- 英
- hyaline cast
- 同
- 硝子様円柱、ヒアリン様円柱、ヒアリン円柱、ガラス円柱
- 関
- 尿円柱、顆粒円柱、赤血球円柱、白血球円柱
UpToDate Contents
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- 1. 腎疾患の診断における尿検査urinalysis in the diagnosis of kidney disease [show details]
…of granular and/or epithelial cell casts. Hyaline casts are only slightly more refractile than water and have a transparent, empty appearance Hyaline casts may be observed with small volumes of concentrated …
- 2. 成人の急性腎障害における腎前性疾患と急性尿細管壊死の病因および診断etiology and diagnosis of prerenal disease and acute tubular necrosis in acute kidney injury in adults [show details]
…diagnose the underlying disorder. The urinalysis is normal or near normal in prerenal disease; hyaline casts may be seen, but these are not an abnormal finding. In comparison, the classic urinalysis in ATN…
- 3. 小児におけるネフローゼ症候群の病因、臨床症状、および診断etiology clinical manifestations and diagnosis of nephrotic syndrome in children [show details]
…idiopathic nephrotic syndrome have a relatively inactive urine sediment (ie, oval fat bodies and hyaline casts, but few red cells and no red cell or other cellular casts). Hematuria is commonly seen in patients…
- 4. 非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs):急性腎障害(急性腎不全)nsaids acute kidney injury acute renal failure [show details]
…membranous nephropathy) rather than hemodynamically mediated AKI. The urine sediment may contain hyaline casts and, if acute tubular necrosis (ATN) has developed, renal tubular epithelial cell casts, renal …
- 5. アミノグリコシドによる腎毒性の症状および危険因子manifestations of and risk factors for aminoglycoside nephrotoxicity [show details]
Japanese Journal
- 全自動尿中有形成分分析装置UF-5000の性能評価
- 橋本 綾,田中 佳,松本 正美,永田 勝宏,中川 静代,柳田 善為,飯沼 由嗣
- 医学検査 66(3), 255-265, 2017
- … 検討項目は赤血球,白血球,上皮細胞,円柱,細菌の基本5項目と,病的円柱,結晶,酵母様真菌,精子,硝子円柱,扁平上皮細胞,非扁平上皮細胞の7項目である。 … 加えて硝子円柱では感度が50.3%から84.1%,病的円柱では感度が78.6%から92.9%,特異度が58.9%から73.1%と上昇し,円柱全体について性能指標の改善がみられた。 …
- NAID 130007040331
- 服部 亮輔,原 美津夫,守 さと子,南 緑,青木 信子,三上 千映,佐野 和三
- 医学検査 64(1), 7-13, 2015
- … 尿沈渣で観察される硝子円柱は,尿細管上皮から分泌されるTamm-Horsfallムコ蛋白と少量の血漿蛋白とがゲル状に凝固沈殿した成分である。 …
- NAID 130005057081
- カニクイザル薬物誘発性腎障害の早期検出に有用な尿中バイオマーカーの検討
- 内野 博志,茶谷 文雄,平井 照正,鮫島 秀暢,藤島 純子,福岡 香織,上栗 晃,朝日 隆之,岩切 哲平,田淵 秀剛,薮内 かおり,中間 和浩
- 日本毒性学会学術年会 41.1(0), P-105, 2014
- … 投与0日目の新鮮尿で蛋白,ALBおよびB2Mの増加,投与6日目では全項目に最大の増加がみられた.UNとCRNは投与7日目のみに増加がみられた.腎臓の病理組織学的検査では尿細管に好塩基性変化,変性・壊死,硝子円柱,硝子滴および単核細胞浸潤がみられた.CSP群の新鮮尿では投与0日目に蛋白およびALBの増加が,6日目にはB2MとCLUに最大の増加が,UNとCRNは投与4日目から増加がみられた.尿細管に好塩基性変化,細胞性/ …
- NAID 130005468512
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- 健診に行けば誰もが行う尿検査。 ここで何か見つかるとまた再検査になります。 この再検査で行われる … ... 硝子円柱 上皮円柱 顆粒円柱 蝋様円柱 脂肪円柱 赤血球円柱 白血球円柱 硝子円柱 こちらは蛋白尿で、正常な人にも見られる ...
- 症状の鑑別に必要な検査値について、よくあるギモンに答えます。 Q 尿沈渣の円柱って何? A 腎実質の異常がわかる所見で、尿細管を鋳型とした円柱状の物質です 尿沈渣は、尿を遠心分離し、沈殿した有形成分を顕微鏡下で観察する ...
