- 英
- vertigo
- 同
- rotatory vertigo, (n) systematic vertigo
- 関
- 眩暈、眩暈症
PrepTutorEJDIC
- めまい
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/30 07:02:50」(JST)
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回転性めまい(かいてんせい- 、英:vertigo)とは、多くは前庭神経や三半規管の異常により、実際は体は静止しているにもかかわらず、脳幹より中枢に体が回転しているとの間違った情報が送られることにより、自分があたかも実際に回転しているように錯覚する状態のことを指す。
周囲の景色が回転するのは、実際に回転している時に人間が一点を見つめるような反射(前庭眼反射)があるためである。前庭眼反射により回転性めまいが生じているときには、眼振と呼ばれる左右に規則的に動くような眼球運動が生じる。この一連の回転性めまいは、遊園地でコーヒーカップに乗ったときや家でぐるぐると横方向に回転した直後などに、眼振とふらつきといった形で数十秒であるが簡単に体験することができる。また回転性めまいが生じたときに嘔気や嘔吐が生じることを前庭自律神経反射と呼ぶ。
回転性めまいをきたす疾患[編集]
末梢性めまい
- 良性発作性頭位めまい
- 前庭神経炎
- 突発性難聴
- メニエール病
中枢性めまい
- 橋上部外側症候群
- 橋下部外側症候群
- 延髄外側症候群
- (椎骨脳底動脈循環不全)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 急に出現した回転性めまいを末梢性めまいだと思ったら,実は… (特集 救急診療 研修医が最初につまずくこと--よくある冷や汗症例から学ぶ) -- (研修医が見落としがちな診断編)
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- 自分や周囲(天井や壁など)がグルグル回って見えるめまいを回転性めまいといいます。 症状 自分の周囲や景色がグルグル回るように感じるめまいです。吐き気を伴ったり、実際に嘔吐してしまうこともあります。 吐き気を伴う場合 ...
- ※めまいは、まず脳神経外科や耳鼻科を受診することをお勧めしております。ここでは受診することを前提として情報を提供しております。 対策は原因により異なります。このページではぐるぐるするような回転性めまいの対策を原因 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 62歳の女性。回転性めまいを主訴に来院した。3日前に美容院で洗髪のため仰臥位で懸垂頭位になった時に突然、回転性めまいが出現した。回転性めまいは十数秒で消失した。難聴や耳鳴りはなく、嘔気もなかった。その後、就寝時の寝返りで同様の回転性めまいが生じた。意識は清明。体温36.0℃。脈拍80/分、整。血圧136/82mmHg。純音聴力検査で異常を認めない。頭部単純MRIで異常を認めない。頭位眼振、頭位変換眼振所見(別冊No.11)を別に示す。
- 治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104E054]←[国試_104]→[104E056]
[★]
- 53歳の女性。右側頭部痛とふらつきを主訴に来院した。3か月前に右側頭部痛が出現し、歩行時と体動時に体が揺れる感覚を自覚するようになった。1週間前から右耳にセミの鳴くような耳鳴りも出現した。自宅近くの診療所で投薬治療を受けたが改善しないため受診した。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。血液所見に異常を認めない。神経学的所見に異常を認めない。右鼓膜の写真(別冊No. 33A)と右側頭骨CT(別冊No. 33B)とを別に示す。
- 今後、出現する可能性が高い症状はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D062]←[国試_112]→[112D064]
[★]
- 78歳の女性。左耳の痛みと左顔面の動かしにくさとを主訴に来院した。今朝から左難聴、耳鳴および回転性めまいを自覚している。顔面の写真(別冊No. 19A)と口腔内の写真(別冊No. 19B)とを別に示す。
- 副腎皮質ステロイドと併用する治療薬として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106I071]←[国試_106]→[106I073]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- 日
