顔面痙攣
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/04/14 03:40:19」(JST)
[Wiki ja表示]
片側顔面痙攣(へんそくがんめんけいれん、hemifacial spasm)は、片側の顔面がピクピクと痙攣を起こす不随意運動の一つ。半側顔面痙攣と呼ばれることもある。日本神経学会での正式用語は片側顔面攣縮である。
目次
- 1 原因
- 2 疫学
- 3 症状
- 4 診断
- 5 治療
- 6 出典
- 7 関連項目
原因
顔面神経根部が脳底血管と接触することにより、神経の異常興奮が生じることによる。
疫学
40歳以上の女性に好発だが、小児でも報告がある。
症状
精神的緊張によって出現することがある。初期は下眼瞼の痙攣が多く、頬、口角、下顎へと徐々に痙攣部位が広がる。左側の発生がやや多い。神経麻痺の出現はみられない。
診断
鑑別すべき疾患として眼瞼痙攣やメージュ症候群(Meige症候群、眼瞼痙攣と顎や頸部の不随意運動の合併症状)があるが、これらは両側に症状が出ることで鑑別が可能である。
治療
- ボツリヌス療法
- ボツリヌス毒素の注射が一般的。アセチルコリンの遊離を抑制することにより痙攣を抑えるという機序で、外来治療が可能だが、効果は概ね3ヶ月程度しか持続しない。
- 手術療法
- 難治性の場合は神経血管減圧術(Janettaの手術)も行う。根治療法であり、熟練した術者であれば治癒率は90%以上を示す[1]。この手術は後頭下部を開き、顔面神経と脳底血管の接触をスペーサーやテープ等によって防ぐものだが、内耳神経を傷つけることによる聴力低下や最悪の場合死亡のリスクもある。
出典
- ^ 藤巻高光 「顔面の痙攣」『Current insights in Neurological Science』1号、2003年
関連項目
|
この項目は、医学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(プロジェクト:医学/Portal:医学と医療)。 |
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- 症例から個別性を引き出そう! 看護計画向上委員会(第9回)顔面けいれん : 術後から退院までの看護
- 微小血管減圧術を受ける患者の術前・術後の看護 (特集 らくらく理解! 三叉神経痛&顔面けいれん)
- 三叉神経痛・顔面けいれんの治療 (特集 らくらく理解! 三叉神経痛&顔面けいれん)
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 53歳の女性。右側頭部痛とふらつきを主訴に来院した。3か月前に右側頭部痛が出現し、歩行時と体動時に体が揺れる感覚を自覚するようになった。1週間前から右耳にセミの鳴くような耳鳴りも出現した。自宅近くの診療所で投薬治療を受けたが改善しないため受診した。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。血液所見に異常を認めない。神経学的所見に異常を認めない。右鼓膜の写真(別冊No. 33A)と右側頭骨CT(別冊No. 33B)とを別に示す。
- 今後、出現する可能性が高い症状はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D062]←[国試_112]→[112D064]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [095A070]←[国試_095]→[095A072]
[★]
- 英
- facial myokymia, facial spasm
- ラ
- spasmus facialis
- 関
- 顔面けいれん、顔面ミオキミア、顔面神経障害、片側顔面痙攣 hemifacial spasm
疫学
病因
症状
治療
- 神経血管減圧術
- ボツリヌス毒素治療
- 抗痙攣薬
- 筋弛緩薬
- 顔面神経ブロック
[★]
- 英
- facial myokymia
- 関
- 顔面けいれん、顔面痙攣
[★]
- 英
- hemifacial spasm
- 関
- 半側顔面痙攣、半側顔面けいれん、片側顔面痙攣
- 同
- hemifacial spasm
[★]
- 英
- hemifacial spasm
- 関
- 半側顔面痙攣、片側顔面けいれん、片側顔面痙攣
[★]
- 英
- surface、aspect、side、face、plane、facet、(面取りされた角)chamfer
- 関
- 顔、局面、小面、状況、側、側面、平ら、直面、端、表面、平面、個眼、向かう、サイド