- 円柱ってどうやってできるの? 基質成分のみからなる円柱が硝子円柱で、これ に血液細胞や尿細管上皮細胞などが封入され、 さらに崩壊や変性が加わって各種円柱が形成 される。参考文献: 尿沈渣検査症例アトラス
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[★]
- 次の文を読み、67-69の問いに答えよ。
- 58歳の男性。体重増加と下肢の浮腫とを主訴に来院した。
- 現病歴: 3年前から降圧薬の投与を受けていた。3か月前から尿の泡立ちに気付き、1か月前から下肢の浮腫と3kgの体重増加とを認めている。
- 既往歴: 特記すべきことはない。
- 生活歴: 喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
- 家族歴: 父に高血圧がある。
- 現症: 意識は清明。身長167cm、体重72kg。体温36.4℃。脈拍68/分、整。血圧146/90mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾・腎を触知しない。前脛骨部に圧痕を伴う浮腫を認める。
- 検査所見: 尿所見:蛋白(4+)、糖(-)、尿潜血(1+)。24時間尿蛋白4.2g/day.尿赤血球5-10/HPF、尿沈渣(超生体染色)の写真(別冊No.16A)を別に示す。血液所見:赤血球 420万、Hb l2.4g/dl、Ht 38%。血液生化学所見:血糖 98mg/dl、HbA1c 5.2、総蛋白 5.0g/dl、アルブミン 2.4g/dl、尿素窒素 18mg/dl、クレアチニン 1.0mg/dl、尿酸 6.2mg/dl、総コレステロール 325mg/dl、Na l42mEq/l、K 3.6mEq/l、Cl 108mEq/l、Ca 8.4mg/dL、P 2.7mg/dl。腎生検のH-E染色標本(別冊No.16B)、蛍光抗体基底膜(緑)とIgG(赤)染色標本(別冊No.16C)及び電子顕微鏡写真(別冊No.16D)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [104E066]←[国試_104]→[104E068]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096B033]←[国試_096]→[096B035]
[★]
- 英
- urinary sediment
- 関
- 尿沈渣検査 urinary sediment examination、尿沈液
概念
- 尿中に含まれる各種の細胞、円柱、結晶、微生物などの有形成分。
- 尿沈渣の検査は腎・尿路系疾患の診断、進行度、予後の推定を目的に行う。
検体
- 検体は早朝起床時尿(早朝第一尿)の中間尿約10mL。早朝第一尿では円柱がみられやすい
- 検体は採尿後1時間以内になるべく早く観察 → 室温2時間以上放置すると細菌が増殖し、アルカリ化が進む。尿路感染が分からなくなるうえ、円柱や細胞が崩壊して観察できない。
- 古い尿やアルカリ性尿では血球、円柱、上皮細胞の崩壊が強く正しい判定ができないことがある。
- 女性の場合、月経時における血液の混入、腟分泌物の混入(中間尿を採るようにしてもらう)
方法
- 1. 新鮮尿10mLを尿沈渣用試験管にとり500Gで5分間遠心する
- 2. 上清を捨て残液約0.2mLとする
- 3. そのまま、あるいは尿沈渣用染色液を加えて混和する
- 4. 1滴(15μl)をスライドガラスに載せカバーガラスをかけ鏡検する
観察方法
- LPF(low power field 、弱拡大、100倍):3.14 mm2、7.27ul
- HPF(high power field、強拡大、400倍):0.196 mm2、0.45ul
病的所見
- 赤血球と白血球はそれぞれ5/HPF以上、硝子円柱は1/HPF以上、上皮細胞性円柱、顆粒円柱、蝋様円柱、脂肪円柱、赤血球円柱、白血球円柱の各種円柱類、異常結晶(ビリルビン、チロジン、ロイシン、コレステロール、シスチン、2,8-ジヒドロキシアデニンなど)、細菌、真菌、原虫、虫卵、腫瘍細胞の出現
判断基準
赤血球
|
≧5個/HPF
|
白血球
|
≧5個/HPF
|
上皮細胞(正常)
|
扁平上皮細胞をのぞく全て(移行上皮、尿細管上皮、円柱上皮)
|
上皮細胞(異常)
|
すべて(卵円系脂肪体、多核巨細胞、封入体細胞)
|
異型細胞
|
癌細胞
|
大食細胞
|
≧1個/HPF
|
円柱
|
<1個/HPFの硝子円柱をのぞく全て
|
粘液系
|
≧1+
|
結晶
|
病的結晶(シスチン、チロシン、ロイシン、ビリルビン、コレステロール、DHA結晶)。正常結晶(尿酸結晶)で≧2+の時
|
細菌
|
≧1+(>/HPFの桿菌)
|
真菌
|
すべて
|
原虫
|
すべて
|
寄生虫
|
すべて
|
OLM.53
尿沈渣成分の基準値
|
|
強拡大視野あたり(/HPF)
|
赤血球数
|
1/4-7≧
|
白血球数
|
1-2/4-7≧
|
上皮細胞数
|
1/10≧
|
円柱
|
1/20≧
|
結晶 (LAB.217)
- アルカリ性尿で見られる血症はウレアーゼ産生菌のプロテウスやクレブシエラなどによる尿路感染症でみられるが、正常尿でも見られうる。
病的意義のある結晶
急性腎不全を背景とする場合
円柱 (LAB.214)
- 硝子円柱は正常でも見られるので病的意義はない。尿量の少ないとき、運動後や利尿薬の使用時にみられる。
[★]
- 英
- IgA nephropathy, immunoglobulin A nephrophathy
- 同
- IgAメサンギウム腎症 IgA mesangial nephropathy、免疫グロブリンA腎症 イムノグロブリンA腎症 immunoglobulin A nephropathy、IgA腎炎 IgA nephritis、IgA糸球体腎炎 IgA glomerulonephritis、Berger's disease、バージャー病 ベルガー病 ベルジェ病 Berger's disease Berger disease Berger病 Berger nephropathy
- 関
- 一次性糸球体疾患。
[show details]
- first aid step1 2006 p.385(Glomerular pathology)
定義
- → 同様の症状を示す、紫斑病性腎炎(Henoch-Schonlein purpura)、肝硬変、肺疾患とは区別する!!
