週前から食欲不振、倦怠感と腹部膨満感が出現したため救急外来を受診し、入院した。意識レベルはJCSⅠ-3。身長 158cm、体重 59kg。体温 37.4℃。脈拍 108/分、整。血圧 122/78mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 96%(room air)。眼瞼結膜は貧血様で、眼球結膜に黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨隆し波動を認める。全身に発汗を認める。血液所見:赤血球 247万、Hb 9.6g/dL、Ht 28%、白血球 15,000、血小板5万、PT-INR 2.1(基準 0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白 6.2g/dL、アルブミン 2.6g/dL、総ビリルビン 6.1mg/dL、直接ビリルビン 3.4mg/dL、AST 136U/L、ALT 45U/L、LD 362U/L(基準 120~245)、ALP 384U/L(基準 115~359)、γ-GT 223U/L(基準 8~50)、アミラーゼ 68U/L(基準 37~160)、クレアチニン 1.6mg/dL。HBs抗原 陰性、HCV抗体 陰性。
- 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A065]←[国試_114]→[114A067]
[★]
- 76歳の男性。発熱と右季肋部痛とを主訴に来院した。昨日から右季肋部痛が出現し、今朝まで持続している。体温 38.1℃。血圧 124/86mmHg。眼球結膜に黄染を認める。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。右季肋部に圧痛を認める。血液所見:白血球 17,600。血液生化学所見:総ビリルビン 6.9mg/dL、直接ビリルビン 4.2mg/dL、AST 371U/L、ALT 297U/L、ALP 531U/L(基準 115~359)、γ-GTP 237U/L(基準 8~50)、アミラーゼ 52U/L(基準 37~160)。CRP 16mg/dL。腹部超音波検査で胆嚢壁に異常を認めない。腹部CT(別冊No. 27)を別に示す。
- 適切な対応はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [111D056]←[国試_111]→[111D058]
[★]
- 胆道疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [106E036]←[国試_106]→[106E038]
[★]
- 胆道疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112C018]←[国試_112]→[112C020]
[★]
- 胆道疾患と治療の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [101F035]←[国試_101]→[101F037]
[★]
- 英
- endoscopic retrograde cholangiopancreatography, ERCP
- 同
- 内視鏡的逆行性膵胆管造影、内視鏡的逆行性膵胆管造影法、内視鏡的逆行性胆管膵管造影、内視鏡的逆行性胆管膵管造影法
- 関
- 内視鏡的胆道ドレナージ
[show details]
概念
- 胆道疾患の診断目的に施行する画像検査
- 内視鏡を用いて、十二指腸乳頭部から膵管および胆管内に細径チューブを挿入し、造影剤を注入して撮像すること。
禁忌
- 全身状態が著しく不良
- 造影剤過敏症(アナフィラキシーショック)
- 急性膵炎急性期
- 慢性膵炎の急性増悪期
参考
-ERCP
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内視鏡的胆道ドレナージ
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内視鏡的胆道ドレナージ
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- 英
- bile duct
- 関
- 胆管系
胆道の正常計測値
- 腹部超音波テキスト p.88
- 胆嚢径 :長径8cmx短径4cm以下
- 胆嚢壁圧:3mm以下
- 総胆管径: 8mm以下 9mm以上 10mm以上
- 総肝管径: 6mm以下 7mm以上 8mm以上
- 肝管径(右・左):4mm以下
- 肝内胆管径: 1mm以下
[★]
- 英
- endoscope
- 同
- エンドスコープ
- 関
- 小腸内視鏡、大腸内視鏡、電子内視鏡
[★]
- 英
- endoscopic、endoscopically
- 関
- 内視鏡検査、内視鏡下
[★]
- 英
- drainage
- 同
- 誘導法、排液法、排膿法
[★]
- 英
- street, meatus
- 関
- 管、街路、街角