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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/05/27 20:37:11」(JST)
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脂溶性ビタミン(しようせいビタミン)とは、水に溶けにくく油(脂)に溶けやすいビタミンの総称。
摂取
脂溶性ビタミンは水洗いや加熱調理による損失が少なく、油と一緒に調理し摂取することにより吸収率が高まる。なお、過剰に摂取した場合、水溶性ビタミンのように尿で排出されないので人体に害を及ぼす場合がある。
主な脂溶性ビタミン
関連項目
ビタミン (A11) |
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脂溶性 |
A
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レチノール · β-カロテン · トレチノイン · α-カロテン
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D
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D2(エルゴステロール - エルゴカルシフェロール) · D3(7-デヒドロコレステロール - プレビタミンD3 - コレカルシフェロール - 25-ヒドロキシコレカルシフェロール - カルシトリオール(1,25-ジヒドロキシコレカルシフェロール) - カルシトロン酸)
D4(ジヒドロエルゴカルシフェロール) · D5 · Dアナログ(ジヒドロタキステロール - カルシポトリオール - タカルシトール - パリカルシトール)
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E
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トコフェロール (α - β - γ - δ) · トコトリエノール · トコフェルソラン
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K
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ナフトキノン · フィロキノン (K1) · メナテトレノン (K2) · メナジオン (K3)
|
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水溶性 |
B
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B1(チアミン) · B2(リボフラビン) · B3(ナイアシン - ニコチンアミド) · B5(パントテン酸、デクスパンテノール - パンテチン) · B6(ピリドキシン - ピリドキサールリン酸 - ピリドキサミン)
B7(ビオチン) · B9(葉酸 - ジヒドロ葉酸 - フォリン酸) · B12(シアノコバラミン - ヒドロキソコバラミン - メチルコバラミン - コバマミド) · コリン
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C
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アスコルビン酸 · デヒドロアスコルビン酸
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|
主要な生体物質:炭水化物(アルコール、糖タンパク質、配糖体) · 脂質(エイコサノイド · 脂肪酸/脂肪酸の代謝中間体 · リン脂質 · スフィンゴ脂質 · ステロイド) · 核酸(核酸塩基 · ヌクレオチド代謝中間体) · タンパク質(タンパク質を構成するアミノ酸/アミノ酸の代謝中間体) · テトラピロール · ヘムの代謝中間体 |
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 肝星細胞におけるレチノイン酸受容体の働きとビタミンA貯蔵の調節(紹介講演,第346回会議研究発表要旨,脂溶性ビタミン総合研究委員会)
- 高木兼寛と脚気の予防(特別講演,第346回会議研究発表要旨,脂溶性ビタミン総合研究委員会)
- 4. 食品の新たな機能性表示制度について(研究発表,第346回会議研究発表要旨,脂溶性ビタミン総合研究委員会)
Related Links
- 脂溶性ビタミンは油になじむ性質があります。動物や植物、体内では油の中で溶けた状態になっています。水に溶けることもないので十分な水洗いをしても大丈夫です。油脂と一緒にとることで吸収率はぐんとあっぷします。
- 脂溶性ビタミンとは、名前の通り脂分に溶けるビタミン類のことで、「ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK」が脂溶性ビタミンに分類されます。体に蓄積する事ができます。また、脂溶性ビタミン類にも「ビタミン欠乏症」が ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- vitamin D
- 同
- カルシフェロール calciferol
- 関
- カルシトニン、カルシウム、活性化ビタミンD
- first aid step1 2006 p.109,112,114,250(カルシウム代謝),251,255,319,321,381,386,387
概念
- 植物にはビタミンD2, 動物にはビタミンD3が多く含まれ、ヒトではビタミンD3が重要な役割を果たしている。
- ヒトではビタミンDの前駆体である7-でヒドロキシコレステロールが産生されているが、日照が足りない場合に食物由来のビタミンDが用いられる。(HB.492)
生合成
- 動物では、コレステロールが代謝を受けてプロビタミンD3(7-デヒドロコレステロール)となったあと、皮膚上で紫外線を受けてプレビタミンD3((6Z)-タカルシオール)、続いてビタミンD3(コレカルシフェロール)へと変わる。さらに肝臓で代謝を受け 25-ヒドロキシビタミンD3へと変化し、最終的に腎臓で代謝されて活性型ビタミンD3(1,25-ジヒドロキシビタミンD3)となる。
- 食物から摂取されるのはビタミンD3、ビタミンD2であり、肝臓、腎臓でhyroxylationを受け活性化する。
生理作用
SP.930
- 腸管:Ca吸収促進 ← 糖質コルチコイドに拮抗される
- 骨:PTHとの共存下で骨吸収を促進
- 腎臓:PTHに拮抗して、リン酸の再吸収を促進 → 血中Pi上昇
必要量
- http://web116.net/vita-d4.htm
ビタミンD製剤
- 関
- ビタミンA及びD剤
- 活性化ビタミンD3製剤は骨粗鬆症の治療として用いられる。
- 腸管からのカルシウム吸収を促進し、腎臓でのカルシウム再吸収促進、PTH合成・分泌抑制などにより骨吸収を抑制。骨芽細胞に作用し骨形成を促進する。
- 推奨グレード A行うように強く進められる、B行うように進められる、C行うように進めるだけの根拠が明確ではない
- アルファカルシドール 骨密度B 椎体骨折B 非椎体骨折B 大腿骨近位部骨折C
- カルシトリオール 骨密度B 椎体骨折B 非椎体骨折B 大腿骨近位部骨折C
- エルデカルシトール 骨密度A 椎体骨折A 非椎体骨折B 大腿骨近位部骨折C
臨床関連
- 高カルシウム血症により血管収縮による高血圧、軟部組織へのカルシウム沈着。多尿、腎結石、悪心・嘔吐、不整脈
[★]
- 英
- anion exchange resin drugs
作用機序
- 1. 腸管内で胆汁酸を吸着→腸管からの胆汁酸の再吸収↓(cf.腸肝循環)→肝臓に再吸収されてくる胆汁酸↓→肝内コレステロールからの胆汁酸合成↑→肝臓内コレステロール↓
- 2. 以下のことが同時に起こりうる
- 2-a. →LDL受容体の発現↑→血液内LDL↓
- 2-b. →コレステロールの生合成↑→肝内コレステロール↑
- 2-b.の経路が2-a.の作用を弱める→HMG-CoA還元酵素との併用で薬効が増す
欠点
- 服用量が大量
- 胃腸症状(便秘が起こりやすい)
- 陰イオン性の薬剤(ジギタリス、ワーファリン)、脂溶性ビタミンの吸収↓
- 血清トリグリセリドを増加させる (WIL.1638, GOO.954)
[★]
- 英
- menaquinone, MK
- ラ
- menaquinonum
- 同
- ビタミンK2 vitamin K2
- 関
- 脂溶性ビタミン、ビタミンK
[★]
- 英
- hypervitaminosis A, A hypervitaminosis, A-hypervitaminosis
- 関
- ビタミンA、脂溶性ビタミン
[★]
- 英
- vitamin
- ビタミン、生物の生存・生育に必要な栄養素のうち、炭水化物やタンパク質、脂質、ミネラル以外の栄養素であり、微量ではあるが生理作用を円滑に行うために必須な有機化合物の総称 wiki
ビタミン
ビタミンと欠乏症、過剰症
[★]
- 英
- lipophilicity、lipid solubility、lipophilic、lipid-soluble、fat-soluble、liposoluble
- 関
- 親油性