疫学
- 日本-原発性糸球体腎炎の50-70% (約40%とする文献もある)。フランス-原発性糸球体腎炎の約20%
- 発症年齢:小児から成人まで認められる。20歳代に好発。男性が若干多い(男女比 3-6:1)
- 若年の新規透析患者の原因(約40%)として重要である。 → 透析導入原疾患の第2位
- 慢性糸球体腎炎のなかで最多(約半数)。
病因
- 免疫複合体型腎炎
- IgAを含む免疫複合体が糸球体に沈着し → 補体を活性化 → 腎炎
- 抗原:細菌、ウイルス、食物蛋白など
- begin as an episode of gross hematuria that occurs within 1 or 2 days of a nonspecific upper respiratory tract infection
病態
- 抗原と結合したIgAからなる免疫複合体が糸球体内皮下とメサンギウム領域に蓄積し腎炎像がみられる。(PRE.245) → 炎症により部分的に糸球体が破綻し血尿をきたす?
- 糸球体腎炎症状が主であって、蛋白尿は軽度。ネフローゼに至ることは稀
病理
- メサンギウム増殖性糸球体腎炎の像が見られる。
- 光学顕微鏡:メサンギウム増殖
- 蛍光顕微鏡:IgAが顆粒状にメサンギウムに沈着。C3, IgG, IgMの沈着が見られることがある
[show details]
メサンギウムにIgAが沈着する疾患
検査
- 蛋白尿は血尿に比べ軽度 ← ネフローゼ優位ではない?
診断
鑑別診断
治療
- 参考2
- 1. ACE阻害薬、アンジオテンシン受容体阻害薬
- 2. 糖質コルチコイド
- 3. 免疫抑制薬
- SPE.596
- 組織障害が軽い例:抗血小板薬、柴苓湯、ACE阻害薬、ARB
- 組織障害が強い例:副腎皮質ステロイド、抗凝固薬、抗血小板薬、免疫抑制薬の組み合わせ。
予後
- 著明な蛋白尿や腎機能低下をきたさない患者は完全に寛解するかもしれないが、ほとんどの患者ではゆっくり着実に進行する。
- 蛋白尿の持続 ± 高血圧 ± 血清Crの上昇 を下している患者は20年の経過で20-30%が末期腎不全に陥り、そのほかの20%は腎機能が低下する。
- 予後不良の腎組織像は、(稀)半月体の形成、糸球体の瘢痕化、尿細管質の萎縮、および間質の線維化である。
予後予測因子
- YN.E-43
- 血圧>160/95 mmHg、血清Cr>1.5 mg/dL、Ccr<50、尿蛋白>2g/日
予後不良因子
- 蛋白尿の持続、高血圧、高血清Cr、血清蛋白低値、高度な腎組織障害
参考
- http://www.jsn.or.jp/jsn_new/iryou/free/kousei/pdf/44_7.pdf
- 2. [charged] Treatment and prognosis of IgA nephropathy - uptodate [1]
国試
[show details]
[★]
- 英
- Tamm-Horsfall protein
- 同
- タム-ホースフォール糖蛋白質 Tamm-Horsfall glycoprotein TH glycoprotein、Tamm-Horsfall糖蛋白、Tamm-Horsfallムコ蛋白
- 関
- 硝子円柱
[★]
- 英
- mucus thread
- 関
- 硝子円柱
参考
- http://www.osaka-amt.or.jp/mtqa/qa066.html
- http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Hinoki/7123/nyou.html
[★]
- 英
- cylinder、cast
- 関
- ギプス、シリンダー、ボンベ、投げる、役をつける、鋳造、ギプス包帯、円柱レンズ
[★]
- 英
- trabecula、trabeculae
- 関
- 柵状織、トラベキュラ、索、線維柱帯、骨梁