- げんうん、めまい
- 英
- vertigo, dizziness
- ラ
- vertigo
- 同
- めまい発作 dizzy spell
- 関
- めまい、耳鳴り
めまいの分類
IMD. 276
- SOD.134
原因部位による分類
めまいをきたしうる疾患
- IMD.277
原因部位と眼振
原因部位の鑑別
- 研修医当直御法度 症例帳 p.22
- IMD.279
|
末梢前庭性めまい
|
中枢性めまい
|
性状
|
回転性が多い
|
回転性は少ない
|
強さ
|
強い
|
軽度
|
持続時間
|
数日まで
|
数日以上
|
眼振の方向
|
一方向性
|
注視方向性
|
自発眼振の性状
|
水平回旋性が多
|
純回旋性、垂直性
|
固視の影響
|
抑制される
|
抑制されない
|
注視眼振の増強する方向
|
健側
|
患側
|
蝸牛症状
|
多い
|
稀
|
中枢神経症候
|
なし
|
あり
|
悪心・嘔吐
|
軽度~重度
|
ない or 軽度
|
疫学
- IMD.277
- 1. 末梢前庭性眩暈:4-5割 → 良性発作性頭位眩暈が多い。
- 2. 中枢性眩暈 :3割
眩暈、難聴をきたす疾患
検査
参考
- 1. [charged] Benign paroxysmal positional vertigo - uptodate [1]
[★]
- 英
- transient cerebral ischemic attack, transient ischemic attack TIA
- 同
temporary ischemic attack ← 誤用なのでは?
- 関
- 脳卒中、一過性神経発作 TNA
|
内頚動脈系
|
椎骨脳底動脈系
|
運動障害
|
一側
|
一側/両側
|
感覚障害
|
視力障害
|
一過性黒内障
|
中心回避型視野欠損
|
小脳症状
|
なし
|
運動失調・動揺歩行
|
脳神経症状
|
稀
|
構音・嚥下障害、複視
|
自覚症状
|
失語
|
回転性めまい、両眼がかすむ、嘔吐
|
発作回数/症候
|
少ない/同一
|
多い/変動
|
梗塞への移行
|
多い
|
少ない
|
関連血管
|
眼動脈、中大脳動脈
|
後大脳動脈、SCA、AICA、PICA
|
概念
- 脳血管障害により突然、局所神経症状(片麻痺、失語症)を呈し、24時間以内(通常10-20分以内)に消失する病態
病因
- 以下の2つについては教科書に記載がある。
- 研修医当直御法度 症例帳 p.20
検査
-
- (DWIで?)かなりの頻度で小梗塞が認められることが明らかにされている(IMD)
鑑別
- PMID 23235138
治療
- 目標:脳梗塞の予防
国試
参考
- 1. [charged] Etiology and clinical manifestations of transient ischemic attack - uptodate [2]
- 2. [PDF]TIA の新しい定義と概念
- http://www.neurology-jp.org/Journal/public_pdf/050110904.pdf
- 3. Special report from the National Institute of Neurological Disorders and Stroke. Classification of cerebrovascular diseases III.
-
- [No authors listed]
- Stroke; a journal of cerebral circulation.Stroke.1990 Apr;21(4):637-76.
- PMID 2326846
[★]
- 英
- vertigo、vestibulopathy
- 関
- 眩暈、めまい、回転性めまい、めまい症
[★]
- 英
- positional vertigo
- 関
- 頭位性眩暈、頭位眩暈症、頭位めまい症、頭位性めまい
[★]
- 英
- vestibular vertigo
- 関
- 前庭性めまい
[★]
- 英
- rotation、rolling、turning、turn、revolution、round、convolution、rotate、roll、turn、revolve、rotatory
- 関
- 円形、回旋、回旋性、順番、旋光性、旋光度、なる、輪作、変化、回る、ラウンド、畳み込み、一巡、重畳、回診、ターン、ローリング、転がる、軸旋
[★]
- 英
- rotational、rotating
- 関
- 旋回性