ピリドキシン
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- ビーシックス注「フソー」-10mg,ピリドキシン塩酸塩注射液 ... 薬効 3134 ビタミンB6剤 一般名 ピリドキシン塩酸塩注射液 英名 B-six Fuso 剤形 注射液 薬価 86.00 規格 10mg1管 メーカー
- 商品名 欧文商標名 製造会社 YJコード 薬価 規制区分 ビーシックス注「フソー」−10mg 扶桑薬品工業 3134400A1061 86円/管 処方せん医薬品 ビーシックス注「フソー」−30mg 扶桑薬品工業 3134400A3056 86円/管 処方せん ...
Japan Pharmaceutical Reference
販売名
ビーシックス注「フソー」−10mg
組成
- ビーシックス注「フソー」−10mgは1アンプル(管)1mL中ピリドキシン塩酸塩10mgを含む無色〜微黄色澄明の無痛性の水性注射液である。
添加物としてベンジルアルコール10mg,塩化ナトリウム,pH調節剤を含有する。
効能または効果
- ◇ビタミンB6欠乏症の予防及び治療(薬物投与によるものを含む。たとえばイソニアジド)
- ◇ビタミンB6の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患,妊産婦,授乳婦など)
- ◇ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血など)
- ◇下記疾患のうち,ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
- ●口角炎,口唇炎,舌炎
- ●急・慢性湿疹,脂漏性湿疹,接触皮膚炎
- ●末梢神経炎
- ●放射線障害(宿酔)
- 上記の諸症のうちビタミンB6欠乏症の予防及び治療,ビタミンB6の需要が増大し,食事からの摂取が不十分な際の補給,ビタミンB6依存症以外の効能・効果に対しては,効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
- ピリドキシン塩酸塩として,通常成人1日10〜100mgを,1〜2回に分けて皮下,筋肉内又は静脈内注射する。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
きわめてまれであるが,依存症の場合には,より大量を用いる必要のある場合もある。
- 本剤は添加物としてベンジルアルコールを含有するので,新生児(低出生体重児)等に大量に用いる場合は他のベンジルアルコールを含有しない製剤の使用を考慮すること(「小児等への投与」の項参照)。
- 依存症に大量を用いる必要のある場合は観察を十分に行いながら投与すること。特に新生児,乳幼児への投与は少量から徐々に増量し,症状に適合した投与量に到達させること(「重大な副作用」及び「小児等への投与」の項参照)。
重大な副作用
横紋筋融解症
- 新生児,乳幼児に大量に用いた場合,CK(CPK)上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ,急性腎不全等の重篤な腎障害に至ることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には直ちに投与を中止すること(「用法・用量に関連する使用上の注意」及び「小児等への投与」の項参照)。
薬効薬理
- ピリドキシン(ビタミンB6)は生体内では主としてピリドキサールリン酸(ビタミンB6の補酵素型)となって直接代謝過程に関与し,なかでもアミノ酸デカルボキシラーゼ,トランスアミナーゼ,デアミナーゼ,モノアミンオキシダーゼ等のアミノ酸・蛋白代謝酵素群の補酵素として各種アミノ酸・蛋白の分解・生合成に重要な役割を果している。またビタミンB6は脂肪の代謝にも関与し,特に不飽和脂肪酸の生体内利用にはビタミンB6が必要とされている1)。
ビタミンB6が欠乏すると,ヒトでは脂漏性又はペラグラ様の皮膚障害や血液系・神経系の障害が起こる2)。
ビタミンB6欠乏症は単に摂取量の不足によって生じるだけでなく,高蛋白食摂取時や消耗性疾患時・妊娠時などのようにビタミンB6必要量が増大している場合,あるいはイソニアジドのようにピリドキサールリン酸を不活化する薬物の投与時にも相対的なB6欠乏症が起こる。放射線照射時にも蛋白分解の亢進によりB6欠乏症が起こるものと考えられている。その他,遺伝性のB6代謝障害であるビタミンB6依存症があり,これらの症例ではB6酵素のB6結合能が低下しているために,内因性のB6欠乏症を生じているものと考えられる。このような症例ではビタミンB6の大量投与で症状の軽快が得られる1)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
化学名
- 4,5-bis(hydroxymethyl)-2-methylpyridine-3-ol monohydrochloride
分子式
分子量
融点
性状
- 白色〜微黄色の結晶性の粉末である。水に溶けやすく,エタノール(99.5)に溶けにくく,無水酢酸,酢酸(100)にほとんど溶けない。1.0gを水50mLに溶かした液のpHは2.5〜3.5である。光によって徐々に変化する。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- pyridoxine PN
- 同
- ピリドキソール pyridoxol
- 化
- 塩酸ピリドキシン ピリドキシン塩酸塩 pyridoxine hydrochloride
- 商
- アデロキシン、Nestrex
- M.V.I.、M.V.I.-12、アデロキシン、アミノレバンEN配合、アリチア配合、エルネオパ1号輸液、エレンタールP乳幼児用配合、エレンタール配合、エンシュア・リキッド、オーツカMV、コンベルビー、ジアイナミックス、シーパラ、シグマビタン、シグマビタン配合、ダイビタミックス、ダイメジン・マルチ、ダイメジンスリービー配合、ツインラインNF配合、ツインライン配合、トライビー、トリドセラン配合、ナイロジン、ネオM.V.I.-9、ネオパレン1号輸液、ネオラミン・スリービー、ネオラミン・マルチV、ノイロビタン配合、ノルニチカミン、ハイピリドキシン、パンビタン末、ビーシックス、ビースリミン、ビタジェクト、ビタミンB6、ビタメジン、ビタメジン配合、ビタルファ、ビフロキシン配合、ピリドキシン塩酸塩、フェニルアラニン除去ミルク配合、フルカリック1号輸液、ヘパンED配合、マルタミン、ラコールNF配合、ラコール配合、ロイシン・イソロイシン・バリン除去ミルク配合、ワッサーV配合
- 関
- ビタミンB6
臨床関連
- 抗結核薬であるイソニアジドは、神経伝達物質合成においてピリドキシンの補酵素としての作用を競合的に阻害する。(PPC.613)
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- 関
- ビタミンB
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