- 英
- total pancreatectomy
- 関
- 膵全摘出術
UpToDate Contents
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- 1. 膵体および膵体尾部病変の外科的切除 surgical resection of lesions of the body and tail of the pancreas
- 2. 膵外分泌癌の治療における外科手術の概要 overview of surgery in the treatment of exocrine pancreatic cancer and prognosis
- 3. 膵体頭部病変の外科的切除 surgical resection of lesions of the head of the pancreas
- 4. 慢性膵炎の治療 treatment of chronic pancreatitis
- 5. 幽門温存膵頭十二指腸切除術 pylorus preserving pancreaticoduodenectomy
Japanese Journal
- 膵全摘術 (がん患者の周術期管理のすべて) -- (周術期管理の実際)
- 水田 憲利,野田 弘志,柿澤 奈緒,遠山 信幸,小西 文雄
- 自治医科大学紀要 32, 111-118, 2010-03-01
- … 膵全摘術施行。 …
- NAID 110007726767
Related Links
- 日消外会議 21(10):2492∼ 2495,1988年. 特集 10. 拡大膵全摘術後の問題点. 京都 大学医学部第 1外科学教室,Ⅲ同 医療技術短期大学部. 真辺 忠 夫 平 野 鉄 也 野 中 敦. 浅 野 昇. 山木健一郎 田 村耕一郎 今 西 勝 大 馬 場 信 雄. 戸部 隆 吉 内 田耕太郎 ...
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★リンクテーブル★
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- 69歳の男性。膵腫瘤の増大を指摘されて来院した。4年前の人間ドックで初めて径15mmの膵腫瘤を指摘され、経過観察とされていたが、その後医療機関を受診していなかった。今回、人間ドックで腫瘤の増大を指摘され紹介されて受診した。体温 36.2℃。脈拍 72/分、整。血圧 132/80mmHg。呼吸数 12/分。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知せず、圧痛を認めない。血液所見:赤血球 402万、Hb14.0g/dL、Ht 43%、白血球 6,800、血小板 19万。血液生化学所見:総蛋白 7.0g/dL、アルブミン 4.0g/dL、総ビリルビン 0.8mg/dL、AST 23U/L、ALT 22U/L、ALP 213U/L(基準 115~359)、γ-GTP 17U/L(基準8~50)、アミラーゼ 42U/L(基準 37~160)、血糖 98mg/dL。CRP 0.2mg/dL。腹部造影CT(別冊No. 17A)とMRCP(別冊No. 17B)とを別に示す。腹部造影CTで腫瘤の最大径は35mmである。
- 適切な手術はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111A042]←[国試_111]→[111A044]
[★]
- 英
- pancreatic cancer (M), carcinoma of pancreas
- 同
- 膵臓癌
- 関
- 膵腫瘍
[show details]
膵癌 : 約 313,000 件
膵臓癌 : 約 494,000 件
疫学
危険因子
ガイドラインより
- 1. 家族歴 :膵癌,遺伝性膵癌症候群 :13倍
- 2. 合併疾患:糖尿病,慢性膵炎,遺伝性膵炎 :DMでは2.1倍
- 3. 嗜好 :喫煙 :喫煙では2倍
HIM.587
- 喫煙、肥満、非遺伝性の慢性膵炎
- (はっきりしない)環境因子:食事、コーヒー、アルコール飲酒、胃部分切除の既往、胆嚢摘出術、ヘリコバクターピロリ
- 糖尿病との関連が示されたが、原因か結果かは明らかでない。
QB.B-336
生存率
- 死亡数と罹患数はほぼ同数であり、予後が不良である。
- 部位別がんの5年生存率は膵癌が最も低く、7.7%であった(国立がん研究センターがん対策情報センター)
- 生存期間中央値は14.7カ月、切除例で21.0カ月、非切除例では8.2カ月。5年生存率は全症例、切除例がそれぞれ13.0%と18.8%、非切除例の3年生存率は3.1%(2001~2007年の膵癌全症例)。
- 腫瘍径10 mm以下では5年生存率が80.4%、10~20 mmで50.0%、20mmを超えると20%以下となる。
主要な組織型
- 外分泌腫瘍のなかの浸潤性膵管癌が80%以上を占める。
- 多い組織型は以下の通り:
- 腺房細胞
- (腺癌)腺房細胞癌
- 膵管上皮細胞
- (腺癌)膵管内腫瘍・・・膵管癌
- 管状腺癌 → 最も多い
- 乳頭腺癌
- 腺扁平上皮癌
- 粘液癌
- 膵管上皮細胞由来
- (嚢胞腺癌)漿液性嚢胞腺癌
- (嚢胞腺癌)粘液性嚢胞腺癌
- 粘液産生膵癌
発生部位
症状
- 膵癌診断時には無症状のことが多い。
- 腹痛(40%)、黄疸(15%)、食欲不振、腰背痛、全身倦怠感、体重減少
- 腹痛は膵体尾部癌で多い (QB.B-342 SSUR.633) → 黄疸を示さず、切除不能の進行癌となってから上腹部痛や背部痛を訴えるからであろう
- 膵頭部:胆管並びに膵胆管膨大部閉塞→胆汁色素うっ滞、胆嚢拡大、黄疸
- 膵頚、膵体:門脈、下大静脈の閉塞 (N.295)
検査
- 血液検査:腫瘍マーカー:CEA、CA19-9、SLX、DUPAN-2、SPan-1、CA-50。経過観察に用いる。早期発見には役立たない。
- 超音波検査:不均一な低エコー。主膵管拡張、胆管拡張。
- CT:膵管の狭窄、尾部膵管の拡張。単純で不正な低吸収像、造影で造影効果のない腫瘤影。近接臓器、リンパ節、血管への浸潤が分かる。
[show details]
- 膵体部癌
- 十二指腸から離れており、膵頭部癌とは言い難い。
- 超音波内視鏡:
- ERCP
- 動脈造影:腫瘍濃染はみられない。診断、手術適応の決定に用いられる。動脈・静脈に浸潤していれば手術適応はなくなる ← 造影CTで代用できるから今はやられないのでは?
治療
- 治療のmodality:手術療法、化学療法、放射線療法
- 治療法の選択:切除可能例では手術療法、手術不能例で遠隔転移が無い場合は化学療法±放射線療法、遠隔転移がある場合には化学療法を行う。
- 膵頭部癌で黄疸症状のある場合にはPTCDで減黄したのちに手術(QB.B-345)
-
- 膵体尾部癌の根治術では脾合併膵体尾部切除術が行われる(QB.B-345)、らしいが。
- 膵尾部切除術
- 膵全摘術:悪性膵管内乳頭粘液性腫瘍、多発膵島細胞腫瘍などで生存期間の延長が見込める場合。(SSUR.637)
病期分類
- http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~pancreas/pancreas_rule.html
- http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~pathology/templates/pancreas1.html
- http://ncc.ctr-info.com/?action=common_download_main&upload_id=481
- http://www.nsknet.or.jp/~nagasato/pcstage.html
参考
- 1. 日本癌治療学会 - がん診療ガイドライン - 膵癌
- http://www.jsco-cpg.jp/item/11/
- http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0037/1/0037_G0000244_GL.html
国試
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- 英
- total pancreatectomy
- 関
- 膵全摘術
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- 英
- surgery
- 関
- 外科、外科学、手術、外科術、外科手術
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- 英
- total extirpation
- 関
- 全摘除術、全摘術